広報と聞いて「商品やサービスをPRする」だけの仕事と思っている就活生も少なくないでしょう。
企業によって異なりますが、実際はプレスリリースの作成、メディアとの関係性構築、取材の対応、など様々な業務を行っています。
商品やサービスをPRする広告は、自分たちの仕事により世の中に認知を広めていくため、企業の顔とも言える職種です。
広報のトレンド
広報のトレンドは、紙の広報だけでなく、プラスαとしてFacebookやTwitterなどのSNSも駆使していることです。
社外広報にしても社内広報にしても、今までは雑誌が1番使われているツールでしたが、近年のインターネット環境の普及により、スマホで情報を得る人が増えたため、FacebookやTwitterなどSNSを使った広報活動が増えています。
また、上記を例としたIT化の流れにより、広報活動はこれまでの足で露出する媒体数を稼ぐスタイルから、多種多様な方面へ一気に拡散することが可能になっている点も、今後の広報のあり方に大きな影響があるポイントです。
広報に必要なスキル
広報をする上で必要なスキルを以下で紹介します。
企画力
どのように媒体で取り上げてもらえるのか、新しいアイディアを提案できる企画力が必要です。
PRをする上では、テーマや切り口で色々な媒体で取り上げてもらえるような新しい仕掛けを作らなければなりません。
メディア特性を考えた、戦略的なPRも必要です。
文章力
分かりやすいプレスリリースを短時間で書ける文章力も必要です。人の目に止まるようなインパクトのある文章が求められます。
また、報告書の作成やクライアントに提出する企画書など、様々な場面で文章を書くので、正確かつ読みやすい文章を書けるようになりましょう。
コミュニケーション能力
商品のリリースをする際に、メディア関係者に対し正しい情報を伝えらるコミュニケーション能力が必要です。
PRの戦略をいくら頑張っても、相手に伝わらないと意味がありません。面識がない相手にも、情報をしっかりと伝えなければなりません。
広報の仕事内容
広報は自分でPR企画を考えたり、メディア関係者と話す機会もあります。ここでは具体的にどのような仕事があるのかをチェックしましょう。
社外広報
自分が働いている企業のどのような情報を発信できるのかを調べて、プレリリースを作成します。
プレリリースでは、社会に出るべき情報が必要です。例えば商品やサービス、自社の取り組み、調査レポート、危機対応などがあります。
自社の情報を伝える手段は、メディアです。そのため、メディアとの関係性を構築することが必要になります。メディアとの関係性を構築する上で、常に必要な情報を集めなければなりません。
自社の情報が伝えられそうなメディアを選び、ネットワークを構築します。少しでも接点を持てた場合は、定期的に連絡をとり、関係性を強化します。
IR広報
IR広報は「Investor Relations」の略で、投資家向け広報のことです。会社の経営や財務状況を投資家や株主にとって必要な情報・数字を魅力敵に発信します。
主な発信方法は決算短信や有価証券報告書の作成、株主総会の運営などです。
社内広報
社内広報は「自社の社員に向けて、自社の情報を伝える」ことを言います。社内広報とは経営方針や企業理念など社内の事を知ってもらい、企業文化を侵透させる役割があります。
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広報の志望動機を書く際のポイント
ここでは、広報の職種を志望するにあたり、押さえておくべき観点をお伝えします。
なぜその職種か
数多くある職種の中で、なぜ広報という仕事を選んだのかを書きましょう。
例えば「学生時代では学校新聞を毎月作成しており、学校内の様々な情報を集めて書いていました。この経験から、読者を惹きつけるような内容を考えるのが得意なので、広報という仕事に興味を持ちました」など、具体的になぜ広報という仕事に就きたいのかを書きましょう。
また、入社後の理想像や広報という業界に対する熱意を伝えてください。広報という仕事の情熱が見えることで、企業側も働く姿をイメージできます。
広報でアピールすべき強み
広報という仕事に就く上では戦略立案力、文章力、コミニュケーション能力などのスキルが必要です。企業側も採用する際にはスキル面を非常に気にしています。
そのため、志望動機を書く際には持っているスキルを明確に提示しなければなりません。
例えば、文章力では「アルバイトでライターをしていた」、コミニュケーション能力では「接客アルバイトを◯◯年続けていた」などと書くと良いでしょう。
その際には実際に執筆した記事などを掲載することや、接客バイトでの具体的なエピソードを添えるのがよいです。ただし、読みやすくするために、長すぎないように気をつけましょう。
なぜその企業か
広報といっても、企業によって強みや特徴は異なります。
例えば大和証券では、「人材の重視→大和証券グループの競争力の源泉は人材である。社員一人ひとりの創造性を重視し、チャレンジ精神溢れる。自由闊達な社風を育み、社員の能力、貢献を正しく評価する。」という企業理念を掲げています。
この企業に応募する場合は、常にチャレンジ精神を保ち続けたいなど、企業に合った志望動機が好まれます。
このように企業によって特徴は異なるため、企業ごとの特徴を把握するためにも企業研究は必ず行いましょう。
実際に書く際は以下のフレームワークに沿って書いてみてください。
(1)志望動機をひと言で
(2)具体的に言うと
(3)理由(過去の経験と業界・その会社の関連性)
(4)入社後にどうなりたいか
志望動機の書き方、考え方を詳しく知りたい方は下記をご覧ください。
関連記事:
・「志望動機の書き方~選考通過率をUPさせる方法~」
・「志望動機の正しい考え方やコツ~「志望動機がない…」と悩んでいる人必見~」
広報の志望動機のNG例
以下では広報の志望動機NG例を紹介します。どこがNGなのかについても解説しているので、チェックしてみてください。
→この内容だと、どの企業に入ってもできることなので、その企業ならではの理由が入っていません。
また、具体的にどのようにサポートをするのか、広報をする上で必要なスキルを持っているのかが書かれていないので、説得力がない書き方です。
広報の志望動機の例文
実際に選考を通過したESの志望動機の例文および考察から、書き方を学び自身のESや面接に活かしてください。
読売広告社の選考通過ESの志望動機
そこで私は「○○の作ったタオル」と名付け、制作者本人に店頭に立ってもらい、作った人の顔が見える販売法に変えることを提案しました。結果、店頭に立ち止まる人が増え、お客様に商品の制作過程を物語として感じていただくことに成功し、赤字から30万円の利益をだすことができました。
そのことで、店長から「○○に頼んで良かった」と言われ、自分の広報としての役割に、やりがいを感じました。 人が商品を手に取る、始めの一歩を作れたことに喜びを感じた私は、さらに大きな人生の選択においてもサポートをしたいと思います。
→広報という仕事に就きたい理由が、自分の体験談とともに書かれており、広報の仕事への情熱や働き方の姿勢が見える書き方です。
レベルの高い例文集を見たい方は下記記事をご覧ください。
関連記事:
「志望動機のおすすめ例文10選!」
まとめ
広報には、プレスリリース作成やメディア関連業務など、様々な業務があります。
広報という仕事をする上では、人の目に留まるような新しいアイディアを考える必要があり、自社の商品やサービスをどれだけ魅力的に伝えられるかが問われるので、豊かな発想力が必要です。
また、企業によってPRする商品やサービスが異なるため、専門知識が必要な企業では企業研究をしっかりと行ってから志望動機を作成するようにしましょう。
志望動機の基礎から応用まで網羅的にノウハウを知りたい方は下記をご覧ください。
関連記事:
「志望動機の書き方・例文」
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