●柔軟性がある人の特徴は、[素直な人][冷静な人][素早く対応できる人][コミュニケーション能力のある人]である
●柔軟性をアピールする時の注意点は[柔軟性を他の言葉に言い換える][アピール内容が行動と矛盾しないようにする]ことである
「自己PRで柔軟性をアピールするにはどうしたら良い?」「柔軟性って企業から評価されるのかな?」と考えている人は多いのではないでしょうか?
自己PRで柔軟性をアピールすることによって、企業に[臨機応変に動ける人][仕事を任せやすい]などの好印象を与えることができます。
しかし、柔軟性をアピールする方法を間違えてしまうと企業にマイナスな印象を与えてしまう可能性があります。
本記事では、[柔軟性をアピールした自己PRの作り方]や[自己PRで柔軟性をアピールする際の注意点]などを紹介しています。
『柔軟性』を自己PRでアピールするときに役立つ情報をたくさん紹介しているので、是非参考にしてみてください。
企業が求めている柔軟性とは?
[柔軟性]という言葉を聞くと[他人の意見に合わせることができる]といった内容を思い浮かべる就活生も多いと思います。
しかし企業が求めている柔軟性とは『周囲の人や環境に応じて、臨機応変に物事に取り組める力』を指します。
そのため上記で述べたような「周りの意見に合わせられる」といったようなアピールをしてしまうと「優柔不断なのかな?」「主体性がない人なのかも」と、マイナスなイメージを与えてしまうかもしれません。
自己PRで柔軟性をアピールすることは良いですが、企業が求めている柔軟性が何なのかを正しく理解した上でエピソードを考えるようにしましょう。
柔軟性がある人の特徴
以下では、柔軟性がある人の特徴を紹介します。
weblio辞書によると、柔軟性という言葉は『その場や状況に応じて行動や機能などを素早く変化して対応することができるような性質のこと。臨機応変な性質。』を指します。
つまり柔軟性のある人とは、一定の考え方だけではなくたくさんの選択肢から、状況に応じて1番良いものを選んで行動することができる人と言えるでしょう。
その他にも、柔軟性がある人は[自分と違う意見や考え方を素直に受け入れる]や[想定外の出来事に対しても冷静に状況を把握し、素早く対処できること]などが期待できます。
つまり、柔軟性がある人は以下のような特徴があるといえます。
- 素直な人
- 冷静な人
- 素早く対応できる人
- コミュニケーション能力のある人
- 創造力のある人
自己PRで柔軟性が評価される理由
自己PRで「柔軟性をアピールしようかな」と迷っている人に向けて、企業に柔軟性が評価される理由を3つ紹介していきます。
自己PRに悩んでいる人は是非参考にしてみてください。
(1)臨機応変に動ける印象を与えることができる
仕事をしていると、クレーム対応や思わぬミスによる対応業務など、イレギュラーな状況にも臨機応変に対応しなければいけない場面が多々あります。
そのため、企業は[状況に応じた対応ができ、イレギュラーな出来事にもうまく切り抜けられる柔軟性のある人]を求めているのです。
また、臨機応変に動くことができる人はその時々で「自社に今何が必要かを考え、新しいことにも主体的にチャレンジしてくれるだろう」という前向きなイメージを持たれやすいため、将来的にも活躍できる人材だとアピールすることができます。
(2)素直さをアピールできる
柔軟性があるというには臨機応変に動けるだけでなく、自分とは異なる意見や考えでも受け入れることができるという強みもあります。
仕事をする上で他人の意見や話を素直に受け入れることができることはとても必要なことです。
例えば上司から仕事の進め方についてアドバイスをもらった際に、柔軟性がある人は「そういうやり方もあるのか!試してみよう!」と素直に受け入れてくれますが、柔軟性がない人は「自分のやり方があるし…今更変えたくない」と受け入れられないということもあるでしょう。
上記のような2パターンの人がいた場合「仕事を任せたい」「もっといろんなこと教えてあげたい」と思われるのは前者ですよね。
仕事をする上である程度の素直さは大切であるため、柔軟性を通して素直さをアピールすることは効果的だと言えるでしょう。
(3)新しい環境でも適応できると思われる
新しい環境への適応力はとても大切です。会社というのはずっと同じ環境で同じ人と働き続けられるわけではありません。
例えば、異動で全く違う環境に飛び込まなければならなかったり、新しい人が異動してきて一緒に働く人間関係が変わったりと、様々な環境の変化があります。
そのため企業は、環境が変わってもすぐに新しい環境に適応できる人材を求めています。
[柔軟性がある=その場の状況に合わせて臨機応変に動ける]となるため、自己PRで柔軟性をアピールすることで適応力があるという印象を与えることができるでしょう。
柔軟性をアピールするした自己PRの作り方
柔軟性を自己PRでアピールする際は、以下のフレームワークに沿って書くようにしましょう。
結論⇒エピソード⇒結果・学んだこと⇒入社後どう活躍できるか
結論では自分の長所を「柔軟性があります」と端的に述べ、その後に自分に柔軟性があることを証明できるエピソードを伝えます。
その際、柔軟性が発揮できた理由や、実際にとった行動を具体的に説明するようにしてください。
そして、自分のとった行動によってどんな結果になったか、その経験を通してどのようなことを学んだのかを伝え、入社後に自分の長所である柔軟性を活かし、どのようにして志望企業に貢献していくのかを述べましょう。
フレームワークの各要素の例文は、キッコーマンの内定を獲得した23卒の就活生の自己PRを参考に確認してみましょう。
■結論
私の強みは、柔軟性を持ってチームをリードできることです。
■エピソード
これを象徴するエピソードとして、国際建築ボランティアサークルでのタイ派遣時に20人のチームリーダーを務め上げたことがあげられます。リーダー立候補の理由は、私が初派遣時に経験した感動と充実感を他のメンバーにも味わってもらいと考えたからです。チーム発足当初のミーティングでは、チームを引っ張りたいという思いから自分が前に立ち話すことに力を入れていましたが、途中でメンバーと温度差があることに気づきました。私自身突っ走っていたことを認識・反省し、その後はディスカッションで各々が意見を共有する機会を増やす、メンバー持ち込みの企画を取り入る、1対1で話す機会を設けるなど、メンバー主体な方法を取り入れました。
■結果・学んだこと
このリーダー経験から、チームを率いるにはメンバー寄り添い、臨機応変に対応することが重要だと学びました。 また、家が完成し、その家に住む家族の方々が涙を流しながら私たちに感謝の言葉を伝えてくれた際には、達成感を得られました。誰かのために一生懸命働き、それによって人々の生活が良くなることは非常にやりがいがあることだと気づきました。
■入社後どう活躍できるか
以上より、持ち前の柔軟性を活かし、今後も新たなことに主体的に取り組むことで、人々の生活向上に貢献していきたいです。
自己PRの詳しい書き方については以下の記事で紹介しているので、自己PRを考える際は参考にしてみてください。
自己PRで「柔軟性」をアピールする際の注意点
ここでは柔軟性をアピールする際の注意点を紹介していきます。
せっかくの長所もアピールの仕方によって面接官に与える印象は大きく異なってしまうため、正しいアピールの仕方を理解しておきましょう。
(1)柔軟性を他の言葉に言い換える
[柔軟性]という言葉は抽象的であるため、自己PRで「私には柔軟性があります」とだけ伝えてしまうと、面接官との齟齬が生まれ本当に伝えたいことが伝わらない可能性があります。
そのため、『柔軟性』という言葉を「異なる価値観の中でも目標達成に向けて協働することができます」といったように具体的に言い換えてみてください。
他にも[柔軟性があること]の言い換えの例を紹介します。
- ポジティブに行動し続けられる
- 困難にも耐えられるストレス耐性がある
- 何事もコツコツと続けられる
- 最後までやり抜くことができる
- 学び続ける向上心がある
- 常に高い目標に向かって努力できる
- 困難なことも諦めずに継続できる
以上の言い換えを参考に自分だけのキャッチコピーを作りましょう。
(2)アピール内容が行動と矛盾しないようにする
自己PRで柔軟性をアピールする際は、言葉と行動が矛盾しないように注意しましょう。
例えば「柔軟性があります!」とアピールしているのにも関わらず、面接で想定外の質問をされた時に全く答えられず黙り込んでしまうと「本当にこの人柔軟性あるのかな?」と思われてしまいます。
他の強みでも言えることではありますが、アピール内容と面接での対応が矛盾していると自己分析不足と判断され「そこまで志望度が高くないんだな」と思われてしまう可能性があるため、当然ですが自己PRでは嘘はつかないようにしましょう。
自己PRで「柔軟性」をアピールした例文
ここでは、unistyleから引用した[柔軟性]をアピールしている例文をカテゴリーごとに紹介しています。
自己PRを考える際に参考にしてみてください。
●結論⇨ 緑 ●エピソード⇨ 青 ●結果・学んだこと⇨ ピンク ●入社後⇨ オレンジ
自己PRで柔軟性をアピールした例文:部活動編
■例文1
⇨強みを単に柔軟性と書くのではなく、きちんと定義づけできているのが非常に良いです。構成も非常に理解しやすいものになっています。
■例文2
⇨非常に読みやすい構成となっています。是非参考にしてみましょう。
自己PRで柔軟性をアピールした例文:サークル編
■例文1
⇨文字数の関係で結果が述べられていませんが、わかりやすい構成になっています。
■例文2
⇨長所をただ「柔軟性がある」だけでなく、具体的な言葉で言い換えられています。
また、エピソードについてとても詳しく書かれているため、あなたが何をやり遂げたのかが伝わりやすい自己PRとなっています。
自己PRで柔軟性をアピールした例文:ボランティア編
⇨非常に綺麗な構成で柔軟性という長所を伝えられています。加えて、どのように柔軟性という強みが培われたのかが明記されているため、非常に納得感があります。
自己PRで柔軟性をアピールした例文:インターンシップ編
⇨エピソードの部分で「意見を言いやすい雰囲気を作り出して~」とありますが、何を意識して言いやすい雰囲気を作ったのかまで書けるとあなたの人柄をよりアピールすることができるため、もう少し具体的に書いてみましょう。
自己PRで柔軟性をアピールした例文:留学編
⇨非常に綺麗な構成で書かれています。是非皆さんも参考にしてみてください。
自己PRで柔軟性をアピールした例文:ゼミ編
⇨フレームワークに沿って綺麗な構成で書けています。さらに良い自己PRにするには長所である「柔軟性」を具体的な言葉に言い換えられると良いでしょう。
まとめ
本記事では自己PRで柔軟性をアピールする際のメリットや注意点、例文を紹介してきました。
柔軟性をアピールすることで「臨機応変に動ける」「新しい環境にも適応できる」など、仕事に必要な素養があることを伝えられます。
柔軟性を自己PRとしてアピールしようと思っている方は、本記事で紹介した考え方を是非参考に書いてみてください。
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