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自己PRで「向上心」を効果的にアピールするコツと注意点とは?

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目次
  • 「自己PRで向上心を効果的にアピールするコツは?」
  • 「そもそも自分は本当に向上心があるのだろうか…」
  • 「他の就活生は向上心があることを自己PRでどうやって伝えているんだろう?」

就活生の中には、上記のような疑問や不安を抱えている人もいるでしょう。

そこで本記事では自己PRで[向上心]をアピールしようと考えている就活生に向けて、[向上心がある人の特徴]・[向上心があることを効果的にアピールする方法]・[過去の就活生が作成した向上心をアピールした自己PR(例文)]などを紹介していきます。

本記事を参考に、向上心をアピールしたあなたらしい自己PRを作成しましょう!

「向上心」とは?

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「あの人は向上心が高い」「何事にも向上心を持って取り組みましょう」

[向上心]は上記のように使われることの多い言葉ですが、皆さんはその定義を正しく理解できていますか?

goo辞書によると、『[向上心]は現在の状態に満足せず、よりすぐれたもの・より高いものを目指して努力する心のこと』と記載されています。つまり[向上心]は[成長意欲がある]と言い換えることもできるでしょう。

自己PRの中で向上心があることを説明する際、[高い目標を掲げていた]ことだけを伝えてしまうと、「ただ目標を掲げていただけなのか…?目標を掲げていただけで何もしていないのでは…?」とネガティブな印象を与えてしまう可能性があります。

しかし企業が求める[向上心]は「現状に満足せず、さらなる目標を目指して努力し、実際に成果を出せる」ことでしょう。

そのため、自己PRで向上心をアピールする場合は、目標の高さにこだわらず「掲げた目標に向かって、どのような行動をしたのか?」「目標に向かって行動することで何を得たのか?」といった、過程を伝えることが重要です。

向上心がある人の特徴

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上記で[向上心]という言葉の意味は理解ができたかと思います。

では実際、向上心がある人・向上心の高い人とはどういう特徴がある人なのでしょうか?以下では向上心がある人に共通する3点を紹介します。

目標達成に向けた努力ができる人

向上心がある人・向上心の高い人の1つ目の特徴は、目標を達成するためであれば妥協せず努力し続けられることです。

例えば部活のレギュラーに入れるよう、毎日走り込みをおこない持久力を付けるための努力をする、といった行動が挙げられます。

このように目標達成に向けて行動をしていると、時にはつらいことやうまくいかないこともあるでしょう。

しかしそのような困難な状況でも、「やっぱり無理かも…」と諦めることなく、目標達成に向けて粘り強く取り組める人は向上心が高いと言えるでしょう。

また自分が納得できる結果が出るまで、現状に満足することなく、常に高い目標を掲げて努力を積み重ねている人も向上心が高いと言えます。

新たなことにも挑戦するチャレンジ精神がある人

向上心がある人・向上心の高い人の2つ目の特徴は、自身のさらなる成長のために苦手なことや未知の物事にも臆せず挑戦するチャレンジ精神があることです。

例えば、苦手な英語を上達させるために海外留学にチャレンジしたり、自分が興味のあるサークルがなかったら自ら設立したり、といったことが挙げられるでしょう。

このように新たなことであっても臆せず積極的に行動をし、苦手を克服したり自分の経験の幅を広げたりすることができている人は向上心が高いと言えます。

打たれ強く素直な人

向上心がある人・向上心の高い人の3つ目の特徴は、打たれ強く人からのアドバイスを素直に受け止められる柔軟性があることです。

向上心がある人は失敗や挫折をして壁にぶつかったとしても、落ち込むのではなく、自分の成長の糧として気持ちを切り替えてその失敗を次に生かすことができます。

例えばテストの点が悪かったとしても、何を間違えたのかを振り返り次のテストでは間違えないように対策する、といった行動が挙げられます。

また何かわからないことがあった時に、素直に人に教えを求められる人・間違いを指摘されても素直に受け止められる人も、自らの成長のための行動ができていることから向上心があると言えるでしょう。

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「向上心がある」という自己PRが評価される理由

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そもそもどうして向上心を使った自己PRが高く評価されるのかが気になる就活生もいるでしょう。

ここでは向上心がある人・向上心の高い人の特徴を踏まえて、[向上心]を使った自己PRが、企業に高く評価される理由をお伝えします。

以下で紹介する2つのポイントを理解した上で、自分の自己PRを見直すとさらに良い内容にすることができるでしょう。

周囲に良い影響を与えることができると思われるため

向上心がある人・向上心の高い人が職場にいると、周囲の社員にもプラスの影響を与えることが期待できます。

例えばチームで仕事を進める際、向上心の高い人が1人でもいると、刺激を受けた人が「自分も頑張ろう!」と前向きになりチーム全体がポジティブな雰囲気になることが期待できるのです。

また向上心がある人・向上心の高い人は、意図せずとも同僚・後輩などに対して目標に対して愚直に努力する仕事の姿勢を示し、彼らの自発的な成長を促すことも期待できるでしょう。

積極的に働いてくれると思われるため

向上心がある人・向上心の高い人は、仕事に対して熱心に取り組み、目標を達成するために尽力してくれることが期待できます。

目標を達成するために、努力を惜しまない姿勢や妥協しないストイックさは、大きな成果ができるでしょう。

また新入社員は、仕事でわからないことが多く、ミスしたり叱られてしまったりすることもあります。

しかし向上心の高い人であれば、ミスの原因を振り返り、反省を次回に活かしたり、上司や先輩に対して積極的に仕事を教わったり、と成果を出すために自ら積極的に行動してくれるでしょう。

またこのような人は、成長速度が早いことも期待できます。

たった4ステップで業界研究を完璧に!誰でも簡単にできるやり方を紹介
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就活において業界研究は必要不可欠であり、ただ情報を集めるだけでなく、その情報を志望動機・自己PRの作成や面接対策などに活かすことが大切です。本記事では業界研究のやり方から注意点、情報を集める際に活用すべきものを紹介しています。

「向上心」をアピールした自己PRの作り方

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自己PRを書く際は以下のフレームワークに沿って書くようにしましょう。

結論 ⇒ エピソード ⇒ 結果・学んだこと ⇒ 入社後どう活躍できるか

結論では自分の長所を「向上心があります」「向上心が高い人間です」と端的に述べ、その後に自分に忍耐力が備わっていることを証明できるエピソードを伝えます。

その際、忍耐力が発揮できた理由や、実際に取った行動を具体的に説明するようにしてください。

そして自分のとった行動によってどんな結果になったか、その経験を通してどのようなことを学んだのかを伝え、入社後に自分の長所である忍耐力を活かし、どうやって志望企業に貢献するかを述べましょう。

フレームワークの各要素の例文は、キッコーマンの内定を獲得した24卒の就活生の自己PRを参考に確認してみましょう。

■結論

私の強みは「常に向上心を持ちコツコツと努力を積み重ねることができる」点です。

■エピソード

私は大学の授業で微生物の持つ可能性に魅了され、その可能性を解明していく研究活動に楽しさを感じ、熱意を持って取り組みました。研究室配属から約1年間誰よりも研究に打ち込んだという自負があり、○○○○を目標に○○○○発表に臨みました。しかし、その結果は○位でした。そこで修士課程での研究成果を最大化するために、研究への取り組み方を見直しました。私は、1)実験計画を細かく組み、時間の無駄を減らすこと、2)教授や先輩と積極的に議論することの2点を意識し実験に取組むことで実験を効率化することを目指しました。

■結果・学んだこと

これらを意識し研究に没頭した結果、今年度の○○○○会で○○○○賞を受賞しました。

■入社後どう活躍できるか

この経験で身に付けた試行錯誤の日々にも挫けない粘り強さと時間の使い方を活かし、貴社で発酵・醸造技術のさらなる発展に貢献したいです。

引用:unistyle/キッコーマン(研究職)24卒内定

自己PRの詳しい書き方については以下の記事で紹介しているので、自己PRを考える際は参考にしてみてください。

企業から評価される自己PRの書き方とは?ポイントや注意点をわかりやすく解説
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本記事では選考を通過するために、自己PRの作り方や書き方のポイント、合わせて注意点についても紹介しています。
その他にも企業が自己PRを聞く意図や例文なども紹介していますので、参考にしながら自分の自己PRの作成にお役立てください。

「向上心」を言い換えて差別化しよう!

向上心という言葉は抽象的であるため、自己PRで「私には向上心があります」とだけ伝えてしまうと、面接官との齟齬が生まれ本当に伝えたいことが伝わらない可能性があります。

また上述でもお伝えしましたが、内容次第では「ただ高い目標を立てただけで口だけなのでは…?」というネガティブなイメージを持たれてしまう可能性があります。

そのため向上心を自己PRとしてアピールする際は、[向上心]という言葉を「高い目標であっても、妥協せず前向きに努力し続けることができる」といったように具体的な言葉に言い換えてみてください。

このように具体的な言葉に言い換えると、自分の強みをシンプルにわかりやすく相手に伝えることができるようになります。

以下にて[向上心]を言い換える言葉を紹介しますので、是非参考にしてみてください。

  • 負けず嫌いである
  • 目標に向かって行動できる
  • 高い目標を目指し努力する心・成長しようとする心
  • 常に上を目指す姿勢がある
  • 現状に満足せず、前進しようとする意欲がある
  • 現状打破のために試行錯誤できる
  • 目標達成のために継続的な努力ができる

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【経験別】「向上心」をアピールした自己PRの例文

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ここでは向上心をアピールしている自己PRを、上述でお伝えしたフレームワークに合わせて7つのカテゴリーごとに14の例文を紹介していきます。

また例文は、全てunistyleに掲載されている過去の就活生が選考通過をした自己PRを引用しています。[向上心]をアピールする自己PRを考える際に参考にしてみてください。

【例文内のハイライトカラーの凡例】
●結論⇨  緑  ●エピソード⇨  青  ●結果・学んだこと⇨  ピンク   ●入社後⇨  オレンジ 

アルバイト編

■例文1

 ‌私は負けず嫌いな人間である。なぜなら、誰よりも目標に向けて強い意志で粘り強く行動できるからだ。   ‌この強みは、3年間続けている飲食店のアルバイト先でのチラシ配り経験で活かされた。「お店に貢献したい」と思い、自ら率先してチラシ配りを実施したものの、最初は見向きもされなかった。この悔しさを原動力に変え、今までの配り方を見直し、「一対一の空間を作る」ことを心掛けた。具体的には歩いてくる人の国籍、性別、年齢、職業に合わせて呼びかけの言葉を変える、渡そうとする人に近づき目を合わせ笑顔でチラシを渡すなどである。  結果、1時間で40枚を配り、15人をお店に呼び込むことができたのだ。この経験から、相手の立場に立ち、個々にあったアプローチを行うことの大切さを学んだ。  入社後もこの強みと学びを活かし、お話を聞いていただけるような工夫をしながら、毎日粘り強くお客様の元へ通い続け、かつヒアリングの際は、話や格好からお客様を分析し、ニーズにあった商品を提案できる営業マンになることで貢献したい。 

フレームに沿ってよく書けています。特に「強みを入社後にどう活かすのか」が具体的で、再現性のある自己PRだと言えます。

さらに良くするためには、当初チラシ配りが上手くいかなかった原因とそれに対してどうアプローチしたのかまで書けると良いでしょう。

■例文2

 ‌私の強みは「向上心を持ち自ら行動できる」ことです。  ‌私は、接骨院の受付のアルバイトでどのようにすればより良い環境にできるのか考えて取り組みました。接骨院では、アルバイトの手が空いた時や分からないことがあった時は、先生の治療がひと段落するのを待ち、質問をするという体制でした。しかし、それでは、無駄な時間が多く、患者さんの待ち時間にもつながっていました。そこで私は、仕事をより効率的に行う為には、仕事の可視化と整理が必要だと考え、仕事をマニュアル化することを提案し、実行しました。  その結果、先生の手間を省くことができ、定期的に行なっているアンケートでは、待ち時間が短くなったとのお声をいただきました。このことから、現状の課題に向き合い、向上心を持ち自ら行動することの大切さを学びました。   課題発見のため、常にアンテナを張り、困っている人や改善が必要な環境に気づくことができるように気をつけています。  

自らが感じた課題に対して積極的に行動してたことがわかる自己PRです。さらに良い自己PRにするために、最後のオレンジの文章を入社後の意気込みに変更すると良いでしょう。

学業編

■例文1

 ‌私の強みは向上心だ。   ‌これは、大学全体で上位1%しか選出されない特待生を目指し、勉学に励んだ経験で生かされた。大学受験で志望校に落ちた悔しさをばねに、大学では与えられた環境で結果を出したいと思い挑戦した。大学受験で失敗した原因は時間管理の甘さだったため、それを改善して勉学に励んだ。具体的には、講義とアルバイト・サークル活動との両立を図るため、短期・中期・長期と目標設定をしてスケジュール管理を徹底したり、移動時間などのスキマ時間を活用して、効率よく学習したりすることを心がけた。   結果、2年連続で特待生に選出されることができたのである。この経験から、高い目標に向け、ゴールから逆算してスケジューリングを行う重要性を学んだ。    この強みを貴社でも生かし、常に高い目標を目指し、かつ成果を出すことで貢献したい。 

フォーマットに沿ってきれいに書けています。

文字数に対して、「自分の強みを入社後にどう活かせるか」の記述が少ないため、自分の希望部署などが定まっている場合はその業務内容と紐づけるなどして、具体的に書けるとより説得力の増す文章になるでしょう。

■例文2

 ‌私の強みは「目標に向け粘り強くチャレンジできる向上心」だ。   ‌この強みを活かし、2年間でTOEICのスコアを300点伸ばすことができた。私はグローバル化により仕事で英語を使う機会が増加する中で、活躍できる場を増やしたいと考え勉強を始めた。特に点数が伸び悩んでいたリスニングに関しては、1時間半かかる通学電車の中でリスニング教材や英会話ラジオ等を聴き、シャドーイングを行うことで苦手意識を無くしていった。また、休日にはレポート作成や他の勉強の合間にまとまった時間を作り、模試を何度も反復して解くことで時間の感覚と解法を体に覚えさせていった。  これらを毎日継続した結果、450点だったスコアを現在750点まで伸ばすことができたのだ。この経験から、自分の掲げた目標に対して、粘り強く取り組んで結果を出す重要性を学んだ。    この力を活かし、今後新規事業に着手する貴社の変革の担い手となることで貢献したい。 

「2年間で」「450点だったスコアを現在750点まで」など数字を用いて定量的に示せています。

さらに、[強みを入社後にどう活かすのか]の部分で「今後新規事業に着手する貴社の」とあることから企業研究をしっかりおこなっていることも分かり、非常に好印象な自己PRでしょう。

部活編

■例文1

 ‌強みは、目標達成に向けて、他者を巻き込んでやり遂げる「完遂力」だ。  ‌この強みは部活で参加したフルマラソンの大会で発揮できた。前回は女子40人中37位と満足する記録が残せなかった。そこでより良い結果を目指し練習を続けていたが、大会三カ月前に骨折により一か月間の運動禁止という事態に陥った。そこで私は休止期間中だからこそ、他メンバーのサポートに徹し、チームの課題であった全体の団結感の向上に努めた。具体的には、メンバーの月間走行距離やタイムをまとめた表の作成による、練習成果の見える化や、動画撮影によるフォーム指導を行った。これにより、競争意識を高め交流機会を増やすとともに、互いに学び合う環境作りに成功し、チームとしてのまとまり意識を浸透させることに繋がった。  その結果、それぞれの作戦が功を奏して勝ち上がり26年ぶりの関東大会に出場することが出来た。  これにより、私自身もモチベーションを落とさず、練習に復帰でき、本番ではタイムを1時間縮め、3位入賞を果たすことができた。また他メンバーも4年ぶりに全員がリタイアなしでのフルマラソン完走を成し遂げた。  貴社に入社した暁にはメンバーの能力を最大限引き出し、大きな目標を達成すべく尽力していきたい 

この自己PRは向上心があるだけでなく、立てた目標に対してやり切る完遂力があることも含めアピールできています。行動をした前後の成績が書かれていることからも結果にコミットする力が備わっていることが伝わります。

■例文2

 ‌私の強みは持ち前の向上心から様々なことに挑戦し、変化を起こせる力だ。  ‌高校では強豪の柔道部で主将を務めた。当時部は関東大会に39年連続で出場しており、部内が「関東に出て伝統さえ守ればいい」という意識から練習も受動的だったことを問題視した。そこでまず共通目標を「オープン参加の全国大会に出場して勝つこと」に据え、部員の意識を一段高めた。また、OBのトレーナーを招聘し、科学的知識を普及させることで個々の練習の意味を認識させ、各自が課題克服のために能動的な練習ができるよう尽力した。  部内の雰囲気は改善され、全国大会で四回戦進出、関東大会40年連続出場を達成した。 

 ‌大学では、予備校で新規講座の企画を行った。通常業務は生徒の学習・受験戦略の立案等だったが、一歩踏み込んで自分のアイディアを活かしたいと考えた。上司に提案を行って実際に講座を実施し、生徒数増加という変化を起こせた。有志を募りゼロから雑誌も制作した。  「大人とは何か」を考える雑誌を展示会や後輩の成人式等で配布し、若者の「大人になること」への意識を変化させた。   仕事においても、常に現状に疑問を持つことで課題を見出し、リスクを恐れず挑戦していきたい。 

部活と予備校という2つのエピソードによって、向上心から挑戦する力があるという強みの再現性が高いことが伝わる自己PRになっています。

サークル編

■例文1

 ‌私の強みは、高い目標達成に向け努力できる向上心である。    ‌これが発揮されたのは、テニスサークルの主将として「サークル創設史上初の学内団体戦優勝」を達成した経験だ。前回まで4連続2位と悔しい思いをしたが、私はこの原因が結束意識の低さにあると考え、結束力強化に取り組んだ。まずチームの意識統一には、主将の自分が1人ひとりと向き合う必要があると考え、毎回練習後に30人のメンバー全員と連絡を取り意見を引き出した。また、結束力の重要さをメンバーに感じさせるため、関東1位と高い実績を持つ強豪チームに練習試合を取り付けた。  結果、メンバー同士がアドバイスし合う環境が生まれ、結束力が高まり、見事初優勝を果たした。  この強みを貴社でも生かし、常に高い目標を目指し、自ら積極的に行動して成果を出すことで貢献したい。 

目標達成に向け、課題を解決していった過程が非常に読みやすくまとめられている自己PRです。

さらに「前回まで4連続2位と悔しい思いをしたが、」と当時の気持ちも盛り込まれており、読み手に状況を想像させやすい点も良いでしょう。

もし文字数に余裕がある場合は、結束意識の低さが原因だと思った理由についても書けると良いでしょう。

■例文2

 ‌ 私は、高い目標を掲げ、周りを巻き込んでやり抜く向上心がある。  この強みは、テニスサークルの新歓代表として、新入部員数を過去35年で最高数の40名にした経験で培った。当初は新入部員数の減少が課題であり、私はその原因が部員間のやる気の差による勧誘の不十分さにあると考えた。そこで全部員と意思疎通を図るため個別面談を実施し、各々の性格やサークルの現状を把握した。そして、その内容を基に全員を広報担当、企画担当、テニスコーチ担当の3つに割り振り、全部員が当事者意識を持てるようにした。  これにより、全員がやりがいをもち積極的に新入生を勧誘した結果、上記の成果に繋がった。この経験から、リーダーとしてチームを導くには「個々が力を発揮できる環境づくり」が何よりも大事だと学んだ。   この経験を活かし、今後も全員が当事者意識を持てる環境を自ら作りあげ、自身が誰よりも熱量をかけて取り組むことで組織の大きな成果に貢献したい。 

代表として結果を残した経緯が分かりやすく書かれている自己PRです。

課題に対する施策を行ったことで、どのように当事者意識の向上に繋がったのかもう少し具体的に書けるとさらに良い文章になるでしょう。

インターン編

■例文1

 ‌  私の強みは「成果に強いこだわりを持ち、粘り強く行動できること」だ。  ‌これを発揮したのが、大手予備校の長期インターンにて、夏期講習のプロジェクトリーダーを担当し、前年比120%の18000件の申し込みを獲得した経験である。私は、広報部署でのWEB制作を担当した。具体的には、サイトや広告の分析を元に新たな施策の提案・実行・効果検証を行い、PDCAを回すことを意識して行動した。中でも、当初からの課題であった、ユーザーのサイトからの早期離脱を防ぐため、各学年用のWEBページの新規制作に注力した。これにより、ユーザー毎の学年に沿った訴求を行うことができ、申し込み獲得に繋げられた。また、メンバーが常に改善の視点を持つため、週次の会議を主催し、目標と現状の乖離の共有や、施策提案を積極的に行える環境を整備した。  このように、成果に強いこだわりを持ち、チームを巻き込みPDCAを回し続けたことが成果に繋がった。   以上の経験を活かし、仕事で問題が生じても意識的にPDCAサイクルを回して行動することで乗り越えたい。 

「前年比120%」「18000件」など数字を用いて定量的に示せています。

さらに、リーダーとして成果を出すことにこだわりを持ちつつ、メンバーも巻き込んでチームとして向上心を発揮できている点が非常に好印象です。

■例文2

 ‌私の強みは、粘り強く挑戦し続ける向上心である。  ‌この強みを、フロリダディズニーワールドにおけるインターンシップで発揮した。当初、接客業務を担当する中で、英語でのコミュニケーションに苦戦した。そこで、自らゲストとしてパークを訪れ、10人以上のキャストに話しかけ、その様子をボイスレコーダーに記録し、彼らの発音や話し方を研究した。   このように、持ち前の粘り強さと向上心を活かし、ネイティブの話し方の研究と練習を繰り返した結果、徐々に自分の言葉で意思疎通ができるようになった。原因を分析した後、具体的な解決策を検討し実行する姿勢は、お客様のニーズを深く汲み取り、最適な提案をする際に活かせると考える。 

「英語でのコミュニケーションに苦戦した」とありますが、このことをきっかけにどういう目標を立てたのでしょうか?

具体的に行動を起こしていることは伝わるのですが、どのような目標に対して行動したのかがわかると、向上心があることが伝わる良い自己PRになるでしょう。

ゼミ・研究活動編

■例文1

 ‌ 私の強みは現状にとどまらない「向上心」だ。   ‌私は元々生体系にレーザーを照射し構造変化させる物理化学の研究をしていたが、自分の知識や実験スキルの幅を広げようと専攻を生物に変える決意をした。慣れない実験の中で繊細なタンパク質を扱うことは困難だったが、   この挑戦を通じ、自分の専門分野の幅を広げることができた。    社会に出てからも新しいことに挑戦し続け、人の役に立つため活躍の幅を広げ、さらにスキルアップしたい。 

短い文字数ながらフォーマットに沿ってきれいに書けています。

文字数に余裕があれば、なぜスキルの幅を広げようとしたのか、生物の専攻を選んだのかなどの情報や、入社後の自身の強みの活かし方についてより詳細に書けると良いでしょう。

■例文2

 ‌私の強みは高い目標を持って課題を明確化し、諦めずにやり遂げることです。   ‌私は卒業研究で優秀賞を獲る目標を立てました。目標達成のため、プレゼンテーションと質疑応答の質の向上が重要であると考えました。特に質疑応答の質の向上に注力しました。具体的には、想定される質問を考え、自分自身で解決出来なかった課題は先輩や先生を頼り、多角的な視点から課題解決に取り組みました。また、知識を得るために100本の論文を読みました。本番では想定していた質問が8割でその他が2割でした。この2割の質問に対しても相手が理解できる対応が出来たと感じます。  その結果、優秀賞を受賞することができました。知識を得て、質疑応答の質を向上させた結果だと考えます。問題点を明らかにして積極的に行動し、持続的に実践することの重要性を学びました。 

[卒業研究で優秀賞を獲る目標]に対して具体的にどういった行動をしたのかが書かれているため、向上心を持ちつつ、最後までやり切ったことが伝わる良い自己PRです。最後にこの経験から得た強みをどのようにして志望企業で発揮したいと考えているかを伝えられるとさらに良くなるでしょう。

その他

■例文1

 ‌私の長所は負けず嫌いなところだ。  1歳上に兄がおり、小さなころから同じ野球チーム、同じ部活動に入っていたので、なにかと比較されることが多く、兄にできて自分ができないのは悔しくて負けず嫌いになった。どんなことでも負けず嫌いの持ち味を生かし、向上心を持って努力したいと考えている。一方で短所は、せっかちで大雑把なところがあるため簡単なミスをよく犯してしまうところだ。  学生だと謝って済む問題でも社会人になると小さなミスが信頼を失う原因にもなりうると思うので、行動する前にチェックリストを作るなど改善に努めていきたい。 

長所と短所を含む自己PRを求められていることから、両方の要素を含む自己PRが書けている点は良いでしょう。長所である負けず嫌いが発揮された結果やそれによる学びも組み込めるとさらに良いでしょう。

■例文2

 ‌私は高い目標を目指し努力し続けることができる。  ‌10年間続けたピアノで努力をする楽しさを知り、これまで常に向上心を持って部活や勉強、アルバイトに取り組んできた。高校のバドミントン部は部員の3分の2が初心者の弱小チームであった。しかし「先輩方を超える功績を残したい」という強い想いから、県大会出場を目指した。
初めは初心者と経験者で熱意に差があった。そこでチームのコミュニケーションを活性化させるため部員同士で試合中のプレーを撮影し、反省会を実施。お互いの弱点に対してアドバイスし合い、全員で強化メニューを考えた。
また勝つためには本番の試合の緊張感の中でも最大の実力を発揮する必要があると考え、他校との練習試合を開催して常に100%の力を出す精神を鍛えた。 
 こうして実力を高め、現役最後の大会では県大会出場を果たすことができた。   仕事においても高い目標に挑戦し続け、貴社の成長に大きく貢献していきたいと思う。 

フレームワークに沿って綺麗に書かれている自己PRです。エピソードが具体的に書かれているだけでなく、向上心があることを[高い目標を目指し努力し続けることができる]と言い換えているのも良いでしょう。

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自己PRで「向上心があること」を伝える時の注意点

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自己PRで[向上心]をアピールするのは問題ありませんが、「向上心があります。具体的にはテニスサークルで全国大会出場を目指しました。」というような形で伝えるのは控えた方が良いでしょう。

なぜなら、再三お伝えしていますが向上心は主観的なものであり、「高い目標を掲げていた」ことだけではあまりアピールにならないからです。

そのため、自己PRで「向上心」をアピールする場合は、目標の高さにこだわらず「掲げた目標に向かって、どう活動してきたのか」を伝える必要があります。

例えば「テニスサークルで団体戦優勝という目標達成のため、主将として部員の当事者意識を高める工夫をして、チームの結束を高めることに尽力した」などといったように具体的な言葉で伝えるようにしてみてください。

また、向上心のエピソードは[個人][チーム]の2つに分けられます。

企業は組織であるため、どちらかといえば部活やサークル活動などチームとしてのエピソードの方が、入社後の活躍イメージを持ってもらいやすいでしょう。

受験勉強などの学業や留学経験といった「個人のエピソードしかない…」という就活生は、入社後にどう活かせるかの部分について、個人の経験を将来のチーム経験に結び付けて記載するようにしましょう。

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あなたの「向上心」を活かせる企業とは?

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実際、向上心がある人・向上心の高い人にとって向いている・その力が発揮できるのはどのような企業なのでしょうか?

結論として、[若手から裁量の大きいベンチャー企業]や[成果主義の傾向が強い外資系企業]などが挙げられます。

向上心がある人にとっては、決まったルーティンワークをひたすらこなして年次とともに昇給していく形態を目指すより、入社後から大きな仕事に挑戦してみたいと考える人が多いのではないでしょうか。

さらに、挑戦を後押ししてくれる環境が整った企業も向いていると考えられます。具体的には、資格取得など入社後も新しいことに目標を立てて挑み続けられる環境です。

現時点で上記のような企業が見つけられていない、という就活生は企業のホームページや説明会、座談会等を通じてこういった情報を仕入れるとよいでしょう。

また自分1人で条件に当てはまる企業を探すのは難しいという就活生は就活エージェントを使うことを検討してみてください。

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就活エージェントの詳しいサービスが知りたい人は是非以下の記事を参考にしてください。

就活エージェントとは?利用するメリットと効果的に活用するポイントを徹底解説!
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そんな就活生に向けて本記事では、就活エージェントのサービス内容の紹介やエージェントを選ぶ際のポイント、よくある質問にお答えしています。

まとめ

本記事では自己PRで向上心をアピールする際の考え方やポイント、例文を紹介してきました。

向上心は企業が求めている素養の1つであるため、自己PRとしては非常に効果的だと言えます。

繰り返しになりますが「向上心がある」という自己PRは「高い目標を掲げているだけでは?」と思われてしまう可能性があるため、「向上心を持ってどのような行動をしたのか?その結果どうだったのか?」といったエピソードを具体的に説明するようにしてくださいね。

そうすることで向上心があることをより効果的にアピールできる自己PRを作ることができるでしょう。

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