● 志望動機を書く前に[なぜ調理師になりたいのか?][アピールできる自分自身の強みは何か?]を整理しておくと良い。
- 「調理師になるために就職活動をしたいと考えているけど、志望動機の書き方が分からない」
- 「志望企業から内定を貰うために正しい志望動機の書き方を知りたい」
このように考えている調理師を目指す就活生に向けて、本記事では志望動機の書き方のポイントについて詳しく説明しています。
例文も掲載していますので、是非参考にしてみてください。
調理師の志望動機の書く際の3つのポイント
志望動機を書く際には[調理師を目指している理由][企業を選んだ理由][調理師としてアピールできる強み]の3つのポイントを盛り込むことが大切です。
ここでは、これらの要素が志望動機に入れた方が良い理由について解説していきます。
調理師を目指している理由を書く
志望動機を書く上で最も重要なことは「なぜ調理師になりたいのか」という点を明確に伝えることです。
面接官は志望動機を通じて、[調理師として長く自社で活躍してくれる可能性のある人かどうか]という点を確認しています。
そのため、なぜ営業や事務といった一般職ではなく、[調理師]という職を目指しているのか、その職に対してどれだけ真剣な思いがあるのか、を知りたいのです。
志望動機には必ず調理師になりたい理由を具体的に記載するように心がけましょう。
企業を選んだ理由を書く
前述の通り面接官は[調理師として長く自社で活躍してくれる可能性のある人かどうか]を確認しています。
調理師として働く意欲が伝わったとしても、自社を選んだ理由が不明確だと「この人は仮に内定を出しても内定辞退をするかもしれない」「入社してもすぐに辞めてしまうかもしれない」とみなされて、採用はおろか内定ももらえない可能性が充分に考えられます。
調理師の就職先は、ホテル・レストラン・チェーン店・食堂施設・給食施設など、様々ですので、まずは[どの施設で働きたいのか][その中でもなぜこの企業を選んだのか]という理由を具体的に説明できるように、自分自身の就職の軸と照らし合わせながら、調理師になりたい理由と矛盾がないように記載していくことが大切です。
調理師としてアピールできる強みを書く
そして最後に入社後に活躍できることをアピールするために、自身の調理師としての強みをアピールしましょう。
面接官は[調理師として長く自社で活躍してくれる可能性のある人かどうか]を確認していますので、活躍の可能性がある人材であることをアピールすることが非常に重要です。
アピールする際には、調理師として料理のスキルがあることはもちろんのこと、人柄に関するアピールも欠かせません。
一般的に調理師になるためには、厳しい下積み期間を耐え、一人前になるまで努力し続ける必要があります。そのため[忍耐力][努力家]といった性格は重宝されるでしょう。その他にも、時代の変化に合わせて新メニューを開発するといった[探求心][向上心]を求める企業もあります。
企業の求める人物像をしっかりと理解した上で、自分自身の強みと合致した点をアピールすると高評価に繋がる志望動機を作成することができるでしょう。
志望動機を書く前に整理しておくべきポイント
志望動機に書くべき内容を理解したところで、ここでは、志望動機を書く前に整理しておくべきポイントについて紹介していきます。
なぜ調理師になりたいのか?
前章でお伝えした通り、調理師を目指している理由は志望動機を作成する上で必ず記載すべきポイントです。
そのため、志望動機を作成する前に改めて[なぜ調理師を目指しているのか]という理由を自分自身に問いかけ、納得のいく理由を模索してみましょう。
調理師を目指し始めたきっかけは[料理が好きだから]という単純なものだったかもしれませんが、料理が好きな人は世の中に数多くいます。
就職活動時期においても調理師という職を選ぼうとしている人は調理師という職に対して熱い想いを持っているはずです。「その熱い想いとは何か」を冷静に思い返し、それを言葉にしていきましょう。
アピールできる自分自身の強みは何か?
面接官に「この人は活躍してくれる可能性が高い」と感じてもらうためには自分自身をアピールすることが大切です。しかし、自分自身をアピールするためには、自分自身のことを正しく理解していなければ、正しいアピールが出来ません。
そのため、志望動機を作成する前に「自己分析」をおこなうことをオススメします。
幼少期からの自分の成り立ちを振り返り、自分の強みや弱みや何かを客観的に見直してみると、今まで気付かなかった自分の強みや長所に出会え、新たなアピールポイントを見つけることができるかもしれません。
自己分析の方法が分からない就活生は、下記の記事を参考にしてみてください。
本記事では6つの自己分析の方法を紹介しているので、自分に合ったやり方を見つけてみてください。
志望動機のフレームワークを知る
情報収集や自己分析をもとに、伝えることが決まれば、あとは書くだけです。必ずしもオリジナルの構成にする必要はありません。
シンプルでわかりやすい文章構成が、相手を意識した書き方であり、読んでもらうコツです。
文章力に課題がある人は第三者にチェックしてもらうことで、「て・に・を・は」、接続語、「です・ます」調など細部まで整えましょう。
(1)志望動機を一言で
(2)具体的に言うと
(3)理由(過去の経験と業界・その会社の関連性)
(4)入社後にどうなりたいか
志望動機の書き方、考え方を詳しく知りたい就活生は下記をご覧ください。
本記事では、志望動機に盛り込むべきポイントをわかりやすく解説しています。
調理師の志望動機の例文
ここまで調理師の志望動機の書き方についてお伝えしてきました。ここでは、調理師の志望動機として望ましい例文を挙げますので、参考にしてください。
調理師の志望動機の良い例
しかし、地産地消であれば、地元でとれた食材を安心して提供しながら、遠隔地へ配送するコストが抑えられるというメリットもあると考えます。地元ブランドを推進することにより、過疎化が進む地域の活性化につながると考えています。
以前私は、貴社系列の居酒屋でアルバイトをしていた経験があります。それまで調理スタッフ未経験だった私に一から教えてくださったのが、貴社の社員の方でした。貴社の社員は皆、1つ1つの料理に対して真剣だったことが印象に残っています。私が「これくらいで大丈夫だろう」と出そうとした料理を、「料理は妥協してはならない」と真剣に伝えてくださったことが、今でも私の人生に活かされています。
私は料理やお店に愛情のある社員の方がいる貴社で働きたいと志望します。もし入社することができたら、貴社への貢献を通して自分が生まれ育った地元の役に立てるような調理師になりたいです。
→なぜこの企業で調理師を志すのか、またどんな人物になりたいのかなどを分かりやすく記載しているので、採用側もどのように活躍してもらうかをイメージしやすいでしょう。
さらに企業のコンセプトに共感しているという点もアピールしているので、より共感を得る志望動機となっています。
次に、書類選考を通過した志望動機の例文も紹介しますので、こちらも是非参考にしてみてください。
書類選考通過をした志望動機例文
私がそう思ったきっかけは家族に料理を作ったことです。高校生の時、両親が仕事で忙しく、休日や長期休みは自分で昼食などを作っていました。最初は食べたいものや少し手の込んだものに挑戦していましたが、次第に面倒臭くなってしまい、短時間できるものばかり作っていました。自分一人だけのために多くの材料や時間を使うのがもったいないと思ったためです。
しばらくして母の誕生日が近づいてきたため、プレゼントと一緒に料理を出そうと考えました。母の好きな料理をもとに献立を考え、材料を買う時間はとてもわくわくしたのを覚えています。誕生日当日、母の好きな餃子を作りました。その時は皮から手作りし、調理をしている時間は自分の手間に料理を作っている時間よりも何倍も楽しい気持ちになりました。母はとても喜んでくれて、今でもその時のことを嬉しそうに話しています。
このことから、料理が人に与える影響の大きさを知りました。また、料理は人のこと思いながら作ることで作る側も食べる側も幸せになれるのだと分かりました。この経験から人に寄り添った食を提供したいと考えるようになりました。
その中でも貴社はお客様のことを考え、「心」のこもった食事を提供されています。病院では食事の楽しみ、高齢者施設では飽きの来ない食事、保育園や幼稚園では無添加にこだわった食育などそれぞれの事業にいる方に合った食事にとても魅力を感じました。
事業所ごとに提供する食事の特徴や取り組みが細かく、コンセプトが明確であるため、私の理想とする「人に寄り添った食事の提供」が出来るのではないかと考えました。また、貴社の栄養士がやりがいや楽しさを感じながら働いてほしいというお話を聞き、感銘を受けました。調理をする側の思いというのは必ず料理に反映されると思いますし、お客様にも伝わると感じています。貴社で1食1食を大切にし、お客様の日常に少しでも貢献できるような食事を作りたいと考えました。
事業内容や施設によって提供する食事や仕事は様々かと思いますが、私の強みと考えている対応力や共感性を活かし、おいしさに気持ちを込めた食事を提供したいと思います。
引用元:unistyle/選考通過者本選考ES(LEOC22卒)
※栄養士職の募集ですが、参考にできる部分も多くあるため掲載しています。
→250文字から1000文字以内という幅のある文字数制限が課せられている中、954文字を用いて志望動機を記載しており、文量からも熱意を感じられます。
内容に関しても、なぜこの企業で調理師になりたいのかについて具体的なエピソードも交えて説明しているため非常にわかりやすいです。
また、企業を選んだ理由も明確であり、実際に働く人の声から受けた印象なども記載されている点で自分独自の志望理由となっています。最後に入社への熱意や自分自身の強みも伝えられている点も好印象です。
調理師の志望動機のNG例
調理師の志望動機として、NGになるのはどのようなものでしょうか。事例をもとに、NGである理由について解説します。
自分好みの味付けにするには、自分で調理することが大切です。研修制度が整備されている貴社であれば、おのずと調理スキルが上達すると思いました。
もし入社することができたら、さまざまなジャンルに対応できるような調理スキルを身につけたいです。
→この志望動機には、なぜ調理師を選ぶのか、その理由や目的が記載されておらず、どこか自分勝手な印象を受けます。
また「調理スキルはおのずと上達する」という点が受け身の印象を与えてしまい、自ら学ぶ姿勢が見えません。
自ら成長していかなければならない「調理師」には適性がないと思われてしまいます。
まとめ
ここまで、調理師の志望動機を書くためのポイントについてお伝えしてきました。
調理師の仕事内容は、単に調理をするだけではなく、さまざまな管理業務や仕入業務を行うなど多岐にわたります。
また調理のスキルも磨き続けなければならず、実力が問われる職種です。
厳しい現場であることは否めません。しかし、自分が作った料理で人を幸せにしたり、誰かに勇気を与えたりできることは、手応えを感じることができる仕事ではないでしょうか。
食事のスタイルが今後変わったとしても、「調理師」が不要になることはありません。
だからこそ、自分の進みたい目指したい道に合った企業を自分で見つけなければなりません。
企業ごとに違う特徴をしっかりと見定めるためにも、企業研究を念入りにおこない、あなたの魅力が伝わるような志望動機を作りましょう。
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- 「調理師への道を目指すならではの志望動機とはどういう内容?」
- 「調理師の選考で評価される志望動機を書くにはどうしたらいい…?」
- 「書類選考を突破して内定獲得したい!」
このように就活に関する悩みは人それぞれでしょう。
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