●自己PRは「結論→エピソード→結果・学んだこと→入社後」の流れで書く。
●自己PRで気配り力をアピールする際は「気配りと間違えやすい他の表現に気をつける」「選考時のふるまいにも気をつける」「気配りの言い方を変える」の3点を意識する。
「自己PRで気配りをアピールするには?」「気配りをアピールする上で気をつけた方がいいことはある?」
そんな不安や疑問がある人に向けて、本記事では自己PRで気配りをアピールする際の方法や注意点、例文を紹介しています。
自己PRで気配りをアピールしようと思っている人はぜひ参考にしてみてください。
企業が求めている「気配り力」とは?
就活生の中には「気配りができることって、本当に企業から求められるスキル?」「強みとしてはちょっと弱い…?」と疑問に思っている方もいるかもしれません。
しかし「気配りができる」という強みは企業で十分に評価されます。なぜなら気配りができる人は、周りの状況をよく見て、その状況に合わせた行動をとることができるからです。
また、気配りができる人はチームの様子を気にかけているため、周囲の小さな変化にも気づくことができます。
このように「気配りがある」と一言で言っても、いろいろな種類の気配りの特徴・強みがあります。
企業によってどのような素養を持っている人材が求められているかは異なりますので、志望企業の求める人物像を調べる際は、その企業のHPで事業内容や経営理念を必ずチェックしましょう。
「気配り」ができる人の特徴
自己PRで気配り力をアピールしようと思っているものの「自分の長所って気配りができることで合ってるのかな?」と自信がないという人は、以下の特徴を読み、自分と当てはまっているかチェックしてみてください。
周りをよく見ている
気配りができる人は、周りをよく見ているため、相手が何を求めているのかを瞬時に判断し、行動することができます。
業種によりますが、仕事の多くは1人で完結させるのではなく、たくさんの人と関わり協力しながら進めていくことになります。
そのため、多くの人と円滑に仕事を進めていくにも、周りを見て求められている行動を取れる能力というのはとても大切です。
謙虚である
気配りができる人は円滑な人間関係を築くために、周りの人の気持ちをとても大切にします。
「こういう言い方をしたら相手はどう思うかな?」「こういう対応をしたらどういう感情になるかな?」など、自分が相手に与える影響について常に考えているため、謙虚な印象が持たれやすいです。
また、周囲の人に感謝の気持ちを忘れないという姿勢も、気配りができるという評価に繋がっていると言えます。
謙虚な気持ちは何歳になっても大切ですが、特に新入社員は上司や同期などと関係性を築くためにも必要不可欠でしょう。
主体的に動ける
気配りができる人は常に周りをよく見ているため、今何が必要なのかを瞬時に把握し、率先して動くことができます。
困っている人がいたらいち早く気づき、手を差し伸べられるのも気配りができるからこそです。
気配りができると聞くと控えめな印象を持つ人もいるかもしれませんが、主体的に動くことができるという強みも持っています。
人見知りをしない
気配りができる人は、その場の空気を読むことができるため、初対面の人や関係性が築けていない人とも適切なコミュニケーションを取ることができます。
相手の感情や空気感を感じ取ることができるため、適切な距離感でどんな人ともうまく話すことができるという特徴があります。
「気配り」できることが評価されやすい仕事とは?
気配り力はどの仕事でも必要とされる能力ですが、サービス業や飲食業等の対人サービスを提供する仕事では特に評価されやすい能力だと言えます。
サービス業も飲食業もお客様と直接関わる仕事であるため、お客様が望んでいることや求めていることを汲み取り接客することが大切です。
例えばホテルであれば、お客様が快適な空間を過ごすためには何が必要か、どのようなサービスをしたら喜ばれるか等、お客様目線で考えなければ気づけないこともたくさんあります。
そのような場合に気配り力があれば活かせると言えるでしょう。
自己PRで「気配り」ができることアピールする際の方法
(1)結論
自己PRを書く際はまず最初に自分の長所を端的に述べます。
理由としては、最初に結論を述べ面接官に今から何の話をするのか伝えることで、聞き手側も話が入りやすくなるためです。
ここでのポイントは、ただ「私の長所は気配りができることです」と伝えるのではなく「私は周りの小さな変化に気づける気配り力があります」など、どのような気配り力があるのか具体的に伝えられると良いでしょう。
(2)エピソード
長所を伝えたら、実際にその長所があることを証明できるエピソードを交えます。
理由としては、企業は、課題・目標やそれに対する行動を通してその人の人柄や価値観を判断しているためです。
そして自分のとった行動によってどんな結果になったか、その経験を通してどのようなことを学んだのかを伝え、入社後に自分の長所である”気配りができること”を活かし、どうやって志望企業に貢献するかを述べましょう。
(3)結果・学んだこと
エピソードの次は、自分がとった行動によってどのような結果になったか、この経験を通して何を学んだのかについても書きます。
(4)入社後どう活躍できるか
企業は採用活動を通して、自社に貢献してくれる人材を求めています。つまり、面接官にこの学生は「自社で活躍する素養がある」と思わせることが大事です。
より詳しい自己PRの書き方について知りたいという方は以下の記事を参考にしてください。
自己PRで”気配り力”をアピールする際の注意点
自己PRで”気配り”をアピールする際の注意点を紹介していきます。
せっかくの長所もアピールの仕方によって面接官に与える印象は大きく異なってしまうため、正しいアピールの仕方を理解しておきましょう。
気配りと間違えやすい他の表現に気をつける
「気配り」に近しい言葉として、「目配り」「心配り」があります。似たような言葉のため、他の言葉と間違えないように下記を確認しましょう。
- 気配り:相手が求めていることを想像し、配慮しながら行動すること
- 目配り:周囲に目を向け、何かあったときに気がつけるようにすること
- 心配り:相手の立場になって行動すること
自分はどれをアピールしたいのかはっきりさせることで、エピソードを具体的に記載することができます。
選考時のふるまいにも気をつける
自己PRで気配り力をアピールする場合は、面接時や企業とのやりとりをする際の振る舞いにも気を付ける必要があります。
例えば、面接会場に時間ギリギリで到着したり、企業からの連絡に対する返信が遅かったりすると「本当に気配り力があるのか?」と不信感を与えてしまうかもしれません。
そのため、口だけでアピールするのではなく、社会人マナーや相手の反応にも気を使い、失礼のないよう注意しましょう。
気配りの言い方を変える
自己PRで”気配り”をアピールするのは問題ありませんが、「気配りができます」とだけ伝えてしまうと、面接官との齟齬が生まれ本当に伝えたいことが伝わらない可能性があります。
例えば、「私は相手の立場に立って考え、行動することができる」などといったように具体的な言葉で伝えるようにしてみてください。
具体的な言い換えが思いつかないという就活生は、以下で例を紹介しますので参考にしてみてください。
- 思いやりがある
- 気遣いができる
- 状況判断能力がある
- 臨機応変に対応できる
- 率先して行動ができる
- 視野が広く気遣いがある
- 相手の立場に立って考えられる
- 困っている人がいたら手を差し伸べられる
自己PRで”気配り力”をアピールした例文
ここでは自己PRとして気配りをアピールしている例文を3つのカテゴリーごとに紹介していきます。自己PRを考える際に参考にしてみてください。
●結論⇨ 緑 ●エピソード⇨ 青 ●結果・学んだこと⇨ ピンク ●入社後⇨ オレンジ
部活編
■例文1
⇒綺麗な構成で書けています。問題に対して行った施策を具体的に書けており、その時の状況が理解しやすい内容になっています。
引用元:unistyle/選考通過者本選考ES(西日本電信電話(NTT西日本)21卒)
■例文2
⇒自分の考えを交えた上で実際に行動したことについて具体的に書けており、あなたの人柄や考え方が伝わる内容となっています。また、入社後強みをどう活かすかまで書けている点もGoodです。
引用元:unistyle/選考通過者本選考ES(オリエントコーポレーション21卒)
サークル編
■例文1
⇒強みである気配り力を具体的な言葉に言い換えてアピールできており、あなたの強みが伝わりやすい自己PRと言えます。また、結果部分で数字を用いてアピールしていることで、成果がわかりやすくなっています。
引用元:unistyle/選考通過者本選考ES(東京エレクトロン21卒)
■例文2
→【話を聞いて、メニューを提案した】後に更にどんな行動をしたのかまで具体的に記載できると、より相手の声に耳を傾けた行動ができているというイメージをすることができます。
アルバイト編
■例文1
⇒自身の強みである気配り力をアルバイトでどのように発揮したか書けており、あなたの人柄が伝わる自己PRと言えます。
引用元:unistyle/選考通過者本選考ES(JR東日本企画(jeki)24卒)
■例文2
→どんな工夫をして結果が出たのかが記載されており、構成もしっかりしている文章になっています。
■例文3
→質問しやすい環境を作ったことに対して生徒から「先に声をかけてくれてありがとう」などの実際の声を記載できると、より心情を汲み取り行動ができる証拠となり、具体性が増します。
学業・実習
■例文1
⇒具体的にどのような気配りを意識していたのか書けていてGoodです。自身の強みを入社後どう活かしていくかについても書けており、熱意が伝わる自己PRと言えるでしょう。
引用元:unistyle/選考通過者本選考ES(東京海上日動あんしん生命保険21卒)
インターン・ボランティア編
■例文1
→構成がしっかりしているだけでなく、入社後のどの場面で【1+αにする意識】を活かしていきたいかまで記載されており、分かりやすい文章になっています。
■例文2
→入社後についても記載ができており、分かりやすい文章になります。
文量によっては、【どんな思いから指示出しを率先したのか】が記載できるとその人らしさをより面接官に伝えることができるでしょう。
まとめ
本記事では自己PRで気配り力をアピールする際の考え方や注意点、例文を紹介してきました。
また、気配りができる人の特徴も紹介していますので自分の長所が気配り力でいいのかわからないという人は本記事を参考にし、自分の長所について再度考えてみてください。
気配り力はどの仕事でも必要な能力であるため、上手くアピールできれば好印象を残すことができるはずです。
本記事を読んで効果的なアピール方法を知り、あなたの魅力を志望企業に存分に伝えましょう。
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