●ペットショップで働くには「ペット販売士」「愛玩動物飼養管理士」等の資格を持っていると便利。
●ペットショップの志望動機ではペットショップの仕事内容や動向と絡めて、その業界でなければいけない理由を書くと良い。
●ペットショップで求められる人物像は「動物好き」「責任感がある」「勤勉さや向上心がある」「コミュニケーション能力がある」「お客様視点に立てる」を満たす人。
ペットショップの仕事は、掃除やお世話が大変と思っている人も多いことでしょう。今は高機能なお掃除アイテムなどもあり、思ったよりも大変ではありません。
また、動物好きなら、いろいろな動物に触れ合えるチャンスのある仕事です。家での飼育には難しい動物にも触れ合えるなど貴重な体験ができるでしょう。
ペットは家族にやすらぎや癒しをもたらしてくれます。例えば、1匹の犬がいるだけで、家族の話題や一緒に過ごす時間が増えます。「毎日の散歩で健康になった」という人もいるでしょう。
ペットショップは人とペットとの出会いだけでなく、お客様が明るい人生を送るためのきっかけを作っているのです。
ペットショップとは?
ペットショップとは、ブリーダー等から動物を仕入れ販売しているお店のことで、犬や猫、鳥類、魚類等、様々な動物を販売しています。
動物以外にも餌や衛生用品、おもちゃ等、飼育用品の販売も行っています。
近年では、ただ販売するだけでなく、しつけ教室やトリミング等のサービスを提供しているペットショップもあるようです。
ペットショップであると便利な資格
ペットショップで働くには特別な資格は必要ありませんが、あると便利な資格がいくつかあります。次に詳しく説明します。
愛玩動物飼養管理士
愛玩動物飼養管理士とは、公益社団法人日本愛玩動物協会が認定している民間の資格です。
動物に関する正しい知識や管理を普及させたり、ペットに関するトラブルや飼育放棄を防ぐ活動を主な業務としています。
この資格には1級と2級があり、動物に関する正しい知識を持っていることの証明となります。ペット業界で働きたいと志望しているなら、取得しておくと便利な資格といえます。
ペット販売士
ペット販売士とは、日本畜犬学会が認定する資格で、ペット販売の際にペットの飼養方法や健康についてアドバイスすることを主な業務としています。
動物の正しい飼育方法だけでなく、健康や医療、動物愛護や関係法令などについても幅広い知識と技術を有しています。
トリマー
トリマーとは、ひと言でいうと犬や猫の美容師のことです。カットやシャンプー、爪切りなど身だしなみを整える仕事です。
トリマーとなるには資格は必要ありませんが、トリマー養成の専門学校や通信講座で学んだり、実際にペットショップで経験を積んだりしながら就職するのが一般的です。
家庭犬トレーナー
家庭犬トレーナーとは、国際家庭犬トレーニング協会または日本ペット技能検定協会が認定する民間資格のひとつです。難易度によって、1級と2級があります。
家庭犬トレーナーとは、その名前のとおり家庭犬のしつけをするトレーナーのことです。飼い主と共にペットの基本的なしつけをしたり、飼い主にアドバイスしたりすることを主な業務としています。
ペットショップの仕事内容
ペットショップの仕事は、ペットの世話だけでなく、販売からペット関連商品の仕入、品出しと多岐にわたります。ここではペットショップの仕事内容を詳しく説明します。
接客、販売
ペットショップでも、接客や販売は大切な仕事のひとつです。
ペットショップでは生き物を扱うので、売れればそれでおしまいという訳ではありません。販売後もペットとして大事に飼育してもらえるように、さまざまなアドバイスが欠かせないでしょう。
また、動物そのものだけでなくペット関連の商品を多数扱っているので、幅広い知識や情報を学ぶ必要があります。
動物の世話
ペットショップで扱っている動物の世話はとても重要です。
病気になったり怪我をしたりしないように丁寧なお世話が欠かせません。またトリミングや爪切りで身だしなみを整える必要もあるでしょう。
ペットショップでは動物が商品なので、チョーカーやリボンなどでかわいらしく飾ることも仕事のひとつです。
ハムスターなどの小動物や希少動物を扱うペットショップでは、動物に合わせたきめ細やかなケアが必要です。
またケージのなかや動物自体が不衛生だと、お客様から見ても気持ちのいいものではありません。おしっこシーツなどはこまめに交換し、全ての動物を清潔に保ちます。
関連商品の仕入れ、品出し
ペット関連の商品は品数も多く、売上を見ながら欠品がないように仕入れます。売れ筋の商品はこまめな品出しを心がけ、売り切れることがないようにします。
企業は、常に新しくて便利な商品の開発を進めているので、どのような商品があるのかをカタログなどでチェックすることも必要です。
商品・店舗管理
動物やペット関連商品の管理や店舗内の清掃なども大事な仕事です。手作りのPOPなどで新しい商品を宣伝したり店先に売れ筋の商品を並べたりと、工夫しながら魅力的なお店作りをします。
売上計算などの事務作業
バックオフィスでは、発注作業や売上計算、スタッフのシフト管理、給料計算などを行います。POPを手作りしたりお店のちらしを発注したりと、やる仕事は事欠きません。
今は、SNSを使った宣伝も多く、写真を撮ってSNSにアップする仕事もあります。普段からインスタなどを利用している人にとって、楽しい仕事内容といえるでしょう。
また、スタッフが気持ちよく働けるように、スタッフのシフト管理や給料計算を行います。頑張ったスタッフにきっちりとお給料を渡すことも大事な仕事です。
志望動機の基本的な書き方
情報収集や自己分析を基に、伝えることが決まれば、あとは書くだけです。必ずしもオリジナルの構成にする必要はありません。
シンプルでわかりやすい文章構成が、相手を意識した書き方であり、読んでもらうコツです。
文章力に課題がある人は第三者にチェックしてもらうことで、「て・に・を・は」、接続語、「です・ます」調など細部まで整えましょう。
(1)志望動機をひと言で
(2)具体的に言うと
(3)理由(過去の経験と業界・その会社の関連性)
(4)入社後にどうなりたいか
ペットショップの志望動機の考え方とポイント
志望動機を書く際は、なぜその職種なのか、なぜそのペットショップなのかを明確に、ロジカルにアピールすることが大切です。
なぜその業種か?
多くの業種があるなかで、なぜペットショップを選んだのかを明確に説明する必要があります。
「ペットと人の暮らしの第一歩をサポートしたい」のようなペットショップならではの理由を述べるようにしましょう。
その際にペットショップの仕事内容や動向と絡めて書くことができれば、説得力のある志望動機になるため、志望動機を書く際は事前にペットショップの仕事内容や動向について調べてみてください。
なぜそのペットショップか?
多くのペットショップがあるなかで、なぜそのペットショップなのかを説明します。
例えばコジマであれば「”お客様第一主義を実践し、最高のサービスをお客様に提供することで社会に貢献する”といった経営理念に共感した」等、その企業でなければならない理由を書きます。
この時、ほかのペットショップとの差別化がしっかりとできていないと、「それうちの会社じゃなくても良いのでは…?」と思われてしまうため、必ず企業理解を深めた上で他社と比較しましょう。
ペットショップの求める人物像
ペットショップの仕事で最も大切な仕事は動物のお世話をすることです。つまり大前提、動物が好きでなければペットショップの仕事は務まらないでしょう。また、動物の命を預かっている仕事であるため、責任感も必要です。
ペットショップに来るお客様の中には動物を飼った経験がない人もたくさんいます。そのため知識がない人でも安全にペットのお世話ができるように、指導するのもペットショップの仕事です。
正しい情報を提供できるよう、継続的に勉強し知識をインプットし続ける勤勉さや向上心が求められると言えるでしょう。
最後にペットショップの仕事はお客様と直接関わることが多い仕事ですので、コミュニケーション能力やお客様視点に立てるという素養も必要です。
ペットショップの志望動機の例文
実際に選考を通過したESの志望動機の例文および考察から、書き方を学び自身のESや面接に活かしてください。
多くのペットショップが利益優先であるのに対して、貴店が売れ残ったペットを最後まで責任を持って面倒を見ていることを知り、貴店でぜひとも働きたいと思い志望しました。
私は、今まで多くのペットを飼ってきたので、どのようなお世話が必要かを知っています。ペットショップにいるペットたちとの触れ合いを楽しみながら、ほかのスタッフと協力して魅力あるお店づくりをしていきたいと思っています。
→ペットショップの販売方針について説明することで、ほかのペットショップとの差別化が図れています。
また、実体験からペットについて詳しいということもわかり、採用するメリットがあるとアピールできています。採用後にどのように働きたいかを書くことで、イメージがつきやすくなるでしょう。
ペットショップの志望動機のNG例
以下ではペットショップの志望動機のNG例を紹介しています。どこがNGなのかについても解説しているので、チェックしてみてください。
可愛らしい動物たちと触れ合いながらの仕事は、きっと楽しいと思います。貴店の社員の一員となった暁には、ほかのスタッフと協力して魅力的な店舗づくりに励みたいと思います。
→なぜ、その業界やそのペットショップを選んだのかはわかりますが、「動物好き」以外の志望動機があるとより良いESとなるでしょう。
ペットショップで働きたいという人は、ほとんどが動物好きなので、「動物好き」だけでは採用担当者には響きません。
また、自分の強みをアピールできていません。自分を採用すればどのようなメリットがあるのかを伝えることが大切です。
まとめ
ペットショップの仕事は、動物の糞尿の始末など汚れ仕事ばかりではなく、さまざまな動物と触れ合える楽しい仕事でもあります。
ペットショップによって扱っている動物や販売方針が異なるので、そのペットショップをよく研究してから志望動機を作成するようにしましょう。
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