●インテリア業界の志望動機では、数ある業界の中からインテリア業界を選んだ理由を書くと良い。
●インテリアコーディネーターやカラーコーディネーター等の資格を持ってるとインテリア業界の志望動機でアピールすることができる。
●インテリア業界で求められる人物像は「常にアンテナを張り情報をキャッチアップできる」「顧客ニーズを捉えることができる」「勤勉」「発想力や企画力がある」を満たす人。
近年のインテリア業界は消費者のライフスタイルの多様化やECの普及などの影響で、ビジネスモデル改革の必要性を迫られています。
そんなインテリア業界の選考を突破するには、インテリア業界の仕組みを理解した上で、「なぜインテリア業界なのか」「インテリア業界の中でもなぜその企業なのか」を伝える必要があります。
本記事でインテリア業界を取り巻く外部環境や志望動機作成のノウハウに関する知識を身につけ、内定獲得に向けた準備を進めていきましょう。
インテリア業界とは?
そもそもインテリア業界とは、家具以外にもカーテンや照明、床材、壁紙、建材、流通やサービスなどの多様な業種を含んでおり、それらの「インテリア」に関連する部分だけをまとめた業界群のことを指します。
企業規模も様々で、特に家具メーカーについては中小企業が多く、販売店などの小売業は大手企業が多いという特徴があります。
これらを扱う商品によって大きく分類すると、家具関係、ファブリック関係(カーテン、カーペット、毛布など)、住宅設備関係、建材関係などがあります。
近年では「ホームファッション」と呼ばれる、家具、照明、インテリア、内装などを統一したコンセプトで提供し、具体的な生活シーンを提案するといった分野も確立しています。
インテリア業界の主な職種
ショップスタッフ
主に実店舗での販売業務を行う職種です。仕事内容は接客、レジ、販売、ディスプレイ設置、検品など多岐にわたります。
顧客のニーズやライフスタイルに合わせた商品の提案なども行うため、インテリアに関する幅広い知識も重要になります。
インテリアコーディネーター
顧客の要望に応じて快適な空間をデザインし、提案をするという職種です。
コーディネートするのはオフィスや家の内装、店舗、公共施設など多岐にわたるため、勤務地も住宅メーカーやモデルルームなど様々です。
インテリアデザイナー
インテリアコーディネートの業務に加え、企画や設計、施工管理まで行います。
コンセプトに合わせて空間全体を演出するほか、安全性も考慮しなければならないため、より高い専門性が求められます。
家具デザイナー
椅子やベッド、テーブルといった家具のデザインを行う職種です。デザイン性と機能性の両面を追求する必要があるため、素材や設計学といった幅広い知識が必要になります。
オーダーメイド家具のデザイン等も行うため、顧客のニーズを引き出すコミュニケーションスキルも大切です。
バイヤー
店舗に置く商品を決定したり、トレンドを考慮した人気商品を見つけ出すことがメインの仕事です。常にトレンドを追いながら、最新の情報にアンテナを張っておく必要があります。
インテリア業界の選考で持っておくと役立つ資格
選考までまだ時間の余裕があるという方は、インテリア業界で持っておくと役立つ資格を獲得してみてはいかがでしょうか?
難易度が低いとは言えませんが、持っておくと就活で有利になる可能性が高い資格であるため興味のある方はチェックしてみてください。
インテリアコーディネーター
インテリアコーディネーターは、住宅メーカーやリフォーム会社、建築設計事務所等、住宅に関連する業界を志望している人にオススメの資格です。
インテリアコーディネーターの主な仕事内容は、室内をカーテンや壁紙等のインテリア用品を使ってスタイリングし、空間をコーディネートすることです。
インテリアコーディネーター資格試験では、インテリアの商材、歴史、建築、家具知識、ウインドートリートメント(カーテン・窓装飾)等、幅広い知識が問われるようです。
カラーコーディネーター
カラーコーディネーターは、商品・パッケージ、建築関係等、デザイナーの仕事を志望している人にオススメの資格です。
カラーコーディネーターの主な仕事内容は、インテリアコーディネートや、ファッションコーディネート等、ジャンルに捉われず色に関するアドバイスを行う仕事です。
試験内容は「スタンダードクラス」と「アドバンスクラス」によって異なるようなので、自分にあった方の試験を受けてみても良いでしょう。
インテリア業界で評価される志望動機を作る3つのステップ
ここではインテリア業界の志望動機を書く際に意識してほしいポイントを3つ紹介します。
これから志望動機を作成するという人は、以下のポイントを参考に作成してみてください。
(1)志望動機に必要な要素を把握する
志望動機を作成する際は「なぜインテリア業界か」「なぜその企業なのか」をしっかりと深掘りしましょう。
“なぜインテリア業界なのか”については、数ある業界の中でもなぜインテリア業界を選んだのかについてしっかりとした理由を準備しておく必要があります。
「触れる機会の多いインテリアで、日々の暮らしを少しでも豊かなものにしたい」などといったインテリア業界ならではの理由を述べるようにしましょう。
“なぜその企業なのか”については、志望企業の強みや事業形態などの特徴を調べて、競合他社と差別化しながら伝えます。
例えばニトリであれば、ECサイトはもちろんのこと「手ぶらdeショッピング」という独自のシステムを展開しながら幅広い層をターゲットにし、他社よりも低コストの商品展開を実現できているという強みがあります。
このように企業ごとの特徴や強みを把握した上で、志望動機を作成してください。
(2)インテリア業界の求める人物像を把握する
インテリア業界には様々な職種が存在しますが、共通して言えることは「常にトレンドや消費者ニーズの変化にアンテナを張っておく必要がある」「顧客のニーズに対して的確な商品を提供する必要がある」という2点です。
一般的にインテリアのトレンドは時代の移り変わりとともに変化していくものであり、また消費者によってインテリアの趣向も様々です。
そのため、常にトレンドや業界全体の変化を把握しながら業務を行っていく勤勉性と、お客様のライフスタイルに合わせたインテリアを制作、提案していくための発想力や企画力も求められると言えるでしょう。
(3)志望動機のフレームワークを知る
情報収集や自己分析を基に、伝えることが決まれば、あとは書くだけです。必ずしもオリジナルの構成にする必要はありません。
シンプルでわかりやすい文章構成が、相手を意識した書き方であり、読んでもらうコツです。
文章力に課題がある人は第三者にチェックしてもらうことで、「て・に・を・は」、接続語、「です・ます」調など細部まで整えましょう。
(1)志望動機をひと言で
(2)具体的に言うと
(3)理由(過去の経験と業界・その会社の関連性)
(4)入社後にどうなりたいか
志望動機の考え方、書き方を詳しく知りたい方は下記をご覧ください。
インテリア業界の志望動機の例文
実際に選考を通過したESの志望動機の例文から、クオリティと書き方を学び、自身の書類に活かしてください。
ニトリの志望動機の例文
貴社は1.製造物流IT小売事業により「安さ」と「高品質」の両立を実現、かつ顧客のニーズに素早く合わせられる2.さらなる暮らしの豊かさのために、暮らしのコーディネートにも力を入れています。
1.により世界中の多くの人に影響を与えることができ、2.により顧客に新たな価値を与え、ワクワクする体験を提供することができると考えております。故に私の夢を実現すると同時に、貴社に貢献できると考えております。
→ニトリを志望している理由については具体的に書けています。さらに良い志望動機にするためには、あなたの実現したい夢についても記載されていると良いでしょう。
引用元:unistyle/内定者本選考ES(ニトリホールディングス21卒)
良品計画の志望動機の例文
ゼミ活動で参加した商品開発の大会で何度も顧客の所へ足を運び、本当に欲しい商品とは何かを半年間考え続ける経験を通じてこの気持ちを持った。
私は大学3年の時に、毎年のゼミ活動のイベントとして貴社の1事業である無印良品に対して新商品提案を行った。その経験を通じて、「これがいい」ではなく「これでいい」という貴社の考え方に共感した。
今までは華美な装飾や特徴的な機能で競合商品との差別化を図って売れるような商品を作る事を意識していた。しかし貴社との商品開発ではそのような余計な機能を付けないで、顧客が本質的に求めている事だけで商品を作る必要があり、その難しさを実感した。
また、本当に顧客の望む事だけを商品というカタチに落とし込んでいるのだということを言葉だけでなく、実際に作ってみて感じることが出来たため、私のやりたいことが出来ると感じた。
貴社で働く際、最終的にはモノづくりに関わる部署で働き、お客様が本当に求めているニーズを反映させた商品を作りたいと思っている。
そのために、店舗社員として既存商品の良さをしっかりと理解し、様々な地域のお客様のニーズを把握することで、まずは現在売られている商品の魅力を伝えられるようになりたい。
→後半の入社後のビジョンに関する記述は採用担当者にとっても入社後に活躍する姿を想像しやすくするため、参考にすると良いでしょう。
また、自身の経験から感じたことと企業の価値観が合致しているという内容から、より差別化された自分だけの志望動機になっています。
引用元:unistyle/選考通過者本選考ES(良品計画(無印良品、MUJI)20卒)
アクタスの志望動機の例文
服飾雑貨を扱うアルバイト先での接客経験から、私はお客様に寄り添った接客を大事にしております。家具は安心や癒やしを与えてくれるものであり、衣食住の中でも、人々の心ににより密接に関わっていると考えております。
精神的な満足、修理やアフターサービスを通した継続的な満足をお届けすることが「真に豊かな暮らし」と掲げる貴社であればお客様に寄り添った接客でお客様に笑顔で過ごせる幸せな日々をお届けしたいという私の思いを形にで切ると考え、志望します。
→基本的には綺麗な構成で書けており、読みやすい志望動機と言えます。さらに良い志望動機にするには、過去のアルバイト経験についてもう少し具体的に書けるとアピールに繋がるでしょう。
引用元:unistyle/選考通過者本選考ES(アクタス18卒)
上記例文の他にも就活支援サイトunistyleでは選考通過者のESを7万件以上掲載しています。
下記画像からサイトに移動できるので、ぜひES作成の参考にしてください。
【37選】インテリア業界大手企業の面接で実際に聞かれた質問とは?
最後にインテリア業界の面接で実際に聞かれた質問内容を紹介します。年度や面接官によって質問内容は異なるため、今年も同じ質問をされるとは限りませんが、参考程度に見てみてください。
ニトリホールディングス(24卒)
- 学生時代頑張ったこと
- キャリアプラン
- ニトリで成し遂げたいこと
- 就職活動の軸
- 他に志望している業界、企業
- ニトリの強み、弱み
- 就活はいつ終えるか
- 全国転勤は問題ないか
- 店舗勤務は問題ないか
- 働く目的
- 誰にも負けない自身の強み
- 逆質問 等
良品計画(22卒)
- 自己紹介
- 当社の1番良いと思ったところ
- キャリアパスについてどう思うか
- 当社にあなたを採用するメリット
- 親友が自分のことについてインタビューされたら、あなたをどんな人だと言うと思うか
- 無印良品の良いところと、悪いところ
- 就活をはじめて気づいたこと
- 将来どんな大人になりたいか
- 今最も興味、関心を持っていること
- 現在の他社選考状況
- なぜ良品計画を志望しているのか
- 困難な経験と克服経験について
- ニュースで関心のあること
- 逆質問 等
ミサワ(22卒)
- 自己紹介
- 学生時代に力を入れたこと
- よく行くunicoの店舗と感じたこと
- 他のよく行くインテリア店
- unicoのショップスタッフになってお客様(人事)にunicoを紹介
- 販売職を選んだ理由
- 会社選びで譲れないこと
- 今までの経験で結果を出せたこと、または出せなくてもそこから学んだこと
- 自己PR
- スタッフには売上のノルマがあるが、抵抗あるかどうか
- 逆質問 等
まとめ
いかがだったでしょうか。
この記事をもとにインテリア業界を取り巻く環境の変化や求められる人物像をしっかりと理解し、ロジカルで具体的な志望動機を作成して志望企業の内定を勝ち取りましょう。
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- 「インテリア業界ならではの志望動機とはどういう内容?」
- 「インテリア業界で評価される志望動機を書くにはどうしたらいい…?」
- 「書類選考を突破して内定獲得したい!」
このように就活に関する悩みは人それぞれでしょう。
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