●自己分析の目的には、①就活・企業選びの軸を明確にするため、②自分を最大限アピールするため、などがある
●自己分析をおこなう際には思い込みで決めつけない、嘘の出来事や経験を作らない、企業の求める人物像に寄せないなどに注意する
就活生の中には、「自己分析ってどうやればいいの?」「絶対にやらないとだめ?」「いつ頃始めればいいの?」と考えている人も多いのではないでしょうか。
様々な業界・企業の中から、自分の行きたい業界・企業を選ばなければならない就活において、自分の価値観を深掘りする「自己分析」という作業は必要不可欠です。
しかし、その重要性や目的をしっかりと理解しないままおこなってしまうと、浅い自己分析となり、就活で失敗する原因になります。
また、質の高い自己分析には、自分に合ったやり方でおこなうことも非常に重要です。本記事では、自己分析の目的やメリットの解説に加えて、①マインドマップ、②モチベーショングラフ、③SWOT分析、④自分史、⑤本の活用、⑥ジョハリの窓以上6つのやり方を紹介します。
就活を始めたばかりの人、自己分析について悩んでいる人、自己分析を見直したいと考えている人は是非参考にしてください。
自己分析とは?
就活における自己分析とは[過去の経験とその時の感情や行動を分析し、自分の特徴、価値観、強み・弱み、なりたい将来像を見出す作業]のことです。
今までの経験を客観的に振り返り、その時どのように考え、どんな行動をとってきたのかを言語化することで、自覚していなかった自分の傾向や価値観に気付くことができます。
例えば、「高校時代、上級生がいないサッカー部の活動を頑張った」という経験があるとしましょう。
そこで、【なぜそのサークルに入ったのか】という深掘りをしたところ、「人数が少ない方がコミュニケーションを密に取れて、強い責任感を持って活動できると感じたから」という答えが出たのであれば、『自分には若手のうちから活躍の余地が大きく、責任をもって活躍できる環境が向いているのではないか』と考えることができます。
このように、自己分析には、過去の経験や自分の思考・行動を客観的に分析することで、自分の活躍できる環境や自分のやりたいことを明確にすることができ、根拠をもって就活を進められるという大きなメリットがあります。
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自己分析はいつやればいいの?
就活生の中には、自己分析をおこなう時期について悩んだ人もいるのではないでしょうか。自己分析をおこなう回数や時期について明確な指標があるわけではありませんが、本章では『自己分析をおこなうオススメの時期』を3つ紹介します。
就活が本格化する前
一般的に、大学3年の3月1日から各企業の広報活動が公開される『情報解禁』がおこなわれ、企業説明会やインターンシップが開催されるなど就活が本格化します。
そのため、大学3年の3月までには、自己分析を一通り済ませておき、自分の行きたい業界や興味のある企業を絞っておいた方が良いでしょう。
就活の進め方には個人差があるため、「自己分析は〇月に始めてなければならない」という明確な指標が決まっているわけではありませんが、早くから始めるに越したことはありません。
特に近年は就活が早期化しており、企業によっては早い時期からインターンシップの選考を開始しています。また、就活では業界研究・企業研究・OBOG訪問などやるべきことが数多くあるため、遅い時期から始めてしまうと自己分析の時間を十分に確保できない可能性もあるでしょう。
そのため、自己分析はなるべく早い時期から始めておくことをオススメします。
就活中
自己分析は『就活が本格化する前に終わらせておくべきもの』と考える人が多いかもしれませんが、1度やって終わりという訳ではありません。就活中であっても、業界や企業選びに違和感を感じた時には、再び自己分析から見直すことも大切です。
他にも、ES・面接などの選考を通過できなかった時や、面接などで「上手く受け答えできなかった…」と感じた時には、自己分析をやり直してみましょう。例えば、自身の経験に関する質問に対して、納得のいく回答ができなかった時は、その経験に対する深掘りが足りていない可能性があります。失敗した原因を振り返り、自分自身の回答をブラッシュアップしていくことで、次の選考に活かすことができるでしょう。
内定を獲得した後
自己分析は、内定を獲得後に最終的な就職先を決める際にも活用することができます。
中には、「就活中に何度も自己分析・企業研究をした上で選んだ企業だから入社後のミスマッチは絶対起こらない」と考えている人もいるかもしれませんが、入社後のミスマッチは誰にでも起こりうることなのです。
実際に、厚生労働省の公表した資料によると、令和2年3月に卒業した新卒就職者(大卒)の3年以内の離職率は32.3%で、約3.3人に1人が早期退職をしています。
また、Adecco Group日本法人のアデコが実施した調査では、3年以内に退職した理由として、自身の希望と業務内容のミスマッチ、待遇や福利厚生に対する不満、キャリア形成が望めないため、などの回答が多く挙げられました。このように、入社後のミスマッチによる離職は誰にでも起こり得ることであり、だからこそ、内定獲得後の入社の決断は慎重におこなわなければなりません。
就活を経験して価値観が変わることも珍しくはないため、内定獲得後に再び自己分析をおこない、「本当にその内定先に就職をしたいのか・してもいいのか」をしっかりと検討した上で判断するようにしましょう。
参照元:
厚生労働省|新規学卒就職者の離職状況(令和2年3月卒業者)を公表します
Adeco Group | 新卒入社3年以内離職の理由に関する調査
自己分析をおこなう目的とは?
大前提として、自己分析をおこなう最大の目的は、『ESや面接での回答の質を向上させ、選考通過率を上げるため』です。上図の通り、【志望企業からの内定獲得】というゴールから逆算して考えていくことで、自己分析をおこなう重要性がより分かるのではないでしょうか。
これらを踏まえた上で、さらに目的を細分化すると『①企業選びの軸を明確にするため』『自分を最大限アピールするため』という2つに分けることができます。
就活・企業選びの軸を明確にするため
「自己分析とは?」の例でも紹介したように、自己分析をおこなうことで、なりたい姿や自分の活躍できる環境、つまり『企業選びの軸』を明確にすることができます。
企業選びの軸とは、自分の価値観やなりたい姿に基づいた企業を選ぶ際の判断基準のことです。
日本には数多くの業界・企業が存在しており、就活ではその中からいくつか選んでエントリーしていかなければなりません。
その際、「この商品が昔から好きだから」「大手企業だから」という理由だけで企業を選んでしまうと、志望業界・企業が絞りきれない場合や、ESや面接時の回答に一貫性がなくなってしまう可能性があります。また、内定をもらえたとしても、入社後に自分に合っていないと感じ離職してしまう恐れもあるでしょう。
これらの理由から、就活において根拠をもった企業選びの軸は必要不可欠であり、それには過去の経験から企業選びの軸を明確にする自己分析が非常に重要なのです。
自分を最大限アピールするため
就活におけるESや面接は、『自分の魅力をアピールし、企業側に自分を雇うメリットを見出してもらう機会』といっても過言ではありません。そのため、初対面の人に、限られた字数や時間の中で、自分の魅力をどれだけ伝えられるかどうかが鍵となります。
自分を最大限アピールするためには、まず、自分自身が自分のことをしっかりと理解していなければなりません。自分のことを100%分かっているつもりでも、いざ深堀りされると「考えたことなかった…」「何でだろう…?」と分からないことが沢山出てきます。
また、就活の場では、「強み・弱み」というシンプルな質問以外にも、「自分を一言で表すと?」「あなたを採用するメリットは?」「自分を動物に例えるなら?」など、自分のことを様々な角度から理解していなければ答えられない質問をされることもあります。
そのため、自己分析を通して、自分自身のことをしっかりと理解することが大切なのです。
- 自分に合った業界や業種、職種がわからない
- 自己分析やES、志望動機の書き方がわからない
- なかなか書類や面接が通らない
相談だけでなく、ES・履歴書の添削や面接練習も可能です。お困りの人は是非一度お問い合わせください。
自己分析をおこなうメリット
次に、自己分析をおこなうメリットを3つ紹介します。
「企業選びの軸が既に明確だし…」「自分のことしっかりと理解してるし…」という人は、以下で紹介する自己分析のメリットをしっかりと押さえ、おこなう必要性を理解していきましょう。
自分の知らない強みや特徴を見つけられる
人は、無意識のうちに考え行動していることがあるため、自分では認識していない強みや特徴を持っているかもしれません。
自己分析は、実際の経験とその時の思考・行動を整理するという作業を通して、無意識に行動してしまっていた部分も丁寧に洗い出すことができるため、今まで気づかなかった強みや特徴を見つけられるというメリットがあります。
例えば、「人と話すのが苦手だから営業職は向いていない」と自分で考えていたとしましょう。しかし、自己分析を通して「人の話を聞く傾聴力に長けている」と知り、選択肢から外していた営業職も視野に入れて就活を進めることができるかもしれません。
このように、自己分析を通して自分の知らなかった強みや特徴を見つけることができれば、将来の可能性を広げるきっかけになり得るのです。
業界・企業を選びやすくなる
就活の軸とは、「業界・企業選びで重視する自分なりの価値観や譲れない条件」のことです。「自己分析をおこなう目的」でも紹介したとおり、自己分析には就活・企業選びの軸を明確するという目的があり、就活の軸が明確であればあるほど、業界・企業を選びやすくなります。
反対に、自己分析を十分におこなわず、明確な軸を持たないまま『なんとなく』就活を進めてしまうと、志望動機が抽象的になり通過率が悪化する、入社後のミスマッチに繋がるなど、就活で失敗する原因となるでしょう。
また、世の中には非常に多くの業界・企業があるため、1つずつ確認して選んでいくやり方は現実的ではありません。自己分析を通して軸を明確にし、業界・企業選びを効率的に進めることが大切です。
志望動機や自己PRの質を上げられる
繰り返しになりますが、自己分析は、過去の経験とその時の思考・行動を整理していくことで、価値観、強み・弱み、特徴を明確にする作業です。
つまり、綿密な自己分析を通して自分の価値観や強みをしっかりと理解することができれば、選考でアピールする内容や企業からの質問に対して、付け焼刃ではない『一貫性のある回答』が可能となります。
また、過去の経験を細かく振り返ることで、ES・面接で話すエピソードをより具体化できるため、説得力が増し、魅力が伝わりやすい内容になるでしょう。
自己分析のやり方6選
ここからは、実際の自己分析のやり方を6つ紹介します。
質の高い自己分析には自分に合ったやり方を見つけることが大切です。色々なやり方を試してみて、自分に合うものを見つけてください。
また、ほとんどが紙とペン、もしくはノートパソコンがあればすぐに始められます。時間がある人は是非実践してみましょう。
1. マインドマップ
マインドマップとは、ひとつのキーワードから想像できる言葉を書き出し、地図のように具現化・可視化する思考の表現方法です。紙に書き出すことで思考を可視化することができるため、頭の中を整理しつつ自己分析を進めたいという人にオススメな方法です。
マインドマップをおこなう手順は以下の5ステップになります。
(2)テーマを設定する
(3)それぞれの項目に「なぜ?」と問いかける
(4)価値観をまとめる
(5)分析結果と合うような企業を選ぶ
マインドマップを活用する場合、予め大きな紙を用意しておき、1枚の紙に全てを書き込むようにすると、簡単に見返すことができます。
また、マインドマップを活用するメリットは『マップを見返すことで深堀りした内容を簡単に把握できる』点であるため、見やすさを意識して、派生させる言葉をキーワードか短文で書くことや、色を使って視覚的にするなど、工夫をすると良いでしょう。
マインドマップの詳しいやり方については、以下の記事をご覧ください。
2. モチベーショングラフ
モチベーショングラフは、幼少期から現在までの出来事のモチベーションを書き出すことで、自分のモチベーションの源泉を知ることができる方法です。
モチベーショングラフを作成する手順は以下の5ステップです。
(2)出来事を具体的に書く
(3)出来事が起こった際の感情や思考を書く
(4)感情や思考に共通点を探す
(5)言語化する
モチベーショングラフは、自分の過去の経験に対してその時どんな考えを持ち、どんな感情だったのかを深堀りしていくため、過去の自分についてしっかりと振り返ることができます。実体験から生み出した強みであるため、より説得力が強い自己PRを作ることができるでしょう。
モチベーショングラフの詳しいやり方については、以下の記事をご覧ください。
3. SWOT分析
SWOT分析は自分の長所・短所などの内部要因、就活市場、業界の動向などの外部要因をかけ合わせて、自分について考えていく自己分析方法です。
SWOT分析をおこなう手順は以下の6ステップです。
(2)自分の長所・強みを書き出す
(3)自分の短所・弱みを書き出す
(4)就活市場における自分へのメリットを書き出す
例:
・売り手市場で内定が出やすい
・働き方改革による労働環境の変化
・副業が解禁されはじめている
・海外進出が増えている
(5)就活市場における自分へのデメリットを書き出す
例:
・ AIの発達
・他業界の参入
・終身雇用の崩壊
・変化が激しい時代になった
・〇〇業界の市場縮小
(6)4つの項目を掛け合わせてみる
例:
「人見知りしない×海外進出が増えている×他業界の参入=海外展開に注力している企業」
「難しいことに挑戦するのが好き×変化が激しい時代になった=クリエティブ系の仕事」
SWOT分析では、長所・短所は『沢山書き出すこと』、就活市場におけるメリット・デメリットでは『しっかりと自分で調べること』がポイントです。特に、就活市場における自分へのメリット・デメリットについては、イメージがつかない人が多いかもしれません。その際、分からないまま進めるのではなく、「今の就活市場ってどうなってるんだろう?」「志望業界の今ってどんな感じなんだろう?」と疑問を持ち、自分で調べるようにしましょう。
SWOT分析をおこなうメリットは、自分の長所などの内部要因と、就活市場や業界動向などの外部要因をかけ合わせて考えるため、様々な角度から自分に合う仕事や就活の軸を探すことができます。いろんな角度から見ることで、入社後のミスマッチも防ぐことができるでしょう。
SWOT分析の詳しいやり方については、以下の記事をご覧ください。
4. 自分史
自分史は幼少期~現在までの実体験を書き出し、その出来事を深堀りしていくことで自分の価値観や行動パターンを見つけていく自己分析方法です。
自分史を作成する際の手順は以下の2ステップです。
(2)過去の経験を”喜怒哀楽”に分類する
自分史を作る目的は『自己分析を通し、自分の強みや弱み、自分に合った就職先を選ぶための軸を見つけること』です。自分史が完成しただけで満足するのではなく、それらを喜怒哀楽に分類し、自分の価値観を言語化することを忘れないでください。
また、自分を良くみせるために嘘をついたり、盛ったりすることはやめましょう。自己分析の段階で事実ではないことを書いてしまうと、自分に合う仕事や本当の自分の価値観がわからず、ミスマッチした企業を選んでしまうかもしれません。
ここまでは自己分析のやり方について様々な方法を紹介してきましたが、その他にも本を活用して自己分析をおこなうやり方もあります。
5. 本を活用する
ここまでは自己分析のやり方について様々な方法を紹介してきましたが、本を活用して自己分析をおこなうやり方もあります。
ここでは、自己分析に役立つ本と、その本がどのような人にオススメなのかを紹介します。
❏自己分析に役立つ本7選
【こんな人にオススメ】
・モチベーションを高めたい人
・自分の人生を設計したい人
・自己分析の重要性を知りたい人
②9つの性格 エニアグラムで見つかる「本当の自分」と最良の人間関係
【こんな人にオススメ】
・自分のこれからについて考えたい人
・自分とはどういう人なのか知りたい人
③受かる!自己分析シート
【こんな人にオススメ】・ワークシートを活用して自己分析したい人
・じっくり自分に向き合いたい人
④さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 新版 ストレングス・ファインダー2.0
【こんな人にオススメ】
・自分の強みが理解できていない人
・自分に自信が持てない人
⑤絶対内定2023 自己分析とキャリアデザインの描き方
【こんな人にオススメ】
・ワークシートを活用して自己分析を進めたい人
・自分のやりたいことがわからない人
・志望企業が絞れない人
⑥あなたが「一番輝く」仕事を見つける 最強の自己分析
【こんな人にオススメ】
・自分に合っている仕事がわからない人
・強みの活かし方がわからない人
⑦マイナビ2022 オフィシャル就活BOOK 内定獲得のメソッド 自己分析 適職へ導く書き込み式ワークシート (マイナビオフィシャル就活BOOK)
【こんな人にオススメ】
・ワークシートを活用して自己分析を進めたい人
・志望動機や自己PRを考えたい人
・本を読むのが苦手な人
・自己分析で何から手をつければいいかわからない人
自己分析に役立つ本についてより詳しく知りたい人は、以下の記事をご覧ください。
6.【複数人でおこなう自己分析】ジョハリの窓
ジョハリの窓は、サンフランシスコ州立大学の心理学者、ジョセフ・ルフト氏とハリー・インガム氏の共同研究で発表された心理学で使用される自己分析モデルです。性格・能力などの項目を4つの枠に分類し自分が認識している性格と他人が認識している性格にズレがないかを確認します。
ジョハリの窓は1人でもできますが、人数が少ないと効果が薄くなってしまう可能性があるため、3~4人がいたほうが良いでしょう。本記事では複数人でおこなうやり方を紹介します。
ジョハリの窓をおこなう手順は以下の5ステップです。
・参加者1人当たり、用紙Aは1枚、用紙Bは参加者人数分(4人でおこなう場合は4枚)が必要となる。用紙Bには自分と他の参加者の名前を書いておく。
・用紙Aには格子状に区切り、左上から時計回りに『開放の窓』『盲点の窓』『未知の窓』『秘密の窓』と書く。
・用紙Bには、一般的な性格・能力などの項目を20個程度を記載する。手書きをすると時間がかかるため、コピーをする、もしくはスマートフォンなどで各自確認するなど、工夫しても良い(参加者全員が同じ項目で評価するようにする)。
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【項目の例】
①頭が良い
②発想力がある
③段取り力がある
④向上心がある
⑤行動力がある
⑥表現が豊か
⑦話し上手
⑧聞き上手
⑨親切
⑩リーダー資質がある
⑪空気が読める
⑫情報通
⑬根性がある
⑭責任感がある
⑮プライドが高い
⑯自信家
⑰頑固
⑱真面目
⑲慎重
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(2)自分の名前が書いた用紙Bの紙に、性格・能力などの項目から「自分」に該当すると思う項目を全て書き出す
(3)次に、他の参加者の名前を書いた用紙Bに、性格・能力などの項目から「他の参加者」に該当すると思う項目を全て書き出す(人数分おこなう)
(4)全員の評価が終わったら、用紙Bをが該当する参加者に渡す
※この時点で自分の手元にあるのは、用紙A1枚と、用紙B4枚(自己評価した用紙B1枚+他の参加者が自分を評価した用紙B3枚)
(5)『4つの窓』に分類した用紙Aを用意し、自分と他者からの評価された項目を以下の通りに振り分ける
開放の窓:自分が丸を付け、他人も丸を付けた項目
盲点の窓:自分が丸を付けなかったが他人が丸を付けた項目
未知の窓:自分が丸を付けて他人が丸を付けなかった項目
秘密の窓:他人も自分も丸を付けなかった項目
ジョハリの窓は自己を見つめ直すとともに、他人が自分をどう思っているのかを知るためのものです。しかし、「他人からどのように思われているか」ということは極めて繊細な部分でもあるため、深刻な雰囲気にならないような工夫と気遣いを忘れないようにしましょう。
例えば、性格・能力などの項目に「ネガティブなもの」「相手の人間性を否定するもの」は入れないよう注意してください。「雰囲気が暗い」という項目を「雰囲気が明るい」という項目に変更するように、参加者全員が楽しんでおこなえるよう工夫が大切です。
以下の記事では、ジョハリの窓についてより詳しく解説しています。1人でおこなうやり方も紹介しているため是非参考にしてください。
自己分析を効果的に進めるコツ
次に、自己分析をより効果的に進めるためのコツを5つ紹介します。
自己分析はある程度の時間と労力が必要となる作業です。自己分析にかけた時間と労力を無駄にしてしまわないためにも、以下で紹介することをしっかりと意識し、メリハリをつけて進めるようにしましょう。
短所などのネガティブな部分も考える
就活生の中には、自分の短所やネガティブな部分を考えたくない人も多いのではないでしょうか。しかし、就活では、ESや面接で短所や挫折経験、自分の失敗した経験を聞かれるなど、自分のマイナスな部分をさらけ出さなければならない場面があります。
そのため、自己分析の段階から自分のマイナスな部分としっかり向き合うことが非常に大切です。また、なぜ短所なのか、それを克服するためにどんなことをしているか、なども合わせて考えてみましょう。
マイナスな部分は誰にでもあるため、あまり悲観的になる必要はありません。「マイナスな部分にどのように対応しているか」という部分でアピールできるよう、自己分析では自分のマイナス部分もしっかりと深掘りしておきましょう。
主観と客観を分ける
自己分析は、自分の視点から過去の経験や感情を振り返り、分析する作業であるため、主観的な結果となる傾向にあります。
そのため、自己分析をおこなう際には、『主観』と『客観』に分けて考え、両方の視点から分析することを意識しましょう。
客観的に自分を分析することが難しいと感じる人は、自分の周囲の状況を整理し数字で表現してみる方法がオススメです。例えば、アルバイトの経験を振り返る場合、主観的な評価は「自分は一生懸命頑張った」となるのに対し、客観的な評価は「売上を○○%上げた」となります。具体的な数字は自分の行動を裏付ける根拠となるため、エピソードに説得力を持たせることもできるでしょう。
考えた過程などもメモしておく
自己分析をおこなっているときは、思考回路や過程を覚えているため導き出された結果に納得できますが、時間が経ち記憶が薄れると、「なぜこのような結果になったのか」と疑問に感じてしまう可能性があります。
一度おこなった自己分析は就活を通して活用できるものであるため、後日見返した時にも分かるよう、結果だけではなく考えた過程も全てメモするようにしてください。自己分析の過程を可視化させることで、見返した時に理解しやすくなるだけでなく、選考時に「なぜそのように考えましたか」と問われた時に答えやすくなります。
周囲の人に深掘りしてもらう
自分の中では『自己分析は完璧』と思っていても、深掘りが浅い部分やそもそも深掘りできていない部分があることは少なくありません。そのような時は、他己分析や模擬面接などを通して他人に深掘りしてもらいましょう。
自分にはない視点からの深堀が可能となり、自分では気づいていなかった強みや特徴を見つけられるかもしれません。また、客観的な意見をもらうことで、自己分析の結果の説得力を確認することもできます。
自己分析をおこなう際の注意点
最後に、自己分析をおこなう上で注意すべき点を紹介します。
これから自己分析を始める人も、すでに始めている人も、自分が当てはまっていないかを確認し、以下の注意点を意識しながら進めましょう。
思い込みで決めない
自己分析では、自分の知らなかった強みや価値観が見えてくることも少なくありません。そのため、『自分のことを決めつけない』でおこなうことが大切です。
決めつけた状態で自己分析をおこなうと、結果がその思い込みに引っ張られ、本来の強みや価値観が見えてこない恐れがあります。
「自分の強みは○○だ!」と自信があってもそれを強みとして決めつけるのではなく、あくまでも『要素の1つ』と捉えるようにしましょう。そうすることで、広い視野での自己分析が可能となります。
嘘の出来事や経験は作らない
自己分析では、嘘の経験を創り出したり、経験を過度に脚色したりしないようにしましょう。
上述の通り、自己分析の結果は就活・企業選びの軸となります。つまり、嘘の経験や脚色をもとに分析することは、就活・企業選びの軸を偽ることであるため、本来の自分が行きたい企業や、求めている将来像からかけ離れた軸となり、結果的に自分に合った内定先を獲得できないリスクが高まってしまうのです。
企業の求める人物像に寄せない
既に興味のある企業がある場合、その企業が掲げる求める人物像を過度に意識しすぎないようにしましょう。意識した状態で自己分析をおこなってしまうと、企業の求める人物像に引っ張られ、本来の強みや価値観とは異なる結果になる恐れがあります。
自己分析をおこなう際には、なるべくフラットな状態で始めることが大切です。自分の強みや価値観を洗い出した後に、志望企業の求める人物像とマッチするものを選ぶことで、より企業にあった志望動機や自己PR作りが可能となります。
自己分析だけに時間を割きすぎない
自己分析は十分な時間と労力をかけることが大切です。しかし、自己分析が完璧なだけでは、志望企業からの内定を獲得できません。就活では、業界研究・企業研究や、書類対策、Webテスト対策、面接対策など、様々な対策が必要となるため、自己分析だけに時間を割きすぎないようにしましょう。
『どの対策に』『どれくらい時間をかけるべきか』を予め設定し、時間を意識しながら進めることで、メリハリのある就活が可能となります。
まとめ
本記事では、自己分析の目的やメリット、6種類のやり方や注意点などを詳しく解説してきました。
自己分析は決して楽にできるものではなく、多くの時間と労力が必要となります。効率よく進めるためにも、コツや注意点を意識しつつ、自分に合うものを見極めて取り組むことが大切です。
自己分析には明確な終わりがないため、ゴールが見えず不安に感じる人もいるかもしれません。
1人で行き詰った時には、そのまま考え続けるのではなく、友人や先輩、家族に深掘りを手伝ってもらうなど、適度にリフレッシュを取りながらおこなってください。
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- 「自己分析ができているのか分からない…?」
- 「自己分析を志望動機や自己PRにどう活かせばいいの?」
- 「書類選考を突破して内定獲得したい!」
このように就活に関する悩みは人それぞれでしょう。
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「自己分析や深掘りが足りているのか不安…」「自分の魅力が伝わる自己PRになっているのか不安…」など、少しでも不安がある人は、是非無料無修正エロ動画をご利用ください。