【例文付】自己PRで留学経験を効果的にアピールするためのポイントや評価される書き方を紹介！

自己PRで留学経験は使える？

留学経験のある就活生の中には「留学経験って自己PRになるのかな？」と悩んでいる人もいるのではないでしょうか。

結論、自己PRで［留学経験］について話しても問題はありません。

ただし「留学に行った」という経験だけでは自己PRとしては不十分ですし、基本的にはプラス評価はされません。

あくまで面接官はあなたという人間を評価するために自己PRを質問しているのであって、経験自体を評価基準としているわけではないためです。

評価される自己PRをするためには、取り入れるべき要素やポイントがありますので、その点を理解しておく必要があります。

次の章では、自己PRで留学経験を取り入れる際のポイントについてお伝えしていきますのでしっかり確認していきましょう。

自己PRで留学経験をアピールする際にまとめておくべきこと

留学経験を自己PRで効果的にアピールするためには、事前にまとめておくべきポイントがあります。

ここでは、事前にまとめておくべきことを紹介します。

自己PRで留学経験を効果的にアピールするためには、事前に［留学をした目的や動機］［留学中に直面した課題とその解決方法］［留学を通して学んだこと］を整理しておく必要があります。

以下では具体的にどのような内容をまとめておくべきか、その詳細を紹介します。

留学をした目的

留学を決断した背景には、語学力の向上や専門知識の習得、異文化理解の深化など、様々な目的があるでしょう。

そのためなぜ留学をしようと思ったのか、その具体的な背景や動機、目標を言語化しておきましょう。

これらが言語化されていると、あなたがどれだけ計画的に行動してきたかを示すことに繋がります。

また、これらの背景を将来のキャリアにどう結びつけるかも重要です。

例えば［国際ビジネスを学ぶために留学した］という人は、その知識を将来の職業にどう活かすかを具体的に説明することができると、面接官に対して好印象をを与えることができるでしょう。

留学中に感じた課題や乗り越え方

留学中に、言語の壁や文化の違い、孤独感などの課題に直面した経験のある人が多いと思います。

上記のような状況に陥った時の向き合い方・対処法は人によって異なるでしょう。

そのため、あなたは自身の課題に対してどのように向き合って対処したのかを言語化しておきましょう。

これらを具体的に説明できると、あなたに問題解決能力・適応力、対応力が備わっていることを示すことができます。

例えば［言語の壁を克服するために、現地の友人と積極的にコミュニケーションを取った］といったイメージです。

また学業や生活面での困難を乗り越えた経験でも良いでしょう。

例えば、海外での初めての一人暮らしにおける家事や予算管理など、日常生活の課題をどう解決したかを具体的に述べることで、自己管理能力や独立心をアピールすることができるでしょう。

留学から学んだこと

留学を通じて得た学びは多岐にわたると思います。

具体的には、異文化理解や多様な価値観を尊重する姿勢、そして新しい環境に適応する能力などが挙げられます。

これらの学びをあなたの言葉で具体的に説明することができると、あなたの成長を示すことに繋がります。

また、専門知識やスキルの習得も重要なポイントとなり得ます。

例えばマーケティングを専攻して留学した場合、現地の大学で学んだビジネス戦略やマーケティングの知識をどのように日本で活かすかを具体的に説明することができると、あなたの実力をアピールすることに繋がります。

学びを志望企業でどう活かせるか

留学で得た知識や経験を志望する企業でどう活かせるかを具体的に説明することも重要です。

例えば、国際的なビジネス展開をおこなっている企業に対しては、異文化理解や語学力を活かして新しい市場開拓に貢献できる点を伝えられると効果的なアピールになり得るでしょう。

さらに、留学中に培った問題解決能力やチームワークをどのように企業のプロジェクトに応用するかを具体的に述べることができると、あなたが企業にとって価値ある存在であることがアピールできるでしょう。

これにより、あなたが企業にとって価値ある存在であることをアピールできるでしょう。

自己PRで留学経験をアピールする際に注意すべき点

前述の通り、「留学経験があります」だけでは評価される自己PRとは言えません。ここでは、自己PRで留学経験をアピールする際のポイントを3つ紹介しますので是非確認してみてください。

留学を通して成長したことを伝える

中には「研修の一環で留学しただけだし…」「親に留学に行けと言われたから…」など、目的なく留学を経験した人もいるかもしれません。

一昔前は［留学した］という事実だけでも「語学力がある人材だ」と高評価を受けた時代もありましたが、今は留学経験のある学生が非常に多いこともあり、［留学した］という事実だけを伝えても評価をされることはありません。

そのため目的なく留学した場合には、［留学を通して成長したこと］にフォーカスし自己PRを作成すると良いでしょう。

留学先で学んだことや自分自身が留学先で日々心がけていたこと、努力したことはないかを一度洗い出してみましょう。

語学力だけをアピールしない

商社や海外展開をしている企業など英語力を求めている企業の面接で、語学力があることをアピールしようとする場合には、注意が必要です。

このような企業の場合、履歴書やエントリーシートのスキル項目で英語力の有無やTOEICの点数などを事前に確認していることが多く、採用担当者は英語はできて当たり前でありそれ以外の要素を自己PRで知りたいと考えているケースがほとんどです。

また、英語力を必要とする企業の選考には、留学経験がある就活生が多く集まるため、［語学力があること］に加えて［語学力を上げることに繋がった経緯］［留学を決意した経緯］や［留学を通して学んだ経験や成長したこと］なども伝えられると良いでしょう。

上記のようなアピールができると、語学力があるだけではなく［努力家である］［向上心がある］［成長意欲があり何事にも挑戦できる］など、あなたの人柄の部分もアピールすることができ、他の就活生と差別化することに繋がるはずです。

内容が薄い場合は他のエピソードに変更する

一言に留学といっても2～4週間程度の語学留学から大学を休学して参加する1年以上の留学など様々です。

しかし一般的に［留学］と言うと、半年～1年以上の海外滞在のことを指すことから、履歴書の学歴欄に留学経験として記載することができるケースは［1年以上海外に滞在している］場合のみです。

そのため2～4週間程度の語学留学経験はアピールできない場合があります。

仮に2～4週間程度の短期間の留学経験について伝える場合には、面接官との認識にズレを生じさせないために［ショートステイ］など言い回しを変えた方が良いでしょう。

［ショートステイ］の場合でも、学びや成長したことなどがあれば充分にアピールポイントとなりますが、内容が薄いと感じる場合には、他のガクチカに変更した方が懸命です。

［好奇心が旺盛である］［チャレンジ精神がある］などの文脈から、様々な経験の中の1つとして「ショートステイに参加した経験もあります」といった具合にアピールする程度が適切でしょう。

留学経験者が自己PRで使える能力

ここでは、留学経験者が特に自己PRで使える能力について詳しく解説します。

行動力

留学するためには、まず自ら行動を起こす必要があります。未知の環境に飛び込む決断は、勇気と決断力の表れです。

また留学先での生活や学業においても、現地の学生や教授との交流、課外活動への参加など、自ら情報を収集し、積極的に行動することで得られる経験は計り知れません。

これらの経験は、企業においても自ら進んで課題に取り組む姿勢として高く評価されるでしょう。

環境適応能力

異なる文化や生活習慣に適応することは、留学における大きな挑戦の1つです。

新しい環境での生活は、柔軟性と適応力を養います。この能力は、企業においても非常に重要です。

例えば、急なプロジェクト変更や新しいチームメンバーとの協働など、変化の多いビジネス環境でも迅速に適応し、成果を出すことが求められます。

留学経験を通じて培った環境適応能力は、こうした状況でも大いに役立つでしょう。

課題解決力

課題解決力は、ビジネスシーンにおいても高く評価されるスキルです。

留学中は言語の壁や文化の違いなど、多くの困難な状況に直面するでしょう。中には留学前に、ホームステイ先が見つからない・VISAの発行が遅れている、などのトラブルに直面した経験のある人も少なくないと思います。

このような状況を解決するために、自ら解決策を考え行動し乗り越えたエピソードを伝えることができれば、問題解決力があると評価されるでしょう。

忍耐力

留学生活は決して楽なものではありません。異文化の中で生活することは、時に孤独やストレスを感じることもあります。

その他にも、上述したような言語の壁や文化の違いから生じるトラブルなど、留学中には多くの困難が待ち受けています。

これらを乗り越えることで忍耐力が養われるでしょう。

ビジネス環境においても物事が想定通りにいかずストレスを感じる機会も少なくないため、このように困難な状況を乗り越えた経験や忍耐力があることは評価に繋がります。

コミュニケーション能力

異なる言語や文化の中で円滑なコミュニケーションを取ることは簡単なことではありません。

しかし留学中は、現地の学生や教授とのディスカッション、グループワークなど様々な場面で、相手の立場や背景を踏まえた適切なコミュニケーションが求められるため、上記のような力が身についている人が多いでしょう。

またビジネスシーンにおいても、バックグラウンドが異なる人が集まって働くことになるため、相手のことを尊重して適切なコミュニケーションが取れる力が備わっていることは、チームでの業務や顧客対応などで大いに役立ちます。

留学経験を効果的にアピールできる自己PRの構成

ここでは、自己PRの書き方を紹介します。

留学経験を効果的にアピールするためにも、以下で紹介するフレームワークに沿って自己PRを作成してみましょう。

結論：あなたの強みは？

まずはあなたの強みや人柄を一言で伝えましょう。

ここでのポイントは企業側が求めている人物像を理解した上で強みを書くことです。なぜなら、企業はその企業の掲げているビジョンを叶えるための手段として新卒を採用しているためです。

例えば「英語でコミュニケーションが取れる人材を採用したい」と考えている企業が、日本語しか話せない人を採用することはないでしょう。

そのため、自己PRで強みをアピールする際は企業が求める人物像に沿った強みを一言で表しましょう。

具体的なエピソード：どんなこと？期間は？

このステップでは、あなたにその強みが備わっていることが説明できる出来事を記述しましょう。例えば、留学中に直面した課題に対してどのように行動したのか、なぜその行動をとったのかを中心に書いていきます。

また、強みを発揮するために意識したことについても明記します。あなたがその強みを発揮するために『どのように考え、どのように行動し、何を意識しているのか』を伝えましょう。

強みを発揮するための具体的な方法論（How）を提示することで、あなたの自己PRの信憑性・具体性がグッと高まるはずです。

結果・学んだこと：どんな結果？どんな学びを得た？

エピソードを記述した後は、経験を通して『どんな結果が得られたのか』『どんな学びがあったのか』を伝えましょう。

結果を伝える際のポイントは『数字を用いて伝える』ことです。

例えば「TOEICで目標の点数を取ることができました」と伝えるよりも「TOEICの勉強を2年間続け、スコアを前回より150点もあげることができました」と伝えた方が面接官は理解しやすくなります。

入社後：その強みを入社後にどう活かす？

このステップは就活生が見落としがちなステップです。

あなたの自己PRは「以上から私の強みは○○と言えます。」で終わってはいないでしょうか？

多くの就活生は前述の内容で書き終えてしまうため「強みを入社後にどう生かしていくか」の説明が抜けている場合が多くあります。

なぜこのステップが大事かというと、企業側が重視するのはあくまで『あなたが企業の利益に貢献できる（＝企業で活躍できる）人材かどうか』だからです。

そのため「入社後は組織で課題に直面した際、個々の多様性を受け入れ咀嚼し、自身の考えも発信した上で解決に向け行動したいです」のように、入社後どう貢献していくかを伝えるようにしましょう。

自己PRで留学経験をアピールしている例文

ここでは留学経験を踏まえた自己PRの例文を紹介します。

先ほど紹介した『結論→具体的なエピソード→結果・学んだこと→入社後』のフレームワークに当てはめて紹介しますので、実際に自己PRを作成する際に参考にしてみてください。

行動力

臨機応変な対応力

課題解決力

忍耐力

留学経験に関する面接での頻出質問11選

最後に、実際の面接で留学に関してどのような質問をされるのかについて紹介していきます。

面接では留学経験について様々な方向から質問されるケースがあるため、事前にどのような質問をされるのかを把握し、想定外の質問をできるだけ減らしておきましょう。

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