●専門学校生の就職が決まらないと言われている理由は『専門以外の仕事に就きにくい』『スキル習得が難しい』『エントリーできる企業数が少ない』。
●専門学校生が内定を獲得するためには『就活をおこなう目的を明確にする』『自己分析をする』『業界研究をする』『どんな企業があるのか調べる』『エントリーシート対策』『面接対策』が必要。
「専門学校生って就職先決まりにくいって本当…?」「なかなか内定もらえない…」このような疑問や不安を感じている就活生もいるでしょう。
そのような人に向けて本記事では、専門学校生の就職率や就職が決まらない理由、内定を獲得するためにすべきことを紹介します。
また、就職以外の選択肢についても紹介していますので、就職するか悩んでいる人は是非参考にしてみてください。
専門学校の就職率は高い!
なかなか就職先が決まらず悩んでいる就活生もいるのではないでしょうか?
しかし専門学生の就職率は、東京都専修学校各種学校協会が発表した専門学生の就職状況によると全分野(総計)を見ても90%を超えています。
そのため、今の時点で就職先が決まっていないからといって必要以上に焦らなくて大丈夫です。
もちろん、就活準備をしないまま本番に挑んでしまっては就職することは難しいですが、準備や努力をすれば内定を獲得することはできるでしょう。
専門学校生の就職が決まらないと言われる理由
ここでは、専門学校生の就職が決まらないと言われる理由を3つ紹介します。
なかなか就職先が決まらず悩んでいる人はチェックしてみてください。
専門以外の仕事に就きにくい
専門学校では1つの分野に特化して学んでいるため、専門学校で学んでいる専門分野以外の仕事に就くのはハードルが高いと言えます。
例えば、美容系の専門学校に通っている学生が、商社や食品業界など、全く専門分野と関係のない業界への就職を目指す場合、企業側も「どうして美容系ではなく、うちなんだろう…?」と疑問に思います。
そこで説得力のある理由を明確に伝えられれば、選考を通過することはできるかもしれませんが、簡単な道ではないでしょう。
スキル習得が難しい
専門学校の多くは2年制であり、2年間という限られた期間の中で専門分野のスキルを身につけなければなりません。
学ぶ分野にもよりますが、2年間ではアピールできるほどのスキルを身に着けられない可能性があります。
専門分野の企業を受ける場合、他の就活生と比べてスキル不足と判断されてしまうと選考を通過するのは難しいでしょう。
エントリーできる企業数が少ない
採用条件に[大学卒]と記載している企業も少なくありません。
大学卒しか採用していない企業の場合、そもそも選考を受けることができないため、専門学校生は大学生よりもエントリーできる企業数が少ないと言えます。
専門学校生が内定を獲得するためにすべきこと
専門学校生でまだ内定を獲得できず悩んでいる人に向けて、ここでは内定を獲得するためにすべきことを紹介します。
(1)目的を明確にする
就活対策を進める前にまずは就活をおこなう目的を明確にしましょう。
目的が定まっていない状態では、なんとなくダラダラと就活を続けることになり、さらなる悪循環を招きかねません。
目的を明確にする際は『目標を作る』『就活のメリットを考える』『就職後のメリットを考える』の3つから考えてみると良いでしょう。
▼目標を作る
「お金を稼ぎたい」「自分が開発した〇〇で世界を豊かにしたい」「自信を持ちたい」など、何でも構いません。1つ目的や目標を持つだけで、自分が進むべき道が見えやすくなり、やるべきことが明確化され、やる気を保ちやすくなります。
▼就活のメリットを考える
就活のメリットとしては『自分について知ることが出来る』『やりたいことや興味のあることが見つかる』『自分の強みを知れる』『就活で友達ができる』などが挙げられます。
▼就職後のメリットを考える
就職後のメリットとしては「成長できる」「今まで経験できなかったことができる」「人脈が広がる」「自分の可能性が広がる」「やりたいことや夢が見つかる」「収入が得られる」などが挙げられます。
ネガティブな部分にだけ目を向けてしま
(2)自己分析
自己分析をおこなうことで、あなたの就活する上での軸や強み、やりたいことが見えてくるはずです。
軸や強みなどが定まっていないと面接で「なぜこの業界(会社)を選んだの?」と聞かれても曖昧な回答しかできず、面接官に悪い印象を与えてしまう可能性があります。
自己分析のやり方は複数あるため、自己分析がうまくできないという人は複数の自己分析の方法を試してみるのもオススメです。
うとさらにやる気がでなくなってしまう可能性があるため、「メリットは何か?」というプラスの視点で就活をおこなってみましょう。
・マインドマップ :自分の思考を整理することが出来る方法
・ジョハリの窓 :自分から見た自分と周囲が感じている自分を比べることが出来る方法
・モチベーショングラフ:自分のモチベーションとなる源泉を知ることが出来る方法
・SWOT分析 :自分の長所・短所、市場や業界の動向等から自分について深堀りする方法
・自分史 :過去の実体験を書き出し、出来事を深堀りする方法
・他己分析 :客観的立場から自分の強みや弱みを聞くことで、自分を深堀りする方法
上記の詳しいやり方について知りたいという人は、以下の記事をチェックしてみてください。
(3)業界研究
私たちが生活している社会には数多くの業界が存在しています。
そのため、就職活動を始めるにあたって、まずは世の中に存在している業界を知り、就活の方向性をある程度絞っていかなくてはなりません。
業界を調べる際は、自己分析で出てきた軸をもとに『少しでも気になる業界』『自分の得意分野(強み)を活かせる業界』など、複数の軸で探してみてください。
ある程度興味のある業界を絞ることができたら、業界のビジネスモデルや仕事内容、将来などを理解し、自分がどのような業界・職種・企業で働きたいかを考えていきましょう。
その際、「気になっているIT業界だけ調べよう!」と絞り過ぎるのではなく「自分の強みであるコミュニケーション能力を活かせそうな人材業界はどういう業界かな?」というように考えることができると、選択肢を広げることができます。
企業リサーチ
企業を探す際は[就活サイト][就活イベント][就活エージェント]などの様々なサービスを使ってみましょう。
就活サイトや就活イベントで気になる会社を見つけたら、就活サイトの[関連企業]などの項目からその会社と取引のある企業を探し、幅を広げてみてください。
また就活エージェントでは、あなたにマッチする企業を紹介してくれるので、苦戦している人は活用してみるのもオススメです。
他にはインターネットの情報だけでなく、『会社説明会』『OBOG訪問』などに参加してみてください。インターネットでも基本的な採用情報や仕事内容を調べることはできますが、詳しい働き方や仕事内容、働いている社員の雰囲気などは載っていないことが多いです。
そのため、気になっている会社で働いている人達と直接話して情報収集をし、入社後のミスマッチを防ぎましょう。
エントリーシート対策
自己分析をもとに自己PRやガクチカ、志望動機を作成します。
エントリーシートを作成する際は、まずは書き方を理解し、その上でフレームワークに沿ってエピソードを書きます。そうすることで、論理的で分かりやすい文章を作ることができ、面接官に最後まで見てもらいやすくなるでしょう。
例として、ここでは自己PRのフレームワークを紹介します。
書く順番としては、『結論→出来事→目標と課題→取り組みや解決策→結果→学び→今後の活かし方』になります。文字数によって、書ききれない場合は『今後の活かし方』は書かなくても大丈夫です。
相手に伝わりやすい文章を書くために、もっと詳しい情報を知りたい人は以下の記事をチェックしてみてください。
面接対策
就活の面接はアルバイトの面接とは違い、今まであまり経験をしたことがないような独特の緊張感が漂います。中には必要以上に緊張をしてしまったり頭が真っ白になってしまったりする人もいるでしょう。
そのため面接を受ける前にしっかりと対策をおこない、落ち着いて回答できるようにしましょう。面接対策をする際は、『基本的な質問に対する回答を用意する』『伝え方を理解する』『身だしなみやマナーを理解する』の3点を意識してみてください。
面接でどんなに素晴らしい話ができたとしても、身だしなみがだらしなかったり入退室時のマナーがなっていなければ面接官にマイナスの印象を与えてしまう可能性があります。
質問に対する受け答えだけでなく、面接マナーもしっかりと意識した上で臨むようにしてください。
専門学校生の就職以外の選択肢
ここでは、専門学校生の就職以外の選択肢を紹介します。就職するか悩んでいる人は、以下で紹介している選択肢と比較し、自分に合っているものを選んでみてください。
留年
専門学校を留年することで、現在の就活を活かしながら新卒として再度就活に挑めることです。
新卒と既卒では求められるスキルや選考を突破する難易度が大きく変わります。そのため、ポテンシャル重視の新卒枠で就活ができることは大きなメリットと言えるでしょう。
また、留年期間で専門知識を増やすことができれば、自分の専門分野を活かせる企業の選考に挑戦することもできます。
しかし、留年するとなるとその分お金もかかります。分野によって異なりますが、昼間部の授業料だけで平均約57万円(※)ほどかかるため、金銭面的には大きな負担となるでしょう。
さらに、就活のときに「なぜ留年したのか?」を問われることが多いため、留年をした理由や留年をしていた時期に何をしていたのかを明確に伝えられるようにしておく必要があります。
参照元:東京都専修学校各種学校協会/令和4年度専修学校各種学校調査統計資料
フリーター
フリーターの1番のメリットは、時間の融通が効くことです。好きな日数、時間に働くことができます。
また、自由に時間管理ができるため、資格の勉強などに時間を割きたいという人は特にメリットに感じるでしょう。
しかしフリーターは収入が安定しないことや保障制度がないというデメリットも存在します。そのため、フリーターという選択肢を選ぶ場合はその点を理解した上で判断しましょう。
大学に編入
専門学校によっては[大学編入コース]を用意しているところもあり、文部科学省により定められている条件(※)をクリアすれば、大学への編入が可能です。
大学に編入することで、専門的な知識だけでなく大学で幅広い知識を得ることができることです。キャリアアップや進路変更を考えている人に特にオススメです。
しかし、留年同様さらにお金がかかるというデメリットもあるため、なんとなくで大学編入をするのは避けましょう。
(※)修業年限が2年以上であること、そして総授業時間数が1,700時間以上の要件を満たす課程を修了することの2条件を満たしている場合
フリーランス
フリーランスとは、特定の企業や団体に所属せずに個人で仕事を請け負いながら働く方法です。
フリーランスで働くメリットは、取引先で常駐しながら働く企業でなければ、働く場所も時間も自由に決めることができます。
しかしフリーター同様、安定した収入が得られないことや自ら営業をしなければならないといったデメリットもあります。
起業
起業とは、新しく事業を立ち上げることを指します。
起業するメリットは、フリーランス同様、自由に仕事ができることです。
組織に属さないため、自分の思い通りに働く日や時間、仕事内容、方向性などを決めることができます。
しかしフリーランス同様、安定的な収入を得られないことや自ら仕事を獲得しなければならないといったデメリットもあるため、デメリットも理解した上で判断するようにしましょう。
就活エージェントを利用して最短1週間で内定を獲得しよう!
ここまで、専門学校生が内定をもらうまでにやるべきことを紹介しましたが、できるだけ『最短に』かつ『自分にあった企業』から内定が欲しいという人もいるのではないでしょうか?
時期によって異なる場合もありますが、実は最短1週間で内定をもらう方法が存在します。それは『就活エージェント』に相談をするという方法です。
就活エージェントは、あなたの悩みや不安に耳を傾け、あなたにマッチした業界や企業を紹介してくれます。
また紹介するだけでなく、その企業に対してのエントリーシートや面接のアドバイスもしてくれるため内定獲得に近づくことができるでしょう。
少しでも興味のある人は気軽に就活エージェントを利用してみてください。
まとめ
本記事では、専門学校生の就職先が決まりにくいとされている理由や内定を獲得するためにすべきことを紹介してきました。
「就職が決まりにくい」という情報に惑わされて、必要以上に不安を感じないようにしましょう。
それでも不安を感じてしまう人は、専門学校生の就職も支援したことがある就活エージェントに相談してみることをオススメします。
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- 「なかなか就職先が決まらない…」
- 「内定もらえるか不安…」
- 「就活対策手伝ってほしい…」
このように就活に関する悩みは人それぞれでしょう。
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