企業を知ろうーカナミックネットワークってどんな会社?ー
まずは、カナミックネットワークさんについて、会社の魅力を4つのP(理念・職業・人事・組織)でまとめてみました。
超高齢化社会が進む現代社会において介護・医療分野はより重要度を増していきます。カナミックネットワークはこれらの分野に特化した情報共有サービスと介護ソフトを作成し新たなプラットフォームを提供しています。
同社が開発・販売する『カナミッククラウドサービス』は、患者の情報を主治医や家族、薬剤師や介護担当者などがクラウド上で共有することができるサービスです。全国約28,900事業所の医療法人・介護事務所に導入され、日本国内では業界トップクラスを誇っています。また、総務省主宰の「IoTサービス創出支援事業」など国の事業への参画やICT、IoT、AI、Fintechなど様々な新しい技術開発も進めております。
医療・介護の他職種連携システムや、外国人受け入れを想定し多言語化された業務システムの活用、「地域ぐるみの子育て」をサポートするアプリの開発にも取り組まれています。
まず介護向けシステムについては、システムユーザー実績約122,500名(2020年9月、無料ユーザーを含む)に利用される安心と信頼のシステムで、ペーパーレス化を実現できる介護ソフトです。
頻繁に行われる法改正によって変わる、サービスコードや算定ロジック、帳票様式等の更新を無料で行うため、お客様のご負担は最小限で抑えられます。
また、多岐に渡る介護業務フローを可視化・体系化することで、容易なデータ抽出が可能となります。他にも、自動で売上を分析し見える化する為、介護事務所の経営状況の把握に繋がり、事務所経営の安定と拡大を図れます。さらに必要に応じ、人事・勤怠・給与・財務会計など、様々な基幹ソフトとのデータ連動も可能です。
次に医療向けシステムは、国が進めている「安心して暮らせるまちづくり」を実現するために欠かすことができない、「在宅医療と介護の情報共有」をクラウドサービスにて低価格で実現しています。
住み慣れた地域で暮らす高齢者の方々に質の高いサービスを提供し、医療・介護・看護・自治体の枠を超えた情報共有を容易にします。
そして、子育て支援システムは、「地域ぐるみの子育て」をサポートし、快適で明るい街づくりに貢献しています。
住民は、地域のイベントや予防接種等の電子母子手帳、大切な行政からの情報を一元的に取得するだけでなく、”いつでも” ”どこからでも” 行政や医療関係者等への相談が可能となります。
また、「子育て成長記録」機能によって、お子さまの日々の様子を簡単入力することができ、成長と変化を一目で感じる事ができます。
今回はカナミックネットワークの山本社長にインタビューを実施し、社長になるまでの経緯や悩んでいる学生へのアドバイスをもらい、以下にまとめました!
学生時代から振り返る山本社長のこれまでの経緯
ーはじめまして。本日は貴重なお時間を頂き誠にありがとうございます。これからインタビュー始めていきたいので、ぜひよろしくお願いします!
山本社長:はじめまして!こちらこそよろしくお願いします。
ー始めに山本社長の学生時代についてお聞きしたいです。
山本社長:少子化の現代と比べて、私が中学生の時は1学年に400人くらいいたほど、人数が多く競争が激しかったです。
そのため、みんな『競争に勝つために努力するのが当たり前』という雰囲気の世代でした。
就職活動を振り返ると、私は2000年に卒業だったのですが、その年が平成最悪の就職率と言われています。
バブル崩壊後から続く不景気、加えてITバブルも弾ける寸前の時期でしたので、いわゆる就職氷河期でした。
当時培った「努力して勝つ」や、「ひたすらに頑張る」というスタンスは、すごく重要だと考えます。
そのおかげで、一生懸命やることに対しては全く嫌だと感じないんです。
山本社長の考える、理想の組織
ー山本社長の考える、理想の組織についてお聞きしたいです。
山本社長:理想の組織とは、同じベクトル(方向性と力)を持った社会人の集まりだと考えています。
社員一人一人が、社会人とは何なのか、社会とは何か、ビジネスとは何か、我々は誰のためになる仕事をやっているのかを理解するべきだと考えています。
その上で大切にしている考え方が2つあります。
1つ目は、物事のとらえかたです。
もちろん弊社は残業は少ない方ですし、私生活が充実している社員は多いですが、「ワークライフバランス」という言葉にとらわれた考え方はやめたほうが幸せだと思っています。
「ライフ」をより豊かにするのは「ワーク」だからです。
仕事に打ち込んで、社会的立場が良くなって、収入が上がって、初めて豊かな生活を送る土台が積み上がってきます。
もちろん充実したライフが無かったらワークも良くならないのですが、この2つはバランスを取るものというよりは、人生という流れの中では表裏一体で双方を高めあうものなんです。
2つ目は、一流を知ることです。
例えば、35年連続日本一の旅館と、普通の旅館の差はなんなのか?
3万円の寿司と1皿100円の回転寿司の違いはなんなのか?
5,000万円のスーパーカーと、100万円の軽自動車の違いはなんなのか?
これは、両方体験しなかったら絶対わからないものです。
一流を知らないと絶対に一流は作れないんです。
一流を知って見識の幅を広げることは、自分のビジネス能力を引き上げることにつながります。社員がそういった一流を知る体験が出来るように心掛けています。
また、当社はこれからの超高齢者社会をクラウドサービスを使って支えていくため、同じ目標を共有し、同じ方向性、同じ価値観のもと、みんなで成長して前に進み続けたいと考えています。
また社員のみなさんには、仲間と一緒に生み出している商品の価値やプロセスそのものを生き甲斐と感じてくれていたら嬉しいですし、そのためにも会社としてもさらに成長し続けたいです。
学生のみなさんへ
ー最後に学生のみなさんへのアドバイスをお願いします。
山本社長:新卒1社目ってすごく大事です。
その会社の色が、あなたのキャリアにおいて真っ白なキャンパスに初めて塗られる色になるからです。
言い換えますと、良くも悪くも、新卒1社目がその後のキャリアにおける基準になります。人生において仕事にかける時間が1番多いので、仕事で成功したら人生も楽しくなると思います。
学生の間はファーストキャリアまでの自分の土台を作ることができます。
何かしら好きなことがあってそれを頑張って今があると思います。その気持ちを忘れずに、社会でもその頑張って得たスタンスやスキルを活かして欲しいです。
また、年代も超えて、世の中に優秀な人がたくさんいる中で、社会に出たら学力だけでは成功できません。人間力・ビジネス力を鍛えていって欲しいと願います。
社会に出て、活躍することが自分の存在価値を生むことを忘れないでください。
業界を知ろうー医療・介護業界とは?ー
改めて医療・介護業界の構造や動向についておさらいをしておきましょう。
業界の構造と仕事内容
医療・介護業界は、病院やクリニックで行われる病気やけがを抱える人の治療を担う医療サービスや、高齢者の自立支援、食事、入浴、排泄補助や身の回りのお世話などの介護サービスを提供する産業です。
日本では、65歳以上高齢者が2020年に3617万人と総人口の28.7%を占めており、世界でも過去最高の更新が続いている状況で、日本は高齢化社会という課題先進国でもあります。
もともと20年以上前では、血縁による介護が主流でした。しかし、2000年に「介護保険法」が施行、「介護保険制度」がスタートし、その後も2~3年に1回、介護保険制度の改正が行われるなど制度のさまざまな試行錯誤が続く状態になっています。
その中で、制度と時代に即した介護予防サービス・介護サービスを提供できるかどうかが重要になってきています。
業界の市場と動向
前述したように、日本は超高齢化社会に突入し、1950年以降の日本の年齢別人口の推移をみると65歳以上の人口は一貫して増加しています。
今後の推計をみても、2040年頃までは引き続き増加していく見込みです。そのため、2010年の介護保険の総費用が7.9兆円に対し、2025年には約20兆円になる見通しで、今後もマーケットが伸びていくことが予想されます。
また他にも、2020年12月現在、要介護(要支援)認定者数は680万人にいる計算であり、2000年には218万人であった要介護者は、この20年間で3倍以上も増加しています。
一方で、中軽度の要介護者及び認知症の方が利用する介護予防サービスの一部は市町村へ移行したこともあり、利用者数、介護保険料共に減少しています。
さらに、2025年には団塊の世代と呼ばれる方々が75際以上となって、後期高齢者人口は2,180万人に達するので、今後成長していく業界だといえます。
最後に-インタビューを通して–
同社は、国が主導する介護・医療分野において、超高齢化社会を支えるクラウドサービスを
提供されているので、社会貢献の面からも働きながら大変やりがいを感じられる会社であると感じました。
また、人生の上で仕事をする時間が1番長いからこそ、仕事に打ち込んで仕事を楽しんで欲しいという山本社長のお言葉も大変印象的でした。
山本社長、貴重なお話をありがとうございました!