「志望動機の締めくくりってどうしたらいいんだろう…?」「何か決まった締めくくり方ってあるのかな?」「採用担当者の印象に残るような志望動機の締めくくり方ってあるのかな?」
このような悩みを持っている就活生も多いのではないでしょうか?
志望動機の締めくくりは志望動機全体の印象を左右するほど重要と言われています。
なぜならいくら冒頭部分の志望理由が良かったとしても、最後の締めくくり方で微妙な印象を与えてしまう可能性があるためです。
本記事では、志望動機の締めくくりが重要な理由、締めくくりで伝えるべき内容、締めくくり方を紹介しています。
また、締めくくり例文やNG例も紹介していますので、志望動機を作成する前にチェックしてみてください。
志望動機の基本構成
志望動機の”基本”が理解できると、締めくくりでアピールすべき・伝えるべき内容が見えてくるはずです。
そのため、まずは志望動機の基本構成からおさらいしていきましょう。
志望動機を作成する際は以下の流れで書いてみてください。
(2)背景・動機を伝える
(3)その企業を選んだ理由を伝える
(4)入社後どのように活躍したいか伝える
書き方の詳細は以下の記事で紹介していますので、参考にしてみてください。
志望動機の締めくくりが重要な理由
ここでは志望動機の締めくくりが重要な理由を2つ紹介していきます。
「どうして締めくくりが重要なの?」「なんで締めくくりが全体の印象を左右するの?」と思っている就活生は、以下で理由を理解し、採用担当者の印象に残る志望動機の締めくくりを意識してみましょう。
締めくくりが重要な理由(1):志望度の高さや熱意をアピールできる
先ほど紹介した基本構成にもあるように、志望動機の締めくくり部分では入社の意志と意欲をアピールするために、”入社後どのように活躍したいと考えているのか”を伝えます。
そのため、志望動機の締めの部分で、入社後志望企業にどのように貢献していきたいのかを伝えると、これまで述べたエピソードの説得力が増し、全体的にまとまった志望動機にすることができるでしょう。
締めくくりが重要な理由(2): 記憶に残りやすい
人間は最後に与えられた情報の方が記憶に残りやすく、印象を左右しやすいと言われています。
志望動機も同様で、冒頭で述べたことよりも最後の締めくくりの内容の方が記憶に残り、その就活生の印象を左右しやすいと言えます。
どんなに冒頭や途中のエピソードが良くても、締めくくりの印象が悪いと、志望動機全体の印象が下がってしまうでしょう。
そのため志望動機を締めくくる際は、尻すぼみしていないか確認するようにしてください。
志望動機の締めくくりで伝えるべき内容
繰り返しになりますが、志望動機の締めくくりでは”企業に貢献できること”や”入社後に実現したいこと”を具体的に伝えましょう。
例えば「入社後は○○という強みを活かして貴社に貢献します」「将来○○を成し遂げることが目標です」といったように、自分の強みやスキル、実現したい目標や夢を志望動機の締めくくりでアピールします。
ここをしっかり伝えることができれば、企業の採用担当者はあなたが自社で働いている姿をイメージしやすくなります。
企業は採用活動を通して自社に貢献してくれる人や自社とマッチしている人を探しているため、働いている姿をイメージできるというのは選考通過の第一歩となるでしょう。
そのため、締めくくりではできるだけ具体的に伝えるようにしてください。
志望動機の締めくくり方~4つのルール~
ここでは志望動機を締めくくる際のルールを4つ紹介します。
最後の締めの言葉で志望動機全体の印象が左右されるため、志望動機を作成する前にポイントを確認しておきましょう。
志望動機の締めくくり方(1):前向きな表現で締めくくる
志望動機の締めくくりでは「未経験で不安ですが」のような、ネガティブ要素のある表現ではなく、前向きな表現を用いるようにしましょう。
上述しているように企業は選考を通して自社に貢献してくれる人材を求めているため、自信がなさそうな人よりも「いち早く即戦力となれるよう努力します」と前向きな人を採用したいと思うはずです。
前向きな表現は以下の例を参考にしてみてください。
志望動機の締めくくり方(2):定型文は避ける
「よろしくお願いいたします」と一般的な定型文で志望動機を締めてしまう人も少なくありません。しかしこれだけでは志望企業に入りたい!という熱意が伝わりづらいです。
丁寧な表現を使うことはもちろん大切ですが、志望動機の締めくくりでは丁寧さよりも熱意や志望度をアピールすることの方が大切になります。
そのため定型文ではなく、あなたのやる気をアピールできる言葉で締めるようにしましょう。
志望動機の締めくくり方(3):希望ではなく意志を伝える
「~したいと思います」や「~できればいいと思っています」のような表現だと自信がない、または意志が弱い印象を持たれてしまう可能性があります。
締めくくりは熱意や志望度をアピールする場であるため「~で貢献します」のような断定形で伝えるようにすると良いでしょう。
志望動機の締めくくり方(4):具体的に伝える
締めくくりで大切なことは具体的に伝えることです。
「貴社に貢献します」や「一生懸命頑張ります」だけでは、何をどう貢献するのか、頑張るのかが伝わりません。
抽象的な人よりも、具体的にどのように貢献しようとしているのか、何にどう取り組もうと思っているのかを伝えてくれる人の方が、自社に貢献してくれそうという印象を持たれやすいです。
自分の強みやスキル、過去の経験から学んだことをどのように活かしていくのか具体的に伝えるようにしましょう。
ただその時に注意したいのが、誇張しすぎないということです。
「全ての人と~」「誰とでもすぐに~」など、あまりにも誇張しすぎた表現をしてしまうと、口だけだと思われてしまう可能性があります。
そのため、例えば「どんな人とでもすぐに仲良くなれる」という表現を使う場合は、関係を築くために何をどのように行っているのか、など仲良くなるまでに行う過程を伝えるようにしましょう。
そうすることで信憑性を持たせることができるはずです。
志望動機の締めくくり例文
まずは志望動機の締めくくりで使えるテンプレートを10個紹介します。
締めくくりが思いつかないという就活生はぜひ以下を参考にしてみてください。
続いては上記のテンプレートを用いている志望動機の例文を紹介します。
どのような流れで締めくくりに入っているのかをチェックしてみましょう。
志望動機の締めくくり例文(1)
裕福でない家庭で育ったことや、学生時代に野球、テニス、バンド活動などフィールドを変えて挑戦し続けてきた経験から、上記のような思いを抱いています。
独自のビジネスモデルによって大衆の住空間、暮らしの豊かさを実現できる貴社での仕事は、使命感を持って取り組むにふさわしいと思いますし、幅広い事業領域と職種の中での配転教育は私に合っており、常に挑戦、成長し続けることができると思い、志望しました。
志望動機の締めくくり例文(2)
私は幼少期あまり玩具を買っ てもらえなかったことで悔しい思いをしました。子どもに夢を与える宝物のような玩具をより多くの子 どもに届けたいです。
この思いを持って貴社では、「トイ戦略室」で、より多くの子どもに商品が届くような売り場づくり、また、お客様の思いに直接触れ、新規IPビジネスの拡大や、ターゲット層の拡大を実現し、玩具市場を盛り上げたいと思い、志望しました。
志望動機の締めくくり例文(3)
貴社は幅広い事業展開を日本だけに留まらずグローバルに行い、多くの主要事業でトップシェアの製品を持っております。私はその製品を安全に効率よく生産・普及させ、世界中の人を笑顔にできる技術者になりたいと考えています。
貴社の営業・研究・製造が三位一体となった開発体制を生かし、部署の垣根を越えた知識や技術を積み重ね、時代と市場のニーズに合わせた新しい生産技術を迅速に生み出し、貴社と社会の発展に貢献したいと考えています。
志望動機の締めくくり例文(4)
そのなかで広く社会の役に立つことができる素材メーカーに惹かれ、身近な生活に欠かせない“ガラス”に興味を持ちました。貴社はガラス事業に留まらず、化成品事業との2本の柱を持っています。そこから広がる事業の多様性と、各分野の技術融合を目指す開拓精神から、これからも独自の製品や技術を生み出していく可能性を感じ、その成長に自ら関わりたいと思いました。
入社後には、これまでのラボスケールの実験経験を生かして新しいことに挑戦したいと思い、実際の生産現場に携わりたいと考えています。
私は大学の研究を通して、研究に取り組む姿勢や、報連相の重要性を学んできました。生産技術の現場では多くの人と関わる機会が増えると思います。研究を通して学んだことを生かし、製品の生産技術開発に貢献していきたいと考えています。
志望動機の締めくくり例文(5)
しかし、その中で「途上国の貧困解決に向けた抜本的な支援とは何か」「日本にも様々な問題があるが、なぜ途上国支援なのか」という疑問が浮かびました。そこで貴機構の事業に興味を持ち、貴機構の職員訪問でお話を伺った際、先ほどの疑問を投げかけた所、貴機構が行っている途上国の支援は一方的なものではなく、日本の外交にも繋がっていると教えて下さり、私の途上国支援のイメージが変化しました。
そして私の疑問を払拭してくれた貴機構であれば、実現したい「双方にプラスとなり、今後も維持できる支援」が可能であると考えました。
入構後は、学生時代に培った「周囲を巻き込み1つのものの完成を目指す力」を生かして、プロジェクトの実現に尽力していきたいと考えています。
志望動機の締めくくり例文(6)
私は学生時代に吹奏楽団での演奏会運営の経験を通して、人々がより楽しんでもらえる空間を創るには何をすべきかということについて考えてきました。そこでは、課題を解決するために、耳で音楽を聞くだけでなく、目でも楽しめる視覚的要素を加えることを行いました。
このことから、人が集まる空間を生み出したいと考えるようになりました。貴社は沿線高架下の活用などの不動産事業を行っており、中でも開発管理事業に最も魅力を感じました。なぜなら、この取り組みは沿線価値を高めるだけでなく、実際に足を運んだからこそ得られる「+αの価値」を提供しているからです。
例えば、両国駅にある「両国―江戸NOREN」へ実際に訪れた時、「相撲」という日本の文化を駅舎を通して発信しており、両国駅に行くことが目的になる1つのスポットを生み出していると感じました。
このように、貴社であれば建物を創るだけなく、そこから文化や歴史という貴重な付加価値を提供することが出来ます。入社後は、日本の文化を発信できる駅舎や高架下の開発事業に携わりたいです。
学生時代に所属していた吹奏楽団で培った課題解決に向けた創造力と提案力を生かして、沿線の魅力向上と共に話題性のあるスポットを生み出していきます。
志望動機の締めくくり例文(7)
また、リニア中央新幹線や新幹線の海外展開など、現状維持ではなくさらに高い目標に向かって挑戦し、より高い水準の鉄道輸送を目指すことで地域や日本のさらなる発展に対して能動的に働きかけていく貴社の姿勢に魅力を感じています。
入社後は、これまで学んだ電気・通信の知識に加え、自身の強みである「計画性」や「粘り強さ」を生かして周囲と一体となって課題に挑戦し、より安全・確実な輸送を実現するべく電気・システム系統の社員として尽力していきたいと思います。
志望動機の締めくくり例文(8)
今後人口が減少していく中でビジネスを活性化させていくためには人と人、人ともの、ものとものとをつなぐ手段、すなわち通信の活用がますます重要になってきます。私は通信ネットワークの維持管理に携わることを通して今後さらに増大する通信の需要を支え、日本の経済活動を支えていきたいと考えています。
入社後は単に現状を維持するのではなく、その発展や活用方法までを考慮して事業に参画することで、ビジネスを支えるだけでなくその規模を拡大することに能動的に働きかけていきたいと考えています。
志望動機の締めくくり例文(9)
私自身中高大と部活動を行ってきた中で、部に大きな変革をもたらし、その達成感を感じてきた。高校では、部にメンタルコーチを招待し、部員の練習意欲を革新的に変えた。大学では、OB訪問活動というOBを訪問して支援金を募る活動を精力的に行い、周囲を巻きこむことで、部に財政面から変革を与えた。
このように自らニーズを汲み取り変革を与えてきた私は貴社で、社会全体のニーズを汲み取り、製品やサービスを提供していけると自負している。中でも私は貴社でLNG分野に携わりたいと考えている。
近年LNGプラントにおいて進出を果たした貴社で、海外でのEPC事業に携わり、資源の少ない日本に資源を提供するために貢献したい。
志望動機の締めくくり例文(10)
小学生の頃、電車が通ってない田舎での生活には車が不可欠な存在で、常に身近にある車に関心を持ち、父とディーラーによく足を運びました。その中で、幼い私が車に一番違いを感じたのは塗装でした。同じ赤でもソリッドだと元気、メタリックだと上品に見える塗装の奥深さに興味を持ちました。
父の所有するレクサスは、買って 5 年経つものの、自己修復機能を有した塗装により未だ鏡の様な質感を維持しており、車の美観だけでなく機能を兼ね備える塗装に関わりたいと思うようになりました。
大学院にて金属触媒の研究をしており、この分野は塗装に新車の色艶を実現するだけでなく、自己洗浄など新たな機能を付与する可能性を秘めています。現地現物の気持ちを持って、いつでも現場に駆け付けられる貴社で、私の化学の知識を生かし高機能自動車専用塗料の開発に尽力します。
志望動機の締めくくりNG例
ここでは志望動機の締めくくりNG例を紹介していきます。
これから志望動機を作成する人は、どのような締めくくりがNGなのか事前にチェックしておきましょう。
志望動機のNG例(1):漠然としている
「貴社に入社後は、貢献できるよう一生懸命努力します」のような漠然とした締めくくりは避けた方が良いでしょう。
“一生懸命努力する”というワードでは、他の就活生と差別化できず、埋もれてしまう可能性が高いです。
というのも具体性がないことから、何をどう頑張ろうとしているのか、自社にどう貢献してくれるのかがイメージがつかず、採用するメリットがいまいち見えてきません。
また、熱意が低い印象を持たれてしまう可能性もあるため、具体性を持たせた締めくくりをする必要があります。
志望動機のNG例(2): 志望動機の冒頭部分と内容が矛盾している
志望動機の締めくくりは印象を左右しやすいとお伝えしましたが、企業の採用担当者は締めくくりだけを見ているわけではありません。志望動機を全体的にチェックしています。
そのため志望動機の前半部分と締めくくりの内容が矛盾していると「なんでこの学生はうちの会社を志望しているんだろう…?」と説得力の欠けた志望動機になってしまいます。
こういう目標があるから、○○な貴社を志望しているという流れになっているか、志望動機全体に一貫性があるかどうかを提出前に必ずチェックしましょう。
志望動機のNG例(3): 誇張しすぎ、または謙遜しすぎている
先ほど誇張しすぎに注意しましょうとお伝えしましたが、謙遜のしすぎにも注意が必要です。
熱意ややる気をアピールする志望動機であまりにも謙遜してしまうと、受け身や自信がないという印象を持たれてしまう可能性があるため、過度な謙遜は避けましょう。
不安要素がある場合は「未経験ですが、わからないことは勉強したり、周りの先輩に聞くなど、都度その場で解決できるよう心がけます」など、前向きな印象を与えられる内容とセットで伝えるようにしてみてください。
まとめ
本記事では、志望動機の締めくくり方について紹介してきました。
志望動機はどの企業でも聞かれることが多い、頻出質問の一つです。そのため選考を通過するには志望動機の精度をあげる必要があります。
中でも志望動機の締めくくりは志望動機全体の印象を左右するほど重要であるため、本記事で紹介した締めくくりで伝えるべき内容やルールを参考にし、志望動機を作成してみてください。
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