「サントリーホールディングスの強み・弱みは?」「どのような選考対策をすればいいの?」「会社の安定性や成長性はどうなの?」などと考えていませんか?
本記事ではサントリーホールディングスの事業内容や会社の強み・弱みなど、企業研究に役立つ情報を紹介していきます。
他にも内定を獲得するために知っておくべき”過去の選考情報”なども紹介しているので、企業研究に自信が持てない人や選考に不安を抱えている人は、ぜひ確認してみてください。
飲料業界のホットニュース
近年、飲料業界では環境問題への意識の高まり、業界再編の加速化といった話題が取り上げられています。
環境問題への意識の高まり
2015年に制定された「持続可能な開発目標 (SDGs)」の一つに「海洋環境保全」が含まれていることから、飲料メーカーでは、ペットボトルの原料切り替えなどが進んでいます。
こうした状況下でサントリーホールディングスが力を入れて取り組んでいるのは、主に4つの環境活動です。
①全国の工場の水源涵養エリアで森林整備をする取り組み
②野鳥の住む環境を守る活動
③子供たちに自然の素晴らしさや水の大切さを伝える取り組み
④パッケージや商品の製造過程で環境への負担を少なくする取り組み
このように、サントリーホールディングスでは飲料メーカーの枠を超えて、地球環境を次世代に引き継いでいく活動に取り組んでいます。
参照元: サントリー公式HP サントリーの環境活動業界再編の加速化
近年、人口減少に伴う国内消費・需要の減少が懸念されており、飲料業界では業界内での再編が加速しています。
例えば、2017年4月には、コカ・コーライーストジャパンとコカ・コーラウエストが経営統合し、コカ・コーラボトラーズジャパンが発足されました。また、2021年5月には、ヤクルトとポッカサッポロが業務提携契約を締結しています。
こうした動向の中、サントリー食品インターナショナルは2015に日本たばこ産業(JT)の自動販売機事業を買収しています。今後は、国内再編のためだけではなく、海外展開を見据えた再編・事業展開が行われるでしょう。
参照元: サントリー食品インターナショナル株式会社 総合飲料サービス提供事業の強化に向けて飲料業界のビジネスモデルなどさらに知見を広げたい方は以下の記事を参考にしてみてください。
関連記事:【業界研究】清涼飲料業界の動向4選!仕事内容や志望動機・自己PRのポイントも紹介
データで見るサントリーホールディングスの企業研究
ここでは、企業研究で見るべき事業内容や業績について紹介します。さらにSWOT分析という企業研究を深堀りする際に役立つ分析方法についても紹介するので、見てみましょう。
サントリーホールディングスの企業概要
まずはサントリーホールディングスの企業概要について紹介します。企業選択をする手段の1つとしてぜひご活用ください。
創業年:1899年
設立年月日:2009年2月16日
資本金:700億円
代表者:代表取締役社長 新浪 剛史
従業員数:40,885人(2022年12月31日現在)
平均年齢:45.0歳(提出会社)(2022年12月31日時点)
平均勤続年数:19.7年(提出会社)(2022年12月31日時点)
平均年間給与:11,400,117円(提出会社)(2022年12月31日時点)
福利厚生:年次有給休暇(入社初年度13日、勤続年数に応じて最高で年24日まで付与)、慶弔休暇、リフレッシュ休暇、ボランティア休暇、育児休職、介護休職、ホームヘルパー利用補助、育児休職を一部有給化した制度「ウェルカム・ベイビー・ケア・リーブ」など
・サントリー採用HP よくある質問
・サントリーホールディングス 有価証券報告書
サントリーホールディングスの事業内容
サントリーホールディングスは主に6つの事業を行っています。
以下ではそれぞれの事業について紹介しています。
食品事業
食品事業では主に清涼飲料水の製造・販売を行っています。サントリーホールディングスは世界各地で清涼飲料の製造・販売を行っており、ベトナム・タイ・インドネシアでは、現地で合弁会社を設立し、それぞれの飲料市場でもお客様のニーズや現状に合わせて事業を展開しています。
商品例)サントリー天然水、BOSS、伊右衛門
スピリッツ事業
スピリッツ事業では、ウイスキー、リキュール・スピリッツ、チューハイ、焼酎等の酒類の製造・販売を行っています。お酒の強い人から弱い人まで楽しめるように、様々な酒類が販売されており、サントリーの商品が幅広い層から支持されている理由の一つと言えるでしょう。
商品例)ほろよい、STRONG ZERO、トリスハイボール
ビール事業
ビール事業では、ビール類、ビールテイスト飲料(ノンアルコール)の製造・販売をしています。2010年には、人々の健康志向の高まりを踏まえて、アルコールゼロ・カロリーゼロ・糖質ゼロのノンアルコールビールを世界で初めて発売しました。
商品例)ザ・プレミアム・モルツ、オールフリー、パーフェクトサントリービール
ワイン事業
ワイン事業では、国内でのワインづくりの他に、世界各国の名門ワイナリーとグローバルなワインビジネスを展開しています。最近では、人々の健康志向に応えるノンアルコールワインや、ワインをより自由に気軽に楽しむことのできる缶ワイン商品の製造も行っています。
商品例)ワインカフェ ワインソーダ、酸化防止剤無添加のおいしいワイン。
健康食品事業
健康食品事業では、サプリメント等の健康食品を製造・販売しています。健康食品事業はタイでも展開されており、「Essence of Chicken」をはじめとする「BRAND’S」ブランドの商品は長年にわたりアジア各国で愛飲されている商品の一つです。る商品です。
商品例)セサミンEX、オメガメイド
外食・加食・花・サービス事業
サントリーホールディングスでは、レストラン・カフェの運営も行っています。例えば、「昼はカフェ、夜はサカバ。」という二面性が特徴の「PRONTO」を運営する株式会社プロントコーポレーションはサントリーホールディングスのグループ会社です。また、グループ会社の中には花苗・切花の生産と販売を行っている会社もあります。
例)PRONTO、井筒まい泉、ハーゲンダッツ
サントリーのHPでは、その他にもサントリーホールディングス全体のビジネスシステムの業務に関わる事業や、IT戦略の策定・推進に係る事業を行っている「機能会社」や、サントリーホールディングスにおいて販売されている清涼飲料から酒類までの幅広い商品の開発を行っている「研究開発」なども紹介されています。
詳細は以下にてご確認ください。
参照元: サントリーホールディングス 事業紹介サントリーホールディングスの業績
次に、過去3年間におけるサントリーホールディングスの売上高・営業利益(本業で稼いだ利益)を紹介します。
サントリーホールディングスの売上高および経常利益
以下は、サントリーホールディングスの売上高と経常利益をまとめたグラフです。
売上高とは、営業活動として商品やサービスを提供した際に、対価として受け取った販売額のことを指します。
そして営業利益とは、販売した商品の「売上高」から「売上にかかったコスト」を差し引いた残りのもののことを指します。営業利益が大きいほど優良企業だとされています。
サントリーホールディングスの営業収益と営業利益は、3年連続増加を続けています。
国内では水・コーヒー・無糖茶カテゴリーを中心にブランド強化に力を入れた結果、2022年に過去最高の販売数量を達成しました。
また、米国やアジアをはじめとした海外で酒類の売上が伸長したことも、全体の売上高増加に大きく貢献したと考えられます。
今後は、人々のニーズに沿った商品の開発やさらなる海外展開を通して、どれほど売上高を伸ばせるかが注目されています。
参照元:・2022年 サントリーホールディングス株式会社 有価証券報告書
・2021年 サントリーホールディングス株式会社 有価証券報告書
サントリーホールディングスのSWOT分析
以下にて、SWOT分析というフレームワークを活用して、サントリーホールディングスの事業環境を分析していきましょう。
SWOT分析とは、競合や法律、市場トレンドといった自社を取り巻く外部環境と、自社の資産やブランド力、さらには価格や品質といった内部環境をプラス面、マイナス面にわけて分析する手法です。
この分析により、企業の置かれた状況を客観的に俯瞰して見ることができ、将来性のある企業かどうかを判断することが可能になります。
・国内での強いブランド力
・幅広い事業展開
・継続的な社会貢献
【弱み】
・欧州での売り上げが低い
・ビール類のシェアでは大手2社と差がある
【機会】
・環境問題に伴う市場の変化
・海外展開
【脅威】
・環境問題の深刻化
企業研究をしっかり行っている学生でも、SWOT分析まできちんと行えている学生は多くいません。
そのため上記の分析内容を自分なりに理解し、志望動機や逆質問などで活用できると、他学生と差別化が出来る可能性があるでしょう
サントリーホールディングスが求める人物像
サントリーホールディングスでは、全ての社員が大切にすべき価値観の1つとして「やってみなはれ」というものが掲げられています。
この言葉には、「失敗を恐れることなく、新しい価値の創造をめざし、諦めずに挑み続けること。」という意味が込められています。
そんなサントリーホールディングスの求める人物像は、「最前線から物事を変えていける意欲のある人」です。
新たな価値を生み出す面白い発想を得るには、好奇心をもって課題を発見し、物事を変えていこうとする気持ちが必要です。社会の変化が激しい時代だからこそ、このような人材が求められていると言えるでしょう。
また、求める人物像の基本としては「誠実であること」が挙げられています。仕事をする上で、自らの役割を誠意をもってやり遂げることは大切であり、コミュニケーション力や対応力などは全て誠実さがベースにあってこそ身についてくるものです。
公式HPに掲載されている人事部長のメッセージには、「面接では「誠実さ」を一番見ようと思っている」とあることからも、サントリーホールディングスが誠実な人材を強く求めていることが分かります。
参照元:・サントリーホールディングス 人事部長メッセージ
・サントリーホールディングス グループ企業理念
サントリーホールディングスの選考対策
ここでは、サントリーホールディングスの選考対策について紹介していきます。
サントリーホールディングスの本選考は、ビジネス部門、財務部門、デジタル&テクノロジー部門、生産研究部門の4つの部門に分かれており、別々に選考が行われています。本記事では営業職などが該当するビジネス部門の選考対策を紹介します。
サントリーホールディングスの本選考対策
過去の情報によるとサントリーホールディングス(ビジネス部門)では、下記の選考フローが組まれています。最新の情報では選考フローが変更されている恐れもありますので、予めご了承ください。
「ES→Webテスト→一次面接→リクルーター面談→二次面接→最終面接」
以下で実際にサントリーホールディングス(ビジネス部門)のESと面接で問われた内容を紹介していきます。本選考対策として、ぜひご活用ください。
エントリーシート(ES)
サントリーホールディングス(ビジネス部門)のエントリーシートでは、大学時代に注力したことや入社後に挑戦してみたいことを問われることが多いそうです。本記事では、サントリーホールディングスで実際に選考を通過したESをご紹介します。
→少ない文字数の中、活動の目的から結果まで簡潔に述べられており、内容がしっかりと伝わります。また、「800部」という具体的な数字を出すことでプロジェクトの規模感も読み取ることができます。
→自分の強みとそれを生かして成し遂げたいことを最初に述べてることで、非常に読みやすい文章になっています。また、「海外の大学へ進学し」と自らの実体験から、強みや成し遂げたいことを説明しているため説得力があります。
Webテスト
サントリーホールディングスでは、ES・録画面接に通過後、Webテスト(言語・計数・性格)があります。Webテストは玉手箱で言語・係数、性格検査合わせて1時間程度で行われます。
面接
下記にて、サントリーホールディングスの各面接においてどのような質問があるのかについて紹介します。人によっては、質問の内容が異なることもあるので、参考程度に見ておきましょう。
以下では過去に面接でされた質問を紹介していきます。
・ガクチカ
→なぜそれに力を入れようと感じたか
・志望動機
・志望職種
・1次面接後のリクルーター面談で話した内容の深堀り
・ESの深堀り
・サントリーを受けることに対する家族の意見
・同業他社の内定を持っているか
・サントリーは非上場企業であるが、非上場企業に対する所感を教えて など
年次によって質問内容が異なってくる場合もあるので、選考前は最新の情報を各サイトから確認して情報収集しておいてください。
サントリーホールディングスの財務状況
ここでは、サントリーホールディングスの財務状況を「会社の安定性を図る指標」「会社の成長性を図る指標」の2つの観点から説明していきます。
”安定性”を図る指標
まずは、会社の安定性を図る指標である「流動比率」について紹介します。
サントリーホールディングスの流動比率
「流動比率」とは会社の安全性を測る代表的な指標です。自己資本比率とは異なり、短期的観点から企業の安定性を判断できます。以下の公式により流動比率の算出が可能です。
「流動比率=流動資産÷流動負債×100」
サントリーホールディングスの流動比率は以下のようになりました。
流動比率=1,565,509÷1,171,208×100%=133%
*サントリーホールディングスの財務諸表(貸借対照表)の流動資産合計と流動負債合計より無料無修正エロ動画が独自に計算
流動資産は原則として1年以内に現金化できる資産を表し、流動負債は1年間以内に返済可能な金銭債権のことを表します。
この流動比率を計算することで会社にどれだけすぐに現金化できる資産があるかがわかり、流動比率が120%の会社であれば安全であると言われています。
ちなみに流動比率はあくまで簡易的に会社の安定性を判断する指標であるため、流動比率が低いからといってサントリーホールディングスが破産することを示唆するものではありません。
”成長性”を図る指標
続いて、会社の成長性を図る指標である「売上高」「純利益」「純利益率」について紹介します。
参照元:・サントリーホールディングス 有価証券報告書
・サントリーホールディングス 業績ハイライト
上記の表はサントリーホールディングスの直近3年の売上高・純利益・純利益率を表したものです。
ちなみに純利益とは、法人税など企業が支払うべき費用を差し引き、最終的に会社に残ったお金のことを指します。
売上高は年々増加しており、純利益も着実に数字を伸ばしています。「水」「コーヒー」「無糖茶」カテゴリーが過去最高の販売数量を記録したことや、海外での売上が伸びたことが要因として考えられるでしょう。
まとめ
本記事では、サントリーホールディングスの企業研究に役立つ情報を紹介してきましたが、いかがでしょうか。
企業研究は内定獲得をするための重要な要素の1つですが、ただ情報を見るだけでは内定を獲得することはできません。
ぜひ本記事を参考にし、サントリーホールディングスへの理解を深め、内定までの一歩を踏み出してください。
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