●インターンの志望動機を作成する際は『誤字脱字がないように気を付ける』『誰が呼んでもわかりやすい文章を書く』の2点に気を付けると良い。
●読み手がストレスなく内容を理解できることが良い志望動機であるため、[自分の周囲だけで使われているような言葉]や[専門用語]は使わないようにしたほうが良い。
「インターンに参加すると本選考が有利になるみたいだし参加しよう!」と考えたものの、インターンのESにも志望動機が必要と知り「どんな内容を書けば良いのかわからない…」と悩んでしまう就活生は多いと思います。
そして、よくわからない状態のまま、なんとなく作成した志望動機をESに記入している就活生もいるでしょう。
しかし人気企業のインターンはなんとなく作成した志望動機で参加できるほど甘くありません。
そこで本記事では[企業がインターンをおこなう目的][インターンで志望動機が求められる理由][インターンで評価される志望動機の書き方や注意点]などを紹介します。
本記事で紹介する内容を押さえて、インターン選考を通過できるあなたオリジナルの志望動機の作成を目指しましょう!
そもそもインターンとは?
インターンとは『在学中に企業などで就業体験をおこなうこと』です。インターンに参加すると在学中に自分の適性を見極めることができたり、仕事内容の理解を深めたりすることが可能になります。
インターンには1日で完結するものや数日~長期に渡るものまで様々です。内容もグループワークで業務を疑似体験するものから、実際の業務を体験するものもなど、企業によって異なります。
このようなインターンを企業がおこなう目的は、大きく以下の3点です。
- 自社を多くの学生に知ってもらうため
- 自社に興味がある学生と早い段階で出会うため
- 優秀な学生を早期に採用するため
つまり企業はインターンを通して自社に興味を持ち、本選考に参加する人数を増やし、そこから優秀な学生を採用したいと考えています。そのため通常業務が忙しい中でも、人員や費用などのリソースを割きインターンを実施しているのです。
インターンで志望動機が求められる理由とは?
「本選考でもないのに、どうしてインターンで志望動機が問われるんだろう?」と疑問を持つ就活生もいるでしょう。
ここでは企業がインターンの選考で志望動機を求める理由を紹介します。
どのような目的をもって参加を希望しているのかを知るため
企業は「学生はインターンに参加することで何が知りたいのか?どんな経験がしたいのか?」など、どのような目的を持ってインターンに応募しているかを知ろうとしています。
中には「周りの友達がインターンに応募を始めていたから私も一緒に応募を考えている」という就活生もいるかもしれません。
しかし多くの応募が集まった時、企業が「この人は是非弊社のインターンに参加して欲しい!」と思う人は、「インターンを通して、御社の仕事内容に自分が適性があるかを知りたい」と、明確な目的を持っている就活生でしょう。
明確な目的と言われると難しく感じるかもしれませんが「働くイメージを持ちたい」「企業の社風や雰囲気を知りたい」といった内容で構いません。
インターンの志望動機を作成する際は『インターンを通して自分が得たいこと』を含め、インターンへの熱意を伝えるようにしてください。
企業についてきちんと調べているかを知るため
「他の企業ではなくて自社のインターンを希望するのはなぜか?」を聞くことで[インターンの参加目的に対して自社を選んだ理由]を知ろうとしています。
例えばインターンに「企業の社風や就業環境を体験したい」という目的で参加を考えているのであれば、事前に採用ホームページや企業が運営するWebサイトやSNSを確認するようにしておきましょう。
なぜなら目的を持って臨もうとしているにもかかわらず、事前準備がされていないのでは「どこの企業でも同じことを言っているのだろう」などとマイナスの評価に繋がってしまう恐れがあるからです。
そのため志望動機では「採用ホームページにて御社は成果主義であると書いてありました。成果主義が浸透している御社で社員の皆さんがどのように切磋琢磨しているのかを経験することで、自分に適性があるかを確かめたいです。」というように、志望動機では『他の企業ではなくその企業のインターンに参加したい理由』を伝えましょう。
企業と学生がマッチするかを確認するため
企業は志望動機を通して、学生の[人間性]や[コミュニケーション力]など、実際の業務で役に立つ能力が備わっているかどうかを知ろうとしています。
繰り返しになりますが、企業はインターンを通し優秀な学生や自社に合った学生と繋がりたいと考えています。
また、あわよくば優秀な学生や自社に合った学生がインターンを通して自社の社風や仕事内容に興味を持ち、本選考に進むことを期待しています。
特に25卒以降[採用直結型インターン]が解禁となったことで、企業はインターンを通して取得した学生データを採用選考に活用できるようになりました。
そのためインターンとはいえ本選考同様、事前に採用ホームページで企業の求める人物像を理解した上で、志望動機を考えると良いでしょう。
インターンで評価される志望動機の書き方
志望動機を作成する際、「他の就活生の志望動機に埋もれないようにオリジナルの構成にしなければと…」と考える就活生もいるようですが、必ずしもそうではありません。
シンプルでわかりやすい文章構成が、相手を意識した書き方であり、読んでもらうコツです。これはインターンの志望動機だけでなく本選考の志望動機でも同じことが言えます。
インターンの志望動機を作成する際は、以下の構成で作成しましょう。
(2)背景・動機を伝える
(3)その会社・インターンを選んだ理由を伝える
具体的にそれぞれどのような文章を書けば良いのか、Skyのインターン選考を通過した24卒就活生の志望動機を参考にして確認してみましょう。
(1)志望動機(目的)を一言で伝える
(2)インターン参加理由の背景・根拠を具体的に書く
(3)その会社・インターンを選んだ理由を伝える
上記の志望動機は[インターンに参加したい理由(目的)]と[Skyでなければならない理由]がしっかりと記載されているだけでなく、志望動機の締めくくりで[インターンを通して成長したいこと]も記載されており、非常に良い志望動機と言えるでしょう。
人気企業インターンの志望動機の回答例
ここではキャリタスがおこなった[インターンシップ・キャリアランキング]の人気企業ランキング上位の5社のインターン選考を通過した就活生の志望動機を紹介します。
三菱UFJ銀行のインターン選考を通過した志望動機
引用:unistyle/三菱UFJ銀行(23卒インターン合格)
引用:unistyle/三菱UFJ銀行(22卒インターン合格)
みずほフィナンシャルグループのインターン選考を通過した志望動機
引用:unistyle/みずほフィナンシャルグループ(25卒インターン合格)
引用:unistyle/みずほフィナンシャルグループ(25卒インターン合格)
三井住友銀行のインターン選考を通過した志望動機
引用:unistyle/三井住友銀行(22卒インターン合格)
引用:unistyle/三井住友銀行(22卒インターン合格)
Skyのインターン選考を通過した志望動機
日本生命のインターン選考を通過した志望動機
インターンの志望動機を作成する際の4つの注意点
ここではインターンのESの志望動機を書く際に気を付けてほしいポイントを4つ紹介します。以下で紹介する4つを抑えた上で、インターン選考において高評価を得る志望動機の完成を目指してください。
記入欄の8割程度を埋める
パッとESの志望動機欄を見た時に、空白が目立つと「やる気がないのでは?」「そこまでの熱意がないのでは?」とネガティブに受け取られてしまう可能性があります。
そのため、記入欄の8割程度は埋めるつもりで記載するようにしましょう。その際、文字の大きさは小さくなりすぎないよう注意しましょう。
また志望動機欄が余るからといって、大きい文字で書いたり、書き出しに「はじめまして」といった挨拶文や自己紹介文を追加したり、締めくくりに「どうぞよろしくお願いいたします」といった締めの文を追加する必要はありません。
上記で紹介した構成に則った志望動機のみを記載するようにしてください。
誤字・脱字に気をつける
志望動機に限らずですが、就活で使用する必要書類を作成する際は、誤字脱字がないようにしてください。
誤字脱字が多くあると、読み手が読み解くのに時間がかかってしまいます。またケアレスミスが多いと、注意力が欠如しているという印象を持たれかねません。
自分では気を付けて記入をしていても、いざ読み返してみると誤字脱字があることは少なくないため、志望動機の記入が完了したら、第三者に確認を依頼する・声に出して読んでみるなどして必ず最終チェックをするようにしてください。
専門用語を使わない
志望動機を作成する際に[自分の周囲だけで使われているような言葉]や[専門用語]は、読み手に伝わらない可能性があるため、使わないようにしてください。
あくまでも読み手がストレスなく内容を理解できることが良い志望動機の条件です。
上述同様、自分で気を付けることが難しいことかと思いますので、第三者に確認を依頼するなどして対策をすると良いでしょう。
Web上で例文をコピペしない
当然ですが、Web上で公開されている志望動機をコピペで活用するのは絶対にやめてください。
最近はWeb上にて選考を通過した志望動機が公開される場が増えていることから、コピペ自体は簡単にできるでしょう。
しかしコピペの志望動機を活用して書類選考が通過したとしても、面接で深堀りをされた際にESに記載した内容と回答にズレがあり「回答に一貫性がない…」「そもそもこの志望動機は自分で作っていないのでは?」とマイナスの評価を受ける可能性があります。
そのため自分の言葉で[あなただから感じた熱意]や[あなたらしさ]が伝わる志望動機を作成することを意識してください。
まとめ
25卒以降[採用直結型インターン]が解禁となったことで、企業は優秀な学生に対しては選考の一部が除外された特別ルートへ案内するなど、インターンを通して本気で学生の見極めをおこなっています。
つまり就活生にとっては、インターンに参加し能力や適性をアピールすることができると、本選考を有利に進められる可能性があるということです。
そのため「インターン用の志望動機だから…」と手を抜いて考えるのではなく、インターン選考を通過するための志望動機を考えるようにしましょう。
また文中でもお伝えしていますが、インターンのESに誤字脱字があると、それだけで印象がマイナスになってしまう場合もあるため、志望動機の記入が完了した際は、誤字脱字がないか必ず最終確認をするようにしてください。
もしも自身が考えた志望動機に自信が持てないという就活生は、志望する企業の先輩社員や大学のキャリアセンター、就活エージェントに添削を依頼してみてください。
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