個人営業は、飛び込み営業やテレアポををたくさん行うイメージを持っている人もいるのではないでしょうか?
近年ではIT技術の発展に伴い、直接営業よりも、メールや自社サイトなどを用いて営業することが多くなってきています。
個人が顧客となるため、法人営業に比べて単価が低く、契約数を多くとる必要はあります。しかしその分、機会が多いため、一生ものの営業スキルを身につけることができます。
また、契約数によるインセンティブを設けている会社もあり、メリットが大きい職種と言えるでしょう。
個人営業の最新情報
SNS、インフルエンサーを活用した個人営業
現代では、ミレ二アル世代(1981~1995年生まれ)やジェネレーションZ世代(1996~2012年生まれ)の顧客が増えたことにより、SNSやインフルエンサーを活用した個人営業が主流になってきています。
どちらの世代も、スマートフォンやソーシャルメディア、ネットショッピングなどが溢れているデジタル社会に生まれています。
そのため、物やサービスを購入するスピードが早く、情報収集能力に長けています。
この世代の購買力が大きくなっている背景から、SNSマーケティングや、オウンドメディアを活用した営業スタイルが主流になっているのです。
インサイドセールスの活用
働き方改革が注目されている背景から、見込み客やターゲット顧客へのアプローチやアポ取りに、直接対面しない「インサイドセールス」を利用する企業が増えてきています。
インサイドセールスとは、メールや電話、Web会議などを活用して顧客に営業する手法のことで、移動時間削減にもなります。
飛び込みが苦手な顧客にとって嬉しい営業スタイルなだけでなく、営業マンの業務時間短縮など業務の効率化や生産性向上に繋がっています。
AIを活用した営業活動
様々な分野で活躍しているAI技術ですが、個人営業の場でも利用している企業は多いです。学習機能が高いAIはデータ分析を得意とし、セールス戦略に活かしたり、未来予測を実現しています。
また、セールスフォースなどのクラウド型営業支援ツールを活用している企業も多く、具体例としては「MarketingCloud」を導入したNTTぷららが挙げられます。
このツールの導入により、自社のネットショッピングにおける、ユーザーのニーズに合わせたアプローチが可能になり、配信されるキャンペーンの開封率やCTRが向上する結果となりました。
個人営業で得られるスキル
個人営業職で得られるスキルは多くあります。また、企業によってプラスで得られるものもあるので、とてもやりがいのある職種と言えるでしょう。
コミュニケーション能力
AI技術やオウンドメディアを活用して、オンラインでの営業がメインとなってきていますが、電話や対面で営業することもあります。
コミュニケーション能力が低いと、顧客から信用を得られず、契約にいたらないこともあります。
成果を出すためには、努力する必要があるので、営業していくうちに自然とコミュニケーション能力も向上します。
商品やサービスに関する専門知識
直接営業をかける時や顧客から質問があった時などは、自社の商品やサービスに関する高い専門知識が必要になります。
入社後の研修や、よりわかりやすく顧客に説明するために、自ら勉強が必要なので、いつのまにか知識が身についているでしょう。
一生の武器になる戦略力
多くの人との会話や、中々話を聞いてくれない人の対策方法を考えるといった経験が、日々積み重なっていくので、様々な戦略が身についていきます。
苦労して磨かれた戦略は一生ものの武器となり、さらに活躍の場を広げるチャンスにも繋がります。
プレゼンテーション能力
営業は「話を聞いてくれるまで」よりも「話しを聞いた相手がどう行動するか」が大切です。
いかに相手に興味を持たせるか、欲しい、利用したいと思わせるかが重要なので、上手くいった案件と失敗した案件などを比較してプレゼンテーション能力が磨かれていきます。
個人営業の仕事内容
個人営業職の仕事内容は、単に商品やサービスを売るだけではありません。顧客との信頼を築くためにも様々な業務を行っています。
顧客新規開拓営業
見込み客やターゲット顧客などをリストアップし、電話やメール、SNSなど様々手法で営業をかけていきます。話を聞いてもらえそうであれば、実際に商品などのプレゼンを行います。
多くの顧客に営業をかけるスピーディーさも必要ですが、最初の話し方や印象で信頼できるかどうかが決まる、と言っても過言ではないので、非常に重要な業務です。
顧客からの問い合わせ対応、相談
顧客の新規開拓と同じぐらい、既存の顧客への対応は重要です。特に個人営業職の場合は、顧客からの問い合わせが多いと言われています。
販売した商品やサービスに対する質問、不具合などに対して適切に対応し、必要があればアドバイスなども行います。
顧客の安心が信頼にも繋がり、さらなるビジネスへと発展する可能性もあるでしょう。
知識や商品の販売
個人営業職は、商品を売らなければ会社に直接貢献できません。自社商品を購入してもらうために、必要な専門知識や戦略を身につけてプレゼンを行います。
新規の顧客だけではなく、既存の顧客へ新たな商品を紹介するのも仕事の一環です。
それぞれの顧客に最適なモノやサービスなどの商品を提供することで、会社の売り上げになるだけでなく、顧客の仕事や生活を豊かにすることにもなるのです。
個人営業の志望動機の書き方とポイント
志望動機を書く際は、なぜその個人営業職を志望するのか、なぜその企業を選んだのかを明確にし、ロジカルにアピールできるようにしましょう。
なぜ個人営業なのか
数ある職種の中でなぜ個人営業職を志望したのか説明する必要があります。
例えば、「自分の提案で顧客を喜ばせたい」「実力で評価される仕事にやりがいを感じる」など、個人営業職として働きたい気持ちをアピールしましょう。
個人営業でアピールすべき強み
個人営業に求められる人材像から考察した、アピールするべき強みの代表例を5つご紹介します。
■コミュニケーション能力の高さ
接客や販売経験がある場合には、商品を売るために工夫したり努力したりしたことは、ESを書く上で強みになるでしょう。
■決してへこたれないメンタル、タフさ
部活動やアルバイトなどの経験で失敗した体験や、嫌な思いをしたことなどを具体例にし、その問題を解決した過程や、どのぐらい努力したかなどをアピールしましょう。
■リサーチ力の高さ
何か問題にぶつかった時や、疑問に感じた時、様々な方法を活用して自分で調べる力があることをアピールしましょう。
また、相手のニーズに答えるためにアンケート調査を行ったなど、自ら行動を起こしてリサーチした具体例があればさらにいいでしょう。
■資格取得
業界によっては資格が武器になることもあります。金融業界ならファイナンシャルプランナー、不動産業界なら宅地建物取引主任者などの資格を取得していると有利とされています。
なぜその資格を取ったのか理由をきちんともっておくといいでしょう。
■気配りや相手への思いやりがある
誰かの役に立つことや、誰かを思いやることが大切であると実感させられたエピソードなどを述べるといいでしょう。
なぜその企業か
個人営業職と言っても企業によって売っている商品や、事業内容は異なります。
例えば保険の個人営業の場合、自社の生命保険や医療保険を家族や個人に合わせたプラン、コンサルティング会社では知識などのサービスを提供しています。
それぞれの企業の製品やサービスに興味を持っているだけでなく、その商品がどのように社会や顧客に貢献しているかを理解しておいたほうがいいでしょう。
同じ商品でも、企業によって目的や理念が異なる場合もあるので、事前に企業研究を行うことが大切です。
実際に書く際には以下のフレームワークに沿って書いてみてください。
(1)志望動機をひと言で
(2)具体的に言うと
(3)理由(過去の経験と業界・その会社の関連性)
(4)入社後にどうなりたいか
志望動機の書き方、考え方を詳しく知りたい方は下記をご覧ください。
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個人営業の志望動機のNG例
以下では個人営業職の志望動機NG例を紹介します。どこがNGなのかについても解説しているので、チェックしてみてください。
第1に、私は将来日本や世界を牽引する層から信頼される存在になりたいからだ。そして、世界経済の発展に寄与したい。
第2に、貴社の社員に憧れを持ったからだ。インターンシップやその後の社員の方々との面談を通じ、一緒に働きたいと感じた。
第3に、私は証券営業マンとして自分の強みを活かせると考えたからだ。将来私は貴社であらゆる顧客の期待を超える挑戦をしたい。
全体的にわかりやすくまとまっていますが、どのように貢献できるのか、どのような強みを持っているのかなど、具体的なものがないため、説得力のない志望動機になっています。
簡潔にまとめる時には、要点をまとめるだけでなく、具体例なども入れるようにしましょう。
個人営業の志望動機の例文
実際に選考を通過したESの志望動機の例文および考察から、書き方を学び自身のESや面接に活かしてください。
第1に、私は将来プライベートバンカーとなり、日本や世界を牽引する層から信頼される存在になりたいからだ。そして、彼らが本業に専念できる環境を提供することを通じて世界経済の発展に寄与したい。
第2に、貴社の社員に憧れを持ったからだ。インターンシップやその後の社員の方々との面談を通じ、如何に顧客のことを考えているか、そして如何に自身の成長に貪欲かを目の当たりにし、一緒に働きたいと感じた。
第3に、私は証券営業マンに自分の強みを活かせると考えたからだ。私は富裕層の信頼や期待に応えるための熱意と思いやりを有している。この強みを生かし、将来私は貴社であらゆる顧客の期待を超える挑戦をしたい。
将来のビジョンが明確に述べられているため、企業にどのように貢献できるか、強みをどのように活かしてくれるかなどが判断しやすい内容になっています。
なぜこの企業に魅力を感じているのかも、実際の経験を基に書かれているため、説得力がある志望動機になっています。
全体的に簡潔に必要な点を書かれているので、とてもわかりやすい文章なこともさらに良いと思います。
まとめ
個人営業職は、IT系や金融系、物品を販売している企業など、様々な企業や業種で独自の営業手法を用いて行われています。それぞれ、営業する商品やサービスが異なり、専門知識が必要です。
事前に、企業の事業内容や何を提供しているかなど、企業研究をしてから志望動機を作成するようにしましょう。
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- 「自分の書いた志望動機を誰かに添削してほしい…」
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