冷凍食品というと、おそらくお弁当や食卓などで口にした経験がある人も多いのではないでしょうか。
そんな私たちにとって身近である冷凍食品業界ですが、実際のところどのような仕事をしているのでしょうか。
本記事では「冷凍食品業界の仕事ってどんな人が向いている?」「冷凍食品業界って将来性あるの?」という人に向けて、冷凍食品業界の仕組みや動向、志望動機・自己PRの書き方についてわかりやすく解説していきます。
また冷凍食品業界の売上や利益、年収、従業員数、勤続年数をランキングで紹介しているので、志望企業が決まっていない人はES作成の参考にしてみてください。
冷凍食品の定義
冷凍食品業界について見ていく前に、まずは冷凍食品の定義から確認しましょう。
一般社団法人 日本冷凍食品協会によると、冷凍食品とは以下の4つの条件を満たすものを指します。
前処理をしている
消費者の手間を省くために、調理済みないしは下ごしらえ済みの状態にしてあります。
魚でいえば、頭・内臓・骨・ひれなどの食べられない部分を取り除いたり、三枚おろしや切身にしたりなどといった工程が挙げられます。
急速凍結している
一般的な方法で凍結した場合、食品の細胞が劣化し、急激な品質の劣化につながります。それを防ぐために、「急速凍結」と呼ばれる方法が用いられています。
急速凍結とは、「食品に-30℃以下の低温の冷気を吹きつけ、できるだけ短時間(目安として30分程度)に最大氷結晶生成温度帯を通過して凍結させ、-18℃以下まで冷却し保管する」というものです。
適切に包装している
流通・保存時の品質の低下を防ぐため、適切な包装が求められます。
包装には利用者に必要な取り扱い、調理方法等のほか法律で決められている項目も含めて様々な情報が表示されています。
食品の温度を-18℃以下で保管している
食品の温度を生産・貯蔵・輸送・配送・販売の各段階を通じ、一貫して常に-18℃以下に保って保管されています。
冷凍食品業界の仕組み
冷凍食品業界においては数多くの業種が関わっています。食品原料メーカーから総合商社(食糧部門)や食品専門商社を介して原料を調達し、冷凍食品メーカーにて商品を生産、その後販売小売店や外食産業を通して、私たち最終消費者の元に至ります。
今回の記事では、冷凍食品を製造する冷凍食品メーカーについて解説していきます。
冷凍食品業界の動向
ここでは冷凍食品業界の動向を3つ紹介していきます。
それぞれ以下のトピックスについて紹介しているので、冷凍食品業界の動向を把握しておきましょう。
・市場規模の拡大
・外食産業や異業種の新規参入
大手メーカーの値上げ
世界的な食料需要の増加に伴う原材料コストや保管・物流コストの上昇をうけ、家庭用冷凍食品では2018年春から2019年にかけて、業務用冷凍食品では2019年春に多くのメーカーが値上げを実施しました。
冷凍食品の売上自体は堅調なものの、利益面は企業努力だけでは抑えきることができず、苦渋の決断ではあるものの値上げという選択に至りました。
この背景には、日本が原材料を多くを輸入に依存していることもあり、この状況が改善されなければ再び一斉値上げが行われることも予想されます。
市場規模の拡大
日本国内においては、皆さんもご存じの通り人口減少や少子高齢化が課題となっています。その影響により、市場が伸び悩む業界が多い中、冷凍食品業界の市場規模は順調に拡大しています。
以下では、その要因を2点に分けて紹介していきます。
新型コロナウイルス
新型コロナウイルス禍で加工食品の需要が高まり、その中でも冷凍食品の需要は伸長しました。
一般社団法人 日本冷凍食品協会「令和3年 ”冷凍食品の利用状況”実態調査結果について」(※1)によると、新型コロナウイルス禍において、冷凍食品の新規利用者数は大幅に増加し、昼食の準備や利用するもので増加したものに関しても、男女とも 3人に1人が冷凍食品と回答しています。
外出自粛や飲食店の時短営業の影響により、自宅で過ごす時間が大幅に増えたことで、食事に手軽さを求める方が増加したことが大きな要因です。
※1:一般社団法人 日本冷凍食品協会「令和3年 ”冷凍食品の利用状況”実態調査結果について」日本の世帯の変化
単身世帯、高齢世帯、そして女性の社会進出による共働き世帯の増加による食生活の時短・簡便化志向の強まりも市場の拡大に寄与しています。
冷凍食品は、買い置きができ、電子レンジで解凍するだけという調理工程が単純なものが多く、手間を省きたいときには大変役に立つ存在です。
現在は、新型コロナウイルスの影響も相まり、上記で述べた時短・簡便化志向はさらに顕著になるとみられています。
外食産業や異業種の新規参入
近年は外食産業や異業種が家庭用冷凍食品に活路を見出し、新規参入が盛んに行われています。
ここでは、無印良品、大戸屋、ピカールの3つの事例を取り上げていきます。
■ 無印良品
まずは無印良品から紹介していきます。
おそらく、無印良品といえば雑貨や生活用品のイメージが強いのではないでしょうか。実際には、上記に加え衣類や食品など幅広いジャンルの商品を取り扱っているのです。
中でも、食品に関しては力を入れており、2018年9月に冷凍食品の販売を開始しました。品揃えに富んでおり、「素材を生かしたお惣菜」「世界のごはん・麺」「いつものおやつ」など、テーマ別に様々な商品が展開されています。
良品計画(※2)の松﨑曉社長は、「2030年頃までには、食品の売上高構成比を30%ほどまでに伸長させたい」と表明しており、本腰を入れていることが伺えます。
※2:無印良品やMUJIブランドなどを展開する専門小売企業。今や国内外に1000店舗以上を展開するグローバル企業である。
■ 大戸屋
定食チェーン『大戸屋』を運営する大戸屋ホールディングスも、2020年5月より冷凍食品市場に参入しました。店舗販売や通販での販売のほか、現在では『Uber Eats』や『出前館』でも注文ができ、あらゆる販売経路を獲得していることが分かります。
商品としては『鶏と野菜の黒酢あん』『さばの塩焼き』をはじめとする人気メニュー8品を展開しており、一部店舗にはないメニューも存在しています。
取締役新規事業推進本部長の村山康介氏は、「冷凍食品事業を国内、海外事業に次ぐ第3の柱にする」と述べており、今後も冷凍商品事業に注力していくことが伺えます。
■ ピカール
おそらく、『ピカール』と聞いてピンとくる人は少ないのではないでしょうか。
『ピカール』は、フランス生まれの冷凍食品専門店で、2017年にイオンと提携して日本に上陸しています。青山や代官山などをはじめとして店舗を構えており、通販も展開しています。
おしゃれでSNS映えする『ピカール』の料理やスイーツは、ホームパーティーや特別な日の食事にも用いることができます。そのため、冷凍食品としては高い価格設定ではあるもののリピーターの獲得に成功しています。
冷凍食品業界の動向を知ることは選考を突破するために必要です。
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冷凍食品業界の企業紹介
ここでは、大手冷凍食品メーカーを5社紹介していきます。
各社の違いを理解するために、社風や強みなどを比較しながら読んでみてください。
各社の顔ともいえる主力商品、売上や利益などの業績に関しては、記事の後半で紹介していますのでそちらをご覧ください。
日本水産(ニッスイ)
ニッスイは1911年に創業して以来、100年以上の歴史を有する日本を代表する水産企業です。冷凍食品と水産を事業の2本柱として展開しています。
製造工程を徹底管理することに加え、素材にもこだわり、原料となる水産品に付加価値を付けることで、余すことなく活用していく「付加価値創造」の方針をとっています。
また、海外事業にも注力しており、ヨーロッパ、北米、アジア、南米、オセアニアと世界各国に海外拠点を持ちます。その巨大なネットワークを生かし、世界の資源国と協力して、世界中の水産資源と食卓を結びつける仕組みを構築してきました。
マルハニチロ
マルハニチロは、2007年にマルハグループ本社とニチロが経営統合を行い誕生した国内最大級の水産会社です。商社部門と食品メーカー部門を有し、そのいずれにおいても国、地域、そして商品カテゴリーなどにおいて境界のない事業展開をしているのが特徴といえます。
特に、水産事業には大きな強みを持っており、多種多様な水産物を年間70万トン以上取り扱っています。養殖にも注力しており、マルハニチロはクロマグロ養殖の先駆者にあたります。
「BLUE CREST」(ブルークレスト)と呼ばれる完全養殖マグロのブランドを立ち上げ、海洋資源や自然環境に配慮しつつ、安定供給をすることを目的としています。
冷凍食品においては、介護食などさまざまなニーズに応える差別化された商品展開がなされています。介護食は用途やかむ力に応じて144品目もの種類があり、施設向け、在宅向けともに温めるだけで食べられる簡便性を備えています。そのため、介護負担の軽減にも一躍かっているのです。
ニチレイ
ニチレイは、日本で最初に冷凍食品を開発した会社です。第二次世界体制の真っ只中、必要な食料の調達のため帝国水産統制株式会社(現ニチレイ)をつくり、日本の水産資源を管理していたことが始まりでした。
加工食品事業の売上高においては、業務用冷凍食品と家庭用冷凍食品が全体の約7割を占め、主要な事業の1つであることが伺えます。特に、『本格炒め炒飯』や『えびピラフ』、『本格焼おにぎり』などご飯系のジャンルに強みを持っています。
2021年7月8日に開催した家庭用冷凍食品の新商品発表会においては、事業部長の宮川浩幸執行役員が2021年秋の開発コンセプトとして、「おうち時間の充実化」と「健康的価値へのアプローチ」を掲げました。消費者志向や社会の変化に対応した新たな価値の創造に取り組み、冷凍食品業界のさらなる市場拡大に努めています。
味の素
味の素冷凍食品は、味の素の完全子会社であり、家庭用・業務用ともに中華製品や唐揚げカテゴリーに強みを持っています。皆さんにとってもおなじみであろう味の素の冷凍ギョーザは、18年連続で冷凍ギョーザの売上日本一を誇り、不動の地位を確立しています。
味の素グループ全体としては約35,000人もの従業員数を有し、国内にとどまらず、世界中にも幅広く拠点を置いています。味の素グループ内での連携強化を図りながら、国内生産の集約化に加え、収益性の高い海外事業にも注力しています。
現地の人々の嗜好に合う美味しさを追求し、さらに栄養改善にも貢献する製品の提供に努めており、今後同社の海外展開は加速していくものと見られます。
日本たばこ産業
『日本たばこ産業』と冷凍食品。一見つながりがないように見えますが、実は食品事業にも取り組んでいるのです。
この食品事業の大枠を担っているのが、グループ会社である『テーブルマーク』で、冷凍食品に強みを持っています。主に、冷凍麺・冷凍米飯・冷凍パンといった主食を中心に展開しており、中でも1974年に発売した冷凍の『さぬきうどん』は、冷凍うどんの中でトップシェアを誇っています。
食品事業のほか、中核事業であるたばこ事業、そして医薬品事業など幅広い事業展開をしていることも同社の特徴の1つです。
冷凍食品業界のヒット商品
先程は大手冷凍食品メーカーの紹介をしてきました。
ここからは、各社の顔である「ヒット商品」に的を絞って紹介していきます。
ヒット商品を生み出し、長く根付かせるための各社の努力に注目して読んでみてください。
日本水産(ニッスイ)『大きな大きな焼きおにぎり』
冷凍食品の焼きおにぎりは、1989年にニッスイが初めて発売しています。
発売から30年以上のロングセラーを誇る同商品は、毎年1~2回、よりおいしい商品への改良が行われています。
コメと醤油にこだわりを持ち、コメは電子レンジで温めても「炊きたて」のような形や味わいが再現できるようおにぎりの形や水分量を研究し、商品開発に生かしています。また、醤油は深い味わいを出すためにいくつもの種類をブレンドしています。
上記のような努力の末に、私たち消費者は中までしょうゆの味がしみ込んだ、ふっくらとした焼きおにぎりを食べることができるのです。
味の素『ギョーザ』
『ギョーザ』は、1972年に発売して以来、技術開発と品質改良によって進化を遂げてきた、味の素冷凍食品の看板商品です。
油・水なしで誰が調理してもパリッと焼けること、国産のお肉や野菜を使用していることなどを強みとしています。同社は「ギョーザ 永久改良宣言」をうたい、誰もが好きな王道の味を追求し続けています。
味の素『「ザ★」シリーズ』
続いても味の素の商品である『「ザ★」シリーズ』になります。2021年7月時点で商品数は3品と少ないものの、いずれも外食店同様の品質であるという強みを持っています。また、2021年8月には第4弾として『ザ★ハンバーグ』が発売されることが発表されています。
「ザ★」シリーズとして最初の商品は2015年発売の『ザ★チャーハン』です。
冷凍食品の購入層は女性が中心であるのに対し、実際に食するのは男性や子供が多いという調査結果をもとにして、ターゲット層を男性に定めました。そこで、男性がガツガツ食べたくなるような味を追求することに加え、パッケージも男性でも手に取りやすいような黒を基調としています。
その後、2016年に『ザ★シュウマイ』、2020年に『ザ★から揚げ』を発売し、いずれも好調な売り上げを維持しています。
ここまで3つのヒット商品を紹介してきました。多種多様な食品を取り揃える冷凍食品においては、上記はほんの一例にすぎません。他にも各冷凍食品メーカーはヒット商品を多数生み出しています。
商品には各社の色が強く表れているため、開発背景や強み、魅力などを調べてみることも企業研究の1つとして役に立つでしょう。
では、次に冷凍食品業界の職種を見ていきましょう。
冷凍食品業界の職種
皆さんは冷凍食品業界にどのような職種があるのかご存じでしょうか?
ここでは冷凍食品業界の代表的な職種をご紹介していきます。
商品企画
商品企画とは、市場や消費者のニーズをくみ取った商品を生み出すことです。
商品企画をするにあたって、まず必要なのが市場分析です。
消費者動向、特にターゲット層の嗜好・志向の動向、また競合他社の動きや、シーズン毎の流行の変化など、様々な情報の分析を行います。
その分析結果に基づいて、新商品の企画をしたり、既存商品のリニューアルの提案をしたりします。加えて、自社商品の販売戦略を考えることも商品企画の仕事内容の1つです。
研究・開発
商品企画部門と連携し、顧客のニーズに合わせた商品を実際に作り開発する仕事です。
新商品のコンセプトに従って、原料を選定したり、調合の微調整を行ったりします。また、
試作・試食を繰り返し、商品コンセプトに近づけていきます。
ちなみに、「研究・開発」と混同されがちな職種に先に述べた「商品企画」がありますが、それぞれ異なった役割を持っています。端的に述べると、商品企画は「アイデアを明確化する」仕事、商品開発は「明確化されたアイデアを元に実際に商品を生み出す」仕事です。
生産(設備管理・品質管理)
生産工程においては、研究・開発により企画された商品の大量生産を行っています。
生産ラインの管理、工場の設備機能の不備の確認など、安全な商品をつくるために万全の生産体制を整えることも生産における仕事の1つです。
商品によっては、新設備を導入することもあります。
営業・販売促進
営業における主な仕事としては、スーパーやコンビニのような小売店を巡回し、製品の提案(売り込み)をすることが挙げられます。また、自社の商品を手に取ってもらうため、商品が売れるような売り場づくりの提案をすることも重要な業務です。
営業という職種には常に数字や成果が付きまとうため、前向きさやメンタルの強さが求められます。
冷凍食品業界の志望動機の書き方
はじめに、食品業界の中で、パンや菓子などではなく、なぜ冷凍食品業界なのかを説明する必要があります。
具体的には自分が将来何を成し遂げたいのか、例えば冷凍食品業界であれば「冷凍食品のおいしさや便利さに助けられた経験が多々あり、自分もその価値を提供したい」などといった冷凍食品業界ならではの理由を述べるようにしましょう。
次に“なぜその冷凍食品メーカーなのか”については、他のメーカーではなくそのメーカーでなければいけない理由を伝えます。
各メーカーの企業理念・社風の違いや注力している事業などをしっかりと調べ、メーカーごとの特徴や強みを把握した上で、志望企業を決めるようにしましょう。
志望動機の書き方の次は高評価をもらえる自己PRの書き方をマスターしましょう。
冷凍食品業界でうける自己PRの書き方
冷凍食品業界の求める人物像
冷凍食品業界は、先にも述べた通り家庭用冷凍食品をメインとして市場規模は拡大しています。
しかし、今後日本の人口減少により、国内市場への打撃があることは否めません。そこで、刻一刻と移り変わる消費者のニーズを把握し、新たな需要を創出することが求められます。
また、国内にとどまらず海外に視野を広げていく必要性も見受けられます。
そのためには、常に変化し続ける情勢、流行にアンテナを張る必要性があります。
そこで、常に向上心を持ち、また著しい変化にも柔軟に対応し行動できる人物が求められます。
また現状の課題を打破していく中で、周りを巻き込んで、組織全体をまとめ上げるリーダーシップも重要です。
加えて、営業を行うに当たってはモチベーションの高さや根気強さ、そして会社の顔としての責任感も求められます。
学歴が大きく影響しないため、やる気次第でトップに上り詰めることが可能であり、やりがいも感じやすいでしょう。
冷凍食品業界の求める人物像について学んだら次は自己PRの書き方を学んでいきましょう。
自己PRの基本的な書き方
自己PRを書く際は基本的に「強み⇒エピソード⇒結果・学んだこと⇒入社後どう活躍できるか」の順番で書きます。
(1)結論
自己PRを書く際は最初に「私は○○することができます」といったように自分の長所を端的に述べます。
最初に結論を述べ面接官に今から何の話をするのか伝えることで、聞き手側も話が入りやすくなります。
そのため、自己PRをする際は結論として、まず長所を伝えるようにしましょう。
(2)エピソード
長所を伝えたら、実際にその長所があることを証明できるエピソードを交えます。
ここではできるだけ具体的なエピソードを伝えるために、その出来事の中で生じた課題・目標や、その課題・目標に対してどのような行動をとったのかについてまで書くようにしましょう。
また企業は、課題・目標やそれ対する行動を通してその人の人柄や価値観を判断しているため、なぜその課題・目標に取り組もうと思ったのか、なぜそのような行動をとったのかについて、しっかりと見つめ直しておいてください。
(3)結果・学んだこと
エピソードの次は、自分がとった行動によってどのような結果になったかについても書きましょう。
結果を書く際は、定量的に表すことを意識してください。
例えば「〇〇というアイディアを出し実践したところ、売上を40%上げることができた」など数字を用いてアピールした方が相手に伝わりやすいです。
また、この経験を通して何を学んだのかについても書きます。
面接官はその人の学びからも価値観や人柄を判断しています。価値観や人柄はその学生を採用するかどうかの大きなポイントとなるため、自分がどういった人なのか、いかにその企業に必要な人材であるのかをアピールするようにしましょう。
(4)入社後どう活躍できるか
企業は採用活動を通して、自社に貢献してくれる人材を求めています。つまり、面接官にこの学生は「自社で活躍する素養がある」と思わせるのが大事です。
そこで自己PRをする際は、最後に今伝えてきた長所をどのように志望企業の業務に活かしていくかまで伝えるようにしてください。
そのためには企業が求めている人物像を把握する必要があります。業界研究・企業研究を通してどのような強みをアピールするのか考えておきましょう。
より詳しい自己PRの書き方について知りたいという方は以下の記事を参考にしてください。
関連記事:
企業から評価される自己PRの書き方とは?ポイントや注意点をわかりやすく解説
また「志望企業に評価される志望動機・自己PRの書き方が知りたい」「選考通過率を上げたい」という方は、無料無修正エロ動画を利用してみてください。
冷凍食品業界ランキング
冷凍食品業界の業績ランキング
参照元:業界動向サーチ/冷凍食品業界の売上高ランキング(2021-2022年)は上記企業の有価証券報告書に基づき作成しています。ランキングは上記企業のデータの合計または平均を表したものです ※2023/03/14時点日本たばこ産業は、グループ会社の『テーブルマーク』や『ケイエス冷凍食品』が主に食品事業を担っています。売上高では5位に位置づけていますが、経常利益と利益率では2位を大きく引き離しトップに君臨しています。
売上や利益、利益率をチェックした方が良い理由は、以下の2点です。
・利益、利益率は企業が行っているビジネスの成否を示しているから
売上は企業の財務力、ビジネスの規模を表しています。つまり売上が高い企業の方が行っているビジネスの規模が大きいということです。
またA社とB社が同じ利益の場合、売上が大きい企業の方が金融機関からの融資を受けやすいとされているため、売上を見ることで企業の資金調達力もチェックすることができます。
次に利益、利益率は企業が行っているビジネスの成否を示しています。そのビジネスによる付加価値がどれくらいあるかを測る指標です。
つまり利益がほとんど出ていなかったり、赤字だとビジネスに何らかの問題があるということになります。
ただし、このランキングだけでなく、成長率も大事であるため各企業の過去についても振り返っていきましょう。
冷凍食品業界の社内環境ランキング
参照元:業界動向サーチ/冷凍食品業界の平均年収ランキング(2021-2022年)は上記企業の有価証券報告書に基づき作成しています。ランキングは上記企業のデータの合計または平均を表したものです。※2022308/14時点年収は1位が味の素、2位が日本たばこ産業、3位が日本水産、勤続年数は1位が味の素、2位が日本たばこ産業、3位が日本水産となります。
従業員数は、各社ともに連結子会社を含まない、単体での数になります。
勤続年数が長いということは定着率が高いということになります。一概には言えませんが、定着率が高い会社は良い会社である可能性が高いです。
また従業員数が多い会社は多様な人と関わり合うことができるというメリットがあります。しかし多いと自分の意見が通りにくい場合もあるというデメリットもあるため、自分にとってどの環境が合っているのか考えてみましょう。
まとめ
本記事では冷凍食品業界の仕組みや動向、志望動機・自己PRの書き方について紹介してきました。
冷凍食品業界は景気動向の影響を比較的受けづらく、安定している業界です。
また、現在は新型コロナウイルスや世帯の変化による影響を受け、市場もプラスに動いています。
しかし、今後日本の人口減少により、国内市場への打撃があることは否めません。
そこで、各冷凍食品メーカーは消費者志向の動きを把握し、新たな需要創出に向けた取り組みに尽力しています。
各社によって取り組みは異なるため、自分が少しでも興味を持っている企業はどのような事業に注力しているのか、業界研究を通してしっかりと学んでおきましょう。
さらに詳しく業界研究を行う場合の”やり方”は下記記事を参考にしてください!
関連記事:
たった4ステップで業界研究を完璧に!誰でも簡単にできるやり方を紹介
●”冷凍食品業界”の主な職種
職種(1):商品企画
職種(2):研究開発
職種(3):生産(設備管理・品質管理)
職種(4):営業・販売促進
●”冷凍食品業界”の動向
動向(1):大手メーカーの値上げ
動向(2):市場規模の拡大
・新型コロナウイルス
・日本の世帯の変化
動向(3):外食産業や異業種の新規参入
・無印良品
・大戸屋
・ピカール
●”冷凍食品業界”の求める人物像
・常に向上心を持てる人
・変化に対して柔軟に対応・行動できる人
・責任感のある人
“食品メーカー”に関するその他の記事
ここでは、食品メーカーにおける他業界の業界研究記事をご紹介します。
ES作成をしたり、面接に望んだりする際には、その業界や企業でなければならない理由を明確化しておくことが重要です。
「食品メーカーに興味はあるけれど、具体的な業界はまだ定まっていない」「この業界でしかできないことって何だろう」と悩んでいる人は、是非参考にしてください。
⇒【業界研究】菓子業界の動向3選!仕事内容や志望動機・自己PRのポイントも紹介
⇒【業界研究】パン業界の動向3選!仕事内容や志望動機・自己PRのポイントも紹介
⇒【業界研究】ビール業界の動向4選!仕事内容や志望動機・自己PRのポイントも紹介
⇒【業界研究】清涼飲料業界の動向4選!仕事内容や志望動機・自己PRのポイントも紹介
その他にも、本サイトでは志望動機・自己PRの書き方、業界研究のやり方に関するコンテンツなども多数公開しています。
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