●「あなたを動物に例えると?」と聞かれた際の答えるポイントは、「自己分析で自分の特徴を明らかにする」、「PREP法を用いて話す」ことである。
●「自分を美化しすぎる」、「動物について話しすぎる」と面接官に悪い印象を与えてしまうため注意をする。
面接で、まったく準備をしていなかった質問を受けたことはありますか?
そのような時には、ついつい焦ってしまいがちですが、焦って答えを急ぐと論理的でない答えになったり、しどろもどろになってしまったりすることがあるため、注意が必要です。
対策としては、面接で何を聞かれてもはっきりと言えるように面接前から準備をしておくことが最善でしょう。
本記事では、「あなたを動物に例えると?」と聞かれたときの各動物ごとの回答例と自分に似ている動物を探す方法を紹介しています。斜め上の質問にも対応できるように対策をしておきましょう。
面接官が「動物に例えると?」と聞く意図
面接官が「自分を動物に例えると何ですか?」と聞く意図は下記の通りです。
■リラックスしてもらうため
それぞれの意図について詳しく解説していきます。
客観的に自分をどう見ているか知るため
採用活動で企業が見ている点は「自社と就活生がマッチしているか」ということです。
そのため、面接官は様々な質問を通して就活生の性格や特性を把握しようとします。
その中で、面接官があなたが何の動物に似ているかを聞くのは、あなたの性格や強みを知ろうとしているためです。
また、自己PRやガクチカなど、いわゆる頻出質問に対する回答は、大体の就活生が予め準備してきているはずです。
しかし「動物に例えると?」のような、なかなか聞かれることのない質問の場合、回答を準備していない人も多くいるだろうという理由から、できるだけ学生の素に近い答えを聞くためにこの質問をしていると言えるでしょう。
リラックスしてもらうため
面接官は、就活生にリラックスしてもらうためのアイスブレイクとして聞いている可能性もあります。
そのため、あまり考えすぎず、自分のありのままを伝えるようなイメージで回答すると成功しやすいです。
ただし、あまり適当な回答をしてしまうと「知的さに欠ける」という印象を与えてしまう可能性がありますので、答え方はあらかじめ決めておく方が良いでしょう。
面接で「動物に例えると?」と聞かれた時の答え方
では、実際に面接で「あなたを動物に例えると?」と聞かれた際には、どのような点に気をつけて答えれば良いのかをここでは説明していきます。
自己分析で自分の長所や特徴を明らかにする
上記のとおり、面接官はこの質問を通してあなたの性格や長所を把握しようとしています。
そのため、自分に似ている動物について話す前に、まず自分の性格や長所を明確にしておくと良いでしょう。
自己分析には様々なやり方が存在するため、数ある中でも自分に合ったものを選ぶようにしてください。
以下記事で自己分析の方法を5つ紹介していますので、是非参考にしてみてください。
また、動物の特徴早見表が本記事には載っています。
自己分析をおこなった後には表と照らし合わせてみて、自分がどの動物タイプに当てはまるか確かめてみてください。
PREP法を用いて話す
面接で答えを述べる際にはPREP法という会話構造を利用しましょう。
PREP法を意識して話すことで内容が相手に伝わりやすくなります。
具体的な内容は、
自分がどの動物に似ているかの結論(POINT)
⇒なぜその動物に似ているかの理由(REASON)
⇒いままでの経験などを絡めた具体例(EXAMPLE)
⇒繰り返しの結論(POINT)
のようにして回答を構成します。
動物の特徴早見表
「自分の性格・特徴はわかったけど、どの動物に似ているかはわからない、、、」
という人は、早見表を参考にして自分がどの動物に似ているかを確認してみてください。
動物 | 性格・特徴 |
---|---|
イヌ | ・人懐こい ・忠誠心が強い ・感情表現が豊か |
フクロウ | ・穏やか ・常に冷静 ・広い視野を持っている |
ペンギン | ・責任感が強い ・集中力がある ・ギャップがある |
トリ | ・俯瞰的に物を見る ・柔軟性に長けている |
ネコ | ・マイペース ・好奇心旺盛 ・周囲に流されにくい |
ウマ | ・優しい ・社交性が高い ・競争心がある |
アリ | ・地道に努力できる ・チームでの動が得意 ・タフ |
キリン | ・仲間思いで情に厚い ・広い視野を持っている |
イノシシ | ・向上心が高い ・猪突猛進 |
ワニ | ・継続力がある ・計画力がある |
「動物に例えると?」の回答例
以下では、面接で「動物に例えると?」と聞かれた際の回答例を紹介していきます。
自分と似ている動物を見つけた人は、回答例を参考にしながら自分のエピソードを追加して答えにオリジナリティを持たせましょう。
また、それぞれの回答に対して深堀りされることを想定して、追加質問も紹介しています。
回答例(1):イヌ
なぜなら、私は人と関わることが好きだからです。私は大学時代、軽音部に所属し、4年生の頃には部長を務めていました。人と関わることが好きだった私は、たくさんの人とコミュニケーションをとり、サークル全員が仲良くできるような環境づくりをしてきました。
入社後はこれらの経験と自分の社交性を活かし、社内外に関わらず、色々な人と仲良くなっていきたいと思います。
【深掘り質問例】
⇨サークル全員が仲良くできるような環境を作るために何を心がけましたか?
回答例(2):フクロウ
なぜなら私は落ち着いており、常に視野を広くもって行動してきたと考えているからです。学生時代に所属していたボランティア団体での活動を通して、様々な年代、国籍の人と関わってきたことを通して、どんな状況でも落ち着いて対応できるようになりました。
入社後は、この特徴を活かし、あらゆることに興味をもって挑戦していきたいと思います。
【深掘り質問例】
⇨ボランティア活動に携わろうと思ったきっかけは何ですか?
回答例(3):ペンギン
ペンギンは、陸での移動は遅いですが、水中での移動速度はとても早いです。そのペンギンと同じように、私もオンとオフがはっきりとしています。プライベートは本読んだり、映画を見たりしていますが、仕事中はアクティブになり、様々なことに対して集中力が上がります。
入社後は目の前の仕事に没頭し、少しずつ自分のできる仕事を増やしていきたいと思っています。一つのことを極めるのは得意なため、御社の仕事を通してプロフェッショナルになりたいです。
。
【深掘り質問例】
⇨今までに極めたものは何ですか?
⇨苦手なことを克服するためにしていることはありますか?
回答例(4):トリ
なぜなら「鳥の目」という言葉もあるように、私は物事を俯瞰(ふかん)して考えることが得意だからです。私は高校から大学にかけてラグビー部に所属していました。ラグビーのゲームメイクで大切なのは、「コート全体を俯瞰しながらプレイすること」です。私は俯瞰しながらのプレイが得意だったため、スタンドオフという司令塔的なポジションでプレイしていました。
入社した後も、目の前にある仕事をするだけではなく、「その先に何があるのか」という視点を忘れずに務めていきたいと思っています。
【深掘り質問例】
⇨ラグビー部に所属していて大変だったことは何ですか?
⇨俯瞰して考える際に意識していることはありますか?
回答例(5):ネコ
なぜなら、私は周囲の人や考えに流されにくいからです。私は、「大学生のうちからたくさん遊んでおくべき」といったような、「○○するべき」というような言葉があまり好きではありません。なぜなら、周囲に流されているように感じるからです。そのため、私は周囲に同調するのではなく、自分でしっかりと考え納得してから行動するようにしています。
これからもただ周りに同調するだけではなく、自分なりにしっかりと考えた上で仕事に取り組んでいきたいと思います。
【深掘り質問例】
⇨周囲の人に流されにくくなったきっかけは何かありますか?
回答例(6):ウマ
馬は群れで暮らす社交性の高い動物として知られており、まさにそこが自分に近いところだと思うからです。私は大学の時、ヒッチハイクをして東京から北海道に行きました。車に乗せてくれた人たちともすごく仲良くなり、今でも連絡を取り合っている人もいます。
また、大学時代はアルバイトも掛け持ちしており、たくさんの人と関わり合ってきました。何かに夢中になった時、一気に駆け抜けるといったところも馬に似ていると思っております。
入社した後は、自分の社交性を活かし、たくさんの人と関わっていきたいと考えているので、仕事をする際も、成果をめがけて一直線に走り抜けたいと思います。
【深掘り質問例】
⇨人とコミュニケーションをとる際に気をつけていることはありますか?
回答例(7):アリ
アリはただ食べ物を運んでいるだけのように見えますが、しっかりとした計画の中で動いており、その計画性の高さが自分に近いと思ったからです。私も何か物事に取り組む前には、必ず計画を立ててから実行するようにしています。例えば、受験勉強をしていた時も、合格点数から逆算し、効率よく勉強をおこなってきました。また、見た目よりタフな点もアリに似ているのではないかと思っています。
入社した後は、自分が持つ計画性と精神的なタフさを武器に、どんどん結果を出していきたいと思っています。
【深掘り質問例】
⇨自分のどのようなところがタフだと思いますか?
⇨計画をたてる際に意識していることはありますか?
回答例(8):キリン
なぜなら私は、人から「穏やかだね」と言われることが多いからです。自分でも穏やかである自負があるため、よほどのことが無いと怒ったりしません。もし、突然トラブルに巻き込まれたりしても、冷静に対処できる自信があります。
入社した後は、自分が持つこの性格を活かし、穏やかな空気作りをしていきたいです。また、ストレス耐性も高いのでタフな仕事をこなしていける自信もあります。
【深掘り質問例】
⇨最近はどのようなことで怒りましたか?
⇨ストレスが溜まった際はどのように解消していますか?
回答例(9):イノシシ
なぜなら私は周囲から「向上心が高いね」と言われることが多いからです。また、自分がやりたいことに対する熱量は誰にも負けないという自信があります。こういった「猪突猛進」を連想させる自分の性格がイノシシに近いと考えています。私が入社後に成し遂げたいことは、誰よりも結果を残すことです。
結果を残すためには、御社の事業内容を熟知し、取り扱っている商品やサービスについて勉強することが必要だと考えています。そこは持ち前の向上心を武器に、どんどん色々な知識を吸収していきたいと思っています。
【深掘り質問例】
⇨最近、向上心をもって取り組んだことは何ですか?
回答例(10):ワニ
ワニは一度獲物に噛み付くと一切離さなくなります。私は、何かに取り組む際の継続力が高く、「一度はじめたら簡単にはやめない」という気持ちが強いです。そうした点がワニに近いと自分では思っています。例えば、私は小学校から大学生にかけてサッカー部に所属していました。長く続けることで高校生の時には全国大会にも出場できました。大学でも東京都でベスト4に入るなどの成績を収めています。
入社後も自分の武器である継続力を活かし、長くコツコツと仕事を続けていきたいと思っています。
【深掘り質問例】
⇨物事を継続させるコツは何ですか?
まとめ
本記事では面接で「自分を動物に例えると何ですか?」という質問に対する回答例を紹介してきました。
面接の本題とは逸れているように聞こえる質問ですが、実は「自分を客観的に見えているか」「ちゃんと論理立てて説明できているか」など、重要な部分を見られていることが多いです。
本記事でお伝えした例文を参考にして、あなたの個性が伝わる回答を準備しておきましょう。
たとえ面接官がアイスブレイクという意図で質問をしてきたとしても、的確に回答することができれば、他の就活生との大きな差別化にも繋がります。
さらに、面接を通過するためには想定質問への対策として、答え方を知るだけではなく、マナーの習得や事前の練習も必要になります。
面接通過率を高めるための方法をより詳しく知りたい人は下記記事を参考にしてみてください。
事前に面接練習をするだけで、本番の出来は大きく変わってきます。
しかし、ただがむしゃらに練習しても効果は少ないため、本記事を読んで面接練習する際の注意点を意識しつつ練習していきましょう!
しかし企業は面接を通して、就活生の人柄や基本的なマナーが身についているのかをチェックしているため、本記事を読んで面接のマナーを完璧にマスターしておきましょう。
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