志望動機のベストな文字数と目安とは？文字数別の例文や書き方のコツも紹介
●もし文字数が指定されていない場合は［200～400字］を目安に書くと良い。
●熱意をしっかりアピールできる志望動機は［①企業・職種の志望理由］→［②志望理由を根拠づけるエピソード］→［③入社後の意気込み］の流れの要素で構成されている。
就職活動の中で、志望動機を書く時に［文字数を意識すること］がとても重要です。
長すぎず短すぎず、適切な長さにまとめることで、採用担当者に好印象を与えるだけでなく、自分の強みや思いをより効果的に伝えることができます。
この記事では、志望動機の文字数を意識した方が良いワケや適切な文字数、文字数が足りない・少ない場合のポイントなど、詳しく説明していきます。
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志望動機の文字数を意識した方がいいワケ
就職活動で志望動機を書く時に、文字数を意識することはとても大切です。ただ長く書けば良いわけではなく、適切な長さで書くことが採用担当者に好印象を与えるポイントです。
本項では、その理由について説明します。
①採用担当者にストレスを与えないため
採用担当者は、1日に何十、何百もの応募書類に目を通さなければならないことが多いです。そのため1人ひとりの書類にかける時間は限られています。
もし志望動機がだらだらと長く、要点がはっきりしない内容だと、採用担当者に余計な負担をかけてしまうことになります。読みづらい志望動機は、採用担当者にとってストレスとなり、あなたの印象が悪くなる原因にもなりかねません。
一方で適切な文字数でまとめられた志望動機は、要点がわかりやすく、スムーズに読んでもらえます。読む人にとって負担が少なく、内容が頭に入りやすいため、採用担当者に「この人はしっかり考えながら書いているな」と思ってもらえる可能性が高くなります。
②自分の強みを端的にアピールするため
志望動機は、自分の強みや魅力を伝えることが目的です。しかし、あまりにも長く書きすぎると、伝えたいポイントが埋もれてしまい、何が一番言いたいのかがぼやけてしまいます。
採用担当者に自分の強みを十分にアピールするためには、短い文章の中で、要点をはっきりさせることが大切です。
そのため［このスキルで企業に貢献できる］や［こんな経験が役立つ］という具体的な情報は、わかりやすく簡潔に表現するようにしてください。
このように適切な文字数でまとめることができると、自分のアピールポイントを端的に相手に伝えることができます。
③企業の指定を守ることで信頼を得るため
企業が文字数の指定を設けている場合は、指示に従うことは基本的なマナーです。
文字数の指定をしっかり守ることで「この人は細かい指示をきちんと守れる人だ」と思ってもらうことができます。
もし文字数の指定を無視してしまうと、［指示を守れない］や［ルールに従わない人］という印象を与えてしまいかねません。
企業は、指示に従う能力やルールを守る姿勢を持った人材を求めています。採用担当者に、この人なら信頼できると思ってもらえるような志望動機を書くためにも、文字数のルールはきちんと守りましょう。
志望動機のベストな文字数と目安
志望動機を書く時に、文字数をどれくらいにすればいいか悩む就活生も多いでしょう。繰り返しになりますが文字数は、採用担当者にとって読みやすさや内容の伝わりやすさに大きく影響します。
ここでは、志望動機のベストな文字数について詳しく解説します。
指定文字数の「9割以上」を埋めるように書く
企業が文字数を指定している場合は、指定文字数の［9割以上］を埋めることを心がけてください。例えば500字が指定されているなら、最低でも450字程度書くことを目安にすると良いでしょう。
指定文字数をしっかり守ることで「この人は真剣に取り組んでいるな」という印象を採用担当者に与えることができます。
一方で、指定文字数を大きく下回ると［やる気がない］や［考えが浅い］などと思われてしまう可能性が高くなります。
もちろん、無理に文字を詰め込むことは避けるべきですが、意図せずにマイナスな印象を与えてしまわないように、指定文字数を意識して丁寧に文章を作成するようにしましょう。
特に指定がなければ「200～400字」を目安に書く
企業から特に文字数の指定がない場合は、志望動機の長さとして［200～400字］を目安に書くのがオススメです。この文字数は、採用担当者が短時間で内容を把握でき、かつ自分の強みや志望理由をしっかり伝えられる適度な長さです。
200字程度であれば、要点を簡潔にまとめることができ、読み手にストレスを与えません。一方で400字までなら、少し深掘りして、自分の経験や具体的なエピソードを入れることができます。
文字数が短すぎるとアピールが不十分になりがちですが、長すぎても読むのが大変になるので、200～400字で書くと読みやすい志望動機が作れるでしょう。
熱意をしっかりアピールできる志望動機の構成
志望動機を書くとき、ただ「ここで働きたいです！」と伝えるだけではなく、しっかりとした構成で熱意をアピールすることが重要です。
採用担当者に「この人と一緒に働きたい」と思わせるために、以下の3つのポイントに沿って書くと効果的です。
①その企業・職種を志望した理由
最初に［なぜその企業や職種を選んだのか］について明確に書きましょう。企業が何を大切にしているか、どのような価値を提供しているかをリサーチし、自分の考えや価値観とどのように一致しているのかを伝えることが大切です。
例えば「貴社の◯◯に共感し、自分もその一員として貢献したいと思いました」など、具体的なポイントを挙げて、あなたがその企業で働きたい理由をはっきりと伝えると良いでしょう。
この部分は志望動機全体の核となるため、できるだけ具体的に、なぜ他の企業ではなくその企業を選んだのかを明確に書いていきます。
その理由をしっかりと伝えることで、採用担当者に「この人は本気で入社を希望している」と感じてもらえるはずです。
②志望理由を根拠づけるエピソード
志望理由をさらに説得力のあるものにするためには、［自分の経験やエピソードを交えて説明する］と良いです。
過去の経験や実績を具体的に挙げることで、［なぜその企業や職種に熱意を持っているのか］が伝わりやすくなります。
［学生時代の活動やアルバイトでの経験］や［特定のスキルを活かしたエピソード］などを挙げて、その経験がどのように志望理由に結びついているかを話しましょう。
エピソードを通じて、あなたの強みや能力がどのように企業で役立つのかを伝えることで、採用担当者に説得力のあるアピールができます。根拠がしっかりしている志望動機は、ただ熱意を伝えるよりもずっと信頼されやすいです。
③入社後の意気込み
最後に［入社後の意気込み］をしっかりと述べることも忘れないようにしましょう。自分がどのように会社に貢献できるか、どんなキャリアを築いていきたいかを具体的に書くことがポイントです。
「貴社の◯◯プロジェクトに参加し、自分のスキルを活かして業績向上に貢献したいです」のように、あなたのビジョンや目標を明確に伝えることで、企業に対する強い熱意が伝わります。
入社後に何を目指し、どう成長していきたいのかを話すことで［長期的に企業に貢献する意志がある］という印象を与えることができます。
熱意を持って前向きに取り組む姿勢を見せることで、採用担当者にあなたのやる気と真剣さをしっかり伝えられるでしょう。
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文字数別｜履歴書やESに書ける志望動機の例文
志望動機は、履歴書やESの重要な部分です。文字数によって、どれだけ詳しく伝えられるかが変わります。
ここでは［100字］［200字］［300字］［400字］の例文を紹介し、それぞれのポイントを押さえた志望動機の書き方をお伝えします。
100字の場合
グローバルな事業展開に強く惹かれ私の語学力とコミュニケーション能力を活かして、海外取引拡大に貢献したいと考え、志望いたしました。特に、アジア市場での成長に興味を持っています。
（91文字）
＜ポイント＞
短い文字数であっても、志望理由を簡潔にまとめることが求められます。企業の特徴に触れつつ、自分の強みを明確に伝えることが大切です。
200字の場合
貴社の幅広い事業展開に魅力を感じ、特に新興国市場での成長戦略に強い関心を持っています。私は大学で経済学を学びながら、国際ボランティア活動を通じて多文化理解を深めました。この経験を活かして、貴社の海外事業の拡大に貢献したいと考えています。
（118文字）
＜ポイント＞
200字の場合は、志望理由に加えて、自分の経験を簡単に紹介することができます。企業の戦略や強みに関連付けて、自分がどう貢献できるかをアピールしましょう。
300字の場合
貴社が持つ業界トップクラスの技術力と、社会に新たな価値を提供する姿勢に深く共感し、志望いたしました。私は大学で情報工学を専攻し、研究プロジェクトではチームのリーダーとしてメンバーをまとめ、成果を上げる役割を担ってきました。
この経験から得たリーダーシップと問題解決力を活かし、貴社の新製品開発やプロジェクト推進に積極的に貢献していきたいと考えています。さらに、技術を通じて社会に貢献することを目指し、常に新しいアイデアを取り入れながら、持続的な成長と革新に取り組んでいく所存です。
将来的には、貴社のグローバル展開にも積極的に関わり、世界中の顧客に価値を提供していきたいと考えています
（291文字）
＜ポイント＞
300字の場合は、志望理由や自分の経験をより具体的に書くことができます。過去の経験と企業のニーズを関連付けて、あなたの価値をより明確に伝えるようにしましょう。
400字の場合
貴社の業界で革新を続ける姿勢と、社員の創造性を大切にする企業文化に強く共感し、志望いたしました。私は大学でマーケティングを学び、ゼミのプロジェクトで商品開発からプロモーションまでの戦略をチームで考案し、実行しました。
この経験を通じて得た企画力や分析力を活かし、新規事業やマーケット拡大に貢献したいと考えています。入社後は、市場ニーズに柔軟に対応し、貴社のさらなる成長に寄与することを目指します。特に、デジタルトランスフォーメーションやグローバル市場でのブランド認知向上に取り組み、革新的な戦略を立案・実行したいと考えています。
加えて社内外のステークホルダーと連携し、チームのパフォーマンスを最大化するリーダーシップを発揮し、貴社の競争力強化に貢献することも目指したいです。
最終的には、中核メンバーとして新しい事業機会の創出に携わり、企業の成長と発展に寄与できる存在を目指してまいります。
（393文字）
＜ポイント＞
400字の場合は、志望理由や具体的な経験、自分の強み、そして入社後の意気込みをしっかりと伝えることができます。企業の理念や方針に沿った熱意と、長期的なビジョンを示すことで、採用担当者に強い印象を与えられるでしょう。
【文字数が足りない！】志望動機ボリュームアップのポイント
志望動機を書いてみたら、思ったよりも文字数が足りなくて困ってしまう人もいるかもしれません。
しかし文字数を増やすためにダラダラと文章を長く書といったことは辞めましょう。
以下で紹介しているポイントを抑えて、志望動機の内容を充実させる工夫をしてボリュームアップを目指してください。
具体的なエピソードを追加する
文字数を増やす際は、具体的なエピソードを追加することを意識してください。
例えば、アルバイトの経験をきっかけに志望するに至った場合でも、「アルバイトの経験がきっかけです。」とだけ記載するのは控えましょう。
「飲食店でのアルバイトを通じて、忙しい時間帯に効率的にチームをまとめる力を身につけ、それが貴社での営業職に活かせると感じたため志望しました」といったように、［どんなアルバイトをしていて、どのような経験をした結果、なぜその企業を志望するに至ったのか］まで詳細に説明するようにしましょう。
このように志望動機に具体的なエピソードが加わると、あなたの経験や考えがより伝わりやすくなります。
また具体的なエピソードは、単なる意欲表明に深みを与え、採用担当者にあなたの人柄や価値観を伝える力になるでしょう。
自分の強みやスキルを関連づける
自分の強みやスキルを、応募する企業や職種に関連づけることで、志望動機をさらに強化し、文字数を増やすことができます。
例えば「私のリーダーシップスキルは、大学時代にサークルのイベント運営を指導した経験から培われました。この経験を活かして、貴社のプロジェクトチームにおいてメンバーをまとめ、効率的に目標を達成する力になりたいと考えています。」のように、具体的な経験を盛り込むと、志望動機に説得力が増し、自然に文章のボリュームを増やすことができます。
このように、強みやスキルを明確にして、具体的に説明することで、採用担当者に「この人は即戦力になりそうだ」と感じてもらいやすくなるでしょう。
将来の目標やキャリアプランについて書き加える
志望動機に将来の目標やキャリアプランを加えることで、文字数を増やしながら、あなたの長期的な視点や意欲を伝えられます。
「貴社で経験を積み、将来的には新規事業の立ち上げに貢献したい」など、自分の成長と企業の成長を結びつけたビジョンを具体的に描くと、文章のボリュームを自然に増やすことができます。
将来について触れることで、あなたが長期的に企業に貢献する意欲を持っていると感じてもらえ、採用担当者の信頼感を得るきっかけにもなるでしょう。
貢献できる具体的な方法を盛り込む
志望動機にどのように企業に貢献したいかを具体的に盛り込むことで、文字数を増やしつつ内容に深みを持たせることができます。
「マーケティングスキルを活かして、新商品の市場拡大に貢献したい」や「プロジェクトマネジメントの経験を活かして、効率的なチーム運営をサポートしたい」など、具体的な貢献方法を挙げることで、志望動機のボリュームを自然に増やすことができます。
具体的な貢献方法を考えることで、採用担当者に「この人は実際にどうやって役立つかを考えている」と思わせることができ、志望動機の説得力も高まります。
【文字数がオーバーした！】志望動機ボリュームダウンのポイント
志望動機を書いていると、文字数がオーバーしてしまうこともあるでしょう。しかし、内容を無理に削るのではなく、的確に整理して伝えたいことをコンパクトにまとめることが大切です。
以下のポイントを押さえて、志望動機のボリュームダウンをおこないましょう。
1番伝えたいポイントを明確にする
まず、志望動機の中で最も伝えたいポイントを明確にしましょう。
［なぜこの企業で働きたいのか］や［どのように自分が貢献できるのか］といった主張を中心に、その他の要素を整理します。
1番大事な部分を明確にすることで、読んだ人にとっても伝わりやすくなり、不要な情報を削る際にも迷わず進められます。
具体的なエピソードを1つに絞る
志望動機に多くのエピソードを詰め込むと、どうしても文字数が多くなってしまいます。そのため、最もインパクトがあり、企業に関連性の高いエピソードを1つに絞りましょう。
多くの経験を盛り込みたくなる気持ちはわかりますが、具体的なエピソードを1つにすることで、より説得力のある志望動機になります。
長い表現や複雑な言い回しを避ける
長い表現や複雑な言い回しは、冗長的な文章の印象を与えてしまいます。できるだけシンプルで短い言葉を使い、言いたいことを直接的に伝えるように心がけましょう。
例えば「貴社の成長性に強く魅力を感じたという理由から志望しています」と表現する代わりに「貴社の成長性に魅力を感じ、志望しました」と簡潔に言い換えると、文章がすっきりし、文字数を大幅に削減できます。
あまり関係のない情報を省略する
志望動機を書くときに、つい自分の経歴を詳しく書いてしまうことがありますが、企業にとって直接関係のない情報は思い切って省略しましょう。
例えば［具体的な学校名］や［趣味・特技］などの情報は、それが志望動機や仕事に関連しない限り、あまり効果的ではありません。
採用担当者が知りたいのは、あなたがその企業でどのように活躍できるかという点です。
志望理由に直結しない情報は削除して、内容を絞り込むことで、より効果的に伝えられる志望動機になります。
志望動機をワンランク上に仕上げるためのポイント
志望動機は、採用担当者にあなたの熱意や適性を伝える大切な文章です。内容だけでなく、見た目や構成に工夫を加えることで、より読みやすく、魅力的な志望動機に仕上げることができます。
以下3つのポイントを意識して、志望動機をワンランク上に仕上げましょう。
読みやすいフォントとサイズを選ぶ
採用担当者が読みやすいように、フォントや文字サイズを選ぶことは非常に重要です。履歴書やエントリーシートでは、一般的に［明朝体］や［ゴシック体］などのシンプルで見やすいフォントがオススメです。
【フォントによる読みやすさの違い】
また文字サイズは［9～11ポイント］を目安に設定すると、読みやすさが格段に向上します。見やすいフォントと適切なサイズで書かれた志望動機は、採用担当者にとって負担が少なく、内容に集中しやすくなります。
一文は60～80字を目安にする
志望動機を書く際には、一文が長すぎないように注意しましょう。一般的に、一文は［60～80字］を目安にすると読みやすくなります。
【一文の長さによる読みやすさの違い】
長い文章は意味が伝わりにくくなるため、できるだけシンプルにし、区切りをしっかりつけることが大切です。短い文章にすることで、内容が頭に入りやすくなり、採用担当者にスムーズに伝わります。
適度に改行して余白を作る
文章が詰まりすぎていると、読み手にとって負担が大きくなります。適度に改行を入れて、余白を作ることで、見た目がすっきりとして読みやすくなります。
【改行の有無による読みやすさの違い】
段落ごとに改行を挟むことで、内容の区切りが明確になり、採用担当者が志望動機のポイントを把握しやすくなります。
箇条書きや段落を使って整理する
志望動機の内容を整理して、わかりやすく伝えるために、箇条書きや段落を上手に活用しましょう。特に強みやスキルを列挙する場合は、箇条書きを使うことで、情報が整理され、見た目が整います。
【箇条書きや段落の有無による読みやすさの違い】
また段落をわけて書くことで、内容が一目で理解できるようになり、採用担当者にとって読みやすい構成になります。
- 自分に合った業界や業種、職種がわからない
- 自己分析やES、志望動機の書き方がわからない
- なかなか書類や面接が通らない
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【まとめ】ワンランク上の志望動機に仕上げよう
志望動機をワンランク上に仕上げるためには、内容だけでなく、見た目や構成にも工夫を凝らすことが大切です。
読みやすいフォントや適切な文字数、一文の長さに注意しつつ、余白や箇条書きを上手に活用して、見やすさを重視しましょう。また、重要なポイントを適度に強調することで、採用担当者にあなたの志望動機が強く印象づけられるはずです。
このような工夫を取り入れて、魅力的で読みやすい志望動機を作成してみてくださいね。
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