面接で「あなたの企業選びの軸はなんですか?」という質問を受けたことのある就活生の中には「そもそも企業選びの軸ってどういうこと?」「企業選びの軸ってどうやって伝えるのがいいの?」といった疑問を持つ人が多いのではないでしょうか。
企業選びの軸とは『企業を選ぶときの自分なりの基準』です。しかし面接で急に「あなたの企業選びの軸は?」と質問をされても、戸惑う就活生もいるかもしれません。
本記事では、企業選びの軸の見つけ方から、企業が[企業選びの軸]を質問する意図、面接で聞かれた際の回答例20選を紹介していきます。
面接官の質問の意図を理解し、的確に回答できるように準備しておきましょう。
●企業選びの軸はCan軸(過去)とWill軸(未来)の2つの要素で考える
●企業が企業選びの軸をについて質問する意図は、[自社の価値観と合うかを知るため][意欲をもって長く働けるか確かめるため]
面接で聞かれる「企業選びの軸」とは?
「企業選びの軸」とは、自分の価値観やなりたい姿に基づいた企業を選ぶ際の判断基準のことです。
抽象的で少し難しいようにも感じますが、企業選びの軸を自分なりに言語化することができれば、受けるべき企業が明確になったり、志望動機に説得力を持たせることができます。
就活生の中には「給料が高いところ」「休みが多いところ」などを基準に企業を選んでいる人も多いかもしれませんが、それらを面接で答えることには多少のリスクがあります。(言い方次第ではマイナス評価につながる恐れがあります。)
そのため、面接でも答えられるオリジナルの企業選びの軸を見つけることが大切です。
以下では、企業選びの軸の考え方・見つけ方を詳しく紹介します。
面接で使える「企業選びの軸」の考え方
企業選びの軸は以下の2つの要素から考えることができます。
過去に視点を当てたCan軸
これは、過去の経験から「自分にできること」「自分の強み」を見つけ、それらを生かすことができる企業を選ぶ方法です。
例えば、「調整力が強みだからチームで取り組む仕事をしたい」「コミュニケーション能力に自信があるからいろんな人と話す仕事をしたい」などです。
このように過去の経験をベースに考えるメリットとして、自分の強みを生かせる企業を見つけやすく、またその強みを選考でアピールしやすいことが挙げられます。
未来に視点を当てたWill軸
これは、未来の自分を想像して、「自分のなりたい将来の姿」を実現できる企業を選ぶ方法です。
例えば、「どんな社会人になっていたいか」「どのように活躍していたいか」「どこで働いていたいか」と、掘り下げていくと自分の将来の姿が想像できるでしょう。
将来のなりたい姿をベースに考えるメリットとしては、入社当初から高い志をもって職務に取り組むことができる、また実現できた際には達成感を感じられるなどがあります。
「企業選びの軸」を見つけるために自己分析からおこなおう!
上記では企業選びの軸を[Can軸]と[Will軸]から考える方法について説明しましたが、企業選びの軸を見付けるのは簡単なことではありません。
また面接では「なぜそのように考えたのか」という部分まで深掘りされる場合があります。そのため、企業選びの軸は就活の基本である『自己分析』から始めることが非常に重要です。
ここでは、企業選びの軸を見つけるために有効的な自己分析の方法を3つ紹介します。
自分史を作る
自分史とはこれまでの自分の人生で起きた出来事を書き出し[自分の歴史]をまとめる自己分析の手法の1つです。
自分史を作成すると、過去の経験の中に共通する自分の行動や考え方、大切にしている価値観・行動パターンを見つけることができます。
また[楽しんだこと][大変だったこと][悩んだこと]を抜き出すことで、今まで気づかなかった自分の魅力や強みや性格的な傾向も見つけることができるでしょう。
自分の価値観を見つけることで企業選びの軸や自分に向いている仕事を知ることができるため、入社後のミスマッチを減らすことができるでしょう。
モチベーショングラフを書く
モチベーショングラフとは、自身のモチベーションの変化を表したグラフのことで、横軸を時間の流れ、縦軸をモチベーションの浮き沈みとして設定し作成します。
モチベーショングラフを作成すると、自分はどんなときにモチベーションが上下するのか、なぜモチベーションが上下したのかを客観的に分析することができ、自分の考え方や価値観をより理解することに繋がります。
例えば、競争が激しい時こそモチベーション高く取り組めるという傾向を見つけることができれば、[成果主義な企業]という軸が見えてくるでしょう。
マインドマップを作成する
マインドマップは連想ゲームのように、1つのキーワードから想像できる言葉を書き出し、自分の思考を地図のように具現化・可視化する自己分析の手法です。
マインドマップのやり方は以下の通りです。
- 中央にあるテーマに基づく出来事を書く
- その時に感じた感情を書く
- なぜその感情を感じたのかを書く
①の「あるテーマ」には深掘りしたい内容を設定しましょう。例えば[好きなこと][辛かったこと]などです。
それぞれの感情に対して「なぜ?」と深掘りを続けること、自分の大切にしたい価値観や避けたい状況を明確化できます。
そのような人は、自分と似た価値観を持っている人や理想のキャリアプランを送っている人に話を聞いてみると良いでしょう。
話を聞く際には、「なぜその企業を選んだのか」「どんなこだわりを持って就活に臨んでいたのか」などを質問してみてください。
企業選びの軸は1人ひとり異なるためそのまま真似するべきではありませんが、決め方の参考にはなるはずです。
企業が面接で「企業選びの軸」を質問する意図
まずは、企業側が「企業選びの軸」について質問するのはどういう意図があるか知りましょう。
企業が聞きたいことを正確に把握することで、質問の意図に沿った回答ができます。
自社の価値観と合うかを知るため
企業選びの軸について聞く1つ目の意図は、自社の価値観と合うかを知るためです。
どんなに優れている人材でも、自社の価値観と合わなければ長く続けるのは難しくなります。
就活生の価値観が企業の方向性と合わない場合、早期離職のリスクがあるでしょう。
採用のミスマッチを防ぐためには、企業選びの基準を聞いて自社の方向性と合致するか確かめておかなければなりません。
そのような企業の質問意図に応えるには、企業選びの軸について具体的エピソードを交えながらわかりやすく伝えるとよいでしょう。
意欲をもって長く働けるか確かめるため
企業選びの軸について聞く2つ目の意図のは、入社後も長く働けるか確かめる意図もあります。入社後の活躍がイメージでき、どの業務にどのくらい頑張れるのか知りたいのです。
ただなんとなく応募したのではなく、自社のどのような業務に惹かれて選んだのかを確認する意図も含まれます。
質問意図に正しく応えるため、入社後にやりたいことやどのような貢献ができるかも伝えるとよいでしょう。
面接で「企業選びの軸は?」と質問された時の答え方
面接で[企業選びの軸]について答える際は、上記のフレームワークに沿って答えるようにしてみてください。
まず最初に企業選びの軸について『私は「社会に与える影響力の高い企業」という企業選びの軸を大切にしています。(KOSE内定)』というように結論を簡潔に述べましょう。
もしも複数の軸がある場合は「私の企業選びの軸は2つあります。」というように、文頭で伝えるようにしてください。
結論を伝えた後は、企業選びの軸となった背景や理由を伝えます。その際、軸を決めるきっかけとなった具体的エピソードを盛り込むのがポイントです。
エピソードを詳細に伝えることができると話に説得力が生まれ、面接官も入社後の活躍を鮮明にイメージできるようになります。
例えば結論で『[やりがい]と[成長できること]を企業選びの軸と置いている』と伝えた場合、エピソードは以下のような内容を伝えると良いでしょう。
この経験から私は、逆境でも目標に対して様々な価値観や能力を持つ同僚と信頼関係を築きながら、チームで目標達成したいと考えています。(アクセンチュア内定)
最後に[入社後にどのようなことがしたいのか]を伝えます。できるだけ具体的にどのように会社に貢献できると考えているのかを伝えましょう。
例えば「貴社で新しい価値を提供に挑戦することで世界中の人を笑顔にしたいと考え志望します。(コニカミノルタ内定)」といった内容です。
面接で使える「企業選びの軸」の回答例
これまでの説明で、企業選びの軸について答える際の流れについては理解できたと思います。ここからは、企業選びの軸の回答例を20個紹介します。
回答例をチェックして自分に当てはまるものを参照し、スムーズに返答できるようにしましょう。また、回答に対して想定される追加質問も覚えておくと安心です。
企業選びの軸を聞かれたときの例文20選
①自身の成長
②社会貢献できる
③やりがいを感じられる
④働き方・働く環境
⑤人・社風への共感
⑥自分の特性が生かせる
自身の成長
■例文1
大学2年生まで学習塾で講師のアルバイトをしていました。少しでも生徒が理解できるよう考えることで、人にわかりやすく説明するスキルを身につけることができました。このスキルはゼミで研究発表するときにも役立ち、自分にとって誇れる能力になりました。
御社の業務は窓口にさまざまなことを知りたいお客様が訪れます。私はこのような経験で培ったスキルでお客様に貢献し、さらに成長できると考え志望いたしました。
【想定追加質問】
⇨我が社の業務で今の能力以外にどのようなことを学べると思いますか?
■例文2
私は大学1年生のときカンボジアの海外ボランティアに参加しました。農村の子どもたちが通う小学校を作るプロジェクトで、子どもたちと一緒に校舎のペンキ塗りをしたり、運動会を開催したりしました。子どもたちが楽しく学習する様子を見て、私は人を助けることの喜びを知り、人の役に立てる人間として成長できたと感じたのです。
御社の主力業務である教育関連の業務であれば、働きながら成長できると思い志望いたしました。
【想定追加質問】
⇨なぜボランティアに参加しようと思ったのですか?
⇨小学校づくりのプロジェクトで一番自分が成長できたと感じたエピソードはありますか?
■例文3
大学では文化祭実行委員を務めました。しかし、実行委員の3分の1が感染症にかかってしまい、少人数体制で企画から開催準備をすることになりました。限られた人数で成し遂げなければならないからこそ、スピード感を持って成長する環境に身を置くことができました。
この環境を経験したことで、スピード感を持って常に成長できることは、自分の行動における内発的動機になることを実感しました。
御社のリテールコースにおいて、様々なお客様と向き合い、一人一人異なるニーズを満たすために同僚と切磋琢磨し合いながら様々な挑戦をしていく中で、企業とともに自分自身も成長できる環境が整っていると感じ、志望しました。
【想定追加質問】
⇨なぜ文化祭実行委員に参加しようと思ったのですか?
⇨スピード感をもって成長するために必要なことは何だと思いますか?
社会貢献できる
■例文1
大学のゼミではAIについて研究していますが、AI搭載アプリを開発して知り合いの飲食店に提供したところ、集客が大幅にアップしたと喜ばれました。これからのデジタル社会ではAIの普及が不可欠であり、デジタル化の遅れている中小企業などの業務を効率化して社会の発展に寄与できると思います。
御社が開発を進めているAIシステムは大きく社会に貢献すると思い、自分もその一翼を担いたいと考えて志望しました。
【想定追加質問】
⇨そのアプリの開発について詳しく教えてもらえますか?
⇨我が社の業務では、特にどのような点で貢献できると思いますか?
⇨社会の役に立つ人間になりたいと思ったきっかけは何ですか?
■例文2
高校1年生のとき豪雨災害で自宅の屋根が損壊し、雨漏りで部屋が水浸しになる被害を受けました。家具は駄目になり生活もできない状況になりましたが、近所の建設会社がすぐに駆けつけて修理をしてくれたのです。しかも、補助金の申請手続きまで手早く行ってくれました。
このような、地域の住民が困っているときにすぐ助けられる仕事に感動し、私も同じように誰かを助ける仕事がしたいと考えるようになりました。同じ建設関係である御社の業務で、社会に貢献できる仕事ができたらと考えています。
【想定追加質問】
⇨我が社には家を直す以外にもさまざまな仕事がありますが、それらの業務ではどのような社会貢献ができると思いますか?
■例文3
私は勝気な性格であり、能力や成果によって所属する組織はもちろん、社会から評価を受けたいという思いがあります。そのため、より広く自身の働いた成果が届くような社会貢献度の高い仕事に対してやりがいを感じると考えています。具体的には目に見えて成果がわかるという点で、自らの施策が一般消費者に届くBtoCの業務に魅力を感じます。加えて、企業で働く同僚や制度などマンパワーが高い企業に入りたいという思いがあります。
御社であれば、そこで働く社員と自らを磨き合いながら、会社とともに成長できると考え、志望しました。
【想定追加質問】
⇨あなたの勝気な性格がマイナスに働いたことはありますか?
■例文4
高校時代の3年間、水泳部のマネージャーとして選手のサポートをしていた経験から、私の原動力は「誰かの役に立つ」ことであると気付きました。この経験から、将来は人々のQOLを上げるような社会貢献度の高い仕事に携わりたいと考えるようになりました。
御社の提供する○○は、現代の生活に必要不可欠であり、また、今後IoTが広がることによって需要が拡大することからも、広く社会に貢献するものだと考えています。なかでも、業界のリーディングカンパニーである御社でなら、より幅広い人々の生活に役に立つことができると考えたため、御社を志望しました。
【想定追加質問】
⇨ わが社がより社会に貢献するためには、具体的にどのようなことが必要だと思いますか?
⇨ あなたの勝気な性格がマイナスに働いたことはありますか?
やりがいを感じられる
■例文1
高校2年生のとき文化祭の実行委員に選ばれ、企画を作る役を任されました。クラスの話し合いでもよく率先して提案を出していたので、担任の先生が適任だと推薦してくれたのだと思います。文化祭ではダンスのコンテストや絵画展などいくつもの企画を作り、大成功に終わりました。企画段階から運営まで非常にやりがいがあり、仕事もこのようなやりがいを感じる業務がしたいと考えるようになったのです。
御社の企画制作を扱う業務は私にとってやりがいを感じられる仕事であり、ぜひ役に立ちたいと思い志望しました。
【想定追加質問】
⇨あなたが思うやりがいとは何ですか?
⇨企画を作るとき、特にどのような点にやりがいを感じましたか?
■例文2
私は大学1年生のとき、スーパーで食品デモンストレーションのアルバイトをしていました。新発売の商品で、私が好きなお菓子の新バージョンだったこともあって意欲的になり、お客様へ積極的なアピールをしました。その結果、たくさんの人が興味を持って商品を手に取り、購入してくれたのです。おかげで商品は完売になり、店長からも褒められました。
御社が開発している製品は以前から愛用しており、多くの人に知ってもらいたいと考えています。販売に向けての業務はアルバイトの経験と同じく、私にやりがいを与えてくれると思い志望いたしました。
【想定追加質問】
⇨あなたが思うやりがいとは何ですか?
⇨我が社の業務で売上を伸ばすには、どのようなことが大切だと思いますか?
■例文3
人生の中で仕事が占める割合は非常に大きいです。ですが、やりがいを感じられなければ仕事をただこなすだけになり、仕事のパフォーマンスが下がります。私は体力的にも精神的にも大変であった飲食店でのアルバイトリーダーを2年間も続けられたのは、赤字であった状態から売上目標に到達させる達成感やお客様から感謝されるというやりがいを感じていたからです。
この経験から、御社で逆境でも目標に対して様々な価値観や能力を持つ同僚と信頼関係を築きながら、チームで目標達成したいと考えています。
【想定追加質問】
⇨あなたが思うやりがいとは何ですか?
⇨チームで仕事をする際に気を付けていることはありますか?
働き方・働く環境
■例文1
私はオーストラリアでの留学中、現地の○○や○○に使いにくさを感じました。それと同時に、改めて日本商品の質の高さを痛感し、より多くの人に日本の商品、そしてそれらを作る高い技術力を伝えたいと考えるようになりました。
御社は売上の約半分が海外であり、また、世界中のあらゆる地域に展開していることから、その影響力は非常に広範囲に渡ると思います。私は営業として世界中の人々の多様なニーズに応えられるようになりたいと考えています。
【想定追加質問】
⇨留学を通して他に学んだことや成長できたことはありますか?
■例文2
1つの側面からではなく、あらゆる面から世界中の人々の生活を根源から支える仕事に携わることで、各地のより良い暮らしの実現に寄与したいと考えています。私は、これまで自身の「やりたい」という好奇心・挑戦する思いを大切にし、様々なことに取り組んできました。特に、アルバイトはこれまでにアパレルや食品工場、飲食店など8つを経験しました。社会人になっても、1つに決めず、自在に選択肢を選ぶことで、様々な仕事に励みたいと考えています。
御社では、このように幅広い業務を積極的に経験し、より良い社会の実現に寄与したいです。
【想定追加質問】
⇨幅広い事業分野を取り扱っている会社は他にもあると思いますが、その中でもなぜわが社を志望しましたか?
■例文3
私は、学生時代のアルバイトを通して、人と関わることの大切さやその影響力の大きさを実感しました。
年齢や性別、性格の違う人々と関わることで、多様な価値観に触れることができたのと同時に、自分の芯を見つけることもできました。また、自分にはない他の人の良い所を吸収することもできました。この経験から、人と関わることで新たな発想が生まれ、自分も成長出来ると考えております。
御社では、営業として多くの人と関わり、それらを通して知識や経験を積みスキルアップに繋げることで御社に貢献したいです。
【想定追加質問】
⇨年齢や環境が異なる人と関わる中で、困難だった経験はありますか?
⇨人と関わる上で、あなたが気を付けていることはありますか?
人・社風への共感
■例文1
私は旅行が好きでよく国内旅行に出かけるのですが、接客のよい旅館やホテルに泊まると旅行全体がとてもいい思い出になります。お客様を大切にする仕事は、人を幸せにできると思いました。
以前、御社のサービスを受けたことがありますが、非常に洗練された接客を受けて感動しました。お客様第一という企業理念も、私の企業選びの軸にぴったり当てはまると感じています。ぜひこの会社で働かせていただきたいと思い、志望いたしました。
【想定追加質問】
⇨お客様に喜ばれるサービスで一番大切なのはどのようなことだと思いますか?
■例文2
私は未知の世界を見るのが好きで、大学に入ってからは夏休みなどを利用してアジアの農村や中国の奥地など、観光客があまり行かない場所を巡っていました。短い期間でしたがフィリピンへ海外ボランティアに行ったこともあります。自分の知らない新しい世界を見ると、学べることがたくさんあるのです。
御社はまだ市場にない新しい商品やサービスを次々に展開し、異なる分野にも事業展開を進めています。そのような開拓精神のある社風に惹かれ、ぜひ貢献したいと思い志望いたしました。
【想定追加質問】
⇨海外旅行やボランティアでどのようなことが得られたのか、教えてもらえますか?
■例文3
説明会に参加させて頂いた際、社員の方から「とても温かい方が多く、先輩後輩関係なく意見を言い合える環境がある」と伺いました。また、楽しんで仕事をしている方が多く、「社員一人一人のキャリアパスを尊重する」という御社の社風に強く魅力を感じました。
風通しの良い、先輩後輩関係なく意見を伝え合える環境は、多様な視点からお客様のニーズに合わせたソリューション提案をする上で非常に大切であると考えております。
御社では、お客様が抱える一つひとつの課題の解決に真摯に取り組み、貴社の素晴らしい技術を最大限に活かして社会に貢献していきたいと考えております。
【想定追加質問】
⇨上司や同僚に苦手な人がいた場合、あなたはどうしますか?
■例文4
中学、高校時代を通してサッカー部に所属していましたが、強くなるためにはチームワークが欠かせません。中学3年生のときサッカーがうまい部員が入部しましたが、自分本位だったためチームの和が乱れ、試合に負け続けてしまったことがあります。
私たちは話し合い、チームワークの大切さを確認して絆を強めることを約束しました。その結果、チームは再び勝ち続けることができたのです。私は部活動での6年間の経験を通し、人間関係やチームワークの大切さを学びました。
御社はチームワークの良さが業界でも有名であり、この会社なら自分の能力を発揮して仕事に貢献できると考え、志望いたしました。
【想定追加質問】
⇨仕事でチームワークを良くする秘訣は、どのようなことだと思いますか?
自分の特性が活かせる
■例文1
【想定追加質問】
⇨相手と信頼関係を築く際に、特に心がけていることはどのようなことですか?
■例文2
企業に属し、社会人として働くということは何かしらの利益をもたらす必要があり、好きなことが必ずしも利益に貢献できるとは限らないからです。そのため、自分の強みが活かせるフィールドで働きたいと強く思っています。
私の強みは「相手の気持ちになって考える思考力と行動力」です。大学時代のカフェのアルバイトでは、自らの知識や提案が人を喜ばせたり信頼に繋がることが多々ありました。その度に大きな達成感を感じ、より周りの期待に応えるために考え抜き、行動してきました。この経験から人間力が求められ、お客様一人一人と向き合い、共に挑戦・成長することができる仕事がしたいと考えており、貴社ではリテール営業に就き、新規代理店の開拓、育成に携わりたいと考えております。
【想定追加質問】
⇨相手と信頼関係を築く際に、特に心がけていることはどのようなことですか?
■例文3
私は、苦手で合った英語を克服し、様々な国の人と交流することで視野を拡げたいと考え、大学2年時に半年間のカナダ留学に挑戦しました。そこでは、異文化の人との交流を通して自分の視野の広がりを感じるとともに多様性を受容することの大切さを学びました。
以上のことから、私の強みは「新しいことに自ら足を踏み入れる力」、そして留学で培った「多様性を受容する心」だと考えております。
御社では、これらの強みを生かし、海外の企業との取引を円滑に行うとともに、更に新しい価値観や考えを吸収したいです。
【想定追加質問】
⇨留学中に一番大変だったことは何ですか?またそれをどのように乗り越えましたか?
面接でよく聞かれる質問集と回答例は下記の記事を参考にしてください。
このような面接に関する不安は誰しもあると思います。そこで今回は面接でよく聞かれる質問とその回答方法をフレームワークを用いてわかりやすく解説していきます。
面接で避けるべき「企業選びの軸」のNG例
ここでは、企業選びの軸について回答する際に避けてほしい内容とその理由を紹介します。質問への回答でマイナス評価を受けないよう、避けるべき内容を抑えて対策していきましょう。
「自分が好きな仕事」を軸にしている
企業選びの軸として[自分の好きな仕事][興味を持てる業務]という内容は避けましょう。
このような回答は、真剣に就活を行っていないのではないかという印象を与える可能性があります。
また仮に特定の業務のみに絞って答えてしまうと「もしも自分の希望が通ったとしても思っていた仕事内容と違った場合すぐに辞めてしまうのでは?」「希望外の配属になった場合、その時点で退職してしまうのでは?」というように面接官は入社後のイメージを持ちづらくなります。
最近ではジョブ型就活※も徐々に増えてきていますが、やはり、入社直前まで配属先が確定しないケースがほとんどです。
採用担当者は、面接で「この学生は長く働いてくれるか?」という観点も観ているため、「どの部署・仕事であっても熱意をもって働けます!」という方向性でアピールするのが良いでしょう。
※ジョブ型就活とは、職務(=ジョブ)内容が確約されており、その職務が遂行可能な人材を採用するという雇用形態のことです
待遇面を軸にしている
給与や残業が少ない、福利厚生が充実しているといった待遇面を企業選びの軸にするのも避けましょう。
たしかに生活を送る上で待遇や福利厚生は大切です。しかしそれらは、企業に対して貢献した人に対してあるものです。
そのためまだ何も貢献をしていないにも関わらず利益だけ得ようとする内容では「やる気がない」「自分のことしか考えていない」などと思われてしまい印象が悪くなってしまう可能性があります。
確かに待遇面は企業を選ぶ際に重要な指標ですが、「企業選びの軸は?」という質問の意図に沿った回答とはいえません。
企業に対してどのような貢献ができるか、意欲が伝わる内容でアピールするようにしてください。
知名度がある
企業を選ぶ際、なんとなくテレビCMなどの広告を出している企業や私たちの生活に身近な商品・サービスを提供する企業を志望する就活生も少なくないと思います。
しかし企業選びの軸として[知名度の有無]に関する内容を回答することも避けるようにしてください。
なぜなら「その企業での仕事が本当に自分に合っているのか?」「その企業で働くことまで考えているのか?」と、将来のことをしっかり考えず、なんとなく志望しているだけと思われてしまう可能性があるためです。
もちろん知名度があることがきっかけで企業に興味を持つことは悪いことではありません。
その場合は、どういうところに興味を持ったのか?何に共感したのか?というように理由を深堀りし、それらの内容も合わせて伝えると良いでしょう。
「企業選びの軸」に関するよくある悩み
ここでは企業選びの軸における、就活生のよくある悩み・質問に回答していきます。自分の悩みに近いものがあれば、是非回答を参考にしてください。
Q.企業選びの軸が複数ある場合はどうすべき?
企業選びの軸が複数ある場合、[回答を1つに絞るべきか][全ての軸を伝えるべきか]で迷うこともあるでしょう。
結論、企業選びの軸は必ずしも1つでなくても構いません。複数の軸を持ち、企業選びをしている人は、その旨を伝えましょう。
なぜなら希望企業が複数の軸に当てはまっていることを伝えることができると、志望動機に説得力を持たせることができるためです。
Q.企業選びの軸が複数ある場合は優先順位をつけるべき?
企業選びの軸の軸が複数ある人の中には、その中でも優先順位を付けておくべきか悩むこともあるでしょう。
結論、優先順位が決まっている必要はありません。
しかし企業選びの軸に優先順位を付けておくと、複数社から内定を獲得した際に内定承諾をする企業を選ぶ際に役に立つでしょう。
Q.企業選びの軸を選考途中で変えても良い?
選考を受けていく中で企業選びの軸が変わっていくことは悪いことではありませんし、珍しいことでもありません
就活ではあなた自身の価値観を確かめる質問が多くされることから、選考を通して自分の大事にしたいことが明確になったり、今まで軸として考えていたものがそうではなくなったりすることもあるでしょう。
もしも企業選びの軸が定まらないと感じた時は「何に違和感があるのか?」「どうして違和感を感じたのか?」と自分の気持ちの変化の原因を深掘りしてみてください。
まとめ
本記事では企業選びの軸について聞く意図や回答例、NGの解答例について解説してきました。
企業選びの軸によって企業の価値観と合うことを伝え、企業と相性がよい人材であることをアピールできます。
本記事で紹介した企業側の意図やポイントなどを意識して、企業選びの軸について上手に伝えましょう。
面接を通過するためには想定質問への対策として、答え方を知るだけではなく、マナーの習得や事前の練習も必要です。
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