●住宅設備業界には、商品開発・品質管理、生産、施工、研究開発などの技術職と、営業やショールーム接客をする事務職がある
●住宅設備業界の志望動機を書く際には、『なぜその業界を志望するのか』『なぜその会社なのか』『なぜ自分が必要なのか』の3つを意識する
住宅設備業界は私たちの生活に密接に関わっており、親しみの多い製品を扱っている業界であるからこそ、志望している就活生も多いのではないでしょうか。
そのため選考を突破するためには他の就活生と差別化の図れている志望動機を作成する必要があります。本記事の志望動機の例文を参考に書き方のコツを掴んでいきましょう。
住宅設備業界の特徴
この章では住宅設備業界の動向と特徴について解説していきます。
住宅設備業界の動向
住宅設備業界は2006年頃から2009年頃までの間、世界的な金融危機や原材料費の高騰に伴う利益率の低下によって、業界規模は減少していました。
2011年以降は東大震災や消費増税前の駆け込み需要によって業績は緩やかに回復基調になりましたが、近年、人口減少や少子化といった問題、再度の消費税の増税により新設住宅着工が減少しました。
それに伴い、住宅設備の需要も減り、市場規模は再び縮小すると言われています。
しかし訪日外国人の増加、東京オリンピック、日銀マイナス金利導入に伴う長期金利の低下によって、宿泊施設の建設や新設住宅着工、リフォーム需要が拡大するとされており、住宅設備業界の需要増加も期待されています。
さらに住宅設備業界の市場減少対策として、ストックビジネス(リフォーム)やデジタル化を大手企業中心に進めています。
住宅設備業界の主な仕事内容
❏技術職
技術職には、商品開発・品質管理、生産、施工、研究開発、調査・測量・製図・積算などと様々な仕事があり、住宅設備に関わる新技術の開発や、新商品の開発・設計などを行っています。
また開発だけでなく、完成した新製品をどのようにPRするかを考えることも技術職の仕事です。
❏事務職
事務職には営業とショールーム接客という仕事があります。営業は自社の製品を住宅メーカーや工務店、施工会社などに売り込みます。
基本的には法人営業が中心となりますが、最近ではリフォーム需要の増加に伴い、個人相手にリフォームの営業をすることも増えています。
ショールーム接客では、自社の製品を消費者にPRするショールームでの接客を担当します。
実際に商品に触れながら比較検討してもらえることから、住宅設備販売において重要なポジションとなります。
そのためショールームスタッフは展示している商品すべてに対する幅広い知識が必要です。
志望動機を作るために用意すべき3つの「なぜ」
住宅設備業界にはたくさんの企業が存在し、当然企業によって力を入れている事業や商品は異なります。
そのためなぜ業界の中でもその企業を志望しているのかをロジカルに書くようにしましょう。
「なぜ」住宅設備業界を志望するのか
不動産業界の中で、住宅やマンションなどではなく、なぜ住宅設備業界なのかを説明する必要があります。
具体的には自分が将来何を成し遂げたいのか、例えば住宅設備業界であれば「人々の暮らしをワクワクさせるような商品を提供したい」などといった住宅設備業界ならではの理由を述べるようにしましょう。
その際に業界の仕事内容と絡めて伝えることができればより深い志望動機になるため、業界の職種や動向についても把握しておきましょう。
「なぜ」その住宅設備会社を志望するのか
住宅設備会社と言っても企業によって強みとしている事業や特徴は異なります。
例えばパナソニックであれば、「社会生活の改善と向上を図り、世界文化の進展に寄与する」という経営理念を掲げており、「家電」「住宅」「車載」「BtoB」事業に力を入れています。
このように企業によって行っている事業や扱っている商品は様々であるため、自分が成し遂げたいことがその企業で実現可能なのかを把握した上で志望動機を書くようにしましょう。
「なぜ」自分が必要なのか
住宅設備業界で働くためには、実際にその商品を使う人の視点に立ち考えることができる顧客視点を持っていることが重要となります。
いくら商品を開発しても使いたいと思われなければ意味がなくなってしまうため、顧客視点をもち、柔軟に物事を考えることができる力は必要な素養となります。
また、住宅設備にも流行があり、ニーズは変わり続けています。そのため新たな価値創造のためにチャレンジし続けることができる能力も求められると言えるでしょう。
志望動機の書き方
情報収集や自己分析を基に、伝えることが決まれば、あとは書くだけです。必ずしもオリジナルの構成にする必要はありません。
シンプルでわかりやすい文章構成が、相手を意識した書き方であり、読んでもらうコツです。
文章力に課題がある人は第三者にチェックしてもらうことで、「て・に・を・は」、接続語、「です・ます」調など細部まで整えましょう。
(1)志望動機をひと言で
(2)具体的に言うと
(3)理由(過去の経験と業界・その会社の関連性)
(4)入社後にどうなりたいか
志望動機の書き方、考え方を詳しく知りたい方は下記をご覧ください。
企業は、「志望度の高さや会社の社風・ビジョンとマッチする人材かどうか」を判断するために志望動機を聞きます。本記事では、志望動機を作成するために必要な4つのポイントを紹介します。
住宅設備業界の志望動機の例文
実際に選考を通過したESの志望動機の例文および考察から、書き方を学び自身のESや面接に活かしてください。
パナソニックの志望動機の例文
貴社は100年を超える歴史の中で時代の変化に合わせながら4つの事業分野を核に、国内外問わず多角的に人々の暮らしへ関わっている点が魅力的でした。入社後は営業に携わりビジネス環境の変化や多様なお客様のニーズに迅速に応える姿勢を養い世界中の暮らしを支えたいです。
→住宅設備業界で求められている素養を持っていることを過去の経験を通してアピールすることができています。
またパナソニックの理念と自分の目標が一致していることや、入社後に何がやりたいのかを具体的に書けていることによってより志望度が高いイメージを与えられています。
LIXILの志望動機の例文
また、「今後全ての商品で1位を狙う」という話を説明会で聞き、現状に満足せず常に上を目指す貴社の姿勢に感銘し、自分の人間工学の知識を活かして貴社の製品開発に貢献したいと考え志望しました。
→LIXILに対する想いは伝わりますが、自分の目標や過去の経験だったり、なぜ住宅設備業界を志望しているのかがあまり伝わってこないため、もう少し自分の経験や強みについて触れられるとさらに良いと思います。
YKKの志望動機の例文
YKKのファスナーは日本を代表する商品であり、様々な場面で世界の人々を支えています。実際に海外に立ち、「失敗しても成功せよ、信じて任せる」という貴社のコアバリューの元で日本の技術力を背負って挑戦していきたいと考えています。
→過去の経験から抱いた自分の目標を、YKKでならなぜ実現することができるのかについて書けているため、説得力があり、読み手に働いているイメージを抱かせやすい志望動機となっています。
レベルの高い例文集を見たい方は下記記事をご覧ください。
まとめ
住宅設備業界全体として市場規模の減少に対して対策を行っていますが企業によって行っている取り組みは異なります。
そのため、企業研究をしっかりとした上でなぜその企業でなければならないのかを明確にし、説得力のある志望動機を作りましょう。
志望動機の基礎から応用まで網羅的にノウハウを知りたい方は下記をご覧ください。
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- 「住宅設備業界ならではの志望動機とはどういう内容?」
- 「住宅設備業界で評価される志望動機を書くにはどうしたらいい…?」
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