「就活ではどんな趣味をアピールすれば良いの?」「趣味次第で評価が下がることもある…?」このような不安を感じている就活生も多いでしょう。
この趣味でなければいけないということはありませんが、効果的なアピールとなる趣味の選び方は存在します。
本記事では趣味の選び方や伝え方を例文を交えて紹介しています。また就活の場では、アピールしない方が良い趣味も紹介していますので、参考にしてみてください。
趣味と特技の違いは?
就活生のみなさんは趣味と特技の違いについてしっかりと理解できていますか?明確には理解できていないという人もいるのではないでしょうか。
就活でアピールすべき趣味を学ぶ前に、まずは趣味と特技の違いについて学んでいきましょう。
2つの違いをまとめると以下のようになります。
特技:人よりも得意であると思うこと
上記からもわかるように、趣味は得意なことでなくても、自分が好きだと感じるものであれば何でも良いと言えます。
反対に特技は特別好きなことでなくても、人よりも得意だなと感じるものであればOKです。
企業が就活生に趣味を聞く理由
続いては、企業が就活生に趣味を聞く理由を3つ紹介します。質問の意図を把握することはどの質問に対しても必要であるため、以下の内容を読み、なぜ趣味を聞かれるのか理解しておきましょう。
1. 適性を見極めるため
趣味に対する取り組み方は人それぞれであり、一つの趣味を長く続けていく人もいれば、多趣味でいろいろなものに取り組む人もいます。
他にも、一人で黙々とやるタイプのものが好きなのか、複数人で一緒に行うタイプのものが好きなのかという点も適性を見極めるポイントとなります。
その趣味に対する取り組み方や内容をみて、自社の仕事への適性をチェックしているのです。
2. 性格や人柄を知るため
企業は採用活動を通して自社に貢献してくれる人材を探しているため、自社の仕事や雰囲気とマッチしているかという点は重要な判断基準となります。
自己PRやガクチカなどの質問からも性格や人柄を判断することはできますが、趣味のようなより普段の生活に身近なことに関する質問をすることで、他の質問からは見えてこない素に近い性格や人柄を知ることができます。
つまり企業は様々な角度からあなたについて知りたいと思っているため、趣味を聞いていると言えるでしょう。
3. アイスブレイクのため
上記2つ以外にもアイスブレイクのために趣味を聞いている場合もあります。
アイスブレイクとは、初めて出会う人同士の緊張感をほぐすために行われるコミュニケーションのことです。
基本的にアイスブレイクは面接の序盤に行うものであるため、面接が始まってすぐに趣味を聞かれた場合はアイスブレイクである可能性が高いと考えられるでしょう。
就活でアピールできる趣味一覧・例文
以下にて就活でアピールできる趣味の一覧を紹介します。その中から例文を10個紹介していますので、どのように伝えれば良いのか参考にしてみてください。
散歩
私の趣味は散歩です。新しい場所や風景を見ることで、アイデアのインスピレーションを得たり、頭をリフレッシュさせることができるため、仕事や学業において新たな視点を持つことができます。
御社へ入社した際は、散歩で自分自身のリフレッシュとバランスを保ちながら、企業の成長に貢献できるメンバーとして活躍したいです。
読書
私は幅広いジャンルの書籍を読みますが、中でも小説やビジネス書、自己啓発書に関心があり、毎月数冊の本を読んでいます。
読書は私の知識の広がりや表現力の向上にもつながっており、新たな知識やアイデアを得ることで、問題解決能力や創造性を高めることができると考えています。
御社に入社した際は常に新しい知識を吸収しながら自己成長を追求する姿勢を活かしていきます。
映画鑑賞
私の趣味は映画鑑賞です。映画鑑賞は私の創造性や批評眼の養成にも役立っています。
映画の演出やストーリーテリング、映像美に注目しながら鑑賞することで、映画製作の奥深さやクリエイティブなプロセスに興味を持ちました。
また、映画の評価や意見を他の人と共有し、ディスカッションすることで、批判的思考や表現力を磨く機会になっています。
御社へ入社した際は、映画鑑賞を通して得た表現力を活かしていきます。
料理
私の趣味は料理です。料理の魅力は、食材の組み合わせや調理方法を通じて新たな味覚体験を生み出せることです。
私は料理のレシピにとらわれず、自分自身のアイデアや感性を活かしてオリジナルの料理を作り出すことに挑戦してきました。素材の特徴を引き出す調理法や、見た目や彩りにもこだわった盛り付けに取り組んでいます。
料理で培った創造力を活かして御社でも貢献できるよう努めます。
サウナ
私の趣味はサウナです。定期的にサウナに通ってリラックスや健康促進を図っています。
私はサウナに通うことで、自己ケアの重要性を学んできました。忙しい日常の中でリラックスする時間を作り、心身のバランスを整えることが、パフォーマンスの向上やストレスの軽減につながると感じています。
御社へ入社後も自己ケアを続け、日々高パフォーマンスできるよう努めます。
釣り
私の趣味は釣りです。釣りを通じて自然との共生や環境保護の重要性を学んできました。釣りをする際は、自然の生態系に配慮しながら、持続可能な釣りを心がけています。
具体的には魚の種類やサイズによって釣り方を変えたり、ゴミの処理に注意したりと、環境に配慮した行動をとっています。
私はこの経験を活かし、企業のCSR活動や環境保護プログラムの推進に貢献できる存在となりたいと思っています。
ランニング
私の趣味はランニングです。ランニングは時間管理や自己管理能力を向上させることができます。
私は継続的なトレーニングプランの策定やスケジュールの調整、モチベーションの維持など、ランニングを続けるために必要な計画性や自己管理のスキルを身につけました。
これらのスキルは、企業での業務やプロジェクトの遂行においても役立つと確信しています。
ダンス
私の趣味はダンスです。ダンスは私のコミュニケーション能力やリーダーシップ力の向上にも役立っています。
ダンスチームでの活動や振り付けの指導を通じて、メンバーとの円滑なコミュニケーションやリーダーシップスキルの重要性を学びました。
ダンスの練習や公演においては、他のメンバーとの協力や役割分担が不可欠になります。これらの経験を通じて、チームでの働き方やプロジェクトの推進においても貢献できると自負しています。
カメラ
私の趣味はカメラです。写真を撮ることは私の創造性を高める一環でもあります。独自の構図や光の使い方、色彩の表現など、写真を通じて感情やメッセージを伝える力を育んできました。
また、写真編集ソフトウェアを使用して、写真をより魅力的に仕上げる技術も磨いています。
私は自分の視点やアイデアをビジネスに活かし、企業のブランド戦略やマーケティング活動に貢献できる存在となりたいと考えています。
プログラミング
私の趣味はプログラミングです。プログラミングコンテストに参加した経験もあり、コードを書くことに楽しみを感じています。
現在は、独学でデータ分析に必要なPythonを勉強しています。将来的には、AIの分野に携わりたいと考えています。
就活でアピールする趣味の選び方
ここでは就活でアピールする趣味の選び方を紹介します。
「趣味はあるけど、就活で活かせるかどうかわからない…」「どんな趣味を選べば良いんだろう…」という就活生はぜひ参考にしてみてください。
深掘りに対応できるくらい好きな趣味を選ぼう
面接で「私の趣味は音楽鑑賞です」と回答すると、その回答に対して面接官から深掘り質問をされることもあります。
そのため面接官から深掘りされても答えられるような、自分が本当に好きで熱中している趣味を選ぶことが大切です。
例えば、趣味が”スポーツをすること”である人は、自分がどのような競技をしているか、どの程度のレベルであるか、チームスポーツであればチームメイトとのコミュニケーションやチームワークの大切さなどについて話しましょう。
このように詳しく話すことができれば、面接官に自分自身をより深く理解してもらえるはずです。
ただ、いくら本当に好きだからといって、以下「アピールが逆効果になる趣味」にて紹介しているような面接にふさわしくない趣味を伝えるのは避けた方が良いでしょう。
志望業界や企業に結び付けられる趣味を選ぼう
企業は採用活動を通して、自社に貢献してくれる人材を探しているため、就活でアピールする趣味は志望業界や企業と結び付けられるものを選ぶと良いでしょう。
結び付けられるかの判断基準は、志望企業の仕事で活かせるかどうかになります。
例えば、グローバルに展開している企業を志望している人の場合、様々な国の言語を学ぶことや国際交流、海外旅行などを趣味として伝えると良いでしょう。
面接でアピールする趣味の伝え方
面接で趣味を伝える際は以下の流れに沿って話します。
(2)具体的なエピソードを伝える
(3)学んだことを仕事にどう活かすか伝える
(1)趣味を簡潔に伝える
まずはあなたの趣味は何なのかを簡潔に伝えます。どんな質問でも就活の場ではまず結論から伝えるのが基本です。
(2)具体的なエピソードを伝える
趣味が何なのかを伝えたら、次は趣味に関するエピソードを伝えます。エピソードを伝える際は5W1Hを意識すると、より具体的に伝えることができます。
(3)学んだことを仕事にどう活かすか伝える
「趣味を聞く理由」の部分でもお伝えしましたが、企業は趣味を通して就活生の性格や人柄を知ろうとしています。
つまり、趣味の内容ではなく、その趣味を通して何を学んだのかを重要視しているということです。
また、学んだことを仕事でどう活かすのかまで伝えることで「この学生は入社後活躍してくれそうだな」とあなたが働いている姿をイメージしやすくなるため、できるだけ志望企業で活かせる趣味をアピールすることをオススメします。
この習慣により、人生を充実させるため自分に必要なものは何かを日々考え積極的に行動することができるようになりました。社会人になっても何事にも積極的に挑戦できる強みを活かしていきます。」
履歴書やESでアピールする趣味の書き方
ESや履歴書は文字数が指定されていることが多いです。
趣味は30文字以内や50文字以内など、比較的少ない文字数の中で書かなければいけないため、要点をまとめシンプルに書く必要があります。
書き方としては、まずタイトルとして一行目に自分の趣味を書きます。その下にエピソードとして趣味をはじめたきっかけや実績などを簡潔に書きましょう。
小学5年生の頃から12年間書き続けており、一日一日を有意義に過ごそうという意識を持つことができました。
就活で趣味を伝える際の注意点
ここでは就活で趣味を伝える際の注意点を2つ紹介します。趣味を考える際は以下の2点に注意して考えてみてください。
「趣味はない」という回答は避ける
就活で趣味を聞かれた場合「趣味はない」と回答することは避けた方が良いです。趣味がないという回答は、興味や自己成長に対する意欲が乏しいと受け取られる可能性があります。
どうしても趣味がないという場合は多様な活動に関心を持っていることを示すのも良いでしょう。
「特定の趣味があるというよりも、多様な活動に関心を持っています。興味のある分野を探求したり、新しいことにチャレンジしたりすることが好きです。」と回答することで、柔軟性や探究心をアピールできます。
嘘の趣味を伝えない
趣味がないからといって嘘の趣味を伝えるのは辞めましょう。嘘をついてしまうと、面接で深掘りされた際に答えられない可能性があります。
もし嘘をついていたことがバレてしまったら、企業側からの信頼を失い、選考を通過するのは難しくなってしまうでしょう。
趣味がどうしてもない場合は、前述したような多様な活動に関心を持っていることを伝えるようにしてみてください。
アピールが逆効果になる趣味
ここでは、就活の場でアピールしてしまうとマイナスな印象を持たれてしまう可能性がある趣味を紹介します。
自分がアピールしようとしていた趣味が以下に当てはまっていないか確認してみてください。
ギャンブル
ギャンブルはリスクが伴う活動であり、社会的な信頼や適性を示す趣味とは言えません。
企業は責任を持った行動や安定性を重視する傾向があり、ギャンブルはそれに合致しないイメージを持たれる可能性があるため、本当の趣味だとしても伝えるのはやめましょう。
政治・宗教
政治や宗教に関心を持っていること自体がいけないというわけではありません。
しかし政治や宗教は個人の信念や価値観に関わる領域であり、就活のような異なる意見や信条を持つ人々がいる中では、慎重に扱う必要があります。
企業は多様性や包括性を重視する傾向がありますが、特定の政治的信念や宗教に対する個人の関心を趣味として明示することは、偏見や対立を引き起こす可能性があるため、避けた方が無難です。
就活でアピールできる趣味がない人は?
最後に就活でアピールできる趣味がないという人に行ってほしい趣味の探し方を紹介します。
3つ紹介しますので、自分に合った方法を試してみてください。
過去に熱中していたことを思い出す
幼少期から現在までを振り返り、熱中していたことや楽しかったことがないか考えてみましょう。
趣味と言えることでなくても、一生懸命に取り組んだことであれば十分趣味としてアピールできます。
自己分析のやり方がわからないという人は以下の記事で5つの自己分析のやり方を紹介していますので、自分に合ったものを試してみてください。
普段行っていることを書き出してみる
趣味がわからない場合は普段行っていることを書き出してみるのもオススメです。読書やスポーツ観戦、映画鑑賞、筋トレなど、どんなことでも大丈夫です。
趣味と認識していなくても、普段行っていることを書き出してみると、案外「これなら自分の趣味と言えるかも…!」というものが見つかるかもしれません。
周りの人に聞いてみる
自分では趣味がわからないという人は周りの人に聞いてみるのも良いでしょう。
何をしている時が楽しそうか、いきいきしているかなど、客観的な視点からの意見を聞くことで、自分では気づかなかった趣味を見つけることができるかもしれません。
まとめ
本記事では就活でアピールすべき趣味の選び方や伝え方、就活でよくアピールされている趣味一覧を紹介してきました。
趣味を選ぶ際は志望業界や企業に結びつくような趣味を選ぶとより効果的なアピールとなります。業界・企業研究を行い、理解を深めた上で何をアピールするのか決めるようにしましょう。
アピールする趣味が決まったら本記事で紹介した例文を参考に、どう回答していくか考えてみてください。
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