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【例文11選】自己PRで「課題解決力」をアピールする方法とは?例文をもとにポイントを解説!

✔ 本記事のまとめ
●企業が求めている課題解決力とは「課題発見能力」と「課題解決能力」の両方が備わった力のこと。

●自己PRで課題解決力が評価される理由は、課題解決力がある人は「物事の真の課題に気づくことができる」「主体的に行動することができる」ため。

●課題解決力がある人の特徴は「主体的に行動できる」「落ち着いて物事を考えられる」「計画を立てるのが得意」「物事に対して常に疑問を持っている」

●自己PRで課題解決力をアピールする際のポイントは「具体的な言葉に言い換えてアピールする」「”課題発見力”と”課題解決力”の2つに関するエピソードを書く」こと。

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目次

「自己PRで問題解決能力をアピールするには?」「問題解決能力をアピールする上で気をつけた方が良いことはある?」そんな不安や疑問がある就活生に向けて、本記事では自己PRで問題解決能力をアピールする際の方法や注意点、例文を紹介しています。

自己PRで問題解決能力をアピールしようと思っている就活生はぜひ参考にしてみてください。

企業が求めている「課題解決力」とは?

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本当に課題解決力が備わっている人は企業から高い評価を受けることが多くあります。

では、企業が求める本当の課題解決力とはいったいどんな能力なのでしょうか。それは「課題発見能力」と「課題解決能力」の両方が備わった力のことです。

具体的に、『課題発見能力』とは、「上司や結果を残している人と自分を比較して自分に不足していることを見つけられる力」や「失敗やその原因を過去の経験と照らし合わることで探し出す力」、「周囲の人に聞くことで違う角度からの意見を参考にして失敗の原因を網羅的に考えることができる力」などという能力のことです。

また、『課題解決能力』とは、「どのようなプロセスを経たら欠陥を補えるのか見通しを立てて行動に移せる力」や「原因にある程度の見切りをつけて根本的な原因を探し出し、目標を達成するにはその課題に対してどのようなアプローチをすればいいのかを多角的に考えられる力」といった能力のことです。

これら2つの能力がそろって初めて課題解決能力をアピールすることができます。

そのため自己PRで「問題解決能力」をアピールする際には、「課題発見能力」と「課題解決能力」のことを意識して書くとより伝わりやすい自己PRを書くことができます。

また、企業が求める人物像に合わせて伝え方も変えなければなりません。

業界研究・企業研究を通して、企業が求める人物像を知ってからどのような問題解決能力をアピールするのか決めましょう。

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自己PRで「課題解決力」が評価される理由

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「自己PRで課題解決力って評価されるの?」と不安に思っている就活生もいるでしょう。

結論、課題解決力は企業で十分評価される強みと言えます。

理由としては、課題解決力がある人は、物事の真の課題に気づくことができるためです。

例えば「自社製品の○○の売上が伸びない」という課題があったとします。

これに対し製品が悪かったから売れなかったで終わるのではなく、課題解決力がある人は「製品の良し悪しの前にそもそも適切なPRができていないのか」と、他の視点から考えることができます。

これこそが真の課題解決と言えるのです。

また、課題解決力がある人は自ら課題を見つけ、その課題に対しどのような打ち手をするべきか考え、提案するなど主体的に行動することができます。

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「課題解決力」がある人の特徴

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ここでは課題解決力がある人の特徴を4つ紹介します。

「私の強みって課題解決力でいいのかな…?」と不安を感じている人は以下を参考にしてみてください。

主体的に行動できる

課題解決力がある人は、自らチームや会社の真の課題を見つけ、それに対し何をすべきか考えることができます。

何か問題が起きた際に「誰かがやってくれるだろう」ではなく、自分ごととして捉えることができるのも、課題解決力がある人の特徴と言えます。

落ち着いて物事を考えられる

課題解決力がある人は、急なトラブルにも落ち着いて対処することができます。

まず現状を把握し、トラブルの原因は何なのか、解決するためにすべきことは何なのかを順序立てて考えることができます。

このような物事に対して落ち着いて柔軟に対応できるというのも課題解決力がある人の特徴と言えるでしょう。

計画を立てるのが得意

課題解決力がある人は、課題解決に向けて適切な計画を立て、それに沿って行動することができます。

「○○という課題に対し、打ち手は○○で、いつまでに○○をする」のように具体的に計画を立てることができるため、課題解決に向けて効率良く動くことができます。

物事に対して常に疑問を持っている

課題解決力がある人は、物事に対して常に「これはなぜこうなんだろう…?」と疑問を持っています。

既にあるものに疑問を持てなければ、それ以上良くなることはありません。現状に満足するのではなく「今までのやり方はこうだけど、○○の方がいいんじゃないか?」と考え実行することで企業の成長に繋がるケースも往々にしてあります。

固定概念に捉われず、物事に対して疑問を持てることも課題解決力がある人の特徴と言えるでしょう。

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自己PRで「問題解決能力”をアピールする方法

自己PRを書く際は下記のフレームワークに沿って書くようにしましょう。

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(1)結論

自己PRを書く際は最初に「私は問題解決能力があります」といったように自分の長所を端的に述べます。

理由としては、最初に結論を述べ面接官に今から何の話をするのか伝えることで、聞き手側も話が入りやすくなるためです。

ここでのポイントは、ただ「私の長所は問題解決能力です」と伝えるのではなく「関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決する問題解決能力があります」など、どのような問題解決力があるのか具体的に伝えられると良いでしょう。

 例文 関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決する「問題解決能力」があります。

(2)エピソード

長所を伝えたら、実際にその長所があることを証明できるエピソードを交えます。

理由としては、企業は、課題・目標やそれに対する行動を通してその人の人柄や価値観を判断しているためです。

以下で「問題解決力がある」という長所を選んだ場合の例を紹介します。

  例  私は塾講師のアルバイトでは、生徒と保護者からの信頼を得ることに苦労しました。

始めた当初は、生徒のニーズに的確に応えられておらず、担当を外れることがありました。この経験から、人対人を意識した授業を提供しなければならないと思いました。

そこで他の講師の授業などを参考にして、自分なりの指導法を開発することにしました。

必ず1時間準備の時間を設けるように義務付け、プリントを自作することで、より生徒にあった施策を打つという魅力的な授業を提供できるよう努めました。

(3)結果・学んだこと

エピソードの次は、自分がとった行動によってどのような結果になったか、この経験を通して何を学んだのかについても書きます。

  例  その結果、生徒や保護者からは成績向上の観点から今後も担当して欲しいという言葉を頂けるようになりました。

こうした実績により多浪人生の担当を一任されるなど、塾内でも信頼を得ています。

(4)入社後どう活躍できるか

企業は採用活動を通して、自社に貢献してくれる人材を求めています。つまり、面接官にこの学生は「自社で活躍する素養がある」と思わせることが大事です。

  例  この強みは貴社の業務改善部分を発見し解決することに応用できると考えます。

より詳しい自己PRの書き方について知りたいという方は以下の記事を参考にしてください。

企業から評価される自己PRの書き方とは?ポイントや注意点をわかりやすく解説
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本記事では選考を通過するために、自己PRの作り方や書き方のポイント、合わせて注意点についても紹介しています。その他にも企業が自己PRを聞く意図や例文なども紹介していますので、参考にしながら自分の自己PRの作成にお役立てください。

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「課題解決力」をアピールする際のポイント

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ここでは課題解決力をアピールする際のポイントを2つ紹介します。自己PRで課題解決力をアピールしようと思っている人は参考にしてみてください。

具体的な言葉に言い換えてアピールすること

せっかくの長所もアピールの仕方によって相手に与える印象は大きく異なります。

そのため課題解決力をアピールする際は「課題解決力がある」という強みを具体的な言葉に言い換えてアピールすることを意識してください。

例えば「私には課題解決力があります」と伝えるよりも「私は問題が起きた際に解決するまで徹底的に原因を分析して解決まで導く能力があります」と伝えた方が、あなたの人柄をよりアピールすることができます。

せっかくの強みも正しく伝わらなければ意味がないため、採用担当者との間に齟齬が生まれないよう、以下のような言葉に言い換えてアピールしてみてください。

  • 物事を論理的に考えられる
  • 困難に向かって努力できる
  • 観察力がある
  • 主体的に行動できる
  • 計画力がある
  • 冷静に物事を判断できる

「課題発見力」と「課題解決力」に関するエピソードを書く

自己PRでありがちなのが、過去の事象を羅列しただけで終わってしまうことです。

例えば「~しました。~ということがありました。ですが、目標を達成できました。」というような文章が挙げられます。

こうした事象の羅列だけで終わらないようにするためにも、上述した『課題発見能力』と『課題解決能力』に関するエピソードを必ず書くようにしましょう。

何かにチャレンジしたら必ず問題が生じるはずです。そこであなたがどのように対処したかが「課題解決能力」に関する自己PRのカギとなってきます。

つまり、挑戦して何を得たのかが大事なのです。この要素を逃さないためにも『課題発見能力』と『課題解決能力』を軸にして他の学生と差をつけましょう。

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「課題解決力」をアピールした例文

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ここでは自己PRとして課題解決力をアピールしている例文を4つのカテゴリーごとに紹介していきます。

自己PRを考える際に参考にしてみてください。

【例文内のハイライトカラーの凡例】 ●結論⇨  緑  ●エピソード⇨  青  ●結果・学んだこと⇨  ピンク   ●入社後⇨  オレンジ 

学業

■例文1

 私の強みは問題の原因を明確にし、解決に導く能力です。  この能力を活かし、私の学年の退学者を減少させました。私の学科では物理学演習があります。1年次の演習が特に過酷で、夏休み終了時に退学者が多く出ていました。先輩からこの話を聞き、原因は物理の難しさにあると感じたため、私主催の勉強会を開きました。私は演習問題を誰よりも早く解き始めました。そして問題に詰まっている子に解法を教えるなどして、物理に対する理解力の底上げをしました。勉強会ではたくさんの意見交換を行い、物理への理解をより深めていきました。  その結果演習が滞りなく進み、私の学年からは退学者が出ませんでした。 

⇒課題に対して自分なりに原因を考え、改善するために主体的に行動したことがアピールできています。さらに良い自己PRにするには、入社後「課題解決力」という強みを活かしてどう企業に貢献していくかまで書けると良いでしょう。

引用元:unistyle/選考通過者本選考ES(Sky24卒)

ボランティア

■例文1

 私の強みは問題解決力です。  私は民間ボランティア活動で、日本人と海外留学生との交流会の運営リーダーを経験しました。その時の交流会では、参加者の数が少ないことが問題となっていました。そこで自らアンケートを作り参加者に直接インタビューして意見を集めて、交流が少なく参加者のニーズが満たされていない事が原因だと考えました。そのため、海外留学生との一方的な話しの場でなく、留学生と対話をして、お互いに交流を深め 合う場を作るべきだと考えました。そして実際に内容においてクイズや貼り絵などといったチーム参加型のゲームを盛り込みました。近い距離で日本人と海外留学生同士で協力させ互いに交流を深めるようにさせるのが狙いです。  この結果、来年の交流会の予定人数を30人から60人に増やす事が出来ました。また多くの方から「交流を楽しめた。再度参加したい。」とお声を頂くことができました。 

⇒課題解決のために行ったことについて具体的に書けており、状況を理解しやすい自己PRと言えます。また、結果部分で数字を用いて効果をアピールできている点もGoodです。

引用元:unistyle/選考通過者本選考ES(横浜ゴム17卒)

インターン

■例文1

 私の強みは問題の原因を明確にし、解決に導く能力です。   私は植林会社のインターンで1年間インドネシアに滞在していました。滞在中に現地の社員が仕事に対する意識が低いという文化の壁に当たりました。そこで、海外と日本の文化の違いを調べ、現地の日本人社員の方々に聞いたところ、インドネシアはきちんと言葉にしないと意思疎通が図りにくいローコンテクストの文化が根づいていました。その対策として2つのこと意識しました。1つ目は、集合時刻や計測手順を具体的に指定することです。例えば「12時に集合」ではなく「11時50分に集合し、準備をしたうえで12時から作業を始める」といったように細かく時刻と行動内容を伝えることで、解釈の齟齬がないようにしました。2つ目は自ら行動で示すことで周囲の手本になることです。具体的には指定の時間の15分前にいることや毎回正確に測定できるまで何度も数値を読み取ることを実践しました。自分の言葉に責任を持ち、行動で示すことで現地社員の心を動かせると考えたためです。こうした改善によって、半年後には部署内の現地社員の多くが時間を守り、正確な計測ができるまで何度もやり直す主体性も身についていました。   この経験から、問題の根本的な問題を明確にし具体的な解決策を練ることの大切さを学ぶことができました。   貴社でも企業が抱える問題を根本的に改善できるようなコンサルティングをしていきたいと考えています。 

⇒文字数の多い自己PR文ですが、分かりやすく書けています。

「私は2つのことを意識しました。1つ目は~です。2つ目は~です。」とすることで自己PR文が段階的に分かるようになります。みなさんもこの構造をぜひ真似してみてください。

■例文2

 私の強みは根本的な課題を発見し的確に改善する能力である。   私は長期インターンでZEH(※)の営業を行っているが初月は契約が取れなかった。そこで自分の営業成績を分析すると、商談のアポイントを取る時に断られていることが最も多かったのである。この問題を解決するためにお客様の立場でロープレをしたところ、お客様のニーズを高められないことに気が付き、これが商談を作れない根本的な問題だと分かった。そこで、私はトーク内容を見直し、トップ営業マンが取り入れている光熱費を比較する内容を取り入れた。すると、光熱費という具体的な数値で説明できたことでお客様のニーズを高めることができ、毎月のように契約を取ることができるようになったのだ。   こうした経験から、課題を深堀りし潜在的な問題を明らかにすることで根本的な解決が図れることを学んだ。   貴社でもお客様の潜在的なニーズを明確にし、最適な住まいの提案を行いたいと考えている。 

⇒とても具体的に書けています。

課題を発見するために「営業成績を見直した→さらにお客さん目線でロープレを行った」という段階を経たことが詳細に書かれてるため、『根本的な課題を発見できる』という強みに説得力が生まれています。

(※)ZEHとはゼロ・エネルギー・ハウスのことを指しており、この例文は住宅業界・建設業界に提出された自己PR文です。

■例文3

 私は問題解決能力に自信があります。   携帯電話販売の長期インターンでこの能力を身に付けたのです。KPIを月間、週間、日間で設け、進捗に問題が生じたときには根本的な原因と具体的な解決策を明確にし、KPIから逆算して修正を行いPDCAサイクルを回していました。問題には即座に対応することで進捗を遅らせないようにしました。   この経験から、目標を達成するためにはKPIを細分化することが重要であることを学びました。 

⇒少ない文字数の中でも分かりやすく書けています。特に「KPIを月間、週間、日間で設けて」と書いてあることでどのようなことに工夫を凝らしていたのかが明確になっています。

文字数が少ないと内容が限られてくるので、言い回しや内容の具体性には気を付けましょう。

アルバイト

■例文1

 私の強みは原因を明確にして問題解決を行う力です。   昨年、コロナウイルスの影響でアルバイト先の居酒屋の売上が落ち閉店の危機でした。過去のデータと3C分析を用いたところ、自社と顧客に原因があることが分かりました。自社に関しては、時短営業の影響によるピーク時間帯の売上減少です。そのためランチ営業を始め、収益を上げるように店長に提案しました。また、顧客に関する問題はアルコール類の提供ができないことによる顧客単価の減少です。そこで、アルコールに頼るのではなく料理をメインで提供する方針転換を立案しました。提案をする際には具体的な施策を述べることと売上見込みを明確にすることを意識しました。これらの提案が採用された結果、売上は16% 回復し閉店を回避できたのです。   こうした経験から、原因を明確にし具体的な施策を設けることが大切であることを学びました。   貴社でもこうした経験を活かしていきたいと考えています。 

⇒フレームワークに沿ってきれいに書けています。

ただ、最後の活用で「貴社でもこうした経験を活かしていきたいと考えています。」と抽象的な内容で終わらすのではなく、経験を活かしてどんな活躍をしたいのか明確なビジョンまで書けるとより伝わりやすい自己PRになるでしょう。

■例文2

 私には課題に気づき、それを解決能する力があります。  私が働いていたパン屋では多くのお客様が1つの商品の前に立っている時間が長いことに気が付きました。その原因を考えたところ、商品説明の文字が小さく読みにくいことが分かりました。そこで、文字を大きくして作り直し、読みにくそうにしているお客様がいたら積極的に話しかけて説明をするように心がけたのです。すると、お客様の満足度が上昇し、口コミが広がったことでテレビや雑誌に紹介されました。  この経験から、周囲に目を向けて気付きを得ることの重要性を学ぶことができました。  貴社でも小さな気付きから改善を行うことでお客様の満足度向上に努めたいと考えています。 

⇒「気付きと解決」がコンパクトにまとめられ、分かりやすい自己PRが書けています。300文字の自己PRでは、文字数に余裕があれば最後の活用を入れるようにしましょう。

■例文3

 私は組織における問題解決能力に自信がある。  テーマパークの店舗でバイトリーダーとして働いていた時、店舗に1日10件以上のクレームが届いていた。クレーム0を目標に過去半年間のクレーム内容と従業員を対象としたヒアリングから、共通して閉園前の時間帯にお客様への対応が雑になっていることが分かったのである。そこで、忙しい時間帯にのみお客様の対応だけを行う役割を設けた。また、従業員の性格から表方と裏方で人材配置を改めた。その結果、各キャストが余裕を持ってお客様の対応に当たれるようになり、1か月でクレームを0にすることができた。  このことから、人の能力に応じて適材適所な配置を行うことの重要性を学ぶことができた。 

⇒きれいな構成で書けています。具体的に「忙しい時間帯にのみお客様の対応だけを行う役割を設けた」「従業員の性格から表方と裏方で人材配置を改めた」とあるのでどのような対策を行ったのか分かりやすくなっています。

ゼミ

■例文1

 私の強みは様々なアプローチから問題を解決する力だ。  この力を発揮したのは大学3年次に『ゼミの新入生歓迎活動』に挑戦した時だ。当時定員20名のゼミに対し新入生からの応募が5名しか集まらなかった。コロナ下で説明会や体験会が開けず認知度が低かったためである。ゼミ生と議論を重ねて3つの取り組みを行った。1つ目はオリジナルのゼミのビラ作成を行った。2つ目は様々なイベント活動を企画し積極的に新入生を勧誘した。3つ目は、新入生がいつでも授業に参加できる環境を作り出したことである。これらの取り組みの結果、多くの新入生から興味を集められたことでゼミの雰囲気や魅力を多くの新入生へ伝えられたのだ。そして、これまでの7倍の応募を集める事が出来た。  この経験から、問題に対して多角的な解決策を行うことで根本的に解決が見込めることを学んだ。  貴社でも様々な視点から社会問題に取り組むことで根本的な解決を試みたいと考えている。 

⇒フレームワークに沿って書けていますが、具体性に欠けています。

『3つの取り組み』に関して詳細に書いてあるのは良いのですが、「どんな問題があったのか」「なぜこうした取り組みを行ったのか」に関して具体的に書かれていません。

例えば「ゼミ説明会に参加した2年生にヒアリングを行った結果、○○という意見が共通してみられたため××ということが原因であると仮定した」のようにどのような過程を経ているのかを具体的に述べましょう。

サークル 

■例文1

 私の強みは問題を根本的に解決する力です。  私はサークルで参加した論文大会でチームリーダーを務めましたが、異なる学部生で構成されていたためやる気に差がありました。この原因を明らかにするために「なぜ?」を深堀りして聞いたところ、当初のテーマが各々の専門分野とは異なる内容であったため興味がないことが分かったのです。解決策としてまず、それぞれが調べたいテーマを出し合って関心のあるテーマに決めようとしましたが、折衷案がありませんでした。次に、各々の専門分野に関連するテーマをマインドマップにして出してもらいました。そこで、共通していた「行動経済学のプロスペクト理論」をテーマにした結果、チーム全員が主体性を持って研究するようになったことで特別賞に選ばれたのです。  この経験から、根本的な課題を明確にすることの重要性を学びました。  貴社でも、お客様のヒアリングから根本的な問題を顕在化させたいと考えています。 

⇒具体性を持って自己PRが書けています。文字数に余裕があるようであれば、『どのように深堀りを行ったのか』まで書けると、他の自己PR文とは差別化することができます。

部活 

■例文1

 私の強みはPDCAサイクルから問題を解決する力だ。  具体的には、高校のテニス部で練習の改革に取り組んだ。得点率が低かったサーブの練習を重点的に行い、PDCAサイクルを回した。翌日にどんな練習をして改善するのかを具体的に書くことを意識した。こうした努力の結果、高校2年の大会で県内ベスト8に輝くことができたのである。  この経験から、PDCAサイクルを用いて努力をすることの有用性を学ぶことができた。 

⇒文字数が少ないと学んだこととその活用まで書けないことがあります。そのため、どのような取り組みを行ったのかを具体的に書くことが重要になってきます。

文字数に余裕があるようであれば、経験からの学びを書くようにしましょう。

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まとめ

本記事では自己PRで問題解決能力をアピールする際の考え方や注意点、例文を紹介してきました。

問題解決能力を自己PRとしてアピールしようと思っている方は、本記事で紹介した考え方を参考に書いてみてください。

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