●自己PRで「継続力」を効果的にアピールするためには、はじめに「私には継続力があります」と端的に伝えるのが良い。
●「継続力がある」という長所をアピールしているつもりでも、伝え方によっては、面接官に与える印象が大きく異なる場合がある。
- 「そもそも自己PRで継続力ってアピールになる?」
- 「継続力を効果的にアピールするにはどうしたらいい?」
上記のような不安や疑問がある人に向けて、本記事では自己PRで継続力をアピールする際の方法や注意点、例文を紹介しています。
「継続力」は幅広い業界や職種で評価されやすい能力の1つです。だからこそ企業が評価する継続力を理解した上でアピールの仕方を工夫できると良いでしょう。
自己PRで「継続力」をアピールしようと思っている人はぜひ参考にしてみてください。
自己PRで「継続力」が評価される3つの理由
“継続力”とひと言で言っても「どんな仕事でも最後までやり遂げることができる」「長期的に働いてくれる」「困難なことでも工夫や努力を続けられる」など、企業によって解釈が異なります。
そのため自分が志望している企業はどんな”継続力”を求めているのかを事前に調べてから自己PRを考えるようにしましょう。
ここでは、面接官が考える”継続力”のイメージをいくつか紹介します。
1. どんな仕事でも最後までやり遂げることができる
何かを継続して取り組んでいると、必ずどこかで嫌なことや辛いこと、トラブルが発生するものです。
しかしこのような状況の中でも「どうやったら続けられるのか・トラブルを回避できるのか」と改善策を考え、行動し続けることは誰にでもできることではありません。
そのため逆境にめげず、ひたむきに取り組むことができる人は、仕事にもコツコツと取り組み、経験を積み重ね、成長することが期待できるため、企業から高い評価を得られるでしょう。
2. 長期的に働いてくれる
継続して何かに取り組んだ経験は、ひとつの場所で長く努力したことを表します。
そのため地道に努力して経験を積み、スキルを身に付けて成長できる人材は、企業にとって採用するメリットは大きいと言えるのです。
というのも企業は時間と費用をかけて新卒採用を行います。そのためすぐに辞めるのではなく、徐々にスキルを身に付け、成長することを期待しているのです。
サークル・バイト・ゼミなど、自分なりに何か1つでも長く続けて来た人は、そう簡単に物事を投げ出さない人だと評価を得られるでしょう。
3. 困難なことでも工夫や努力を続けられる
「継続力がある」ということは、物事を途中で投げ出さない意思の強さや、責任感があるとも捉えることができます。
また何かを継続した経験は、そのことに対して真面目に向き合って取り組んだ結果です。
仕事で信頼を得るためには、任された物事に責任をもって真面目に取り組むことが大切です。何事にも真面目に取り組めれば、「この人になら仕事を任せられる」と周囲にも思ってもらえます。
当たり前のことですが、途中で物事を投げ出さない責任感や真面目な姿勢も必要とされています。
自己PRで「継続力」を効果的にアピールする方法
自己PRを書く際は以下のように「強み⇨エピソード⇨結果・学んだこと⇨入社後どう活躍できるか」の順番で書くようにしましょう。
(1)結論
自己PRを書く際は、まず最初に「継続力である」ということを端的に述べます。
最初に結論を述べ面接官に今から何の話をするのか伝えることで、聞き手側も話が入りやすくなります。そのため自己PRをする際は、結論となる長所から伝えるようにしましょう。
(2)エピソード
「継続力がある」という長所を伝えたら、実際にその長所があることを証明できるエピソードを交えます。理由としては、企業は、課題・目標やそれに対する行動を通してその人の人柄や価値観を判断しているためです。
(3)結果・学んだこと
エピソードの次は、自分がとった行動によってどのような結果になったか、この経験を通して何を学んだのかについても書きます。
また、結果を書く際は定量的に伝えることでよりイメージしやすい自己PRを作成することができるため「〇〇というアイディアを出し実践したところ、売上を40%上げることができた」など、数字を用いてアピールしてみると良いでしょう。
(4)入社後どう活躍できるか
企業は採用活動を通して、自社に貢献してくれる人材を求めています。
つまり、面接官にこの学生は[自社で活躍する素養がある]と思わせることが大事です。
その他にも企業が自己PRを聞く意図や例文なども紹介していますので、参考にしながら自分の自己PRの作成にお役立てください。
自己PRで継続力を効果的にアピールするためにできる工夫とは?
繰り返しになりますが、自己PRで継続力をアピールする就活生はたくさんいます。
以下ではあなたのエピソードをその他の就活生に埋もれさせない、面接官の印象に残るエピソードにするためにできる2つの工夫を紹介します。ぜひ参考にしてください。
数字を用いて伝える
自己PRで”継続力”をアピールする際は、何をどれくらい続けているのかを数字を用いて具体的に伝えるようにしましょう。
ただ「~~を続けてきました」と伝えるよりも「~~を3年間続けてきました」と伝えた方が、面接官に伝わりやすくなります。
また数字を使わないと期間や成果の評価度合いが、面接官によって異なるでしょう。
面接官に説得力のあるアピールをするためにも、定量的に伝えることを意識してみてください。
継続力を別の言葉に言い変える
自己PRで”継続力”をアピールするのは問題ありませんが、”継続力があること”をアピールする就活生はたくさんいます。
そのため他の就活生との差別化を図るためにも、[継続力]を他の言葉に言い換えてアピールしてみるのも1つの手でしょう。
例えば「目標達成に向け試行錯誤し、努力し続けることができる」などといったように、相手に伝わりやすいように具体的な言葉で言い換えるイメージです。
他の言い換え例も以下で紹介します。
- 学び続ける向上心がある
- 何事もコツコツと続けられる
- ポジティブに行動し続けられる
- 最後までやり抜くことができる
- 困難なことも諦めずに継続できる
- 常に高い目標に向かって努力できる
- 困難にも耐えられるストレス耐性がある
自己PRで「継続力」をアピールする際の注意点
「継続力がある」という長所をアピールしているつもりでも、伝え方によっては、面接官に与える印象が大きく異なります。
自己PRで「継続力」を効果的にアピールするためにも、以下で紹介している3つの注意点を理解しておきましょう。
なぜ続けられたのかを明確に伝える
自己PRで継続力をアピールする際は、何を続けてきたのかはもちろんですが、どうして続けてこられたのかについても書くようにしましょう。
企業は自己PRを通して学生の人柄をチェックしようとしているため、なぜ継続することができたのか、そのモチベーションは何だったのかを伝えることで、あなたの人柄をよりアピールすることができます。
継続して当たり前だと思われることは言わない
自己PRで継続力をアピールする際は「継続して当たり前だ」と思われることをアピールするのは避けましょう。
例えば「大学の授業を休まずに4年間受け続けた」「アルバイトを2年間続けた」など、ただ続けていたというだけのエピソードは主体性に欠け、あなたの魅力が十分に伝わりません。
誰もが当たり前にやっていることではなく、あなただからこそできた継続力のエピソードを伝えられるとより良い自己PRになるでしょう。
短所と矛盾しないようにする
自己PRで継続力をアピールする際は、短所と矛盾していないかを必ずチェックしましょう。
例えば、自己PRで「継続力がある」と伝えているのにもかかわらず、短所で「集中力がない」と伝えてしまうと「この人は継続力があるのか、ないのかどっちなんだろう…?」「本当に継続力なんてあるのかな?」と不信感を与えてしまう可能性があります。
このように質問に対する回答が矛盾していると自己分析不足と判断されてしまうため、自己PRでアピールしたい内容を決めたら短所と矛盾していないか必ず確認してください。
自己PRで”継続力”をアピールした例文
ここでは自己PRとして継続力をアピールしている例文を6つのカテゴリーごとに紹介していきます。
自己PRを考える際に参考にしてみてください。
●結論⇨ 緑 ●エピソード⇨ 青 ●結果・学んだこと⇨ ピンク ●入社後⇨ オレンジ
自己PRで継続力をアピールした例文:アルバイト編
⇨エピソードの部分でどのような計画をたてたのかまで書けるとより具体的に伝えることができます。
また、学んだこと・入社後について触れられていなかったため、この経験から何を学び、その学びを入社後志望企業でどのように活かすことができるのかを伝えましょう。
自己PRで継続力をアピールした例文:部活動編
⇨エピソードの部分で「チームの勝利に貢献してきました」とありますが、どのように貢献してきたのかについて書くとあなたについてより深くアピールすることができます。
また、本記事で紹介しているフレームワークの「結果・学んだこと」「入社後」について全く触れられていないため、文字数が少ない場合でも「結果・学んだこと」には振れ、可能であれば自分の能力を通して企業に貢献できることをアピールするようにしましょう。
自己PRで継続力をアピールした例文:サークル編
⇨上記のフレームワークの流れに沿って綺麗な構成で書けています。
「入社後」の部分で志望企業の事業内容と絡めもっと具体的にどう貢献できるのかをアピールできるとさらに良い自己PRになります。
自己PRで継続力をアピールした例文:留学編
⇨エピソードが具体的に書けていてとてもわかりやすいです。
しかし「入社後」について触れられていないため、入社後どのように貢献できるのかを書き、志望企業に必要な人材であることをアピールしましょう。
自己PRで継続力をアピールした例文:学業編
■例文1
⇨開発を進める上で重要な素質があることはアピールできているため、さらに具体的に開発職でどのように自分の長所を活かしていけるかまで書けると良いです。
■例文2
⇨数字を用いてアピールできていることで、成果について具体的にイメージすることができ、わかりやすい回答となっています。また、この経験を通しての学びについてもしっかりと書けています。
入社後にどのように志望企業に貢献していくかについても書けると完璧な自己PRとなるでしょう。
自己PRで継続力をアピールした例文:趣味編
■例文1
⇨とても綺麗な構成で書けています。さらに良いアピールをするためにも、「入社後」の部分をもう少し具体的に企業の事業内容と絡めて書くようにしましょう。
■例文2
⇨まず最初に結論として自分の長所が何なのかについてひと言で書きましょう。
また、経験で培った継続力を実際に活かすことができたエピソードについて書けていて、汎用性があることをアピールできています。「入社後」についても書けるとさらに良いでしょう。
まとめ
本記事では自己PRで継続力をアピールする際の考え方や注意点、例文を紹介してきました。
継続力は仕事をする上でとても大事な素養と能力となるため、うまくアピールすることができれば、企業に良い印象を与えることができるでしょう。
しかし継続力はやや抽象的な言葉であるためストレートに「継続力があります」と伝えるよりも、もっと具体的な言葉でアピールするようにしてください。
そうすることでより魅力的な自己PRを作成することができるはずです。
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