古代より、「本」は人々にとって貴重な情報源の1つです。しかし、インターネットが普及し、多くの人が以前よりも簡単に情報を得られるようになったため、本を読む人が減少し、その結果活字離れが進みました。また、本を紙ではなく電子書籍として販売する出版社が増えるなど、様々な要因から書店業界は縮小を続けています。
そこで、書店業界の各社は、書店の「オンライン化」と「リアル書店」双方向から顧客に対アプローチをしたり、積極的なM&Aを行ったりすることで、生き残りを図っています。
本記事では「書店業界ってどんな仕事があるの?」「将来性はあるの?」「いまの課題に対する各社の取り組みは?」といった疑問のある人に向けて、書店業界の動向や仕組みについてわかりやすく解説していきます。
また書店業界の売上や利益、年収、従業員数、勤続年数をランキングで紹介しています。ビジネス規模や働きやすさ等がわかるので、確認してみましょう。
書店業界の仕組み
書店業界は、「出版取次」業者が「出版社」から商品を仕入れ、それを「書店」に委託販売する形で卸し、消費者の元へ商品を届けるビジネスモデルが一般的です。
最近では、利益率を上げるため出版取次業者を介さず、出版社から直接仕入れる書店もあります。
書店大手の紀伊國屋書店では、取次ぎを介さずに出版社との直接取引を本格化させています。
今後は、書店の利益率を高めるため、取次ぎを介さない書店が増えていくと考えられています。
書店業界の職種
ここでは多くの企業に共通する職種を紹介します。職種は企業によって違いがあるため、各社の新卒採用ページなどでその会社特有の職種などがないかを確認しておきましょう。
店舗販売
店舗販売は社会状況や人々のニーズに基づいて店舗づくりをする仕事です。1人でも多くのお客様に足を運んでいただき、1冊でも多くの本を手に取ってもらえるように、分かりやすい本の配置を考えることから、本の注文・管理・返品まで、仕事内容は多岐に渡ります。
また、本のネット購入が増えていることを踏まえて、直接店舗に来てもらえるようなイベントの企画・運営も行います。
営業
中小・大手企業、大学、図書館、官公庁、病院向けに、書籍・雑誌、データベース等の自社のサービスを提案する仕事です。他にも、教育機関向けパソコン教室の設置、学校向け教科書販売のeコマース化(※1)、図書館の受託業務など、BtoB(※2)分野の様々な事業に取り組みます。
(※1)eEコマースとは「Electric Commerce」の略で、電子商取引を指します。
(※2)BtoBとは「Business to Business」の略で、企業間で行われる取引を指します。
書店業界の動向
ここでは書店業界の動向を4点紹介していきます。それぞれ以下のトピックスについて紹介しているので、確認しておきましょう。
■書店業界のデジタル化
■「リアル書店」の魅力を伝えるための取り組み
■ 書店業界のM&Aと海外進出
まず動向を学ぶ前に書店業界について数字で見てみましょう。
近年、電子書籍の普及が進んだため書店の需要が低下し売上が減少を続けていましたが、コロナ禍における巣ごもり需要により利益率は右肩上がりとなりました。
参照元:業界動向サーチ/2021‐2022年の業界レポート。2022年12月14日作成時点書店業界の店舗数推移
以下は2003年から2022年までの書店店舗数の推移を表したグラフになります。
参照元:出版科学研究所 総書店数ご覧の通り、店舗数は減少の一途をたどっており、2003年と2022年の書店数を比較すると約半分へと減少していることが分かります。書店数の減少はここ20年近く続いており、年間で数百店の減少が常態化しているのです。
国内の書店が年々減少している理由として以下のような原因が考えられます。
電子書籍化
文字通り書店業界が販売する商品は主に「本」になるため、本に関する変化は書店業界にも大きく影響を及ぼします。
近年、スマートフォンやタブレットが広く普及し、さまざまなものが電子データ化されて、気軽に持ち歩けるようになりました。その代表格が「電子書籍」です。
「いつでも・どこでも・手軽に読める」という利点から、多くの人が紙媒体ではなく電子版の書籍を購入するようになりました。
電子書籍の利用者が増えたことを踏まえて、多くの出版社がその需要に対応しようと出版物の電子化を進めました。その結果、電子書籍の種類が書籍から「コミック」や付録が付いていない「雑誌」にまで広がり、今では書店で購入できるほとんどの本がスマートフォンやタブレット上で読むことができます。
電子書籍の普及から、実際に書店に出向いて紙媒体の本を購入する人が減少し、結果的に店舗数の減少につながったと考えられます。
活字離れ
また、人々の生活習慣の変化にも原因があると考えられています。それが、人々の「活字離れ」です。
上述の通りスマートフォンやタブレットが広く普及したことで、誰でも簡単にインターネットを利用できるようになりましたが、同時に書籍や新聞などの「印刷物による活字媒体」の利用率が低下しました。
この現象は「活字離れ」と呼ばれ、社会問題の1つと定義されるほど深刻な問題とされています。人々の「活字離れ」が進んだことによって、印刷物の本を読む人が減少し、その結果、書店の利用率が低下したと考えられます。
新型コロナウイルスの影響
2020年から世界中で猛威を奮っている新型コロナウイルスによって、書店業界の業績はマイナスとプラスそれぞれの影響を受けました。
新型コロナウイルスの感染拡大により緊急事態宣言が出され、多くのビルが「臨時休業」や「時短営業」を余儀なくされました。丸善ジュンク堂や紀伊國屋書店などの大規模な書店の場合、駅ビルやショッピングモールのショップとして営業していることがほとんどであるため、ビル内の書店も臨時休業・時短営業をすることとなり、多くの企業で赤字となったのです。
また、新型コロナウイルスの感染拡大によってリモートワークが推奨された結果、出版社・工場の制作・生産などが追いつかないという事態が起きただけでなく、他国から届くはずの付録が届かないという問題も発生し、一部の月刊誌においては一時的な休刊や発売延期となりました。
そのため、書店で販売できる商品そのものも減少し、売上低下に繋がりました。
一方で多くの会社や学校がテレワークや休校となり、自宅で過ごす時間が増えたことによって、ビジネス書や学習参考書・辞書、コミックスや付録付き雑誌の売れ行きは好調となりました。
コミックスに関しては、2019年頃から驚異的な売れ行きが続いている『鬼滅の刃』(集英社)など売れ筋商品の存在もありますが、店頭では長い巻数の作品を一括購入するケースも見受けられることから、休校や外出自粛などによる「巣ごもり需要」が関係していると考えられます。
書店運営のデジタル化
近年、人々の活字離れや電子書籍の利用率が増えたことを踏まえて、書店業界は書店の「デジタル化」を積極的に進めています。
新型コロナウイルスの感染拡大によって、多くの書店で長時間の立ち読みなどが禁止とされるなど「書店の滞在時間の短縮」という意識が書店側・お客様側双方に浸透しました。これにより、家族などの複数人での来店を減らし、目的の書籍を短時間で購入するという購買スタイルが主流となりました。
これらの購買スタイルに対応すべく、多くの書店で導入された物が「ネット販売」や「オンラインでの在庫確認システム」です。
オンラインでの在庫確認システムとは、行きたい店舗に目的の商品の在庫があるかを自宅で確認でき、取り置きをすることで、直接お店に出向いた時に商品を探すことなくレジで受け取ることができるシステムです。在庫確認システムは「わざわざ行ったのに在庫がなかった」「取り扱っていなかった」という事態を防ぐことが可能にするため、現在多くの書店で導入されています。
他にも、書店で行われているイベントのオンライン配信や(※)オーディオブックサービスの開始など、多くの書店で「オンライン化」が進められています。
(※)オーディオブックとは書籍やテキストなどを読み上げるオンライン上の音声コンテンツのことです。
「リアル書店」の魅力を伝える取り組み
上記では人々のニーズや生活の変化に伴う書店の「オンライン化」について紹介しました。しかし、書店業界ではお客様に実際に店舗に足を運んでもらい、直接本に触れるいわゆる「リアル書店」の魅力を伝えるための取り組みも積極的に行われています。
まずは、出版社と書店が協力して行うものとして、特定の出版社の書籍購入者を対象とした抽選企画です。例えば、購入した商品のバーコードをはがきに張り付けて送ることでディズニーランドのチケットなどが当たるといったものがあります。
コミックスの場合、1冊買うごとにキャラクターが描かれているしおり1枚がプレゼントされる等の企画も人気です。これらは、オンラインで購入した場合には受け取れない特典であるため、人々が「リアル書店」に出向く理由の1つとなっています。
また、書店内で行われているイベントとして、本の購入者を対象とした作者のサイン会やお渡し会、子供から大人までを対象とした本にまつわるワークショップがあります。
これらはほとんどの書店で行われている企画・イベントです。以下では、各書店が独自で行っているイベントを紹介します。
紀伊國屋書店
紀伊國屋書店では、対象商品を店頭にて購入したお客様に「特別レシート」を発行するサービスを行っています。例えば、作者からのお礼のメッセージとサインが印字されたレシートや、コミックスの場合はキャラクターが印字されているレシートなど、店舗で購入した方のみが受け取れるサービスです。特別レシートは紀伊國屋書店ならではの斬新なサービスであり、レシートを求めて紀伊國屋で購入するという人もいる程話題となっています。
丸善ジュンク堂書店
丸善ジュンク堂書店では、2014年より年に1度、本物の大型書店に1泊して好きなだけ店内の本を読むことができる企画「丸善ジュンク堂に住んでみるツアー」を開催しています。
本好きが一度は考える「本屋に住みたい」という願望を叶えてくれる企画であり、2014年の初回開催時には競争率約2800倍、2017年の名古屋では約115倍、2018年の高松でも約17倍となる大人気イベントです。イベントでは存分に読書ができる自由時間の他、「真夜中の読書会」として参加者同士でおすすめの本を紹介しあうイベントも行います。
これはまさに「リアル書店」の魅力を存分に生かしたイベントであり、参加者同士を繋げる交流の場としても機能しています。
有隣堂
有隣堂では一部店舗にてカフェが併設されており、電子書籍の無料貸出や、購入前の本を3冊まで書店から持ち込むことができます。
カフェで本の試し読みができるのは、自分の興味がある作品かどうかを購入前に確認できるため、全ての人にとってとても有意義なサービスと言えます。また、本好きな人にとっても購入することなく無料で本を3冊まで読むことができるため非常に魅力的なサービスといえるでしょう。
書店業界のM&Aと海外進出
今後、より多くの人が電子書籍を利用することが予想され、書店業界はより厳しい状況になることが予想されます。そのため、書店業界では経営の多角化や地域・購入者のニーズに合わせた書店へと変わることが求められており、その方法として用いられているのがM&Aや海外進出です。
M&A
2019年、蔦屋書店を経営する株式会社TSUTATAは、大阪・東京や香港などにも拠点をおく株式会社旭屋書店および株式会社東京旭屋書店の両社の株式を取得し、子会社化しました。
70年以上の歴史を持つ老舗書店である旭屋書店が持つ書店運営のノウハウや豊かな人材と、TSUTAYA独自のデータベース・マーケティングや企画力、リソース・知的資本と掛け合わせることで、新しいライフスタイル提案型の書店づくりを加速させることが期待されています。
2017年には、カルチュア・エンタテインメント株式会社が大日本印刷株式会社が保有する株式会社主婦の友社をM&Aしました。同社は、2012年に趣味雑誌の株式会社ネコ・パブリッシングを、2015年に「美術手帖」を手掛ける株式会社美術出版社、2017年にアニメに強い株式会社徳間書店をM&Aするなど非常に積極的なM&A事業が行われています。
これらのM&Aにより、同社は様々な分野のコンテンツ作成から販売までを自社で完結させることができ、余計な中間コストを省くことに成功しました。
海外進出
国内の書店企業の中でも特に積極的に海外展開を行っているのが大手書店チェーンの紀伊國屋書店です。1969年に海外1号店となるサンフラシスコ店を開店して以来、アメリカ、シンガポール、インドネシア、マレーシア、タイ、などを含む11カ国で約40店舗を営業しています。国内の市場が大きく縮小している書店業界の中でも同社が堅調な業績を維持している理由と言えるでしょう。
最新の事例は、2022年11月に行われたフィリピンを代表する書店チェーン店Fully Bookedとの業務提携とフィリピンへの出店です。
海外店では、現地在住の日本人だけでなく、広い読書ニーズに応える「現地密着」の書店として読書文化の向上に寄与すること、また、日本発のコンテンツやサービスの提供を通じて日本の文化の発信基地となること、そしてさまざまな文化の交差点として言語や民族を越えた人々の相互理解に寄与すること、という基本理念が掲げられています。
現在、紀伊國屋書店は各国において”Books Kinokuniya”として広く認知される世界的に有名な書店となりました。
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書店業界の志望動機の書き方
書店業界の志望動機を書く際は「なぜ書店業界なのか」「なぜその会社なのか」をしっかりと深堀りしておくことが必要です。
具体的には自分が将来何を成し遂げたいのか、例えば「活字離れが進む日本社会において、書店内で行われる斬新なイベントの企画やSNSを最大限に活用した宣伝を通して、若者を含むより多くの人々に本の魅力を伝えたい」などといった書店業界ならではの理由を述べるようにしましょう。
“なぜその会社なのか”については、他の企業ではなくその企業でなければいけない理由を伝えます。
例えば紀伊國屋書店であれば、グローバルな店舗網の拡大を強みにしています。海外店では「読書文化の向上に貢献すること」「紀伊國屋書店が日本文化の発信基地となること」「様々な文化の交差点として言語や民族を超えた人々の相互理解に寄与すること」という3つの基本理念に基づいて現地の人々の読みたい作品から、日本発のコンテンツやサービスの提供の両方を行ってきました。それにより、現在では世界11か国、約40店舗を営業しています。
企業ごとの特徴や強みを把握した上で、志望企業を決めるようにしましょう。書店業界の志望動機の例文を見てレベル感を掴みたい方は以下の記事を参考にしてみてください。
関連記事:本屋の志望動機の例文・書き方
書店業界でうける自己PRの書き方
自己PRの書き方について学ぶ前に、まず書店鏡業界の求める人物像を把握しておきましょう。
企業に評価される自己PRをするためには、その業界ではどのような人が求められているのか知っておくことが重要です。
書店業界の求める人物像
店舗販売員として働く場合、接客をメインに行う仕事であるため、大前提としてコミュニケーション能力が必要です。また、来店されたお客様にとって、「どの置き方が1番目につくか」「興味を引くか」などを考えて、1冊からジャンル自体の配置場所など工夫する力も必要となってきます。
加えて、本を買い求める人の中には「テレビで見て、、」といったきっかけで来店する人も少なくありません。そのため、直木賞・芥川賞などの受賞作品はもちろん、テレビで取り上げられた作品など注目作品を常にキャッチアップしていく情報収集力やトレンド力が必要になります。
そして、企画をする場合には、お客様のニーズに基づいてリアル書店の魅力が伝わる新しいイベント、新型コロナウイルス等によって直接出向けない人でも楽しめるオンラインコンテンツを企画する力が強く求められます。
書店業界の求める人物像について学んだら次は自己PRの書き方を学んでいきましょう。
自己PRの基本的な書き方
自己PRを書く際は基本的に「強み⇨エピソード⇨結果・学んだこと⇨入社後どう活躍できるか」の順番で書きます。
(1)結論
自己PRを書く際は最初に「私は○○することができます」といったように自分の長所を端的に述べます。
最初に結論を述べ面接官に今から何の話をするのか伝えることで、聞き手側も話が入りやすくなります。
そのため、自己PRをする際は結論として、まず長所を伝えるようにしましょう。
(2)エピソード
長所を伝えたら、実際にその長所があることを証明できるエピソードを交えます。
ここではできるだけ具体的なエピソードを伝えるために、その出来事の中で生じた課題・目標や、その課題・目標に対してどのような行動をとったのかについてまで書くようにしましょう。
また企業は、課題・目標やそれに対する行動を通してその人の人柄や価値観を判断しているため、なぜその課題・目標に取り組もうと思ったのか、なぜそのような行動をとったのかについて、しっかりと見つめ直しておいてください。
(3)結果・学んだこと
エピソードの次は、自分がとった行動によってどのような結果になったかについても書きましょう。
結果を書く際は、定量的に表すことを意識してください。
例えば「〇〇というアイディアを出し実践したところ、売上を40%上げることができた」など数字を用いてアピールした方が相手に伝わりやすいです。
また、この経験を通して何を学んだのかについても書きます。
面接官はその人の学びからも価値観や人柄を判断しています。価値観や人柄はその学生を採用するかどうかの大きなポイントとなるため、自分がどういった人なのか、いかにその企業に必要な人材であるのかをアピールするようにしましょう。
(4)入社後どう活躍できるか
企業は採用活動を通して、自社に貢献してくれる人材を求めています。つまり、面接官にこの学生は「自社で活躍する素養がある」と思わせるのが大事です。
そこで自己PRをする際は、最後に今伝えてきた長所をどのように志望企業の業務に活かしていくかまで伝えるようにしてください。
そのためには企業が求めている人物像を把握する必要があります。業界研究・企業研究を通してどのような強みをアピールするのか考えておきましょう。
より詳しい自己PRの書き方について知りたいという方は以下の記事を参考にしてください。
関連記事:
企業から評価される自己PRの書き方とは?ポイントや注意点をわかりやすく解説
志望企業に評価される志望動機・自己PRの書き方が知りたい」「選考通過率を上げたい」という方は、無料無修正エロ動画を利用してみてください。
書店業界ランキング
ここでは書店業界のランキングを「業績」と「社内環境」に分けて紹介します。
書店業界の業績ランキング
参照元:業界動向サーチ/書店業界の業績ランキング(2021-22年)は上記企業の有価証券報告書に基づき作成しています。また企業名にあるホールディングスを「HD」と省略しています。2023年2月28日時点売上については1位が丸善CHI HD、2位が紀伊國屋書店、3位がブックオフグループHD、経常利益は1位が丸善CHI HD、2位がブックオフグループHD、3位が文教堂グループHDです。
海外展開や新規顧客を獲得するための斬新なイベントを積極的に行っている企業の売上が比較的上位にきています。
売上や利益、利益率をチェックした方が良い理由は、以下の2点です。
・売上は企業の財務力を表しているから
・利益、利益率は企業が行っているビジネスの成否を示しているから
売上は企業の財務力、ビジネスの規模を表しています。つまり売上が高い企業の方が行っているビジネスの規模が大きいということです。
またA社とB社が同じ利益の場合、売上が大きい企業の方が金融機関からの融資を受けやすいとされているため、売上を見ることで企業の資金調達力もチェックすることができます。
次に利益、利益率は企業が行っているビジネスの成否を示しています。そのビジネスによる付加価値がどれくらいあるかを測る指標です。
つまり利益がほとんど出ていなかったり、赤字だとビジネスに何らかの問題があるということになります。
ただし、このランキングだけでなく、成長率も大事であるため各企業の過去についても振り返っていきましょう。
書店業界の社内環境ランキング
参照元:業界動向サーチ/書店業界の社内環境ランキング(2021-22年)は上記企業の有価証券報告書に基づき作成しています。ランキングは上記企業のデータの合計または平均を表したものです。2023年2月28日時点年収は1位がブックオフグループHD、2位が丸善CHI HD、3位が文教堂グループHD、勤続年数は1位が文教堂グループHD、2位がブックオフグループHD、3位が丸善CHI HDとなります。
勤続年数が長いということは定着率が高いということになります。一概には言えませんが、定着率が高い会社は良い会社である可能性が高いです。
また従業員数が多い会社は多様な人と関わり合うことができるというメリットがあります。しかし多いと自分の意見が通りにくい場合もあるというデメリットもあるため、自分にとってどの環境が合っているのか考えてみましょう。
まとめ
本記事では書店業界について紹介してきました。電子書籍や若者の活字離れなどから書店の需要は低下し、業界の規模の縮小が進んでいますが、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い家で過ごす時間が増えたことによって、一部ジャンルの商品の売れ行きは好調となりました。
書店業界は人々の生活習慣や社会状況に影響を受けやすいため、各社はネットでの在庫確認システム導入やオンラインイベントなど社会状況に柔軟に対応した販売方法やイベントを提供しています。
今後、電子書籍がより広く普及することが予想され、さらにオーディオブックといった新しい読書の形も注目を集めているため、各社はM&Aや海外展開を通して生き残りを図っています。
書店業界の動向について理解ができた人は、自分のキャリアややりたいことにも目を向けてみましょう。自分の言葉で話せるようにしておくことで、面接で説得力を増すことができます。
●”書店業界”の主な職種
職種(1):店舗販売
職種(2):営業
●”書店業界”の動向
動向(1):書店業界の店舗数の推移
動向(2):書店業界のデジタル化
動向(3):「リアル書店」の魅力を伝えるための取り組み
動向(4):書店業界のM&Aと海外進出
●”書店業界”の求める人物像
・コミュニケーション能力
・商品の配置場所など工夫する力
・注目作品を常にキャッチアップしていく情報収集力
・企画力
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