プログラマーは、新しいプログラム言語や技術を学び、1人でプログラミング作業を行う大変な仕事だと思う人も多いことでしょう。
多くのプログラム言語がありますが、意欲的に新しい言語を学ぶことで仕事の幅がぐっと広がります。
昨今は、パソコンだけでなく、スマートフォンや家電など、多くの商品やサービスにコンピュータープログラムが用いられるようになったため、プログラマーの活躍の場が広がっています。
プログラマーは、常に知識のバージョンアップを図る努力が必要とされますが、自分の携わった新しいシステムやソフトウェアが社会に役立っていると実感できます。
宇宙開発のような最先端技術の開発に関わることも可能であり、新しいものを作ることに大きなやりがいを感じることができます。
プログラマーは、未来の商品やサービスを作る夢のある仕事なのです。
また、2020年からプログラミング教育が小学校で始まります。今後の産業の発展に欠かせないプログラミングという技能を、早い段階から学んでもらおうとする政府の方針が伺えます。
プログラマーは、今、最も注目される職業のひとつといえるでしょう。
プログラミング教育に関しては、次項において、さらに詳しく紹介します。
プログラマーのトピック
ここでは、プログラミング教育やプログラマーが大きく関わるデジタル社会について、2つのトピックを取り上げます。
2020年より、プログラミング教育が小学校でスタート
文部科学省の学習指導要領によると、2020年度より順次、小学校から高等学校の各学校でプログラミング教育が必修となります。
プログラミングというと難しく聞こえるかもしれませんが、教科としてプログラミングを取り入れるわけではなく、たとえば算数の時間にパソコンやタブレットを使って勉強に取り入れていきましょう、というスタンスです。
今のところ、明確な学習内容は定まっておらず、取り入れる教科も算数や理科だけでなく、幅広く授業に取り入れることが推奨されています。
プログラミング教育の目的は、「コンピューターを使いこなすことができること」と「論理的思考を養うこと」です。
実際のところ、早い段階からコンピューターに触れる機会を設けることで、子どもたちにプログラミングに興味を持ってもらうことが狙いでしょう。
AIの発達により、生活のデジタル化が進み、10年先の未来ですら予測することが難しくなっています。
プログラマーは、そのような未来を作り出す仕事であり、今後もその需要が増えることは確実です。
参照元:文部科学省「小学校プログラミング教育に関する概要書」
行政手続きのデジタル化が進む〜東京都の例〜
昨今のコロナ感染拡大にともない、東京都では、新型コロナウイルス感染症対策サイトを立ち上げ、その見やすさと利便性の高さが話題を呼んでいます。
オープンソースという行政では珍しい手法が導入され、ほかの自治体が用いることができるように、ソースやデータが公開されています。
日本における行政のデジタル化は、他の先進国に比べても遅れているといわれています。
その中で東京都はインフラ整備にも力を入れつつ、数十年先には、東京都の行政手続きの98%をオンライン化することを目指しています。
東京都に続き、ほかの自治体もデジタル化が進むことでしょう。
企業のみならず公的機関においてもプログラマーの仕事が増えていくことが予想され、多様な働き方が可能となります。
プログラマーであると便利な資格
プログラマーとして働きたい場合、必ずしもプログラミングの経験や何らかの資格を必要としませんが、以下の資格を持っていると採用に有利となるでしょう。
ITパスポート
プログラミング系の資格ではありませんが、最初に取得しておきたい国家資格です。
IT関連の知識のみならず、企業活動や会計、法務、情報セキュリティや情報モラルなど、エンジニアとして知っておくべき内容が含まれます。
Oracle Certified Java Programmer
Oracle社が実施している試験で、プログラミング言語「Java」の資格試験としてよく知られています。
試験内容は、ブロンズ、シルバー、ゴールドの順に難易度が上がり、シルバー資格を持っている人のみがゴールド試験を受けることができます。
C言語プログラミング能力認定試験
サーティファイというビジネス能力認定会社が行う資格試験で、プログラミング言語「C言語」の能力を測るものです。
この能力試験の1級は、IT業界において高い技術を持っていることの証明となります。
Ruby技術者認定試験制度
プログラミング言語「Ruby」の認定試験です。合格することにより、Ruby技術者として評価され、高い水準のシステム開発能力があることを証明します。
プログラマーの仕事内容
プログラマーの仕事内容は、具体的にどのようなものでしょうか。以下に詳しく紹介します。
SEとの打ち合わせ
プログラマーは、システムエンジニア(SE)が設計した仕様通りにプログラミングを行います。
SEとの打ち合わせは、クライアントの要望を確認したり、どのようなシステムが必要なのかを把握したりするために重要です。
システム開発
実際にプログラミングを行います。最近はフレームワークを用いた開発が主流なため、作業が効率化されていることも多いようです。
ただし、プログラミング後も適宜メンテナンスが必須なため、見やすい書き方が求められます。プログラマーとしてのメイン作業といえるでしょう。
デバッグ
自ら組んだプログラムがきちんと機能するかどうかのテストを行います。仕様通りにプログラミングをしたとしてもバグが見つかることがあります。
バグとは、コンピュータープログラムの誤りや欠陥のことです。
このバグを発見し、仕様通りにプログラム修正することをデバッグといいプログラマーの大事な仕事の1つです。
チームのマネジメント
プログラマーは1人でする仕事のようなイメージがありますが、多くの人とチームを組んで行います。そのため、チームのマネジメントは欠かせません。
現場で経験を積むと、チームのマネジメントを任されることもあります。
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プログラマーの志望動機の書き方とポイント
志望動機を書く際は、なぜその職種なのか、なぜその企業を選んだのかを明確に、ロジカルにアピールすることが大切です。
なぜその職種か
プログラマーの需要は広がりつつあるため、どの分野のプログラマーとして働きたいのかを自分の興味ある事柄に関連づけて、説明することが必要です。
たとえば、教育システムに力を入れている企業を志望する場合は、次のような志望動機が考えられます。
「自分は離島で育ったが、IT技術の発達により教育システムが充実していたため、望むような教育を受けることができた。
このような経験から、先進国と発展途上国における教育格差をなくすためのシステムを開発をしたい」とあれば、なぜプログラマーを目指したのか、なぜその分野を選んだのかがきちんと伝わります。
自分が実際に経験したエピソードを盛り込むことで、より説得力のある志望動機となります。
プログラマーでアピールすべき強み
プログラマーは、チームの一員として働く機会の多い仕事です。そのため、コミュニケーション能力は必須といえます。
また、プログラミングをした後も、仕様通りに作動するよう何度も修正を求められるケースもあり、最後までやり抜く忍耐力が必要不可欠です。
たとえば、「学生のころにサッカー部のキャプテンとして、チームをまとめ全国大会まで進んだ経験から、人との関わりや粘り強く諦めないことの大切さを学んだ」など、自分の体験に基づいた内容を示すことで説得力が増します。
ある程度のプログラミングスキルがある場合は、それを述べることで、プログラミングに興味があることが伝わります。
とくに、代表的なプログラミング言語である、JavaScriptやPhython、Ruby、PHPなどを習得しているのであれば、採用に有利となるでしょう。
プログラマーとして、どのような資質や知識があれば自分の強みをよりアピールできるのかを考えて、志望動機を作成することが大切です。
なぜその企業か
志望動機を書く際に、なぜその企業を選んだのかを述べることは重要です。
各領域で国内外のシェアを持っている企業やニッチな分野におけるオンリーワンな企業など、企業によって特徴はさまざまです。
企業理念などの基本情報はもちろん、提供している商品やサービスまで詳しく研究することが必要でしょう。
たとえばアプリ開発をしている企業であれば、実際に使ったときの感想などを盛り込むことで具体性が増します。
「その企業で働きたい」という意欲や関心を、自分の経験とリンクさせて明確に示すことで、ほかの志望者との差別化が図れるでしょう。
実際に書く際は以下のフレームワークに沿って書いてみてください。
(1)志望動機をひと言で
(2)具体的に言うと
(3)理由(過去の経験と業界・その会社の関連性)
(4)入社後にどうなりたいか
志望動機の書き方、考え方を詳しく知りたい方は下記をご覧ください。
プログラマーの志望動機のNG例
ここでは、プログラマーの志望動機のNG例を紹介します。どこがNGなのかについても解説しているので、チェックしてみてください。
年齢に関わらず、多くの人が楽しめるゲームを開発し、人々の架け橋になるような商品を開発していきたいと思っています。
貴社に入社したあかつきには、基本的な技術から学び、将来は、チームを引っ張るマネジメントを担当できるように精進していきたいと考えています。
→「ゲーム開発をしたい」という志望理由では、なぜその企業を選んだのかが伝わりません。
ゲーム開発をしている企業は多いため、どのようなゲームを目指しているのか、どのような理念を謳っているのかなど、その企業についてより深く研究する必要があります。
また、自分の強みが書かれておらず、どのような形でその企業に貢献できるのか、具体性に欠けています。
プログラマーの志望動機の例文
実際に選考を通過したESの志望動機の例文および考察から、書き方を学び自身のESや面接に活かしてください。
サイバーエージェントの選考通過ESの志望動機
そのためには、急速な進化を遂げているインターネットの力が不可欠であり、インターネットを進化させていくことが、人々の生活の中に楽しさを創っていくための一番の近道であると感じました。
その中でも、貴社を志望する理由は2つあります。1つ目は若い内から挑戦でき、チームで仕事をすることを大切にしていること。2つ目は「ジギョつく」などを通じて新しい事業を次々と生み出す環境があることです。
以上の理由により貴社を志望いたします。
→IT企業で働きたい志望動機が「人々の生活の中に楽しさを創りたい」と明確に示されています。そして、なぜ楽しさが必要なのかも盛り込まれており説得力があります。
また、どうしてその企業を選択したのか、2つの理由を示すことによりきちんと説明されています。
プログラミング言語について知識がある場合、その知識を盛り込むとさらに良い志望動機となります。
ただし、スキルを記載する項目がある場合は、スキル以外の強みを書くようにしましょう。
自分の強みを活かして、どのように企業に貢献できるのかを説明することも大切です。
レベルの高い例文集を見たい方は下記をご覧ください。
まとめ
昨今、さまざまな領域でプログラマーの需要が高まっています。プログラマーは、社会に役立つ商品やサービスを開発することで、人の役に立っていると実感できる仕事です。
プログラマーの働く場が増えたからこそ、なぜその企業を志望するのかを明確にするために、各社を比較しながら企業研究をする必要があります。
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