逆質問をしないと落ちる？思いつかない時の対処法と質問例を紹介！

面接で逆質問をしないとどうなる？落ちることもあるの？

「面接で逆質問をしないと落ちるの？」という疑問を感じている就活生もいるでしょう。

結論、逆質問をしなかったからといって必ず落ちるということはありません。しかしマイナスな印象を与えてしまう可能性はあると言えるでしょう。

理由としては「何か質問はありますか？」と質問された際に、「特にありません」と回答してしまうと、あなたの企業に対する関心や熱意が伝わらないため志望度が低いと判断されやすいためです。

反対に、逆質問をうまく活用することができれば、志望度の高さのアピールにも繋がるため、面接を受ける際は事前に逆質問を準備しておくことをオススメします。

面接で逆質問が思いつかない場合の対処法

まず大前提として面接で聞く逆質問の内容を事前に考えておくようにしましょう。

前もって質問内容を準備しておけば面接で「何か質問はありますか？」と聞かれた際にも「何も聞きたいことがない…どうしよう…」と焦ることはないはずです。

最低でも3つ、余裕があるようであれば5つ程用意しておくと安心でしょう。

ここでは「事前に逆質問を考えてみたけどそれでも思いつかない…」という人に向けて対処法を2つ紹介します。

面接や説明会時に疑問に感じたことを聞く

逆質問が思いつかない場合の対処法1つ目は『面接や説明会時に疑問を感じたことを聞くこと』です。

面接や説明会で企業の話を聞いていると「これってどういうことなんだろう…？」「なぜ？」のように疑問に感じることもあると思います。

そのような疑問がある就活生は逆質問で聞いてみると良いでしょう。

しかし、調べれば簡単にわかるような内容は避けるようにしてください。理由としては、調べればすぐにわかることなのにわからないということは『企業研究をしていない＝志望度が低い』と判断されてしまう可能性があるためです。

逆質問を考える際は企業のホームページなどもチェックしながらおこないましょう。

お礼や意気込みを伝える

逆質問が思いつかない場合の対処法2つ目は『お礼や意気込みを伝えること』です。

どうしても逆質問が思いつかない場合は「特にありません」と答えるのではなく、面接のお礼や入社後の意気込みを伝えることをオススメします。

そうすることで志望度が低いというマイナスな印象を与えることは避けられるでしょう。

また面接官によっては、お礼を伝えられることによって「礼儀がしっかりしているな」と評価する場合もあるようです。

高評価を狙うためにも、ただ単に「本日はありがとうございました」と伝えるのではなく、「○○さんのお話をお聞きし、さらに御社で働きたいという気持ちが強くなりました」というように面接で感じたことや入社後の意気込みをセットで伝えてみてください。

面接で逆質問を求められる意図

ここでは、面接で逆質問を求められる意図を3つ紹介します。「なぜ逆質問を求められるの？」という疑問を感じている就活生はチェックしてみてください。

コミュニケーション能力を確認するため

社会人にとってコミュニケーション能力は必須です。

特に、営業職などお客様を相手にする職種の場合、相手の話に対して話題を広げる力や、自分から興味を示して相手に質問する力、相手から知りたい情報を聞き出す力など、様々なコミュニケーション能力が必要となります。

そのため、面接官は逆質問を通して、就活生のコミュニケーション能力を見極めようとしています。

面接官の役職や立場に合った逆質問をおこなうことができれば、コミュニケーション能力があると評価されるでしょう。

就活生と自社の相性を確認するため

就活生に自由に質問してもらうことで、質問内容から就活生の関心や人柄を読み取り、それらが『企業とマッチしているのかを確かめたい』という意図もあります。

企業は内定辞退や早期離職を防ぐために、就活生の人柄や価値観と企業の相性を重要視する傾向にあります。なぜなら、相性が良い学生ほど入社後に長く働いてくれると考えているためです。

つまり、逆質問を通して企業の社風に合った価値観や人柄をアピールすることができれば、高評価に繋がる可能性が高いと言えるでしょう。

自社への志望度を確認するため

企業は学生を採用するにあたって志望度の高さを重視しています。

志望度の高い企業であれば、面接前にホームページを読み込む、OG・OB訪問をするなど様々な企業研究をおこなうはずです。

このように企業研究をしていく中で、企業に対する疑問も自然と出てくるでしょう。

つまり企業は逆質問を通して、事前に自社のことを調べてきているのかを知ることで志望度の高さを確認しようとしているのです。

そのため、いくら面接での回答が完璧であっても、企業のホームページを読めばわかるような内容の逆質問をしたり、そもそも逆質問をしなかったりすると『会社に興味がない＝志望度が低い』という印象を持たれてしまいます。

反対に、実際に働いている人から聞いた話をもとにした質問や、企業が公表している統合報告書などの資料から質問をすることができれば『自社に強い興味を持ってくれている＝志望度が高い』と捉えてもらえるでしょう。

逆質問を考える際にすべきこと

ここでは逆質問を考える際にすべきことを3つ紹介します。これから逆質問を考えるという就活生は是非参考にしてみてください。

企業のホームページを確認する

評価される逆質問を考えるには企業についてある程度理解しておく必要があります。

そのため、逆質問を考える際は企業のホームページを確認するようにしてください。

企業のホームページでは、企業概要・企業理念・事業内容・採用情報など、企業に関する情報が一通り記載されているため、効率的に情報収集をおこなうことができるでしょう。

競合他社との違いを把握する

競合他社との違いを把握しておくと『業界理解の深さ』や『志望度の高さ』をアピールできる逆質問を考えることができます。

どちらも企業が面接において重要視している内容であるため、「御社と競合他社の製品やサービスを比較した際、御社は特に○○が高い評価を受けていると感じました。その強みをさらに伸ばすために、どのような戦略を考えているのか教えてください」といった競合との違いを踏まえた逆質問をすることができれば、高評価に繋がるでしょう。

競合他社との違いを見つける際は、以下の観点で企業について調べてみてください。

企業に関する情報収集の仕方については以下の記事で紹介していますので、是非参考にしてみてください。

最低3つは用意する

上述していますが、逆質問は最低3つ、余裕があれば5つ程用意しておくことをオススメします。

自分が準備していた逆質問の内容が面接の途中で話題になってしまうことや集団面接の場合、他の学生と質問内容がかぶってしまうこともあります。

もし、すでに話題にあがった内容を逆質問として聞いてしまうと［人の話を聞けない人］という印象を与えてしまう恐れがあり、その場しのぎで新しい質問をしたとしても、内容によってはマイナス評価に繋がってしまう可能性があります。

万が一に備えて、自分の魅力や志望度の高さを十分にアピールできる『質の高い逆質問』を複数用意しておくようにしましょう。

逆質問をする際の注意点

ここでは、逆質問をする際の注意点を5つ紹介します。

調べればわかる内容は避ける

逆質問では「主要事業を教えてください」のような、自分で調べたらすぐにわかる質問をするのは避けましょう。

「代表的な商品は何ですか？」「企業理念を教えてください」などの質問も同様です。

理由としては、調べたらすぐにわかることを質問してしまうと『この学生は企業研究をしていない＝志望度が低い』と判断されてしまうためです。

企業は面接を通して就活生の志望度をチェックしているため、少しでも志望度が低いと思われる可能性がある逆質問は避けるようにしましょう。

「特にありません」と答えるのは避ける

企業が逆質問を求めるのは『就活生の志望度を確認したい』という意図があります。そのため「特にありません」と回答してしまうと、アピールする気がないと判断されてしまうでしょう。

逆質問だからといって気を抜くのではなく、面接の最後に自分をアピールするチャンスだと捉え、積極的に質問するようにしてください。

給与や福利厚生に関する質問は避ける

給与や福利厚生に関する逆質問をしてしまうと、「福利厚生目当てで志望しているのかな…？」と不信感を持ってしまう面接官もいます。

企業目線で考えてみると福利厚生を理由で志望している学生よりも、企業の事業内容に興味を持ち、志望している学生を採用したいと思うのは当然でしょう。

そのため、逆質問では「長期休暇は取得できますか？」「残業時間はどれくらいですか？」「前年のボーナスの支給実績を教えてください」などといった待遇について触れるのは避けたほうが良いでしょう。

しかし、入社を決断する上で福利厚生は必要不可欠な情報だと思います。

そのため、どうしても福利厚生に関する質問をしたい場合は「私は御社でできるだけ長く働きたいと考えているのですが、妊娠中や介護が必要となった際のサポートはどのようなものがあるのでしょうか？」のように、質問の仕方を工夫してみてください。

「はい、いいえ」で完結してしまう質問は避ける

「御社は業界の中で〇〇の売上高が1番高いですか？」「御社の製品の中で1番人気なのは〇〇ですか？」というような、回答がはい・いいえで完結する質問も避けた方が良いでしょう。

企業は逆質問を通して就活生の質問力などをチェックしているとお伝えしました。そのため、「はい・いいえ」で答えられる質問をしてしまうと、質問力のない学生だと評価されてしまう可能性があります。

面接において大切なことは『面接官と会話をする』ということであるため、逆質問をする際には話が弾むような逆質問を考えておきましょう。

面接官が答えられない質問は避ける

面接官となる社員は選考フェーズによって異なります。そのため、面接官の立場や役職によって答えにくい質問もあります。

例えば、人事に「現場の1日の具体的な流れを教えてください」といった質問をしても、具体的には答えられない可能性が非常に高いです。

それだけでマイナス評価になるとは一概に言えませんが、せっかくのアピールチャンスを無駄にしてしまうのはもったいないでしょう。

逆質問では、自分が知りたいことをただ質問するのではなく、相手が答えやすい質問を面接の段階または面接官の役職ごとに使い分けることで面接官からの印象も良くなります。

そのため、面接で聞く逆質問を準備する際は上記を踏まえた上で考えるようにしましょう。

面接で使える！好印象を残す逆質問例

ここでは、好印象を残す逆質問例を［一次・二次面接］と［最終面接］に分けて紹介します。

逆質問が思いつかないという人は参考にしてみてください。

【一次・二次面接】事業・業務内容に関する逆質問

• 御社における、クライアントに対する姿勢について教えてください。
• 今までの中で最も達成感を感じたエピソードを教えてください。
• 幅広い事業内容を展開していますが、会社としての優先順位はどのようにつけていますか？
• 〇〇という役職に憧れているのですが、その役職に就くには通常何年ぐらいかかりますか？
• 〇〇事業を積極的に展開されていますが、将来的な展望を教えていただけますか。

【一次・二次面接】社風に関する逆質問

• 御社で働く際に最も大切にすべきことを教えてください。
• 社員はどのような人が多いですか？
• 社員同士で飲みに行くことはありますか？
• 上司の方や先輩方に質問させていただける環境はありますか？
• 他部署との交流はありますか？
• 御社には部署や事業部によって、組織風土などに違いはありますか？
• 社員同士が自発的に教え合うような風土はありますか？

【一次・二次面接】必要な能力・企業との相性を確認する逆質問

• 〇〇部署で働く上で、具体的にどのような能力が必要ですか？
• 御社で評価されている人はどのような人ですか？
• 〇〇という事業に興味があるのですが、配属はどのように決まりますか？
• 新入社員の間にやっておくべきことはありますか？
• 若手社員に求めることや、今後こうなってほしいというイメージがあれば教えてください。

【一次・二次面接】自己PRに繋がる逆質問

• 〇〇について学ぼうと思ってるのですが、このスキルは御社の役に立ちますか？
• 私は根気強い性格なのですが、御社で働く上では他にどのような資質が必要ですか？
• 異なる価値観でも受け入れられる性格ですが、配属先の雰囲気を教えてください。
• 大学△年次に〇〇の資格を取得したのですが、御社に入社した場合、どのような場面で活かすことができますか？
• 大学時代は100人以上の部員がいる部活動で部長として全体を統括していました。御社では若手でもこうした経験が活かせるチャンスはありますか？
• 学生時代の留学経験を活かしたいと考えていますが、若手のうちから語学を活かす機会はありますか？

【一次・二次面接】面接官個人に関する逆質問

• 今担当している仕事は会社にとって、どのような役割を果たしていますか？
• どんな顧客を対象に、何人くらいのチームで仕事していますか？
• 今の目標を教えてください。またそれを達成するために頑張っていることを教えてください。
• 仕事をしていて、楽しいと思ったことやつらいと思ったことを教えてください。
• だいたいの1日の仕事の流れを教えてください。
• 仕事で最もやりがいを感じるのはどのような時ですか？
• 休日でも仕事仲間と過ごすことはありますか？
• なぜ御社へ入社したのですか？
• 入社前後で感じるギャップはありますか？
• 今の目標と、それを達成するためにどのような取り組みをしているのか教えてください。
• 働く上でのこだわりを教えてください。
• 〇〇さんが若手の時にぶつかった壁について教えてください。
• これまでで最もやりがいを感じられた瞬間を教えてください。
• 〇〇さんが御社で最も魅力を感じているところはどこですか？

【最終面接】志望度をアピールする逆質問

• （志望している部署の）仕事内容について、詳しく教えてください。
• 入社後、少しでも御社に貢献したいと考えているのですが、入社までに特に勉強をしておいた方が良いことはありますか？
• 御社の〇〇という商品の開発に強く憧れているのですが、その商品に携わるためには、具体的にどのようなことが必要でしょうか？
• 御社の〇〇に強い興味があるのですが、どのような経緯で開発されたのか教えてください。
• 入社後は責任あるポジションを目指したいと考えています。御社の評価制度・昇進制度について教えてください。
• 御社で長期的に働き活躍するために求められる素質があれば教えてください。

【最終面接】経営戦略に関する逆質問

• 5年後、10年後に描いているビジョンを教えてください。
• 御社が今、不足しているまたは、課題に感じていることは何ですか？
• 今後注力していきたい事業について教えてください。
• 御社の統合報告書で△△とあったと思うのですが、これは具体的にどのような内容なのでしょうか？

逆質問をされない場合はどうしたら良い？

企業によってはそもそも逆質問の時間を設けていない場合もあります。

そのような場合は自ら逆質問の場を作る必要はないため、そのまま面接を終えるようにしましょう。

どうしても質問したいことがある人は、面接が終わった後にメールで質問することをオススメします。

企業に質問メールを送る際は、まずはじめに「本日△時より面接をしていただいた○○です。本日はお忙しい中、面接の機会をいただき、ありがとうございました。」と名前＋面接のお礼を伝えてから質問内容を記載するようにしましょう。

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