就職活動において、企業や選考に関する情報を調べるためインターネットを活用するように、Webサービスは今や生活だけでなくビジネスにも欠かすことのできないインフラとなっています。
本記事では、Web業界の動向や仕組みについて紹介するだけでなく「どういうビジネスモデルでどんな仕事をしている?」「どういうスキル・知識が求められる?」という人に向けて、業界の動向やキャリア、志望動機、自己PRの書き方についてわかりやすく解説していきます。
またWeb業界の売上や利益、年収、従業員数、勤続年数をランキングで紹介しています。ビジネス規模や働きやすさ等がわかるので、ぜひあわせて確認してみてください。
☑業界研究のやり方・まとめ方
☑情報収集の方法 など…業界研究の進め方に少しでも不安があるという方はぜひ参考にしてみてください。
Web業界の仕組み
Web業界は、インターネットを介して”あったら世の中がより便利になるサービス”を提供しています。インターネットを通して、顧客やユーザーが求めるものを形にしている業界のため、インターネット業界と呼ばれることもありますが、本記事ではWeb業界としてお伝えします。
以下にてWeb業界のビジネスモデル・種類・職種をご確認ください。
Web業界のビジネスモデル
Web業界は、インターネットが普及してから年々成長を続けています。例えば、TwitterやInstagramなどのようなSNSやWebサイトを閲覧して知りたい情報を得たり、楽天やAmazonのようなECサイトでの買い物ができたりと、Web業界が提供するサービスはさまざまです。
Web業界は大きく分けると、上記のように企業を対象にサービスを行う「BtoB」企業と、個人(消費者)を対象にしたサービスを提供する「BtoC」企業の2つに分けられています。
Web業界のサービス8種
Web業界のサービスは、主に下記の8つに分けられます。具体的なWeb業界のサービスについて詳しく紹介していきます。それぞれ誰を対象に、どのようなサービスを提供しているのかを意識しながら確認してみてください。
1. eコマース
eコマース(電子商取引)とは、インターネットを通して売買や契約を行う取引のこと全般を指す言葉です。eコマースは、英語のElectric Commerceの略称で、簡略的にECとも呼ばれます。
世界最大級のインターネット通販サイト「Amazon」などはeコマースの代表格です。日本でもAmazonを含めた、楽天市場・Yahoo!ショッピングの3つのは、主力サービスといわれています。
2. ポータルサイト
ポータルサイトは、検索エンジンを提供し多くのサイトへアクセスする窓口を提供するWebサイトを指します。「Google」や「Yahoo!」のような検索エンジンが代表的なサービスです。
また上述した代表的な検索エンジン以外にも、地域や専門情報などに特化したサイトや社員や会員など対象が限定されたサイトなどもポータルサイトに含まれます。これらは用途に合わせて作成・運営を行う必要があります。
これらポータルサイトは、無料でサービスを提供する代わりに広告枠を企業に販売することで収益を得ています。
3. SNS
SNSは、情報の発信や検索などが簡単に行えるだけでなく、インターネットを使った人との交流を促進するWebサービスです。
「LINE」「Twitter」「Facebook」「Instagram」など、世界中でたくさんの人が活用しているサービスが該当します。
近年、これらのSNSをマーケティングに利用する企業が増加しており、Web業界の中でも特に重視されています。
4. Web広告
Web広告とは、ブログやSNSといったインターネット上の媒体に掲載される広告サービスを指します。
広告のタイプは画像や文字を使用したものだけでなく動画で作成されているものなどさまざまです。このように多くの種類がありますが、その中でも、検索エンジンに連動して表示されるリスティング広告や、成果報酬型のアフィリエイト広告などが有名です。
5. ソーシャルゲーム
SNSをプラットフォームとしたオンラインゲームは、世の中にリリースされていれば「SNSアカウント」と「Webブラウザ」のみで世界中の人が遊ぶことができます。
Web業界が担うサービスの中でも収益力が注目されており、作成の際は外部会社と連携することもあります。
多くのWeb業界関係者が一団となって作ることが一般的です。テレビCMが多く放送されているパズドラやモンスターストライクなどが代表例です。
6. キュレーション
インターネットの利点は、世界中のあらゆる情報にアクセスできることですが、同時に欲しい情報を得るのに相当な労力を要します。
そこで生まれたのが、必要な情報を集めて編集するキュレーションサービスです。キュレーションは、ニュース記事などインターネット上の情報を収集・選別・編集した後に、まとめて提供します。例えばLINEニュースやSmartNewsなどが代表例です。
7. 電子書籍
電子書籍は、モバイル端末で本の内容を読むことができるサービスで、小説から漫画まで電子書籍で読むことが可能です。Kindleストアや楽天Kobo電子書籍ストアなど、利用されている方も多いのではないでしょうか。
これらはインターネットを通して、タブレットやスマートフォンで書籍を購読できるWebサービスです。
8. eラーニング
eラーニングは”学びを電子化した学習サービス”で、パソコンやスマートフォンを利用し学ぶことができるだけでなく、学習効果の向上と共にコスト削減を図れます。また学習を行う側の管理も簡単に行えます。
eラーニングは近年、教育の新しい形として注目を集めているWebサービスです。
Web業界の職種
Web業界は、WebサイトやECサイトの構築だけでなく、運営や更新、管理まで請け負うこともあり、必要とされる職種も多種多様です。
1. Webプロデューサー
Webプロデューサーは、Webサイト制作プロジェクトの統括をします。 実際に手を動かして、Webサイトを制作するのではなく、Webサイトのターゲットやコンセプト、イメージを顧客と相談しながら作り上げ、納期や予算、人員を管理しながらプロジェクト全体を統括します。
そのためWebの専門知識・営業力・交渉力・運営と管理の能力などがスキルとして求められます。
2. Webプランナー
Webプランナーは、クライアントが持つ要望やイメージのヒアリングを通し、Web制作における全体的な方向性を定め、そこから企画・設計を行います。
WebディレクターとWebデザイナーの中間的な立場からプロジェクト管理を行います。Webプランナーに必要なスキルとしては、コミュニケーション能力とヒアリング力などが挙げられます。
3. Webディレクター
Webディレクターは、プロジェクトの進行管理者としてプロジェクトを監督・指揮・管理します。
プログラマーやデザイナーなどのWeb制作に関わるスタッフ達をまとめ、クライアントの要望にかなったWebコンテンツを作り上げることが、Webディレクターに求められる役割です。
そのため、IT全般の基本知識・コミュニケーション能力・相手の要望を引き出すヒアリング力・相手が納得する提案を行うロジカルシンキング力が必要となってくるでしょう。またトラブルにも臨機応変に対処し、それを解消していく統率力、行動力が求められます。
4. Webデザイナー
Webデザイナーは、クライアントがイメージするWebサイトのコンセプトに合わせて、見やすく使い勝手の良いWebサイトのデザインを作ります。
プログラマーやエンジニアとは違うスキルやセンスが必要で、主にデザイン関連の知識・コミュニケーション能力・デザイン制作のツールを使いこなす技術力は欠かせません。
5. Webプログラマー
Webプログラマーは、設計書に沿ってプログラミングすることで、クライアントの要望通りのシステムを実現するために作業を進めます。
Webプログラマーとして活躍するために必要な能力は、さまざまなプログラム言語を操るスキルです。どのプログラム言語を習得するかは、開発する分野によって異なりますが、代表的なものに「Java」「PHP」「JavaScript」「Ruby」などがあります。
またチームで作成を行うことも多いため、プログラミング言語の知識に加えてコミュニケーション能力も必要スキルと言えるでしょう。
6. Webエンジニア
Webエンジニアは、Webサービスに関連するシステムの開発・保守を担当します。またプログラマーからステップアップした立場で、要望を設計書にまとめてプログラミングも行うまでの一連の作業を行えるスキルが必要となってくるでしょう。
具体的には、プログラミング言語の知識・コミュニケーション能力・正しく伝える文章力、などが挙げられます。
またWebエンジニアは「フロントエンドエンジニア」「バックエンドエンジニア」「インフラエンジニア」の3つに大別され、スキルや経験によって担当が異なります。
7. Webマーケター
Webマーケターは商品やサービスを売るため、Webサービスの販促活動や集客、ブランド認知向上のためのマーケティングを行います。具体的には、SEOやリスティング広告、LP(ランディングページ)など、様々な方法で効果的な手法を日々模索しています。
またWebマーケターに必要なスキルとしては、情報収集能力・情報分析能力・企画力・コミュニケーション能力などが挙げられます。
Web業界の動向3選
Web業界は、社会における高度なネットワーク環境の普及や整備に伴って、Web上の様々なサービスを開発・提供することにより、多くの利益を得ることが可能になっています。またパソコンが一台あれば始められ、ローコストであることが最大のメリットです。
ここではWeb業界の動向を3点紹介していきます。それぞれ以下のトピックスについて紹介しているので、確認しておきましょう。
・Web業界の課題と施策
・Web業界の未来・展望
Web業界の市場規模
Web業界は電子書籍やオンラインゲーム、SNSなど様々なサービスが展開されており、いずれも拡大傾向にあります。
Web業界の過去の推移を見ると、2013年以降、年を追うごとに上昇が続き、Web業界は勢いよく拡大傾向にあることがわかります。
▶参照元:業界動向サーチ/業界ごとの合計、または平均を項目ごとにランキング(対象企業計139社)2020-21年の業界レポート。(※2022年6月作成時点)
Web業界の課題と施策
Web業界は、私たちの生活に必要不可欠な技術やサービスを提供する業界として今後の成長が期待されている一方、下記のような課題を抱えています。
(1) 成長業界とはいえ人材不足が見込まれている
Web業界は消費者のニーズに迅速に的確に対応することが求められているため、今後はWebエンジニアの需要がさらに高まると見られています。
現在、Web業界は電子マネーやスマホの普及、そしてメーカー企業などのDX(デジタルトランスフォーメーション)(※)を背景に、Web経由の販路開拓やWebサービスの開始、デジタルマーケティングに取り組む流れが止まることはないでしょう。
またこの課題は、Web業界だけに限らず、IT業界全体で見ても同様で、需要に見合うだけの人手が足りていません。
2020年に世界的に流行したコロナウィルスにより、社会全体のDXにも大きな影響がありました。その際、多くの企業や組織がIT技術を導入しなければ解決できない状況に直面し、Web会議ツールやビジネスチャットを活用などデジタル化やDXへの取り組みが加速しました。
今後このような社内のDX変革において、Webデザイナーは誰もが使いやすい優れたデザインを考案することが求められます。またDXの分野で活躍するWebデザイナーが注目を集めるようになるでしょう。
(2) EC活発化により物流網を圧迫している
近年、楽天やAmazonなどのECサイトを活用したインターネットでの買い物が一般的になりました。その反面、宅配事業者の重労働が社会問題化しています。
国土交通省が出しているデータによると、近年のEC等の拡大により、2008年度は約32.1億個だった宅配便の取扱個数は、2017年度には約42.5億個と、ここ10年で3割以上増加しており、急速な伸びを示しています。しかし宅配便の個数のうち約15.0%が再配達となり、これにより大きな社会的損失を受けました。
今後、配送や物流が解決されなければ、インターネット業界も停滞してしまいます。つまり、これは配送業者だけの問題ではなく、インターネット事業者、ユーザーそして政府も一緒に問題解決に向けて取り組む必要があります。
またこの配送の問題は、日本だけでなく世界各国でも同様の問題があり、Amazonやアリババといった世界的大手のインターネット企業は、自ら物流網の整備や配送業に取り組むなど、解決に乗り出しております。
Web業界の展望
Web業界はスマホや電子マネーの普及によって、IT業界の中でも特に発展していくと考えられています。以下にて今後の成長が期待されるWeb業界の展望に関し、3つのトピックを紹介します。
(1) AI化により単純な作業が自動化される可能性がある
近年、Web業界においてもAIによる業務の自動化が進んでいます。例えば、近年はWebサイトやロゴマークを自動で作成できる「The Grid」というサービスなども登場し、専門知識がなくても簡単にWebデザインができるようになりました。
つまり今後、Webデザイナーの仕事のうち単純な作業に関しては、AIやツールで代替される可能性が高いといえます。
Webデザイナーの需要がある日突然なくなることは考えにくいものの、Web業界は変化の激しい業界であることを意識し、常に最新情報にアンテナをはっておく必要があります。
顧客の潜在ニーズを踏まえた優れたデザインで利便性を高めること、利用者に好印象を与えることはもちろんですが、併せてマーケティングの知識を深めていくことも重要です。
参考:The Grid
(2) Googleの判断基準がPCサイトからスマホサイトへと移行
モバイルファーストインデックス(MFI)とは、GoogleがWebサイトのインデックス登録や検索順位決定を行う際に、PCサイトではなくスマホサイトを基準に評価を行う仕組みのことです。
数年前からGoogleはモバイルファーストインデックスへの移行について発表しており、Web業界ではかなり前から準備が進められてきました。実際2018年の3月から、準備が整ったサイトから順に、モバイルファーストインデックスへの移行が進められています。
参照: Googleウェブマスター向け公式ブログ「モバイルファーストインデックスを開始します」
(3) Web3.0の時代に突入
Webの世界は、インターネットで誰でも自由に発信できるWeb1.0時代から、インターネットやSNSを通じて多くの人と繋がることができるweb2.0の時代になりました。スマートフォンの普及により、テキストだけでなく動画の配信も手軽になったと言えるでしょう。
しかしこれらが誰でも容易にできるようになったことで個人情報の悪用・流出などさまざまな問題が発生しました。そこで、これらの問題が解決できるWeb3.0の時代に突入しています。
Web3.0とは、分散型ネットワークを活用したブロックチェーン技術(※)によって変革するものと見られています。このブロックチェーン技術の活用によって、Web2.0の問題点が解消されるのです。
ブロックチェーン技術により、非中央集権型となり、個人情報は特定の企業ではなくブロックチェーンに参加したユーザーによって分散管理されます。
また、サービスを提供する基盤は特定企業に限定されず、ユーザー一人ひとりが参加するネットワークがサービスを提供する基盤となるのです。
これにより個人情報が分散管理され非中央集権型となることで、不正アクセスや情報漏えい、データ改ざんのリスクが軽減されると言われています。
引用:【保存版】超わかりやすいブロックチェーンの基礎知識
参考:総務省|ブロックチェーンの概要
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Web業界の志望動機の書き方
Web業界の志望動機を書く際は「なぜWeb業界なのか」「なぜその会社なのか」、またインターンなどの経験がある場合は「Web業界で活かせる経験やスキル」をしっかりと深堀りしておくことが必要です。
具体的には自分が将来何を成し遂げたいのか、例えば「蓄積された膨大なデータを用いて、各お客様に対して最適なサイトの活用方法の提案したい」「SNSを通じて地方の人の情報格差がなくなるようなサービスを作りたい」などといったWeb業界ならではの理由を述べるようにしましょう。
“なぜその会社なのか”については、他の企業ではなくその企業でなければいけない理由を伝えます。
その際、志望している企業のサービスやビジョンなど、他社とは違う独自の特徴や強みなど、あなた自身が魅力を感じたことを伝えましょう。
Web業界の志望動機の例文を見てレベル感を掴みたい方は以下の記事を参考にしてみてください。
Web業界でうける自己PRの書き方
自己PRの書き方について学ぶ前に、まずは Web業界の求める人物像を把握しておきましょう。
企業に評価される自己PRをするためには、その業界ではどのような人が求められているのかを知っておくことが重要です。
Web業界の求める人物像
Web業界は未経験でも挑戦しやすいと言われていますが、性質的に多かれ少なかれ適正の有無はあると言えるでしょう。
一般的に向いていると言われているのは、向上心・集中力・継続力そして論理的思考があり、コミュニケーション能力が高い人です。
ITに関わる情報やトレンドは日々変化・進化し続けているため、知識と技術の面で遅れないよう継続的に、そして向上心をもって勉強に取り組める性質があると技術が身に付きやすいでしょう。
またなにかトラブルが起きた時には、決まった形式と柔軟な知識力で対応する必要があります。その際、解決まであきらめずに取り組むためには、知識と技術だけでなく集中力と継続力が必要となります。問題解決にはもちろん論理的思考が不可欠でしょう。
そしてIT系の仕事は黙々と取り組むイメージを持たれがちですが、実際にはクライアントや同じプロジェクトなどに関わる人との円滑なコミュニケーションが必要とされます。
自己PRの基本的な書き方
自己PRを書く際は基本的に「強み⇨エピソード⇨結果・学んだこと⇨入社後どう活躍できるか」の順番で書きます。
(1) 結論
自己PRを書く際は最初に「私は○○することができます」といったように自分の長所を端的に述べます。
最初に結論を述べ面接官に今から何の話をするのか伝えることで、聞き手側も話が入りやすくなります。
そのため、自己PRをする際は結論として、まず長所を伝えるようにしましょう。
(2)エピソード
長所を伝えたら、実際にその長所があることを証明できるエピソードを交えます。
ここではできるだけ具体的なエピソードを伝えるために、その出来事の中で生じた課題・目標や、その課題・目標に対してどのような行動をとったのかについてまで書くようにしましょう。
また企業は、課題・目標やそれ対する行動を通してその人の人柄や価値観を判断しているため、なぜその課題・目標に取り組もうと思ったのか、なぜそのような行動をとったのかについて、しっかりと見つめ直しておいてください。
(3)結果・学んだこと
エピソードの次は、自分がとった行動によってどのような結果になったかについても書きましょう。
結果を書く際は、定量的に表すことを意識してください。
例えば「〇〇というアイディアを出し実践したところ、売上を40%上げることができた」など数字を用いてアピールした方が相手に伝わりやすいです。
また、この経験を通して何を学んだのかについても書きます。
面接官はその人の学びからも価値観や人柄を判断しています。価値観や人柄はその学生を採用するかどうかの大きなポイントとなるため、自分がどういった人なのか、いかにその企業に必要な人材であるのかをアピールするようにしましょう。
(4)入社後どう活躍できるか
企業は採用活動を通して、自社に貢献してくれる人材を求めています。つまり、面接官にこの学生は「自社で活躍する素養がある」と思わせるのが大事です。
そこで自己PRをする際は、最後に今伝えてきた長所をどのように志望企業の業務に活かしていくかまで伝えるようにしてください。
そのためには企業が求める人物像を把握する必要があります。業界研究・企業研究を通してどのような強みをアピールするのか考えておきましょう。
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Web業界ランキング
ここではWeb業界のランキングを「業績」と「社内環境」に分けて紹介します。
Web業界の業績ランキング
▶参照元:業界動向サーチ/インターネット業界の売上高ランキング(2020-21年)は上記企業の有価証券報告書に基づき作成しています。ランキングは上記企業のデータの合計または平均を表したものです。また企業名にあるホールディングスを「HD」と省略しています。(※2022年6月時点)売上については1位が楽天、2位がZホールディングス、3位がリクルートHD、経常利益は1位がリクルートHD、2位がZホールディングス、3位がエムスリーです。
売上上位3社は、メイン事業の他、様々な事業に取り組み、事業の多角化を進めています。幅広い事業領域を有するなかでも、近年もっとも話題を集めたのがキャッシュレス決済といえるでしょう。
楽天の『楽天ペイ』、Z ホールディングスの『PayPay』、そしてリクルートHDはキャッシュレス決済に必要な端末『Airペイ』を展開するなどして、各社、決済分野においても高いマーケットシェアを誇っています。
このように、メイン事業にこだわらず、それぞれのシナジー効果を狙ったさまざまな取り組み等を積極的に行っている企業の売上が上位にきていることがわかります。
売上や利益、利益率をチェックした方が良い理由は、以下の2点です。
・売上は企業の財務力を表している
・利益、利益率は企業が行っているビジネスの成否を示している
売上は企業の財務力、ビジネスの規模を表しています。つまり売上が高い企業の方が行っているビジネスの規模が大きいということです。
またA社とB社が同じ利益の場合、売上が大きい企業の方が金融機関からの融資を受けやすいとされているため、売上を見ることで企業の資金調達力もチェックすることができます。
次に利益、利益率は企業が行っているビジネスの成否を示しています。そのビジネスによる付加価値がどれくらいあるかを測る指標です。
つまり利益がほとんど出ていなかったり、赤字だとビジネスに何らかの問題があるということになります。
ただし、このランキングだけでなく、成長率も大事であるため各企業の過去についても振り返っていきましょう。
Web業界の社内環境ランキング
▶参照元:業界動向サーチ/インターネット業界の平均年収ランキング(2020-21年)は上記企業の有価証券報告書に基づき作成しています。ランキングは上記企業のデータの合計または平均を表したものです。2021年12月8日時点年収は1位がZホールディングス、2位がリクルートHD、3位がCARTA HD、勤続年数は1位がベクター、2位がCARTA HD、3位がモーニングスターとなります。
勤続年数が長いということは定着率が高いということになります。一概には言えませんが、定着率が高い会社は良い会社である可能性が高いです。
また従業員数が多い会社は多様な人と関わり合うことができるというメリットがあります。しかし多いと自分の意見が通りにくい場合もあるというデメリットもあるため、自分にとってどの環境が合っているのか考えてみましょう。
まとめ
Web業界は現時点で、私たちの生活に密接であり、なくてはならないものとなっているのではないでしょうか。
これから先もITの知識や技術は躍進し続け、Web業界の知識と技術が求められ続けると考えられているため、将来性が見込める世界であると言えるでしょう。
最後にWeb業界は他のIT関連業界とも密接に関わっています。そのためWeb業界に限らずIT業界全体をしっかりと学んだ上で、就職活動に挑むと良いと思います。
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