カラオケは日本独自に作られたサービス・文化の一つです。国内では多くのメーカー、店舗があるのはもちろん、海外では「Karaoke」と呼ばれ、国籍問わず多くの人から愛されています。
従来は「歌う場所」としてのみ利用されていましたが、最近ではコロナ禍においてリモートワークをする人が増えたことを踏まえて「リモートワークをする場」としても利用されるようになりました。
各社はコンセントの完備やスマートフォン充電器の貸し出しなど、消費者の需要に応えたサービスの拡充を行っています。
本記事では、動向や仕組みについて紹介するだけでなく「将来のキャリアパスはどうなっているの?」「持っておいたほうが良い資格はある?」という人に向けて、カラオケ業界の動向やキャリア・資格・自己PRの書き方についてわかりやすく解説していきます。
またカラオケ業界の売上や利益、年収、従業員数、勤続年数をランキングで紹介しています。ビジネス規模や働きやすさ等がわかるので、確認してみましょう。
カラオケ業界の仕組み
カラオケ業界は、「カラオケ事業者」が「通信メーカー」から直接、もしくは「ディストリビューター」を介してカラオケ機器を購入し、消費者にカラオケのサービスを提供します。
それらに併せて「JASRAC」宛に著作権料を支払うというのが一般的なビジネスモデルです。
JASRACは、「一般社団法人日本音楽著作権協会(Japanese Society for Rights of Authors, Composers and Publishers)」の略称です。国内の作詞者、作曲家、音楽出版社などの権利者から著作権の管理委託を受けています。
カラオケ業界の業態
多くの人はカラオケ業界=カラオケボックスと考えるかもしれませんが、カラオケ業界は主に3つの業態から成り立っています。それぞれの業態の特徴を簡単に紹介します。
通信メーカー
通信メーカーとは、専用線・インターネットを利用してカラオケで流れる曲を配信する機器を製造している業態のことです。メーカーによって、楽曲数や音質、採点機能の仕組みなどが違います。
通信メーカーとしては「DAM」(第一興商)と「JOYSOUND」(エクシング)の2社が有名であり、多くのカラオケボックスにはいずれかの商品、もしくはどちらも導入されている場合がほとんどです。
カラオケボックス
カラオケボックスは、カラオケができる店舗経営をしている業態のことです。有名なカラオケボックスには、「カラオケ本舗招き猫」や「ビッグエコー」「カラオケ館」「カラオケBanBan」などがあります。
近年、多くのカラオケボックスではレジャー施設や飲食店との提携によって様々なサービスを提供しています。
ディストリビューター
ディストリビューターとは、通信メーカーが製造した通信カラオケ機器を、店舗(カラオケボックス)に卸している中間流通業者のことです。また、ディストリビューターは通信カラオケ機器の「賃貸」も行っています。
JOYSOUNDやDAMは直営店があるため、ディストリビューターを介さずに直接通信カラオケ機器の導入を行うケースもあります。
カラオケ業界の主な職種
ここでは、カラオケボックス・通信メーカーの主な職種を紹介します。自分のやりたい事・興味のあることがあるか確認してみましょう。
店舗経営
カラオケボックスの店舗責任者として、経営マネジメントをすることが主な仕事です。また、店舗で働くパートやアルバイトの採用や店舗管理からお客様対応まで、責任者として担当をします。責任者は経営する立場として店舗の売上高から新たな企画を考えることはもちろん、基本的な接客業務も行います。
営業
メーカーが扱っている商材を顧客企業に対して提案をするのが営業です。たとえば、エンターテイメント施設や旅館などに訪問し、自社が製造する通信カラオケ機器の提案を行います。
また、商品の提案に加えて、すでに提供した商品・サービスを利用している企業からの要望に答えることも仕事の1つです。商品の不具合についての問い合わせやクレーム対応を行うこともありますが、顧客の声を直接聞き商品に反映させられる貴重な機会であるため、非常に重要な役割になります。
企画
企画職はカラオケで利用する楽曲のプロモーションや編集など、実際に利用するユーザーと最も関わる部分に携わる仕事です。また、カラオケルームでできる新しい企画やコンテンツ、ユーザーに基づくデータを分析し店舗の集客施策も考えます。
バックオフィス(事務)
バックオフィスとは事務職のお仕事です。具体的には一般事務、営業事務、経理事務、総務事務などがあります。一般事務や営業事務ではデータ入力や営業のアシスタント、経理事務では売上管理と決算業務、総務事務は会社の設備・備品の管理を行っています。
システム開発
カラオケボックスで利用する端末を制作する仕事です。システムの良し悪しはユーザーがまた利用してくれるかどうかを大きく左右するため非常に重要な仕事になります。
カラオケ業界の主な企業
ここでは、カラオケ業界の中でもカラオケボックスの主な企業を4つ紹介します。それぞれの企業の特徴を簡単に把握しておきましょう。
コシダカホールディングス
コシダカホールディングスは、「カラオケ本舗 まねきねこ」やフィットネスクラブ「カーブス」などを運営しています。カラオケ業界初となるドリンクバーの設置や、高校生グループへの部屋代無料などのサービスを提供した企業であり、顧客ファーストのサービス展開をしています。
第一興商
第一興商は通信カラオケ機器「DAM」の販売や、カラオケ店舗「ビッグエコー」を運営しているカラオケ業界大手企業です。カラオケ事業の他にも、Web配信事業や飲食店事業、音楽ソフト事業など多岐にわたってサービスを展開しています。
B&V
B&Vはカラオケ店舗「カラオケ館」を運営、2018年には「シダックス」のカラオケ運営会社2社を売却したため、2018年からは「シダックス」の運営も行っています。他にも、給食・食堂運営受託を行っており、グループ企業で購入した食材を使った料理メニューが特徴的です。
AOKIホールディングス
AOKIホールディングスはカラオケ店「コート・ダジュール」やネットカフェ「快活CLUB」、フィットネスクラブ「FiT24」や結婚式場「アニヴェルセル」など様々な分野で運営しています。コートダジュールはカラオケ以外にも仕事や会議などのビジネスシーン、イベントの開催ができるようにコンセプトルームがあります。また、小学生以下のお子さんのルーム料金無料サービスもあり、家族での利用促進もしています。
鉄人化計画
鉄人化計画は、東京都と神奈川県を中心に展開している「カラオケの鉄人」を運営しています。他にも、飲食事業や美容事業、アライアンス事業(※)などを展開しており、アライアンス事業ではアニメやゲームとのコラボを行っています。
※アライアンス事業とは、事業をさらに成長させるために複数の異なる企業が技術や人材などの資源を出しあう契約(アライアンス契約)を結び、共同で行う事業のことです。
カラオケ業界の動向
ここではカラオケ業界の動向を3点紹介していきます。それぞれ以下のトピックスについて紹介しているので、確認しておきましょう。
■カラオケ業界におけるM&A
・カラオケ館とシダックス
・コシダカHDと海外企業
■カラオケ以外のサービスの拡充
・個室でテレワーク
・個室で動画鑑賞
・フードデリバリー
まず動向を学ぶ前にカラオケ業界について数字で見てみましょう。2020年から猛威を振るう新型コロナウイルスの感染拡大により、各店舗は感染予防の一環として休業や閉店を余儀なくされました。2021年~2022年には経済活動が徐々に再開し、規制も緩和されたことによって回復の兆しが見られます。
参照元:業界動向サーチ/2021‐2022年の業界レポート。2022年11月10日作成時点カラオケ業界の売上推移
以下は、カラオケ業界の大手2社の2018年〜2022年(現在)までの売上推移を表したグラフになります。
参照元:第一興商/2018年から2022年の決算説明会資料を参照
コシダカHD/2018年から2022年の決算説明会資料を参照
※第一興商は決算の時期がその年の2月であるため、コロナ禍における売上高の減少は2021年度に反映されています。
ビックエコーを経営する第一興商、まねきねこを経営するコシダカHDともに、2020年から大流行している新型コロナウイルスの感染拡大によって売上が大幅に減少しています。
理由として、カラオケは歌を歌う場所であるため飛沫が多く飛び、また大人数で利用する場合が多いことから、カラオケによるクラスターが多く発生したことがあげられます。また、カラオケという性質上、感染対策を行ったうえでの利用が難しく、休業要請が他の施設やお店よりも厳しかったため、ほとんどの店舗が休業し、売上高の大幅な減少につながっています。
しかし、2022年のコシダカHDの売上はV字回復となっています。コシダカHDが運営する「まねきねこ」では飲食の持ち込みが自由という大きな特徴があり、このようなサービスの柔軟性がコロナ禍においても様々な顧客層へリーチしました。その結果、「まねきねこ」ブランドが浸透し、コロナ禍におけるV字回復に繋がりました。
現在もコシダカHDのみならず多くのカラオケボックスが、マイクの消毒や換気や検温、フェイスシールドや手袋、アルコール消毒を用意するなど、安心して利用できるよう対策を行っています。
カラオケ業界におけるM&A
多くのカラオケボックスが「DAM」もしくは「JOYSOUND」の通信カラオケ機器を導入しています。そのため、どのカラオケボックスも”歌う際に使用する機器”自体の性能は変わりません。そこでカラオケボックスを展開している各社は、”歌う際に使用する機器”以外で他社と差別化を図るために、M&A(企業の合併・買収)を行いながらサービス数の増加や国外への事業展開を積極的に行っています。
カラオケ館とシダックス
「カラオケ業界の主な企業」でも少し紹介したように、「カラオケ館」を経営する株式会社B&Vは、2018年に「シダックス」を運営するシダックス・コミュニティー株式会社を完全子会社化しました。シダックスは郊外中心、「カラオケ館」は都心の繁華街を中心に出店していたため、B&VはこのM&Aを通して効率よく事業の拡大に成功しました。
コシダカHDと海外企業
まねきねこを経営するコシダカHDはシンガポールでカラオケチェーンを11店舗展開するK BOX ENTERTAINMENT GROUP PTE LTDの全株式を取得し、M&Aしました。このM&Aが東南アジア進出のきっかけとなり、2018年にはマレーシアでもカラオケ店を展開しています。このように、M&Aが新店地への事業拡大に繋がるケースもあります。
カラオケ以外のサービスの拡充
近年、カラオケボックスは「歌を歌う」という目的以外で使用する人が増えています。
個室でテレワーク
コロナ禍におけるリモートワークが普及すると、多くのカラオケ店では「Wifi完備」「防音」「個室」というカラオケボックスが持つポテンシャルを活用し、「個室でリモートワーク」という新しい利用方法を提案しました。ビックエコーでは30分・1時間・3時間という単位で時間を設定しており、コンセントを利用することやドリンクバーを付けるなどサービスも非常に充実しています。
個室で動画鑑賞
JOYSOUNDを製造する株式会社エクシングでは「みるハコ」というサービスを提供しています。従来、カラオケボックスの個室に設置されているテレビはあまり大きいものがありませんでしたが、最近では大きなテレビが設置されている部屋や、壁全体に映し出されるプロジェクタータイプが増えてきています。
これらのテレビやスクリーンを使って好きな映画やミュージックビデオ、ライブビデオを観られるサービスが「みるハコ」です。
カラオケボックスの個室は音響設備が非常に充実しているため、スマホや自宅のテレビでは味わえない迫力と臨場感のある映像を楽しむことができると話題を呼びました。
フードデリバリー
ビックエコーではコロナ禍でカラオケを利用できない消費者に、“おうちでビッグエコー気分”を味わってもらおうと、店内で提供しているフードを「UberEats」から注文できるサービスを開始しました。デリバリー事業への参入において、ビックエコーの最大の強みは「営業時間」でした。ほとんどの飲食店は23時には閉店してしまいますが、ビックエコーは深夜営業を行っているため、配達可能時間のギリギリまでフードを提供することができます。
このように、カラオケ業界の多くの企業では時代の流行や環境の変化に柔軟に対応した「新しいサービス」を提供し続けています。
カラオケ業界に関する資格の紹介
カラオケ業界に就職するにあたって必要な資格はありませんので、基本的に誰でも挑戦することができる業界です。言い換えれば、他の就活生との差別化が難しいということです。
そこで、持っておくと強みになる資格として「カラオケエンジニア検定」というものを紹介します。
これは、「音のスペシャリスト」育成という観点から、事業者の地位向上と世界に誇る社会文化「カラオケ」のさらなる普及と発展を目指して平成26年に開講されたもので、カラオケ業界特有の資格検定制度になります。
2級、1級、エキスパートと3段階があり、2級では主に音源管理や音の入出力の仕組み、カラオケ機器の設置をDAMとJOYSOUNDそれぞれで勉強します。1級・エキスパートでは2級で学んだことについてより専門的な観点から勉強します。
音響理論や設置方法についての知識はカラオケ業界の通信メーカー、ディストリビューター、そしてカラオケボックスでの勤務、どの場面でも必ず役に立つため持っていて損はない資格と言えます。
しかし、冒頭にも説明した通り、カラオケエンジニアの資格が必ず必要というわけではなく、資格を持っていても就職できる保証はもちろんありません。そのため、カラオケ業界特有の資格にこだわらなくとも、例えば英検やTOEICなど他の業界でも強みとなる資格・検定に力を入れることも1つの手段でしょう。
資格取得において大事なのは、「どんな資格を取得したか」ではなく、「その能力をカラオケ業界に就職するにあたってどのように活かせるか」を説明できることです。そのため、まずはカラオケ業界にはどのような能力が求められているのかを考えてみましょう。
以下では「カラオケ業界の求める人物像」を紹介しています。是非参考にしてみてください。
カラオケ業界の志望動機の書き方
カラオケ業界の志望動機を書く際は「なぜカラオケ業界なのか」「なぜその会社なのか」をしっかりと深堀りしておくことが必要です。
具体的には自分が将来何を成し遂げたいのか、例えば『採点システムやアプリなどを通してカラオケボックスを「お客様と他のお客様」、そして「お客様とアーティスト」が繋がりを持てる場所にし、カラオケボックスとしての可能性を広げていきたい』などといったカラオケ業界ならではの理由を述べるようにしましょう。
“なぜその会社なのか”については、他の企業ではなくその企業でなければいけない理由を伝えます。
例えばビックエコーであれば、社会状況に応じた柔軟かつ斬新な新サービスの提案力が強みです。コロナ禍でリモートワークをするビジネスパーソンに向け、「個室でテレワーク」という新しい利用方法を提案しました。また、「深夜営業」「メニューが豊富」という点に着目しデリバリー事業にも参入しました。それにより、今では幅広い世代から利用されており、400店舗を超えるほどの店舗展開をしています。
企業ごとの特徴や強みを把握した上で、志望企業を決めるようにしましょう。カラオケ業界の志望動機の例文を見てレベル感を掴みたい方は以下の記事を参考にしてみてください。
関連記事:カラオケ業界の書き方と例文~第一興商など2社の選考通過ESを公開~
カラオケ業界でうける自己PRの書き方
自己PRの書き方について学ぶ前に、まずはカラオケ業界の求める人物像を把握しておきましょう。
企業に評価される自己PRをするためには、その業界ではどのような人が求められているのか知っておくことが重要です。
カラオケ業界の求める人物像
カラオケ業界には大きく「通信メーカー」「ディストリビューター」「カラオケボックス」の3つの業態があると説明しました。
ディストリビューターとカラオケボックスで勤務する場合には、取引先やお客様との接客をメインに行うため、大前提としてコミュニケーション能力が必要です。
また、通信メーカー、ディストリビューターの場合には、商品知識や適切なアドバイスができる提案力も必要になってきます。
また、新しいサービスや商品を企画するにあたっては、世の中が求めている商品はなにか?どのような機能が付いていると喜んでもらえるのか?を考える場面があります。世の中のトレンドやお客様の声をアンケート結果や数値から把握・認識する能力も求められるでしょう。
カラオケ業界の求める人物像について学んだら次は自己PRの書き方を学んでいきましょう。
自己PRの基本的な書き方
自己PRを書く際は基本的に「強み⇨エピソード⇨結果・学んだこと⇨入社後どう活躍できるか」の順番で書きます。
(1)結論
自己PRを書く際は最初に「私は○○することができます」といったように自分の長所を端的に述べます。
最初に結論を述べ面接官に今から何の話をするのか伝えることで、聞き手側も話が入りやすくなります。
そのため、自己PRをする際は結論として、まず長所を伝えるようにしましょう。
(2)エピソード
長所を伝えたら、実際にその長所があることを証明できるエピソードを交えます。
ここではできるだけ具体的なエピソードを伝えるために、その出来事の中で生じた課題・目標や、その課題・目標に対してどのような行動をとったのかについてまで書くようにしましょう。
また企業は、課題・目標やそれに対する行動を通してその人の人柄や価値観を判断しているため、なぜその課題・目標に取り組もうと思ったのか、なぜそのような行動をとったのかについて、しっかりと見つめ直しておいてください。
(3)結果・学んだこと
エピソードの次は、自分がとった行動によってどのような結果になったかについても書きましょう。
結果を書く際は、定量的に表すことを意識してください。
例えば「〇〇というアイディアを出し実践したところ、売上を40%上げることができた」など数字を用いてアピールした方が相手に伝わりやすいです。
また、この経験を通して何を学んだのかについても書きます。
面接官はその人の学びからも価値観や人柄を判断しています。価値観や人柄はその学生を採用するかどうかの大きなポイントとなるため、自分がどういった人なのか、いかにその企業に必要な人材であるのかをアピールするようにしましょう。
(4)入社後どう活躍できるか
企業は採用活動を通して、自社に貢献してくれる人材を求めています。つまり、面接官にこの学生は「自社で活躍する素養がある」と思わせるのが大事です。
そこで自己PRをする際は、最後に今伝えてきた長所をどのように志望企業の業務に活かしていくかまで伝えるようにしてください。
そのためには企業が求めている人物像を把握する必要があります。業界研究・企業研究を通してどのような強みをアピールするのか考えておきましょう。
より詳しい自己PRの書き方について知りたいという方は以下の記事を参考にしてください。
関連記事:
企業から評価される自己PRの書き方とは?ポイントや注意点をわかりやすく解説
また「志望企業に評価される志望動機・自己PRの書き方が知りたい」「選考通過率を上げたい」という方は、無料無修正エロ動画を利用してみてください。
カラオケ業界ランキング
ここではカラオケ業界のランキングを「業績」と「社内環境」に分けて紹介します。
カラオケ業界の業績ランキング
参照元:業界動向サーチ/カラオケ業界の業績ランキング(2021-22年)は上記企業の有価証券報告書に基づき作成しています。ランキングは上記企業のデータの合計または平均を表したものです。大創産業は非上場会社のため経営利益・利益率においてランク外となっています。※2023年2月28日時点売上については1位が第一興商、2位がコシダカHD、3位がAOKI HD、経常利益は1位がAOKI HD、2位が第一興商、3位が鉄人化計画です。
新規顧客を獲得するための取り組みやコロナ禍での新しい利用方法を積極的に提案した企業の売上が比較的上位にきています。
売上や利益、利益率をチェックした方が良い理由は、以下の2点です。
・売上は企業の財務力を表しているから
・利益、利益率は企業が行っているビジネスの成否を示しているから
売上は企業の財務力、ビジネスの規模を表しています。つまり売上が高い企業の方が行っているビジネスの規模が大きいということです。
またA社とB社が同じ利益の場合、売上が大きい企業の方が金融機関からの融資を受けやすいとされているため、売上を見ることで企業の資金調達力もチェックすることができます。
次に利益、利益率は企業が行っているビジネスの成否を示しています。そのビジネスによる付加価値がどれくらいあるかを測る指標です。
つまり利益がほとんど出ていなかったり、赤字だとビジネスに何らかの問題があるということになります。
ただし、このランキングだけでなく、成長率も大事であるため各企業の過去についても振り返っていきましょう。
カラオケ業界の社内環境ランキング
参照元:業界動向サーチ/カラオケ業界の社内環境ランキング(2021-22年)は上記企業の有価証券報告書に基づき作成しています。ランキングは上記企業のデータの合計または平均を表したものです。大創産業は非上場会社のため経営利益・利益率においてランク外となっています。※2023年2月28日時点年収は1位がコシダカHD、2位がAOKI HD、3位が第一興商、勤続年数は1位が第一興商、2位がAOKI HD、3位が鉄人化計画となります。
勤続年数が長いということは定着率が高いということになります。一概には言えませんが、定着率が高い会社は良い会社である可能性が高いです。
また従業員数が多い会社は多様な人と関わり合うことができるというメリットがあります。しかし多いと自分の意見が通りにくい場合もあるというデメリットもあるため、自分にとってどの環境が合っているのか考えてみましょう。
まとめ
本記事ではカラオケ業界について紹介してきました。カラオケボックスは「DAM」「JOYSOUND」のどちらかが設置されている場合がほとんどであるため、各社はフードや料金、独自のサービスで他社との差別化を図っています。
新型コロナウイルスの感染が拡大したことによって、多くの店舗では休業を強いられ売上は大幅に減少しましたが、最近ではワクチン等によってコロナウイルスの感染者数が減少し、カラオケボックスへの需要も徐々に回復しています。
今後はウィズコロナの社会において、カラオケボックスを「テレワーク」「みるはこ」など歌う以外の目的で利用する人がより増えていくと予想されます。
動向について理解ができた人は、自分のキャリアややりたいことにも目を向けてみましょう。自分の言葉で話せるようにしておくことで、面接で説得力を増すことができます。
読者の中には「就活の全体的な概要についてまだ分かってない。。。」「何から始めればいいの?」という方がいらっしゃると思います。そのような方は、まず下記の記事から就活の基礎について勉強してみることを推奨します!
基礎を理解したうえで業界研究を始めることで、業界に関する理解をより深めることができるでしょう。
●”カラオケ業界”の主な職種
職種(1):店舗経営
職種(2):営業
職種(3):企画
職種(4):バックオフィス(事務)
職種(5):システム開発
●”カラオケ業界”の動向
動向(1):カラオケ業界の売上推移
動向(2):カラオケ業界におけるM&A
・カラオケ館とシダックス
・コシダカHDと海外企業br> 動向(3):カラオケ以外のサービスの拡充
・個室でテレワーク
・個室で動画鑑賞
・フードデリバリー
●”旅行業界”の求める人物像
・コミュニケーション能力
・アドバイス力
・ニーズを把握・認識できる
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