専門学校生は就職できない？難しい理由や対処法、一般就職用の志望動機の例を紹介！
●専門学校生が一般就職で内定を獲得するには『自分ができることを明確にする』『大学生と争わない』『明確な目標を持つ』『卒業生の進路を確認する』『インターンシップに参加する』『就活エージェントを活用する』と良い。
●専門学校生が一般就職を目指す場合はなんとなくの気持ちでは難しい。なぜ専門分野ではなく、その企業を志望しているのか理由を明確にする必要がある。
「専門就職と一般就職って、どちらが良いんだろう？」「専門学校生の一般企業への就職は難しいって本当？」このような悩みを抱えている就活生もいると思います。
専門学生の中には周りの友人に専門職を希望している人が多いということもあり、一般企業を希望していることを誰にも相談できないという人もいるのではないでしょうか。
しかし周りが専門職だからといって、周りに合わせた就活はしないようにしましょう。
就職後にミスマッチを起こさないためにも、「自分は将来何をしたいのか？」「自分にはどんな企業が合っているのか？」を考えながら就活を進めるようにしてださい。
本記事では専門学校生の就職が難しいと言われる理由や対処法、一般就職用の志望動機の例などを紹介しています。専門学校で学んだ知見を活かした就職をするか、一般企業への就職をするかで迷っている人は是非参考にしてみてください。
専門学校生の就職が難しいと言われる理由
まずは専門学校生の就職が難しいと言われている理由を4つ紹介します。
専門以外の仕事に就きにくい
専門学校では1つの分野に特化して学んでいるため、専門分野以外の仕事に就くのはハードルが高いと言えます。
例えば、美容系の専門学校に通っている学生が、商社や食品業界など、全く専門分野と関係のない業界への就職を目指す場合、企業側も「どうして美容系ではなく、うちなんだろう…？」と疑問に思うでしょう。
説得力のある理由を明確に伝えられれば選考を通過することはできるかもしれませんが、簡単な道ではないと言えます。
スキルを習得しきれていない
専門学校の多くは2年制であり、2年間という限られた期間の中で専門分野のスキルを身につけなければなりません。
学ぶ分野にもよりますが、2年間では十分にアピールできるほどのスキルを身につけられない可能性もあります。
そのため、専門分野の企業を受ける場合でも、他の就活生と比べてスキル不足と判断されてしまうと選考を通過するのは難しいでしょう。
エントリーできる企業数が少ない
企業によっては採用条件に［大学卒］と記載していることも多いです。
このような学歴フィルターがかかってしまうと、そもそも選考を受けることすらできないため、大学生と比べるとエントリーできる企業数が少ないということになります。
2023年9月1日時点、就職情報サイト［リクナビ2024］に掲載している企業（就活生募集を続けている企業）を比較すると下記の通りです。
大学生（理系）：16108社
専門学校生：9153社
専門学校生がエントリーできる企業数は大学生よりも4割も少ないことがわかるでしょう。
大学生がライバルとなる
一般企業への就職を目指す場合、ライバルは大学生になります。
大学生は就活が本格的にスタートする前にインターンに参加したり、自己分析、業界・企業研究、OGOB訪問をしたりなど、時間をかけて就活の準備をおこなっています。
一方で専門学校生は、入学から卒業までが2年ということもあり授業が学校行事が詰まっているため、就活が始まるまでの準備期間が短くなってしまいます。
このように専門学校生と大学生で比較すると就活にかけられる時間に差があるというのが大きな違いと言えるでしょう。
専門就職と一般就職の違いとは？
専門就職と一般企就職の違いを知っていますか？「専門就職と一般就職のどちらを選んだら良いのだろう？」と悩んでいる人は、下記のメリットとデメリットを見て、自分に合う就職先はどちらか確認していきましょう。
上記のように専門就職と一般就職には、主にキャリアや業務の幅に違いがあります。
専門的な内容をとにかく活かしていきたい人は［専門就職］、様々なことに挑戦していきたい人は［一般就職］に進むと良いかもしれません。
専門学校生が一般就職を目指す場合にすべきこと
ここでは、専門学校生が一般就職を目指す場合にすべきことを6つ紹介します。
何をすれば良いかわからないという人は参考にしてみてください。
自分ができることを明確にする
まずは自分ができることを明確にしていきます。専門学校で学んだスキルを活かせる企業の選考を受ければ、内定を獲得できる可能性も上がるでしょう。
理由としては、企業にとって専門スキルを学んでいる学生は即戦力になるという印象を持つためです。
実際、専門学校生の9割が学んだ専門分野に関連した職種に就職しています。
専門分野以外の企業の選考を受ける場合は自己分析をおこない、自分の強みややりたいことを探していきましょう。
強みや軸などが定まっていないと面接で「なぜこの業界（会社）を選んだの？」と聞かれても曖昧な回答しかできず、面接官に悪い印象を与えてしまう可能性があります。
自己分析のやり方は複数あるため、自分に合ったやり方を見つけ試していきましょう。
・マインドマップ ：自分の思考を整理することが出来る方法
・ジョハリの窓 ：自分から見た自分と周囲が感じている自分を比べることが出来る方法
・モチベーショングラフ：自分のモチベーションとなる源泉を知ることが出来る方法
・SWOT分析 ：自分の長所・短所、市場や業界の動向等から自分について深堀りする方法
・自分史 ：過去の実体験を書き出し、出来事を深堀りする方法
・他己分析 ：客観的立場から自分の強みや弱みを聞くことで、自分を深堀りする方法
詳細なやり方を知りたい人は下記のURLを確認してみてください。
エントリー企業の幅を広げる
なかなか選考に受からず悩んでいる人は、応募している企業を見直してみるのもオススメです。
大手企業などは大卒者を優先的に採用する可能性が高いため、あえて大卒者と被りにくく就職しやすそうな企業の選考を受けてみてはいかがでしょうか？
例えば、地域密着型の中小企業や資格の保持が応募条件となっている企業などの選考を受けることで内定獲得に一歩近づけるでしょう。
明確な目標を持つ
就活では明確な目標を持つことが大切です。企業の選考では、必ずと言って良いほど「なぜうちで働きたいの？」といった志望動機を聞かれます。
その際に「なんとなく…」「専門学校で学んだ分野だから」といった理由では、選考を通過することは難しいでしょう。
そもそもなぜその分野の専門学校を選んだのか、そこから考えてみてください。
もしなんとなくで専門学校を選んでしまったという人は、今の自分が興味関心のあることを洗い出し、目標を設定し直してみても良いでしょう。
卒業生の進路を確認する
同じ専門学校の卒業生が就職している企業であれば、他の企業に比べて選考を通過しやすいと言えるでしょう。
理由としては、同じ専門学校の先輩が就職しているということは、学歴フィルターの壁は突破しているということであるためです。
しかし就活は、学生個人の人柄やポテンシャルを評価し選考の合否を判断しているため、先輩が就職しているからといって必ず内定をもらえるわけではないということは理解しておきましょう。
インターンシップに参加する
時間に余裕があるという人はインターンシップに参加するのもオススメです。
志望企業のインターンシップに参加することで、実際の業務を体験でき、自分に合っているかどうかを確認することができます。
また、インターンシップ中に成果を上げることができれば、早期選考に参加できたり、選考で優遇されたりなど、有利な状態で就活を進められる可能性もあります。
就活エージェントを活用する
「なかなか内定もらえない」「専門学校生は就職できないって本当なのかな…」このような不安を感じている人は就活エージェントを利用してみるのも1つの手です。
就活エージェントはあなたの不安や悩みに耳を傾け、過去の出来事や強みなどからあなたにマッチした業界や企業を紹介してくれます。
就活情報サイトを利用し、就活イベントに参加することも大事ですが、「どう就活を進めたらいいかのわからない」「自分に合う企業がわからない」という人は、就活エージェントに相談することで効率的に就活を進められるためオススメです。
一般職を目指した専門学校卒業生の志望理由は？
専門学生で一般就職を志望している人の中には「本当に一般就職で良いのかな？専門学校に通っているから専門就職のほうがいいのかな」と悩んでいる人もいるでしょう。
しかし［専門学校に通っているから専門職の道しかない］ことはありません。自分の性格や将来を考えた時に、専門就職と一般就職のどちらが自分に合っているのかを考えてみてください。
ここでは、一般就職を目指した専門学校卒業生の志望理由を紹介します。周りの友人に合わせて就活をするのではなく、自分の将来を考えて行動していきましょう。
✓好きなことを仕事に出来るのか不安になったから
✓専門分野だけでこの先も仕事を続けられるのか疑問に思ったから
✓専門職では年収が低かったから
✓やりたいことをビジネスとして考えられないと思ったから
✓一般企業に就職する友人との生活リズムが合わないことを知ったから 等
先述したメリット以外にも将来のキャリアや生活のことを考えて、一般企業への就職を目指した先輩もいます。もちろん一般就職をした先輩もあなたと同じような悩みを持ちながら就職先を選択しています。
悩むことは悪いことではないですが、一般就職をする場合、なんとなくの気持ちではうまくいかない可能性もあるため、気を引き締めて臨むようにしましょう。
もし「一般就職を考えているけど、自分にあった企業がわからない」「どの業界を目指したら良いのかわからない」「周りに相談できる人がいなくて不安」などと思っている人は就活エージェントに相談してみましょう。
就活エージェントは、就活生1人ひとりに専任のキャリアカウンセラーがつき、あなたの就職活動を支援してくれるサービスです。
専任のキャリアカウンセラーは個別面談を通して、就活生個人の強みや長所・就活軸などを把握した後に、 就活生それぞれに適している企業の求人紹介までをおこないます。
就活エージェントについて詳しく知りたいという人は以下の記事をチェックしてみてください。
本記事では、就活エージェントのサービス内容の紹介やエージェントを選ぶ際のポイント、エージェントの効果的な活用方法について解説をしていきます。
専門学校生が新卒で就職できなかった場合の選択肢
専門学校生が新卒で就職できなかった場合の選択肢を5つ紹介します。「これからどうしたらいいんだろう…？」と悩んでいる人は是非チェックしてみてください。
大学に編入する
専門学校によっては［大学編入コース］を用意しているところもあり、文部科学省により定められている条件（※）をクリアすれば、大学への編入が可能です。
編入制度を利用することで、専門的な学びを活かしつつ、より広範な知識を吸収することができます。また、専門学校で取得した単位が認められる場合、大学での学習期間が短縮されるケースもあるようです。
さらに大学編入により、就活での選択肢が広がるだけでなく、専門学校卒より給料が高いなど良い条件での内定を獲得することも期待できます。
自身のキャリアをより確実なものにするために、大学への編入を検討してみる価値は大いにあるでしょう。
（※）修業年限が2年以上であること、そして総授業時間数が1,700時間以上の要件を満たす課程を修了することの2条件を満たしている場合
公務員を目指す
安定した職業を求めるなら、公務員試験を受けるのも1つの方法です。専門学校で得た知識や技術が活かせる職種も多く、特に技術職や専門職の募集は定期的におこなわれています。
公務員は、福利厚生が充実しており、長期的なキャリアを築くことができるため、安定性を求めている人にはオススメと言えるでしょう。
フリーランスで働く・起業する
専門学校で培ったスキルを活かして、フリーランスとして働く、または起業するという選択肢もあります。特に、デザインやIT、映像制作などの分野では、自分のペースで働けるフリーランスの働き方が増えています。
自分の得意分野を活かして、独立したキャリアを築くことが可能です。
しかし、フリーランスや起業をおこなう場合、安定的な収入が得られない、仕事がなかなか入らない可能性があるなどのリスクもあるため、十分に考えた上で選択するようにしましょう。
就活エージェントを活用する
就活に行き詰まった場合、就活エージェントの利用を検討するのもオススメです。
就活エージェントは、就活生1人ひとりに専任のキャリアカウンセラーがつき、あなたの就活を支援してくれるサービスです。
専任のキャリアカウンセラーは個別面談を通して、就活生個人の強みや長所・就活軸などを把握した後に、 就活生それぞれに適している企業の求人紹介をおこないます。
また、キャリアカウンセラーは求人紹介だけではなく、紹介企業との選考日時の調整や履歴書やESの添削、面接の選考対策など、内定に至るまでの過程を全て並走して、サポートしてくれます。
就活エージェントのサービスは全て無料で利用できるため、少しでも興味のある就活生は気軽に利用してみてください。
ハローワークを活用する
ハローワークでは、地域に根ざした求人情報を提供しています。また、職業相談や履歴書のチェック、面接対策など、無料で多くのサポートを受けることができます。
さらに、ハローワークでは、職業訓練やセミナーも開催されており、スキルアップを目指すことも可能です。専門学校での学びを活かしつつ、新たなキャリアをスタートさせるために、ハローワークのサービスを活用しましょう。
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- 「専門学校生は就職できないの…？」
- 「専門学校生が一般就職する場合は何をすべき？」
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