清掃職と聞いて、”掃除だけをする仕事”だと思っている就活生も少なくないと思います。
企業によって異なりますが、実際の清掃職はビルやマンションの管理、リフォーム、メンテナンスなど様々な業務を行っています。
人々の生活やビジネスシーンにとって欠かせない職種である清掃職は、安全且つ快適な暮らしを作る役割を担っていると言えます。
清掃職のトレンド
清掃職には大きく2つのトレンドがあります。
まず1つめはオリンピックや訪日外国人の増加によって新しい施設や仕事案件が増えたことで”人材不足になっている”ということです。
この人材不足については外国人雇用に力を入れて解決しようとしており、解決施策の一つとして、清掃員と施設をマッチングできるアプリを開発し、人材マッチングのバックアップをしている動きもあります。
2つめは”IT化”です。
作業の効率化を図るために各社が用途に合わせた清掃ロボットを開発しています。
具体例としてはソフトバンクロボティックスが開発したオフィス・業務フロア向け清掃ロボット「Whiz(ウィズ)」、三井不動産とパナソニックが組み開発を行った清掃ロボット「RULOPro」などが挙げられます。
今後持っていると良い資格
清掃職に就くにあたり、持っておくと今後便利な資格を以下で紹介します。
■ビルクリーニング技能士(国家検定)
この資格は清掃作業監督者になるために必要な資格となります。近年では、現場に1人はその資格を保有している人材がいた方が良いと言われているため、次第と需要が高まっている資格となっています。
また、資格手当で収入がアップすることもあります。
■建築物環境衛生管理技術者(国家資格)
図書館や学校などの特定建築物の環境衛生を管理する場合、必ずこの資格者を設置しなければならないとされています。
また近年ではオフィスビルやショッピングセンターの大型化が進んでいることから、この資格の保有者の仕事が増加しています。この資格についても資格手当がつくことがあります。
清掃職の仕事内容
清掃職といっても具体的にどのようなところの清掃をしているのでしょうか。以下で詳しく説明していきます。
新卒で入社した場合は清掃スタッフのマネジメントや、管理などを担当することになると思いますが、実際に本人が掃除するというケースもあります。
ここでは具体的にどのような清掃があるかをチェックしましょう。
ビル(オフィス)
ビル清掃は室内クリーニングと室外クリーニングに分かれています。
室内クリーニングでは床や壁、ドア、証明や空調などの設備機器、トイレの清掃を行い、室外クリーニングでは外壁や窓ガラス、屋上、ビル周辺などを担当します。
規模が大きいオフィスやビルでは社員が清掃を行うことができないため、清掃員を雇うケースが多々あり、中には社員が出勤する前に全ての清掃業務を行っているところもあります。
この仕事における清掃職の役割は、快適に効率良く働けるようにサポートすることです。
ホテル
お客様がチェックアウトした後の客室を清掃します。室内にあるゴミを回収し、テーブルや水回りに汚れがないように掃除し、使用済みのシーツやタオルなどのリネン類を交換します。
また、清掃だけでなく、ベッドメイキングやアメニティの確認や補充なども行わなければなりません。
この仕事ではお客様の疲れを癒やし、思い出作りを陰で支えることができます。
病院
ロビーや受付、トイレなどの共有スペースはもちろん、医療行為を行う場所、具体的には診察室や検査室、手術室、病棟などの清掃を担当します。
この仕事は命に関わる仕事でもあるため、繊細さが求められます。
つまり利用者の安心・安全をつくり、病院を支えていくことが仕事であると言えます。
駅や商業施設
駅や商業施設の清掃は、清掃職の仕事の中でも特に多いと言われています。このような施設は利用者数が多いこともあり、汚れやすいため、清掃員が常駐していることも珍しくありません。
上記のような仕事によって間接的に、街の環境作りに携わり、利用者の増加に貢献することができます。
航空機や列車の内部
航空機や列車内にあるゴミを回収します。乗り物の清掃の場合は、乗客が降りてから次の乗客が来るまでに清掃を終わらせなければならないため、非常にスピード感が求められます。
この仕事では快適な空間を提供し、心地よい時間を過ごしてもらうサポートをすることができます。
清掃職でアピールすべき強み
清掃職は基本的に毎日同じ仕事で単純作業が多いですが、自分の仕事に責任を持って取り組まなければあらゆるトラブルに繋がってしまう可能性があります。
例えば、ホテルの清掃業務をした際に汚れが残ってしまっていた場合、お客様からクレームが入り、ホテルの信用を落としてしまうかもしれません。
このようなことから非常に責任感や集中力が求められる仕事となります。
また、自分一人で黙々と進めていくことが多い職種であるため、一人でもやり遂げられる力も必要です。
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清掃職の志望動機を書き方とポイント
志望動機を書く際は、なぜその職種なのか、その職種の中でもなぜその企業なのかを明確にし、ロジカルにアピールできるようにしましょう。
なぜその職種なのか
数ある職種の中でなぜその職種なのかを説明する必要があります。
具体的には自分が将来何を成し遂げたいのか、例えば清掃職であれば、「掃除を通して人々の生活をより快適にしたい」などといった清掃職ならではの理由を述べるようにしましょう。
なぜその企業なのか
清掃職と言っても企業によって強みや特徴は異なります。
例えばダスキンであれば「企業の利益だけでなく、世の中の人に喜ばれる”喜びのタネまき”をする」と企業理念で掲げています。
このように企業によって特徴は異なるため、企業ごとの特徴を把握するためにも企業研究は必ず行いましょう。
実際に書く際は以下のフレームワークに沿って書いてみてください。
(1)志望動機をひと言で
(2)具体的に言うと
(3)理由(過去の経験と業界・その会社の関連性)
(4)入社後にどうなりたいか
志望動機の書き方、考え方を詳しく知りたい方は下記をご覧ください。
清掃職の志望動機のNG例文
以下では清掃職の志望動機NG例を紹介します。どこがNGなのかについても解説しているので、チェックしてみてください。
→清掃職に魅力を感じた理由と、個社を志望している理由がリンクしていないため、説得力のない志望動機になってしまっています。
また、上記のような志望動機では、アピールポイントがずれています。必ず企業の特徴や強みに触れるようにしましょう。
清掃職の志望動機の例文
実際に選考を通過したESの志望動機の例文および考察から、書き方を学び自身のESや面接に活かしてください。
→自分の過去の経験を踏まえた上で、成し遂げたいことをアピールできているため、説得力がある志望動機となっています。
個社を志望している理由も企業理念のどのようなところに共感を得ているのかがわかり、具体的にアピールできていると思います。
最後に自分の強みを活かしてどのように貢献できるのかについて書けているとさらに良いと思います。
まとめ
清掃職は清掃する仕事と思われてしまいがちですが、案外そんなことはなく、他にも様々な業務を行っており、私たちの生活になくてはならない職種です。
企業によって力をいれている事業は異なってくるため、企業研究をしっかりと行ってから志望動機を作成するようにしましょう。
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