●カメラマンは忍耐力やコミュニケーション能力も求められる
●志望動機を書く際は[なぜカメラマンか][なぜその企業か]を深掘りしてから書く
カメラマンは、基本的にクライアントから依頼された写真を撮ることが仕事です。
芸能人や政治家のスクープ写真や結婚式、子どもの学校行事の写真など、動きがある被写体の二度とない瞬間を写真におさめるには経験に基づく勘も必要になってきます。
そういう意味ではプレッシャーがかかる仕事と言えるでしょう。
また、重い機材を持って移動をしたり、最高の撮影タイミングが訪れるのをひたすら何時間も待ったりするには体力も必要になるため、決して華やかなだけの仕事ではありません。
しかし、何よりカメラマンのやりがいは、良い写真が撮れたときにクライアントやお客様に喜んでもらえることでしょう。
一生の思い出になる写真を、カメラマンの技術によって美しく残すことで、幸せを『カタチ』にすることができます。
また、カメラマンは経験を積むほどにスキルも厚みを増していきます。腕を磨けば、年齢に関わらず大きな仕事に出会うこともあるでしょう。
カメラマンを取り巻く環境
カメラマンを取り巻く環境は、時代の変化とともに大きく変わりつつあります。
現在では、高性能のカメラ機能がついたスマートフォンを1人1台所有しているのが当たり前の時代になりました。
また、インスタグラムなどを代表とする写真を使ったSNSでのコミュニケーションも発達して、多くの人がより魅力的な写真を撮ることに躍起になっています。
この現象は、いわば1億総カメラマンの時代とも言えるでしょう。
このような状況下で、プロならではの写真が撮れるスキルがカメラマンには必要とされており、ますます腕が試される時代となったのです。
カメラマンの仕事内容
カメラマンが活躍している分野は幅広くあり、その中から代表的なものを3つ紹介します。
報道カメラマン
報道カメラマンは、主に新聞や雑誌などのメディアで使用する写真を撮影します。
撮影するテーマは事件や事故、災害の現場をはじめ、スポーツなどのイベント、政治関連など様々で、新聞社や出版社に勤めて仕事をすることが多いです。
事件現場に駆けつけての撮影であれば、状況把握から被写体の決定など、イベントの撮影であれば下見、いわゆるロケハン(ロケーションハンティング)をおこなう場合もあります。
外に出向いて活動することが多いため、屋外型のカメラマンと言えるでしょう。
広告カメラマン
広告カメラマンは、主に雑誌やポスターなどの広告に使われる写真を撮影しますが、車・料理・化粧品・洋服・グラビアなど、特定の分野を専門としているカメラマンもいます。
モデルなどの人物写真の撮影では、スタイリストやメイクアップアーティストと協力して撮影を進めていくことも必要です。
広告カメラマンは報道カメラマンとは対称に、室内での撮影が多いため、屋内型のカメラマンであると言えます。
戦場カメラマン
戦場カメラマンは、報道カメラマンの中でも、戦場の様子を伝えることを専門にしているカメラマンです。
テレビに出演している戦場カメラマンを見たり、講演を聞いたりして、その活動を知った人もいるかもしれません。
戦場カメラマンは、戦地でおこなわれている戦争の様子や、そこで生活する人々の様子を写真に撮って伝えることが仕事ですが、命の危険と常に隣り合わせで、実際に仕事中に亡くなる人もいます。
使命感や正義感の強い人が戦場カメラマンを目指す傾向にありますが、ほとんどがフリーランスで日本にいるときにアルバイトをして渡航資金を貯めている人が多いです。
その他にも様々な分野で活躍
ここで紹介した以外にも、水中やウェディング、グルメ、風景、動物など、特定の分野のみの撮影を専門とするカメラマンも多くいます。
また、クライアントに望まれた写真を撮るのではなく、自分で撮った作品をもとに個展などを開く作家型のカメラマンという道もあるため、活躍の幅が広い職種だと言えるでしょう。
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カメラマンの志望動機の書き方のポイント
ここでは、カメラマンを目指す人が、志望動機を書く上でポイントになることをいくつか紹介します。
なぜカメラマンを志望しているのか?
まずはなぜカメラマンになりたいと思ったのかを伝えましょう。
「写真を通じて人に気持ちを届けたい」や「自分の世界を広げたい」といった志望動機を自分の経験を交えて伝えることで説得力が増します。
例えば、「もともと写真が好きで、中学生のときに、友人のお誕生日会で撮った写真をプレゼントしたら、とても喜んでくれた経験があります。そのことをきっかけに写真を通して人の役に立ちたいと思いました」といった感じです。
「飛行機が好き」「ペットが好き」など、もともと自分が好きなものを写真に撮っていたことがきっかけとなった人もいれば、写真という『モノづくり』に携わりたいという理由でカメラマンを目指す人もいます。
いずれのきっかけでも、これまでの経験を踏まえてアピールできると書類通過に一歩近づく志望動機になるでしょう。
なぜこの企業を志望しているのか?
次に幅広いカメラマンの分野がある中で、なぜその企業に入りたいと思ったのかを伝えます。
例えば、「事件現場の状況を読者のみなさまに臨場感をもって届けたい、という思いがあり、事件の報道などに力を入れておられる御社にて報道カメラマンを志しました」というように、その企業で実現したい将来像を伝えられるようにしましょう。
カメラマンでアピールすべき強み
カメラマンを志望するときにアピールできる自分の強みを伝えましょう。まずは何よりも写真に対する熱い思いです。
良い写真を撮るため、一瞬に情熱をかけて粘り強くその瞬間を待てる根気がある人は、それがアピールポイントになります。
また、人物写真を撮るときなどは、相手の緊張をほぐし自然な美しさを引き出すためのコミュニケーション力も必要です。
そのようなコミュニケーション力に自信があれば、志望動機にも書くと良いでしょう。
実際に書く際は以下のフレームワークに沿って書いてみてください。
(1)志望動機を一言で
(2)具体的に言うと
(3)理由(過去の経験と業界・その会社の関連性)
(4)入社後にどうなりたいか
志望動機の書き方、考え方を詳しく知りたい人は下記をご覧ください。
カメラマンの志望動機の例文
ここでは、毎年志望する就活生の多いマスコミ業界におけるカメラマンの志望動機の例文を、制作会社とテレビ局にわけて紹介します。
実際に取り組むにあたって参考にしてみてください。
制作会社
フジ・メディア・テクノロジー
①過去にテレビ局のスタジオ収録体験に参加し、カメラマンの技術力に感銘を受けたからだ。現役カメラマンからの直接指導を受け、細かなカメラワークで魅力的な画を映し出す仕事に面白みとやりがいを感じた。この経験から、カメラマンとして人を魅了させる映像を撮りたいと考えた。
②フジテレビ番組の制作に携わりたいからだ。私は、幼少期から【SMAP×SMAP】【西遊記】【FNS歌謡祭】などジャンルを超えてフジテレビ番組に魅了され勇気づけられてきた。この経験から今度は私自身が視聴者に寄り添ったフジテレビ番組を届けたいと考えた。また、生放送・ロケからスタジオ収録まで多岐に渡る番組制作業務に携われることでテレビマンとしてより色濃く経験や知識を吸収できると考え、貴社を志望した。
以上より、多様なジャンルの番組制作に挑戦し【心を動かす映像】をお茶の間に届けたい。
⇒①②と分けて書くことで内容が整理され、読み手が理解しやすい構造になっています。
志望動機のポイントである『なぜカメラマンなのか』『なぜフジ・メディア・テクノロジーなのか』を具体的に回答できていると言えるでしょう。
参照元:unistyle/選考通過者本選考ES(フジ・メディア・テクノロジー24卒)
テイクシステムズ
⇒放送部でカメラやミキサーを使っていたことや、番組収録のアシスタントをやっていた経験があることで説得力がある志望動機と言えるでしょう。
また、実際の番組名を挙げていき、テレビ朝日グループの制作会社であることが把握できている点もおさえておきたいポイントです。
参照元:unistyle/選考通過者本選考ES(テイクシステムズ23卒)
テレビ局
日本放送協会(NHK)
⇒企業として、報道カメラマンとしての使命を踏まえて具体的に回答できていると言えるでしょう。
世の中から無神経だと非難されることもある業界だと言うことも認識できているとアピールできています。
参照元:unistyle/内定者本選考ES(日本放送協会18卒)
TBSテレビ(TBS)
⇒山岳部に所属していた経験をもとに、カメラマンに求められる力をアピールできている回答となっています。
参照元:unistyle/選考通過者本選考ES(TBSテレビ20卒)
カメラマンの志望動機のNG例
ここでは、カメラマンの志望動機として良くない例を紹介します。
自分の志望動機と見比べて不足している部分があれば修正し、内定のチャンスを逃さないようにしましょう。
貴社で発行されている○○という雑誌では、芸能人のスクープなども頻繁に掲載されています。
芸能人のスクープを撮るためには、芸能人を追い続ける必要があると思います。
そうなると、テレビを見ているときには知らなかった芸能人の素顔も知ることができると思いました。
また、仕事を通していろいろな有名人に会うことができるので、刺激的な日々が送れそうに思いました。
私は、カメラの腕は小学生の頃から磨いており、自信があります。
また、スポーツをしていて体力もある方なので、貴社に貢献できると思います。
→仕事上で知り得る情報を自分の満足につなげることは良くありません。
また、自分にとって得かどうかという動機が全面に出ていることも、採用担当者の気持ちが引いてしまう原因になるでしょう。
いくらカメラの腕が良かったとしても、企業としては、採用する決定打にはなりえません。
まとめ
カメラマンは様々な分野で活躍しています。1億総カメラマン時代と言われる世の中で、プロとして仕事をしていくにはそれなりの技量が必要になります。
しかし、写真が好きで、「事件の真相を伝えたい」「思い出の写真を美しく残してあげたい」、という思いがある人にとっては、たとえ仕事がハードだと思うことがあっても幸せを感じる瞬間も多いでしょう。
志望する企業によってカメラマンの業務には違いがあるため、志望動機を書く前には必ず企業研究をおこなうことが必要です。
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- 「カメラマンならではの志望動機ってどういう内容?」
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