●化粧品業界の志望動機では他の業界ではなく化粧品業界ではないといけない理由を入れる。
●志望動機では志望企業の強みや事業形態等を競合他社と差別化して伝える。
●化粧品業界で求められる人物像は「向上心がある」「変化に柔軟に対応し行動できる」「リーダーシップがある」を満たす人。
化粧品に限らず、皆さんが聞いたことのあるようなメーカーは、その商品が好きだから、という理由では採用されることは難しいです。
業界研究・志望研究を踏まえたうえで自分が何をやりたいのか志望動機に反映させましょう。
化粧品業界とは?
化粧品業界では、化粧品の開発や製造、販売を手がけています。
化粧品業界で扱っている商品は「ヘアケア化粧品」「ボディケア化粧品」「スキンケア化粧品」「メイクアップ化粧品」「フレグランス化粧品」等、様々な種類があります。
この他にも、紙おむつや入浴剤、歯磨き粉、洗剤などを扱っている企業もあるようです。
化粧品業界の主な職種
ここでは化粧品業界の職種を6つ紹介します。化粧品業界を志望している就活生はどんな仕事があるのかチェックしてみてください。
美容部員
自社の化粧品を店頭でお客様に販売します。ただ販売するだけでなく、お客様の悩みや肌の状態に合った化粧品を提供しています。
接客だけでなく、店内の清掃や商品の納品、仕入れ、顧客管理等も美容部員の担当業務です。
企画・マーケティング
新商品の企画立案や商品の販売戦略を考えるのが企画・マーケティングの仕事です。
新商品を企画する際は、市場調査を行い消費者ニーズを把握した上で、どんな製品をどの層に打ち出すのかを判断します。
研究・開発
消費者が安心して使用できるよう、新しい化粧品の開発・研究を行っています。具体的には化粧品に配合する有効成分や皮膚科学の研究や、商品の品質や原料の品質を守るための分析技術や試験方法に関する研究を行います。
化粧品業界は基本的に文系・理系関係なく働ける業界ですが、研究・開発職だけは理系専門の職種です。
生産管理
生産管理では、化粧品の製造に必要な原料・資源、設備の調達や、新規製造ラインの管理等を行っています。また、過度な在庫や品切れを防ぐための調整・仕入れ予想も行っています。
品質管理
品質管理では、消費者が安心して製品を使えるよう、製品の品質を管理しています。例えば、記載通りの成分が入っているか、薬事法に基づいた方法で製造されているかを確認しています。
営業
営業では、百貨店、スーパー、ドラッグストア、美容室、化粧品専門店等に自社の製品を店舗においてもらえないか交渉します。
既に取引がある場合は、在庫管理に関する打合せや新製品の紹介、売り場拡大の交渉等も行っています。
化粧品業界で評価される志望動機を作る3つのステップ
ここでは化粧品業界の志望動機を書く際に意識してほしいポイントを3つ紹介します。
これから志望動機を作成するという人は、以下のポイントを参考に作成してみてください。
(1)志望動機に必要な要素を把握する
志望動機を作成する際は「なぜ化粧品業界か」「なぜその企業なのか」をしっかりと深掘りしましょう。
“なぜ化粧品業界なのか”については、数ある業界の中でもなぜ化粧品業界を選んだのかについてしっかりとした理由を準備しておく必要があります。
「自らが化粧品によって前向きになれた経験があり、その感動を与える側になりたい」のような化粧品業界ならではの理由を入れると良いでしょう。
そして“なぜその企業なのか”については、志望企業の強みや事業形態などの特徴を調べて、競合他社と差別化しながら伝えることが大切です。
例えば、売上トップを誇っている資生堂は「マキアージュ」「クレ・ド・ポー ボーテ」などの化粧品を保有しており、海外事業に意欲的です。
また、コーセーは「コスメデコルテ」「アルビオン」「ジルスチュアート」といった、高価格帯商品に根強い人気があります。
このように企業ごとの特徴や強みを把握した上で、志望動機を作成してください。
(2)化粧品業界の求める人物像を把握する
化粧品業界は少子高齢化や中国EC法の影響を受け、今後縮小すると予想されています。
そんな化粧品業界で生き残っていくためには、刻一刻と移り変わる消費者のニーズを把握し、新たな需要やビジネスチャンスの創出が必須です。
また、国内だけでなく、海外に視野を広げることも必要となるでしょう。
そのため、向上心を持ち、著しい変化にも柔軟に対応し行動できる人物であると考えられます。
また、現状の課題を打破していく中で、周りを巻き込んで、組織全体をまとめ上げるリーダーシップも重要です。
(3)志望動機のフレームワークを知る
情報収集や自己分析を基に、伝えることが決まれば、あとは書くだけです。必ずしもオリジナルの構成にする必要はありません。
シンプルでわかりやすい文章構成が、相手を意識した書き方であり、読んでもらうコツです。
文章力に課題がある人は第三者にチェックしてもらうことで、「て・に・を・は」、接続語、「です・ます」調など細部まで整えましょう。
(1)志望動機をひと言で
(2)具体的に言うと
(3)理由(過去の経験と業界・その会社の関連性)
(4)入社後にどうなりたいか
志望動機の考え方、書き方を詳しく知りたい方は下記をご覧ください。
化粧品業界の志望動機例文
実際に選考を通過したESの志望動機の例文および考察から、書き方を学び自身のESや面接に活かしてください。
花王の志望動機の例文
この経験から、化粧品には人々を内面から前向きに変える力があることを知り、私と同じように悩みを持つ人々に寄り添う仕事がしたいと考えるようになった。
その中でも貴社は、消費者視点に立った“よきモノづくり”を大切にしている。お客様のニーズに真摯に向き合う貴社製品をより多くの人に届けることで、人々の自分らしく健やかな暮らしを支えていきたい。
→化粧品業界で働きたいと思ったきっかけを実体験をもとに書けており、説得力のある志望動機となっています。また、化粧品業界の中でも花王を選んだ理由についてもしっかり書けています。
コーセー(KOSE)の志望動機の例文
貴社は手に取りやすい商品からハイブランドまで、幅広く展開しており、お客様一人一人に合わせた満足度の高い商品を生み出している。ITの力によってより手軽な情報収集手段を得たからこそ、貴社の商品の情報をより多くの人に届けることでお客様と貴社の商品が出会う場を創り出し、必要としている人の元に必要な商品を届けると共に情報弱者にも知ってもらえる仕組みを整えたいと考え志望する。
→コーセーを選んだ理由や、成し遂げたいことが具体的に書かれていて、わかりやすい志望動機と言えます。
引用元:unistyle/選考通過者本選考ES(コーセー24卒)
ポーラ(POLA)の志望動機の例文
日常で、肌状態を判断することは難しいと考えます。自身の感覚と肌状態が異なる場合もあり、自身の肌にどの商品が合うのかわからない、効果が表れているのか実感できないこともあります。毎日、手軽にシールのようなもので肌状態を診断し、今日の自分に合ったスキンケアの方法や容量を知り、“一人ひとりのきれい”を実現する商品を提供したいです。そのために、貴社において、多くの技術や視点をみにつけ、課題解決の糸口を見いだせるようになりたいです。
→将来成し遂げたいことがとても具体的に書かれています。どんな商品を提供したいのかまで書けていることから、とても熱意のある学生という印象を持たれるでしょう。
引用元:unistyle/選考通過者本選考ES(ポーラ(POLA)22卒)
上記例文の他にも就活支援サイトunistyleでは選考通過者のESを7万件以上掲載しています。
下記画像からサイトに移動できるので、ぜひES作成の参考にしてください。
まとめ
本記事では、化粧品業界の動向から、仕事内容、求める人物像、志望動機の書き方について紹介してきました。
就活生に人気の高い化粧品業界の選考を突破するには”ただ製品が好きだから”という理由では不完全です。
その製品のファンに留まらず、その企業に対してどのように貢献できるのか志望動機に盛り込みましょう。
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- 「化粧品業界ならではの志望動機とはどういう内容?」
- 「化粧品業界で評価される志望動機を書くにはどうしたらいい…?」
- 「書類選考を突破して内定獲得したい!」
このように就活に関する悩みは人それぞれでしょう。
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