●映像制作の志望動機を作成する際は『自分が1から作った映像を通して人々に感動を届けたい』のような映像制作会社ならではの理由を伝える。
●映像制作会社で求められる人物像は『向上心がある』『勤勉』『チームワークを大切にできる』『コミュニケーション能力がある』のいずれかを満たす人。
映像制作は映画やドラマ、CM、イベント映像、アニメーションなど、様々な映像を制作する仕事です。
映像制作という仕事は、たくさんの人が携わっているためトラブルが起こりやすく、また不規則な勤務が続き休日も取りづらいなどハード面もあります。
また精神的、体力的にタフでなければこなせない側面もありますが、自分の芸術センスを発揮して映像が作れるという、非常にやりがいのある仕事です。
本記事ではそんな映像制作の仕事内容や持っておくと便利な資格、評価される志望動機の書き方について紹介します。
また、例文をもとにポイントも解説していますので志望動機を作成する際は参考にしてみてください。
映像制作とは?
映像制作では、映画やドラマ、CM、イベント映像、アニメーションなどで活用されるような様々な映像の制作をしています。
近年、YouTubeやTik Tokなどの動画再生サイトが流行していることもあり、SNS上に動画コンテンツを載せることで宣伝活動をおこなう企業も増えています。
そのため映像制作という職業の需要は今後ますます増えていくと考えられるでしょう。
仕事の幅は映像制作会社によって異なり、制作だけおこなう企業もあれば、企画から撮影、編集まで一貫しておこなう企業もあります。
映像制作と動画制作の違いとは?
映像制作と混同して使用されることも多いのが動画制作です。映像制作と動画制作の大きな違いは、コンセプトにあります。
映像制作では、まず始めに目的やターゲットを設定し、そのターゲットに刺さるようなストーリーやメッセージを加えて多種多様な媒体に載せます。
一方動画制作では、撮影したものをそのまま見せることが多く、編集をする場合でもBGMをつける、動画自体をつなぎ合わせるなど、簡単なもののことが多いです。
また、情報量についても大きな違いがあります。映像よりも動画の方が一定時間における情報量が多く、短い尺の中で訴求したい内容を凝縮させています。
つまり、短い時間でターゲットに様々な情報を伝えたいという場合は動画、尺が長くなっても丁寧にメッセージを訴求したいという場合は映像の方が適していると言えるでしょう。
本記事では[映画業界の仕事内容][映画業界の優良企業]や[映画業界で求められる人物像]等を紹介します。映画業界の業界研究にお役立てください。
映像制作の仕事内容
映像制作の仕事をするには、映像制作会社に就職するのが一般的です。
映像制作会社では映画やテレビ番組、コマーシャルなど、さまざまな映像制作を手がけています。
1つの映像を制作するのに様々な人が関わっており、企画を考えるプロデューサーや現場をまとめるディレクターをはじめ、映像の編集や録音、撮影担当のカメラ、照明を扱う仕事があります。
ここでは、コマーシャルの映像を作る一連の流れについて見ていきましょう。
絵コンテをもとに撮影する
広告主や広告代理店の企画にもとづいて作られた絵コンテをもとに、撮影をおこないます。
絵コンテとは映像の撮影前に用意されるイラストで、映像のイメージを形にする設計図にあたるものです。
撮影は映像の内容によって、スタジオだけでなくロケにておこなう場合もあります。
仮編集や試写をおこなう
撮影を終えたら、仮編集をおこないます。仮編集とは、撮影した映像素材やCG、イラスト、テロップ、BGMなどのデータを編集し、完成に近い動画の状態にすることです。
仮編集をどこまで作るかは広告主や広告代理店の意向にもよりますが、広告主が複数の中から選べるよういくつかのパターンを用意するのが一般的です。
仮編集が完成したら試写をおこない、広告主に修正したい場所や新たな要望がないか確認します。
本編集とMA作業をおこなう
試写で広告主のチェックを終えたら、仕上げの本編集に入ります。広告主に指摘された修正箇所や要望を反映させながら編集し、BGMやナレーションなどを入れるMA作業をおこないます。
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映像制作の主な職種
ここでは映像制作の主な職種を4つ紹介していきます。志望動機を作成する前に映像制作会社にはどのような仕事があるのか理解しておきましょう。
プロデューサー
プロデューサーは映像制作の現場を統括する役割を担っています。責任者として、企画立案やスポンサーとの交渉、出演者のキャスティングなど、様々な業務をおこなっています。
また、人件費や機材費、スタジオ費などの予算管理や、スポンサーの手配などもプロデューサーの仕事です。
ディレクター
ディレクターはプロデューサーから提示された予算や枠組みから、映像の長さや大まかな流れ、作品の全体像を考えます。
構成がある程度決まったら、次はシナリオを作成します。シナリオは場合によっては、シナリオライターや脚本家が担当することもあるようです。
また、ディレクターは撮影にも携わります。絵コンテのイメージをもとに、カメラマンや出演者に指示を出します。
カメラマン
カメラマンは監督やディレクターの指示にしたがって、映像の撮影をします。
撮影にも様々なタイプがあり、スタジオ収録番組、中継・屋外ロケ番組、映画・ドラマ、CM・PV・MVなど、多岐にわたります。
ただディレクターの指示に従うだけではなく、より良い映像を撮影するためにカメラマンからアングルや撮影スタイルを提案するケースもあります。
編集
編集はディレクターが仮編集した映像の仕上げをおこないます。尺の調整や不要部分のカット、テロップの挿入、色調の統一などをおこない、作品を完成させます。
編集作業は編集ソフトを使って作業をおこなう[(※)ノンリニア編集]が中心のようです。
※ノンリニア編集とは、テープを使用せずにパソコンに映像を取り込んで作業し、最後に収録媒体へ記録する映像の編集方法
映像制作の仕事であると便利な資格
映像制作の仕事をするために必要な資格は特にありませんが、持っておくと便利な資格を以下で紹介します。
画像処理エンジニア検定
CG-ARTS協会が実施している試験で、開発目標・システム環境など一定の条件のもと、ソフトウェアや関連するハードウェア、システムの開発ができる能力を評価する試験です。
ベーシックとエキスパートの2種類があり、ベーシックは画像処理の基礎知識を測るもので、エキスパートは専門知識の理解と応用能力が判定されます。
CGクリエイター検定
CG-ARTS協会が実施する資格です。映像制作の基礎となる構図や、カメラワークの方法などの知識が問われます。
こちらもベーシックとエキスパートがあり、映像制作の仕事を始めるうえで、ベーシック合格に向けて勉強をするのは役に立つでしょう。
色彩検定
色彩に関する幅広い知識や技能を問う試験で、文部科学省が後援しています。
1〜3級まであり、3級に向けての学習では[色]の表し方などの基礎知識や色の心理的効果などについて学べます。
映像制作の現場でも役立つ知識なので、取得しておくのがオススメです。
映像制作で求められる人物像
デジタルの進化は速く、使用する機材や映像技術、表現方法などは常に変化しています。そのため、最新技術を学ぶ向上心や勤勉さは必要です。
映像制作という仕事は、個人でできる作業に限界があり、複数人のチームで分担しながら仕事を進めていかなければなりません。質の高い映像作品を作るためにも、チームワークや協調性は必要不可欠となります。
また的確な指示をおこなう、自分のアイデアをわかりやすく伝える、相手の意図をしっかり理解するなどのコミュニケーション能力も欠かせません。
そして映像制作の最も重要な役割は人々の心に響くような作品を作ることです。見る人を引き込む映像やメッセージ性のある映像を作成するためにはクリエイティブ力が求められます。
また「良い作品を作るぞ!」「人々を魅了する映像を作るぞ!」といった、映像制作に対する情熱も最低限必要な素養と言えるでしょう。
志望動機の基本的な書き方
情報収集や自己分析を基に、伝えることが決まれば、あとは書くだけです。必ずしもオリジナルの構成にする必要はありません。
シンプルでわかりやすい文章構成が、相手を意識した書き方であり、読んでもらうコツです。
文章力に課題がある人は第三者にチェックしてもらうことで、「て・に・を・は」、接続語、「です・ます」調など細部まで整えましょう。
(1)志望動機をひと言で
(2)具体的に言うと
(3)理由(過去の経験と業界・その会社の関連性)
(4)入社後にどうなりたいか
本記事では好印象を残す志望動機の書き方や志望動機の書き出し・締めくくりの例や気を付けるべきポイントも紹介していますので、是非参考にしてください。
映像制作で評価される志望動機の書き方
志望動機の基本的な書き方について理解したら、続いては映像制作で評価される志望動機の書き方を学んでいきましょう。
志望動機を作成する際は『なぜ映像制作なのか』『なぜこの映像制作会社なのか』をしっかりと深掘りしてください。
なぜ映像制作なのか?
[なぜ映像制作なのか]については、数ある仕事の中でもなぜ映像制作という仕事を選んだのかについて明確な理由を準備しておく必要があります。
具体的には「自分が1から作った映像を通して人々に感動を届けたい」のような映像制作ならではの理由を伝えられると良いでしょう。
その際、映像制作の仕事内容や特徴と絡めて書くことができれば、説得力のある志望動機になるため、志望動機を書く際は事前に映像制作の仕事内容や特徴について調べてみてください。
なぜこの映像制作会社なのか?
[なぜこの映像制作会社なのか]については、志望企業の強みや事業形態などの特徴を調べて、競合他社と差別化しながら伝えます。
ピクトであれば[映像の力で人の心を動かしたい]という企業理念を掲げています。
この企業を志望する場合は、人の心を動かす映像を作るにはどのようにすべきかなど、仕事に対する姿勢を書くと良いでしょう。
また、IMAGICA GROUPは[誠実な精神をもって新たな価値創造につとめ、世界の人々に『驚きと感動』を与える]というビジョンを持っています。
自分には世界の人々に驚きと感動を与える仕事に貢献するための強みがあるなど、具体的に貢献できることを書くと良い印象を与えられるでしょう。
このように企業によって強みや特徴は異なるため、しっかりと企業研究をおこない、企業ごとの特徴や強みを把握した上で、志望企業を決めるようにしましょう。
またどうしても志望動機が浮かばないという人に向けて、解決策も紹介しています。
映像制作の志望動機例文
映像制作会社の選考を通過した志望動機の例文および考察を紹介します。書き方を学び、エントリーシート制作や面接に活かしてください。
映像は言葉を介さずとも、人々の心に直接かつ迅速にメッセージを届ける力があると信じるからです。
この夢は貴社の「世界の人々に感動を与える」という経営理念と合致するものであり、貴社での仕事を通して夢を叶えたいと思い、志望いたしました。
私は旅行が趣味で、学生時代は海外や国内の旅行で撮影した美しい映像を動画にしてYou Tubeにアップした経験があります。
それが思いのほか反響を呼び、世界中から視聴されて「感動した」など好意的なコメントをもらいました。
このような経験は貴社の映像制作でも活かすことができ、貴社の「世界の人々に感動を与える」という経営理念を実現できる強みになると考えています。
→志望した映像制作会社のどのようなところに共感を得ているのかがわかり、説得力のある志望動機です。
過去の経験から志望理由をわかりやすく書いており、どのような貢献をしたいかも十分にアピールできています。
書類選考を無事通過して面接に進んだ際には、特別な指示がなくても自身の作品が入ったデバイスを持参することをおすすめします。
作品を見てもらうことは、積極的な自己アピールになるでしょう。
映像制作の志望動機NG例
以下では映像制作の志望動機のNG例を紹介します。どこがNGなのかについても解説しているため、チェックしてみてください。
そこで習得したスキルを活かすことができると思い、このたび志望させていただきました。
人とコミュニケーションをとるのが得意なので、映像制作の現場でもそれが強みになると考えています。
貴社では多くの人に喜んでもらえるような映像を作れるよう、頑張りたいと思います。
→志望理由が専門学校に通っていたことだけで、アピールの弱い志望動機です。
また、なぜその企業を志望するのか、他との具体的な差別化がされておらず、説得力に欠けています。
志望動機では必ず企業の特徴や強みに触れ、それに対して自分が具体的にどのような貢献ができるかを書くようにしましょう。
上記例文の他にも就活支援サイトunistyleでは選考通過者のESを7万件以上掲載しています。下記画像からサイトに移動できるので、ぜひES作成の参考にしてください。
まとめ
本記事では、映像制作の仕事内容や持っておくと便利な資格、志望動機の書き方、例文などを紹介してきました。
映像制作は、自分の作り上げたものでダイレクトにメッセージを届けられる魅力のある仕事です。
映像制作会社には、大手のテレビ局からインターネット配信映像、企業のPR映像、個人向けの映像など、力をいれている内容は様々です。
自分が将来どのようなことがしたいのかしっかりと考えておき、企業研究をしっかりとおこなってから志望動機を作成するようにしましょう。
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- 「映像制作会社を目指すならではの志望動機とはどういう内容?」
- 「映像制作会社の選考で評価される志望動機を書くにはどうしたらいい…?」
- 「書類選考を突破して内定獲得したい!」
このように就活に関する悩みは人それぞれでしょう。
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