「自己PRで体力をアピールするには?」「体力をアピールする上で気をつけた方がいいことはある?」そんな不安や疑問がある人に向けて、本記事では自己PRで体力をアピールする際の方法や注意点、例文を紹介しています。
自己PRで体力をアピールしようと思っている人はぜひ参考にしてみてください。
企業が求めている「体力」とは?
企業によって求める体力は異なります。
それは「挫折から立ち直る体力を支える精神力」と「激務であってもそれを耐え抜くことができる体力」です。
自己PRで「体力」をアピールする際にはこれらの違いを意識して書くとより伝わりやすい自己PRを書くことができます。
また、企業が求める人物像に合わせて伝え方も変えなければなりません。
業界研究・企業研究をして企業が求める人物像を知ってからどのような体力をアピールするのか決めましょう。
就活において業界研究は必要不可欠であり、ただ情報を集めるだけでなく、その情報を志望動機・自己PRの作成や面接対策などに活かすことが大切です。本記事では業界研究のやり方から注意点、情報を集める際に活用すべきものを紹介しています。
自己PRで「体力」をアピールする方法
自己PRを書く際は上記のフレームワークに沿って書くようにしましょう。
結論では自分の長所が体力があることだと端的に述べ、その後に実際に行動できることを証明するエピソードを伝えます。
そして自分のとった行動によってどんな結果になったか、その経験を通してどのようなことを学んだのかを伝え、入社後に自分の長所である体力を活かし、どうやって志望企業に貢献するかを述べましょう。
自己PRの詳しい書き方については以下の記事で紹介しているので、自己PRを考える際は参考にしてみてください。
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企業から評価される自己PRの書き方とは?ポイントや注意点をわかりやすく解説
「体力」をアピールする際のポイント
自己PRで”体力”をアピールする際の注意点を紹介していきます。
せっかくの長所もアピールの仕方によって面接官に与える印象は大きく異なってしまうため、正しいアピールの仕方を理解しておきましょう。
体力という言葉を具体的に言い換えてアピールする
自己PRで”体力”をアピールするのは問題ありませんが、「体力があります」とだけ伝えてしまうと、面接官との齟齬が生まれ本当に伝えたいことが伝わらない可能性があります。
例えば「どんなに忙しくても身体を壊さないほどの体力がある」などといったように具体的な言葉で伝えるようにしてみてください。
言い換えの例をあげますので、確認しましょう。
- 挫折しても立ち上がる精神力がある
- 忙しさに耐えられる体力がある
- 何か一つのことを続ける根性がある
これらの言い換えを参考に自分だけの自己PRを作りましょう。
「体力」で周囲と差をつけるコツ
自己PRでありがちなのが、過去の事象を羅列しただけで終わってしまうことです、
例えば「~しました。~ということがありました。ですが、目標を達成できました。」というような文章が挙げられます。
こうした事象の羅列だけで終わらないようにするためにも、『課題発見能力』と『課題解決能力』に関するエピソードを必ず書くようにしましょう。
『課題発見能力』とは、「上司や結果を残している人と自分を比較して自分に不足していることを見つけられる力」や「失敗を原因を過去の経験と照らし合わることで探し出したり、周囲の人間に聞くことで違う角度からの意見を参考にして失敗の原因を網羅的に考えることができる力」などという能力のことです。
また、『課題解決能力』とは、「どのようなプロセスを経たら補えるのか見通しを立てて、行動に移せる力」や「原因にある程度の見切りをつけて根本的な原因を探し出し、目標を達成するにはその課題に対してどのようなアプローチをすればいいのかを多角的に考えられる力」といった能力のことです。
何かにチャレンジしたら必ず問題が生じるはずです。そこであなたがどのように対処したかが「体力」に関する自己PRのカギとなってきます。
つまり、挑戦して何を得たのかが大事なのです。この要素を逃さないためにも『課題発見能力』と『課題解決能力』を軸にして他の学生と差をつけましょう!
「体力」をアピールした例文
ここでは自己PRとして体力をアピールしている例文を3つのカテゴリーごとに紹介していきます。
自己PRを考える際に参考にしてみてください。
部活
■例文1
私は、目標に向けて継続的に努力し続ける体力があります。
大学では体育会サッカー部に所属し、当時Bチームに在籍していた私はまずはAチームに昇格することを目標に掲げ⇨、サッカーにおける基礎能力である体力面と技術面の強化を行うことで自分の能力の底上げをしプレーの幅を広げることを考えました。毎朝5時に起きて2時間きっちりと朝練を行ってから講義を受けていました。天気が悪くとも朝練をしていましたが2年になっても昇格できなかったのです。しかし、諦めることなく練習量を増やして努力し続けた結果、2年の冬にはAチームに昇格できすぐにレギュラー争いに割って入ることができました。
こうした経験から成果が表れなくとも自分を信じて努力し続けることの大切さを学びました。
今後も諦めずに努力を続けることでスキルを磨き、貴社ではより多くの商品を販売したいと考えています。
⇨『諦めることなく練習量を増やして努力し続けた』とありますが、「どのような練習を増やしたのか」また「なぜ練習量を増やそうと思ったのか」を具体的に記すことで明確にする必要があります。
■例文2
私の強みは挫折から立ち直る雑草魂を持っていることです。
私は小学校から現在にかけ12年間野球を続けています。その中でも高校3年間の練習は非常に厳しく何度も心が折れました。私が試合でエラーをした時には400mの周回を30周走らされ、何度も途中で投げ出そうと思いましたが自分への戒めとして走り切りました。また、2年の春にレギュラーから外れたときには打率を上げるためにバッティングフォームを一から見直して、朝と夜の自主練で何時間も素振りを行いフォームの矯正を図りました。このように心が折れかけたときには「この経験は絶対に無駄にならない。必ず報われる時がくる。」と自分を信じてやり切ることで私の雑草魂は成長したのです。このように一度投げ出したくなっても自分を鼓舞してやり抜いた結果、甲子園に出場することができ第一志望の大学にも合格することができました。
この経験から何度でも立ち直り努力を続けることの大切さを学ぶことができました。
結果が出ない時でも諦めずに続けることで今後の販路を拡大する事業に参加したいと考えています。
⇨フレームワークに沿って書けていますが、何度も心が折れた中で「どのような困難があって」「どのようにして克服してきたのか」を明確にできるとより雑草魂をアピールできる自己PRになります。
■例文3
私は目標のためならどんな努力も継続する体力がある。
私は大学からボクシング部に所属し、2年次からリーグ戦出場を目指した。毎日、人一倍練習をしていたが、試合で連敗し悩んだ時期があった。そこで自らアポを取り何校ものトップボクサーの練習を見学させてもらうとある共通点が見つかった。それは、「短時間の練習で倒れこむほど追い込んでいる」ことである。私はこれまで練習量を軸に練習していたが、質と強度を追い求めることにした。これまでよりも練習時間を短くし集中力を維持することで質を上げ、また入念なウォーミングアップを済ませておき練習を始めてすぐに高い強度に耐えられるような準備も怠らなかった。さらに、経験者に追いつくためにこうした練習を午前と午後の2回行うことにした。苦しい練習であったが6か月間こつこつ積み上げていくと徐々に勝てるようになり、2年次にはリーグ戦に参戦することを部から許された。
こうした経験から改善を加えて努力をし続けることの大切さを学んだ。
貴社でも向上心をもって常に努力し続けることで安定して圧倒的な売上げを上げたいと考えている。
⇨質と強度を追い求めることにした結果、「練習時間を短くして集中力の維持を図ったこと」「事前に入念なウォーミングアップを行うこと」を意識するようにしたと具体的な改善案が書かれているため分かりやすくなっています。
サークル
私は仲間をまとめて1つのことを続ける根性があります。 この強みが活きたのは、アカペラサークルで5人組のリーダーとして、チームを組んだ当初から掲げていた目標である「オーディション通過」を3年かけて実現したことです。5人全員の音楽経験が乏しい点で苦戦し、3度連続落選しました。経験者ばかりが結果を出し、諦めムードも漂っていました。しかし諦めない私は、目標達成の為の明確なビジョンを示すことで変革に取り組んだのです。具体的には、過去の成績・適性からお客さんを楽しませることが得意であるという強みを活かして「視覚的なステージ」に特化する方針を提案しました。「お客さんを楽しませる内容よりもオーディションに受かる内容を優先するべきだ」という反対の意見を説得することで意識を一致させ、チームは活力を取り戻しました。そして、共に考え直した練習を半年間行い方針が実現したのです。こうした練習をして迎えたオーディションではステージ力とオリジナリティが高評価を受け、合格することができました。
こうした経験から不屈の闘志で仲間と挑戦し続けることで1人では不可能なことも可能にすることができるのだと感じました。
貴社ではチームをまとめて企業が抱える困難な経営問題を解決していきたいと考えている。
⇨フレームワークに沿って分かりやすい内容で書けています。
「視覚的なステージ」に特化する方針に反対する人をどのように説得して意識を統一したのを明確にするとより伝わりやすい自己PR文になります。
アルバイト
■例文1
私の強みは何度失敗しても諦めない精神力です。
アルバイトをしていたプログラミングスクールでは、新規顧客を獲得する営業を担当していました。私が担当していたのはSNSからアプローチする営業だったのですが、最初の1か月は1人も入会してもらえませんでした。さらに、私は過去の投稿からプログラミングに興味がありそうな人に焦点をあててSNSでDMを送るなどの手段を使って営業を行いましたが、それでも入会者は5人でした。これらの失敗を踏まえて、自分からアプローチするだけではなく、興味がある人からも連絡をしてもらえるようになればより多くの人に営業ができるため入会者を集められると考えました。そこで、SNSに自動化ソフトやLINE @を導入したところ、徐々に入会者を増やすことができ3か月目には16人にまで入会者を増やすことができたのです。
この経験から、何度でもチャレンジすることで活路が見出せるということを学びました。
貴社では、何度も粘り強く挑戦を続けることで新しい商品を開発して行きたいと考えています。
⇨きれいな構成で書けています。「1か月目は入会者なし、2か月目は入会者が5人、3か月目には入会者が16人」というように具体的な数値で表しているため、試行錯誤の結果が分かりやすくなっています。
■例文2
私の強みは忙しさに耐えられるだけの体力がある点です。
私の働いていたパン屋では、テレビで紹介されたことをきっかけに多くのお客様に来店していただけるようになったため、私も前日の仕込みを手伝うようになりました。前日の仕込みは夜中の2時まで続き朝の8時には開店です。また私には大学の講義もあったため、睡眠時間が少なくても何とか講義を受けていました。この時、私は自分の限界を探っていました。何時間睡眠をとればいいのか、どれだけ働き続けられるのかを正確に把握することで自分のキャパシティを理解しました。また、それを超えない範囲でセルフマネジメントができるように自分の疲労感や体調を日記に付ける工夫もしています。自分の働ける容量を把握しておくことで体調を崩したりすることがないようにするためです。
こうした経験から、自分がどれぐらい働き続けられるかを把握することができました。
入社後は新人のうちからしっかり働くことで、若手あらゆる知識を吸収し様々な事業に参画したいと考えている。
⇨過去の出来事の羅列になってしまています。忙しさに耐えうる体力を得る過程でどのような困難が生じてそのように解決し、そこから学んだこともきちんと書きましょう。
■例文3
私の強みはどんなに多忙でも乗り切れるだけの体力があることです。
私は大学1年次から3年次まで3つのバイトを掛け持ちして週6日間働いていました。学費以外の1人暮らしの生活費を賄うためです。もともと野球部で体力には自信があったのですが、アルバイトと学業、さらにはサークルの全てを両立させるのは非常に苦労しました。これらを両立させるために時間を有効に使う努力をしました。まずは通学中やバイトの休憩時間などの空き時間に課題をこなしたことです。また、この空き時間に課題を終わらせるために集中して講義を受けノートを取ることでスムーズに課題ができるように準備をしました。周囲の堕落に流されず確固たる意志をもって当たり前のことを当たり前にこなすのは容易なことではありませんでした。このように体力がある強みを活かした工夫を行うことで時間を有効に使い、両立を図りました。
こうした経験から、私の強みであるスタミナを活かして改善や努力を行うことの有用性を学びました。
貴社の営業ではこの強みを活かして多くのお客様に商品を届けたいと考えいます。
⇨強みの「体力」を主張した自己PRになっています。ですが、時間を有効に使うために行った努力を羅列しただけで終わっています。
空き時間を使ったり引っ越したときにどんな問題がありどのように解決したのかが書いてあるとより魅力的な自己PRになります。
■例文4
私は辛く苦しい時期でもへこたれない強い精神力があります。
この強みが生きたのはバイト先の飲食店で店長と行った店の改革です。2か月以内に売上げを18%回復させて閉店を回避しました。私たちは短期的に売上を増加させるために注文時にプラス1商品の提案と店頭で呼び込みを実施しましたが、2週間たっても売上げは変化しませんでした。さらにお得な平日ランチセットを出したのですが売上げが回復する兆しさえ見えなかったのです。そこで私たちは単価ではなく客の回転数を上げることに着手しました。立ち席で客回転数を上げるという独自の手法で経営を回復させた俺の株式会社に知り合いがいたためアポを取りアドバイスをもらうことで接客の改善を行ったのです。空いたお皿をすぐに下げることとメニューに30分間の食べ放題を追加することを行いました。すると2週間で11.5%売上げが改善し2か月で18.4%の売上げを回復することができ閉店を免れることができました。
こうした経験から成功しなくても何度も改善を加えて諦めないことの大切さを学びました。
今後は経営の傾いた飲食店を回復させて行きたいと考えています。
⇨フレームワークに沿ってきれいに書けています。また、売上げの推移を「11.5%、18.4%」と具体的に書いてあるので改善した結果が分かりやすくなっています。
インターン
■例文1
私の強みは常に動き続けられる体力があることです。
この体力を活かした経験は携帯販売の営業のインターンです。社内で1日の平均顧客対応数は5~6件でしたが、私は平均で10件対応していました。対応数を増やすことで契約できる確率が増えると考えたためです。多くの顧客を対応するために私は時間を無駄にしないことを心がけました。それは顧客ごとの情報を事前に準備することです。業務時間内に行うと対応数が減ってしまうため出勤前の朝活で準備する習慣をつけていました。また、商談数から推測して必要になりそうな携帯の台数と納期を在庫管理者にあらかじめ連絡しておくことで契約した後もスムーズな取引ができるように意識していました。納期が遅れたり在庫不足によるお客様や管理者との不要な連絡を回避するためです。このように常に動き続けることで時間の無駄を減らしより効率的に業務をこなしていた結果、販売数で全社1位を4回とることができました。
この経験から、時間を無駄にしないためにも常に考えながら動き続けなければならいことを改めて確認することができました。
貴社でも人一倍考えて働き続けることで、より多くのお客様に商品を買っていただきたいと考えています。
⇨時間を無駄にしないための工夫が「朝に行う事前準備」と「通勤中に課題や勉強を行うこと」のように具体的に書いてあるのはどのような行動をしたのかが明確で分かりやすいです。
■例文2
私の強みは蓄電池営業の長期インターンで培われた体力です。
私は長野支部に所属しているため毎週末長野県に行って訪問営業をしています。長距離移動と丸一日の訪問営業をしてきたので仕事面での体力が付きました。疲れていても質の高い営業ができるように2つの工夫を行いました。1つ目は行動をパターン化することで労力を削減したことです。決まった行動を決まった順番ですることで無駄な体力を使わないようにしていました。2つ目は効率的に訪問することです。太陽光パネルが設置された家が密集した地域を厳選することで移動距離を短くして疲労が溜まらないようにしていました。その結果、質の高い営業を安定して行えたため毎月契約を取ることができました。
このインターンから多忙な現場での効率的な働き方を学ぶことができました。
こうした経験を活かして臨機応変に環境を整えることでどんなに多忙でも安定して結果が出したいと考えいます。
⇨「決まった行動をした」「太陽光パネルが設置された家が密集している地域を厳選した」のように工夫した内容まで詳細に書かれているためわかりやすい自己PRとなっています。
まとめ
本記事では自己PRで体力をアピールする際の考え方や注意点、例文を紹介してきました。
体力を自己PRとしてアピールしようと思っている方は、本記事で紹介した考え方を参考に書いてみてください。
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