●キャッチコピーでアピールする長所は、志望企業の求める人物像を参考にする
●キャッチコピーを作る際には、仕事に関係のない長所をアピールしない、難しすぎる表現・ネガティブな表現は使わない、誇張しすぎない、などに注意する
- 「あなたのキャッチコピーを教えてください」
- 「あなたを一言で表してください」
就活の面接では上記のような質問をされることがあります。しかし、就活生の中には、「自分のキャッチコピーなんて考えたことがない…」と悩む人も多いのではないでしょうか。
「あなたのキャッチコピーを教えてください」という質問は頻出ではありませんが、回答の内容によっては『面接官に対する自分自身の印象』を大きく変えることができる重要な質問です。
また、キャッチコピーを予め考えておくことで、自分の強みやアピールポイントを明確に理解することができ、エントリーシートの作成や自己PR・志望動機など他の質問への対策をスムーズに進めることができます。
本記事では、企業側が就活生にキャッチコピーを質問する意図、キャッチコピーの作り方・答え方、面接で答える時の例文を紹介します。キャッチコピーを作る際の注意点も解説しているため、是非参考にしてください。
就活で聞かれるキャッチコピーとは
まず、キャッチコピーとは、『受け取り手に強い印象を与え、関心を持ってもらうために使われる短いフレーズ』のことです。
一般的に、商品やサービス、ブランドや企業を訴求する時に用いられる宣伝方法で、ユニークかつインパクトのあるキャッチコピーは、その商品の魅力を伝えるだけではなく、受け取り手に強い印象を与えることができます。
これを就活に置き換えて考えてみると、就活におけるキャッチコピーとは、多くの学生を選考している採用担当者に対して、『自分の魅力や強みを端的に伝え、好印象を与えるための短いフレーズ』と定義できるでしょう。
企業が面接でキャッチコピーを聞く意図
大前提として、就活における面接とは『質問に対する回答を通して、自社に合う人材かどうかを判断する場』であるため、キャッチコピーを求める背景にも「自社に合う人材化を判断するため」という意図があると言えるでしょう。
それを踏まえた上で、本章では企業がキャッチコピーを求めるより具体的な意図を2つ解説します。
企業は「単に気の利いたキャッチコピーを作れるのか」ということが知りたい訳ではない、ということを忘れないようにしましょう。
自己分析ができているかを判断するため
面接で企業がキャッチコピーを聞く1つ目の意図は、『自己分析がしっかりできているか』という部分を確認するためです。
就活生の中には「なぜ企業は自己分析がしっかりできているかを知りたいの…?」と疑問に思う考えた人がいるかもしれません。そこで、まずは、自己分析の深さがなぜ重要なのかを解説します。
自己分析とは[過去の経験と感情・行動を分析し、自分の特徴、価値観、強み・弱み、なりたい将来像を見出す作業]であるため、自己分析が深くできている人=『自分の進むべき方向性が見えている人』と考えることができます。
例えば、自己分析を通して発想力が強みだとわかった人は、企画職や開発系の職種として活躍できる企業を志望することが可能です。反対に、コミュニケーションを取るのが苦手な人は、お客様との会話が中心となる営業職が向いていないと気付くことができるでしょう。
このように、自己分析を通して、自分の価値観や強み・弱みとマッチする企業を選択することができるのです。言い換えると、自己分析が不十分であれば、自分の価値観や特徴を理解しきれておらず、入社後のミスマッチを起こす原因となってしまいます。
これらの理由から、企業は「あなたのキャッチコピーを教えてください」を含む様々な質問を通して、「この人は自己分析をしっかりとして、自分を理解した上で自社を志望しているのか?」という部分を確認したいのです。
また、繰り返しになりますが、就活におけるキャッチコピーとは『自分の魅力や強みを端的に伝え、好印象を与えるための短いフレーズ』のことであるため、自己分析を通して自分自身の長所などを理解・把握できていなければ作ることができません。
自分の魅力がより伝わるキャッチコピーを作るためにも、質の高い自己PRは必要不可欠です。
表現力・伝える力があるかを知るため
面接で企業がキャッチコピーを聞く2つ目の意図は『自分の強みをわかりやすく表現し、伝える力があるか』を確かめるためです。
就活におけるキャッチコピーは、自己PRよりも短いフレーズで魅力を表現しなければならないため、一定の『表現力』が問われます。また、キャッチコピーを述べた後には、「なぜそのキャッチコピーなのか」という部分を実体験などを通して説明しなければならないため、相手にわかりやすく『伝える力』も求められていると言えるでしょう。
このように、キャッチコピーは、学生の『表現力』や『伝える力』を1度に見極めることができる質問なのです。
表現力と伝える力は、営業職に限らず、企業という組織の中で、コミュニケーションを取りながら働く全ての人に求められる力です。そのため、面接官にアピールできるよう、企業がキャッチコピーを聞く意図をしっかりと理解した上で、キャッチコピー作りに進むようにしましょう。
就活で自分をアピールできるキャッチコピーの作り方
本章では、就活において自分の魅力をアピールできるキャッチコピーの作り方を詳しく解説します。
キャッチコピーをその場で考えて、それについて詳しく説明することは簡単ではありません。また、上述の通り、企業側は表現力や伝える力があるかをチェックしているため、十分に時間をかけて質の高いキャッチコピーを作っていきましょう。
STEP 1 自己分析で自分の強み・長所を探す
まずは、自己分析を通して自分の強みや長所を探すところから始めます。
キャッチコピーの本質は自己PRと同じであるため、自分の最も売り込みたい・アピールしたい長所や、他の人はしていないような経験は無いか考えてみましょう。
■マインドマップ
マインドマップは思考を紙に書き出すことで可視化することができるため、頭の中を整理しつつ自己分析を進めたいという人にオススメな自己分析方法です。マインドマップを活用する場合、予め大きな紙を用意しておき、1枚の紙に全てを書き込むようにすると、簡単に見返すことができます。
■モチベーショングラフ
モチベーショングラフは幼少期から現在までの出来事とその時のモチベーションを書き出すことで、自分のモチベーションの源泉を知ることができます。モチベーショングラフは、自分の過去の経験に対してその時どんな考えを持ち、どんな感情だったのかを深堀りしていくため、過去の自分についてしっかりと振り返ることができます。実体験から生み出した強みであるため、より説得力が強いキャッチコピーを作ることができるでしょう。
■SWOT分析
SWOT分析は自分の長所・短所などの内部要因、就活市場、業界の動向などの外部要因をかけ合わせて、自分について考えていく自己分析方法です。SWOT分析では、長所・短所は『沢山書き出すこと』、就活市場におけるメリット・デメリットでは『しっかりと自分で調べること』を意識しましょう。
■自分史
自分史は幼少期~現在までの実体験を書き出し、その出来事を深堀りしていくことで自分の価値観や行動パターンを見つけていく自己分析方法です。自分史を作る目的は『自己分析を通し、自分の強みや弱み、自分に合った就職先を選ぶための軸を見つけること』であるため、自分史が完成しただけで満足するのではなく、それらを喜怒哀楽に分類し、自分の価値観を言語化することを忘れないでください。
既に自己分析が一通り終わっている人は、他己分析をやってみることをオススメします。他己分析とは、家族や友人に自分の長所・短所、性格の特徴などを分析してもらう方法です。自分では気づいていなかった強みや価値観に気付けるかもしれません。
企業が面接でキャッチコピーを聞く意図でも紹介した通り、キャッチコピーを聞く背景には「自己分析の深さを知りたい」という意図があります。また、質の高い自己分析をおこなうことで、キャッチコピー作りだけでなく、自己PRや志望動機づくりもスムーズに進めることができるため、丁寧な自己分析を心がけましょう。
自己分析の詳しいやり方については以下の記事をご確認ください。
STEP 2 志望企業の求める人物像を確認し、アピールする強みを決める
自己分析を通して自分の強みをいくつか洗い出せたら、次にキャッチコピーのもととなる強みを選びます。
強みを選ぶ際の最大のポイントは、志望企業で評価される強みを選ぶということです。
例えば、チームで協力しながら仕事をできる人を求めている企業の面接において、『一匹狼の〇〇〇~』などの自立心の高さをアピールしたキャッチコピーを答えた場合、自社とはミスマッチだと考えられ、選考通過が難しくなってしまいます。一方、『人と人を結びつける接着剤のような人間』というようなコミュニケーションの高さが表現されているキャッチコピーであれば、企業の求める人物像にマッチし、好印象に繋がるでしょう。
以上のことから、キャッチコピーのもととなる強みは『志望企業に評価される強み』を選ぶことが非常に重要です。
志望企業で評価される強みは、企業の採用HPに『求める人物像』として紹介されている場合があります。また、社長や人事のコメントにおいて触れられていることもあるため、強みを選ぶ際は必ずチェックするようにしましょう。
STEP 3 印象に残るフレーズを作成する
キャッチコピーのもととなる強みが決まったら、いよいよキャッチコピーを作成していきます。
キャッチコピーを作成する際に大切なことは、インパクトのあるフレーズで伝えるということです。
以下では、キャッチコピーにオリジナリティーやインパクトを加えるためのコツを紹介していきます。
■簡潔に表現する
キャッチフレーズを作成する際は簡潔に伝えるということが大切です。まわりくどい表現をするよりも、以下の例のように長所を簡潔に伝えた方がアピールポイントが明確になり、聞き手側も理解しやすくなります。
インパクトを残そうとして要素を詰め込みすぎてしまうと、かえって何を伝えたいのかがわからなくなってしまうため、できるだけ簡潔に作成するようにしましょう。
■数字を使い、具体的に表現する
自己PRでもそうですが、数字を入れるだけで具体性が増します。例えば「毎日勉強している」と伝えるよりも「毎日3時間勉強している」と伝えた方が、どれくらい努力してきたのかがわかりやすくなりますよね。
キャッチフレーズでも同じです。以下の例のように数字を使ってアピールした方が相手に細部までイメージさせることができるため、より効果的なキャッチフレーズが作成できるでしょう。
また、数字を用いることでより信憑性を持たせることもできるため、オススメです。
■長所を抽象化し、言い換えてみる
インパクトのあるキャッチコピーを作るやり方として、『長所を抽象化する』という方法があります。
例えば、アピールしたい長所が協調性であったとして、キャッチコピーで『協調性の〇〇』とそのまま表現してしまうと、表現がストレートで面白みをあまり感じませんよね。一方、協調性を『潤滑油』という言葉に言い換えることで、『集団の潤滑油』といったインパクトと表現力のあるキャッチコピーにすることができます。
長所は、『意味→抽象化→言い換え』の順番で考えていくとスムーズに言い換えることができるでしょう。以下の例を参考にしてください。
就活におけるキャッチコピーは、面接官に「お?どういうことだ?」と関心を持ってもらうことが非常に大切です。上記のやり方は比較的簡単にできるため、是非一度試してみてください。
■意外性のある言葉を組み合わせる
キャッチフレーズを作成するやり方として、意外性のある言葉を組み合わせるという方法もあります。
上記のように、一見反対の意味を持った言葉を組み合わせることで、面接官に「どういうこと?」と興味を持たせることができるでしょう。
このやり方は少し難しいですが、就活におけるキャッチコピーでは自分に興味を持たせるということが重要になるため、是非一度試してみると良いでしょう。
しかし、いくらインパクトのあるキャッチコピーを作ったとしても、その意味を面接官に説明した際に「そういうことか!」と納得してもらえなければ高い評価には繋がりません。特に、この手法を活用した場合、キャッチコピーを聞いただけでは理解することが難しいため、説明を通して「面接官に納得してもらえる内容か」をしっかりと確認するようにしましょう。
面接でキャッチコピーを聞かれた際の答え方
次に、就活の面接において、「あなたのキャッチコピーは何ですか?」と聞かれた際の答え方について解説します。
キャッチコピーを答える際は、以下の流れで答えることを意識しましょう。
結論=キャッチコピーを答える
まず最初にキャッチコピーを一言で述べます。
キャッチコピーは、適度な間を取り、ゆっくり、ハキハキと話すことで、強調して伝えることができるでしょう。
キャッチコピーの根拠となるエピソードを話す
次に、キャッチコピーで表現した自分の強みについて説明します。
エピソードは数字などを用いて具体的に説明することで、キャッチコピーに説得力を持たせることができるでしょう。
入社後、強みをどのように活かすかを述べる
キャッチコピーで表現した自分の強みについて具体的なエピソードを話したら、最後に「強みを入社後どのように活かすか」について伝えます。
企業がどのような人材を求めているかは事前にしっかり調べて把握しておき、自分の強みによってどのような貢献ができるかを伝えてください。
単なるイメージで話すのではなく、具体的に何を成し遂げたいかを述べると印象がよくなるでしょう。
「面接の質問」への答え方の詳細、注意点、面接官のタイプ別対策方法を知りたい方は下記の記事をご覧ください。
そこで、今回は面接での正しい答え方や、面接官のタイプ別の特徴・対策方法を紹介します。
就活の面接でキャッチコピーを聞かれた時の例文10選
ここからは、就活における面接でキャッチコピーを聞かれた際の回答例を長所別で10個紹介します。
回答に対して想定される追加質問も紹介しているので一緒にチェックしてみてください。
責任感・主体性
■例文1
しかし、私はチームに貢献したいという責任感が強く、試合に負けたときは積極的にミーティングを提案して気落ちしているメンバーを励ましていました。その甲斐あってみんなはすぐに練習に打ち込み、次の試合には勝てたという経験がたくさんあります。最後までレギュラーにはなれませんでしたが、チームの勝利を牽引する力強い支えになれたと思います。
入社後も仕事を責任を持って果たし、所属チームに貢献できる守り神のような存在になりたいと考えています。
【想定追加質問】
⇨チームのレギュラーにはなれなくてもモチベーションを下げずにいられた理由は何ですか?
⇨ミーティングでは、どのような言葉でみんなを励ましましたか?
■例文2
大学1年生のときに居酒屋でアルバイトをしていましたが、その店は客足が伸びず常に売上アップを図る方法を考えていました。どうしたら集客できるかを考え、休みの日に繁盛している他店に出向き、人気の秘密を探りました。そこで時間限定の特別メニューがあることを知り、それが人気の秘密だとわかったのです。さっそくお店にアドバイスし、他にはないメニューを作ってチラシを配りました。その結果、翌月には売上が2倍にまで伸ばすことに成功しました。
この経験を活かし、御社の商品販売にも主体的にアイデアを出し、状況を変える存在になりたいと思っています。
【想定追加質問】
⇨人気の秘密を探る際他店に出向きとありますが、具体的にどのような方法で秘密を探っていましたか?
⇨ 他にはないメニューについて、どのようなものを考えたか教えてください。
向上心・チャレンジ精神・負けず嫌い
■例文1
私には大好きなアメリカの俳優がいて、どうしてもその人が出る映画を英語で聞き取りたいと考えていました。そのためヒアリングの勉強をし、1年で映画の内容は字幕なしでもわかるまでになりました。この成果を形に残したいと思い、次はTOEICのスコア800点越えを目指し、大学1年生のときに820点を達成しました。
自分の向上心を活かし、入社後も上を目指して会社に貢献したいと考えています。
【想定追加質問】
⇨英語のヒアリングができるようになった勉強法を具体的に教えてもらえますか?
■例文2
大学1年生のとき、アフリカでボランティアをしている人について特集したテレビを見て、自分も同じように貢献したいと考えました。それまで1度も海外に行ったことはありませんでしたが、すべて自分で段取りを行いアフリカへのボランティア活動に参加しました。
ボランティアは自分にとって人生を変える体験でした。この経験やチャレンジ精神を活かし、御社の発展に貢献したいと考えています。
【想定追加質問】
⇨ボランティアで大変だったことや学べたことについて教えてください。
■例文2
中学校時代に所属していたバレー部はなかなか強いチームで、県大会へも順調に駒を進めることができましたが、必ず勝てると思っていた試合に負けたことがあります。その日はメンバー全員に声をかけ、夜遅くまで敗因を分析しました。その結果、連携プレーに問題があるとわかり、猛練習をして次の県大会では見事優勝を勝ち取りました。
御社の営業職についたあとも「勝ち」にこだわり、成果を上げたいと思っています。
【想定追加質問】
⇨負けず嫌いになったきっかけは何かありますか?
⇨営業の仕事で勝つための秘訣はどのようなことだと思いますか?
協調性・傾聴力・行動力
■例文1
大学2年生のときに飲食店でアルバイトをしていましたが、従業員同士で接客方法について対立することがありました。みんなの意見を聞いたところ、どの人の考えにも良い部分があることがわかったため、お互いの誤解を解くために全員で話し合いの場を設けました。そこでお客様の立場になったらどの接客が一番嬉しいかを話し合い、最後に私がそれぞれの良い点を取りいれる妥協案を出したのです。この話し合いのおかげで、対立はなくなりました。その後のお客様アンケートでは、接客について褒めるコメントもいただけたので嬉しかったです。
協調性という強みを御社の仕事でも活かし、貢献したいと思います。
【想定追加質問】
⇨相手の意見と違う内容を提案するとき、どのような点に注意していますか?
⇨みんなから妥協案への同意を得るために工夫したことはありますか?
■例文2
高校時代は人の話を聞くときしっかり耳を傾けるので、友人からよく悩みの相談を受けていました。話を聞いているうちに相手がどのようなアドバイスを求めているのかがわかるようになりました。母親について愚痴をこぼす友人はきっと仲良くなりたいのだと思い、家事を一つだけ手伝うアドバイスをしたらそれをきっかけに仲良くなったと喜ばれました。
入社後も聞き上手として、お客様対応に貢献したいと思っています。
【想定追加質問】
⇨アドバイスや話を聞く際に、どのようなことを意識していますか?
■例文2
大学1年生のとき行政書士事務所でアルバイトをしましたが、サポートしていた行政書士の仕事に魅力を感じ、この仕事についてもっと理解したいと思って資格を取る勉強を始めました。行政書士試験の合格率は11%程度と難関で、最初のチャレンジは不合格でした。しかし、猛勉強して2度目に挑み、見事合格できたのです。
この行動力や行政書士の資格は、入社後の仕事にもきっと役立つと考えています。
【想定追加質問】
⇨2度目の試験勉強では、1度目と比べてどんな工夫をしましたか?
忍耐力・継続力
■例文1
私は忍耐力に自信があります。大学1年生のときコールセンターでアルバイトをしましたが、会社が扱っている商品に問題が生じてクレームが殺到しました。立て続けに電話が入り、1日中お叱りの言葉を聞く毎日でした。罵倒されることもあり、心が折れそうになることもありました。
しかし、相手の気持ちになれば怒りはもっともであり、その声には真摯に耳を傾けないといけないと思いました。丁寧に返答をしていると相手のトーンも下がり、最後に労いの言葉をかけてくれる方もいらっしゃいました。
この忍耐力により、仕事でどんな困難なことがあっても乗り越えて目標を達成できると思っています。
【想定追加質問】
⇨心が折れそうになったときはどのようにして乗り越えてきましたか?
⇨当社の業務で忍耐力を活かせるのは、どのような場面だと思いますか?
■例文2
私は中学から高校まで6年間、陸上部に所属していました。少しでも短距離のタイムを伸ばすのが目標で、部活の練習は休まず続け、時間を見つけては筋トレにも励んできました。その結果、高校2年生の地区大会で11秒をきる記録を出し優勝できました。
地道な努力を続けることで成果が出せることを学びました。この継続力は御社の仕事にも必ず活かせると考えています。
【想定追加質問】
⇨長く継続する上で一番大切なことは何だと思いますか?
このような面接に関する不安は誰しもあると思います。そこで今回は面接でよく聞かれる質問とその回答方法をフレームワークを用いてわかりやすく解説していきます。
就活用キャッチコピーを作る際の注意点
次に、就活で使うキャッチコピーを作る際に注意すべき点を紹介します。
インパクトのあるキャッチコピーでも、アピールする長所や表現方法が適切でなければ好評価には繋がりません。これからキャッチコピーを作る人は、以下で紹介する注意点を忘れないようにしましょう。また、既に作った人は、自分のキャッチコピーが該当しないかを確認してみてください。
仕事に結びつかないこと長所をアピールしない
就活で自分をアピールできるキャッチコピーの作り方でも解説した通り、キャッチコピーでは『その企業で活かせる長所』をアピールしましょう。仕事に役立たない長所をアピールしても、質問の意図に答えたことにはなりません。
例えば「私は病気に嫌われる人間です」と健康であることをアピールしても、具体的にはどのように企業の仕事へ貢献できるのかはわからないため、印象には残りづらいです。
過度に難しい表現はしない
他と差別化するために極端に難しい言葉を使うのは避けてください。意味が伝わらなければキャッチコピーの役割を果たしません。
凝りすぎるあまり、短い説明だけでは理解が難しいキャッチコピーも避けるようにしましょう。表現はあくまでも『自分の言葉でしっかりと説明できる範囲』に留めることが大切です。
ネガティブな表現をしている
就活用のキャッチコピーにはネガティブな言葉を入れないようにしましょう。
上述してしますが、キャッチコピーとは自分の長所を企業に売り込むためのものであるため、ネガティブ要素が強いフレーズはオススメできません。
面接官に少しでもマイナス印象を与えないためにも、ポジティブな言葉でアピールするようにしてください。
誇張しすぎている
キャッチコピーを考える際は誇張した表現も控えましょう。大きく見せるために「無敵」や「グローバル」など大げさな言葉を使うと、エピソードにそぐわない可能性があります。
誇張したキャッチコピーのあとに普通のエピソードをつなげると、面接官に違和感を与えてしまう可能性もあるでしょう。
エピソードに合わせ、ありのままの自分を表現するキャッチコピーを考えることが大切です。
元人事に聞いた!面接では学生の何を重視して見ている?
ここでは、企業の選考フローを『1次面接→2次面接→最終面接』と想定し、元人事に「各面接では学生の何を重視して見ているのか」を伺いました。
各面接において面接官の見ているものを知ることができれば、それを意識した面接対策が可能となります。面接を控えている人は是非参考にしてください。
※評価基準は、選考の時期・会社の規模によっても大きく異なります。以下の内容が全ての会社で当てはまるわけではありませんので、参考程度にご確認ください。
1次面接
1次面接において重視されることは『人柄』と『コミュニケーション能力』だそうです。
特に、コミュニケーション能力については、設問への回答の他にも、面接官からの突発的な質問やコメントに対する反応も評価基準に含まれます。
面接官の中には、『顧客や上司と相性が良いか』という基準からコミュニケーション能力を評価する人もいるようです。
例えば、 突発的な質問に対して瞬時にユニークな回答ができた学生には、「こういう回答ができる人、○○さん(顧客)が好きそうだな…」という印象を持つ、といった感じです。
『自分のキャッチコピー』に答える場合、エピソード部分では周囲からの評価や客観的事実だけではなく『その時自分がどのように考えたのか』という部分を忘れずに含めるようにしましょう。そうすることで、同じような長所をアピールした就活生がいても差別化を測ることができます。
2次面接
2次面接では、1次面接において評価された『良い要素』をさらに深掘りされる段階になります。そのため、重視される部分は学生によって異なります。
例えば、1次面接において継続力を高く評価された学生がいた場合、2次面接の面接官は「この学生は本当に継続力があるのか?」「継続力にはどんな根拠(ルーツ)があるのか?」「1次面接の評価は合っているのか?」という視点からエピソードを深掘りするでしょう。
このように、1次面接でアピールした事柄については深掘りされると考え、1次面接以降の選考に向け対策をしておきましょう。
また、元人事の話によると、2次面接では「この学生はこのまま最終面接に進め内定を出しても問題ないか?」という視点からも評価するため、一般的に2次面接を通過するのが難しいと言われているそうです。
実際2次面接では、部長レベルのベテラン社員が出てくることも少なくありません。
1次面接での評価をさらに良いものへと繋げられるよう、しっかりと対策をしておきましょう。
最終面接
選考フローの中でも、最終面接の評価基準は会社によって大きく異なると言われています。
例えば、社長の判断が大きく影響する会社の場合、それまでの評価がどれほど高くても、社長が直感的にNGだと判断すると落ちてしまいます。
反対に、採用担当者や役員の判断が大きな決定権を持ってる会社であれば、社長からの評価が低くても内定を得ることができるでしょう。
このように最終面接の評価基準は会社によって異なりますが、元人事の話によると、一般的に多くの企業が最終面接において最も重視していることは『志望度』です。
志望度を重要視する背景には『内定辞退を防ぐため』という目的があります。
内定を出した学生が内定辞退をした場合、企業は「他の人に内定を出しておけばよかった」となってしまいます。
また内定辞退者が多く、採用予定者数を割ってしまう場合、再度選考しなければならない恐れもあるため、『内定を辞退しない学生』を選ぶ傾向にあるのです。
そして、一般的に志望度の高い学生は内定を辞退しにくいと考えられているため、最終面接では『志望度』を一番重視していると考えられます。
本記事で解説してきた『自分のキャッチコピー』に関する質問には、『志望度の高さを知るため』という意図は無いと言えます。しかし、企業の求める人物像に合った長所をアピールすることができれば、「この子は我が社の求める人物像を調べて、キャッチコピーを考えてきてくれている」という視点から、志望度の高さを評価してもらえる可能性もあります。志望度の高さは様々な角度からアピールできるため、どの質問に対しても気を抜かずにしっかりと答えるようにしましょう。
最終面接では、志望度の他にも「内定を出して良い学生か」を様々な角度からチェックされます。質問内容なども企業によって異なるため、過去の選考体験談などを活用し対策するようにしましょう。
まとめ
本記事では、就活の面接において企業がキャッチコピーを聞く理由や、作り方、答え方、注意点などを紹介してきました。
キャッチコピーを考えるのは難しいと思いますが、上手くアピールすることができれば、他の就活生よりも良い印象を残すことができます。
そのため、インターネット上に載っているものをそのまま使うのではなく、あなただけのオリジナルのキャッチコピーを作成するようにしましょう。
また面接を通過するためには想定質問への対策として、答え方を知るだけではなく、マナーの習得や事前の練習も必要です。以下にて、面接突破に活かせるノウハウ記事を紹介しているので、面接に少しでも不安がある方は参考にしてください。
以下の記事にて、面接でよく聞かれる質問と計500本以上の回答例や社会人マナーや逆質問例など面接時のノウハウなども紹介していますので、合わせて参考にしてください。
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