製造業は、毎日指示された通りにものづくりを続けていく仕事です。しかし、実際はものづくりだけでなく、製品の点検や仕分け、梱包といった流通に関わる仕事もしています。
また、製造業で経験を積むことによって、より精度の高い高品質の製品を世の中に流通させられるようになるため、人々の生活を豊かにする大切な仕事でもあるのです。
製造業の最新情報
製造業では、現在2つの最新情報が注目されています。
1つ目は、クラウドコンピューティングの導入が進んでいることです。
製造に関するデータをクラウド上に保存し、様々な場所から編集できるようにしておくことで、タイムリーかつ正確な情報共有が可能になります。
しかし、現状では実際に操作できる人材が少ないため、ITに強い人が求められるようになっています。
2つ目は、スマートファクトリーを実現する企業が出てきていることです。
スマートファクトリーとは、IoT技術を駆使し、工場内の機械設備・システム・センサーなどをインターネットを使用して管理することにより、生産性の向上に成果を上げることです。
スマートファクトリーが普及することによって、工場への指示や運営状況の監視など、製造に関わる全体的なマネジメントを、遠隔地から一括管理できるようになります。
それによって、より効率的な製造が可能になり、人材不足の解消が見込めるようになるのです。
製造業であると便利な資格
製造業で働くために、必ず持っておかなければならない資格はありません。
しかし、取得する資格によっては、給与アップやキャリアアップが見込めるため、持っておいた方がいい資格があるのです。
危険物取扱者
ガソリンや石油など、一定の危険物を保管している場所には、危険物取扱者の資格を持っている人を配置しなければなりません。
誰もが持っている資格ではないため、保有しておくことで人材の希少性を高められるでしょう。
衛生管理者
一定規模以上の職場になると、衛生管理者の資格を保有した人を配置し、従業員たちの健全な労働を支えなければなりません。
組織をマネジメントする管理的な立場になる上で、取得しておくと便利な資格なのでおすすめです。
製造業の仕事内容
製造業の仕事は、ひたすらものづくりを繰り返していく仕事だと思われがちです。
しかし、実際の製造では、様々な工程があるため、業務内容ごとに果たすべき役割を理解しておくことが大切になります。
ここからは、製造業の業務内容について、詳しく説明します。
製造・組立て
製造業として働く上で代表的な仕事である製造や組立ては、工場のラインに流れてくる製品を次々と組立てていく仕事です。
組立てる製品には、自動車や冷蔵庫といった大型の製品も多いため、力や体力が求められることも多くなります。
手作業でしかできない部分もまだたくさんあることから、社会に求められている製品を産出するために大切な仕事だと言えるのです。
加工・仕上げ
加工や仕上げの仕事は、同じく工場のライン上に流れてきた材料を、指定の形に仕上げていく工程になります。
製品によって取り扱い方法が違ったり、細かい作業が求められたりすることも多いため、経験によって能力の差が大きく変わってくるのです。
魅力的な製品を人々に提供するために、大切な役割を果たしています。
点検
製品を加工するだけでなく、完成した製品が基準を満たしているか、適切に動作するかを点検することも、製造業の仕事の一つです。
点検方法は目視だけでなく、専用の機械を用いて正確に測定する方法などもあり、高品質な製品を流通させるために欠かせない仕事となっています。
仕分け・梱包
点検が完了した製品を、パーツや送り先ごとに仕分けたり、安全に届くように梱包したりすることも、製造業の仕事に含まれています。
製品の素材や大きさによって、使用する梱包資材や梱包方法が異なるため、適切な梱包方法を選択しなければなりません。
これによって、輸送中のトラブルを抑えながらお客様のところに届けられるようになるのです。
生産管理
生産管理の仕事は、製品の製造から梱包、発送まで、全ての工程を一元管理する仕事です。
どのような生産計画を立てるかによって、スムーズに製造工程を進め、納期に間に合うように製造できるかが変わってきます。
取引先やお客様との信頼関係にもつながる、重要な役割を果たしているのです。
製造業の志望動機の書き方とポイント
志望動機を書く際は、製造業で働こうと思った理由や、その会社を志望した理由を明確にした上で、採用担当者にあなたの志望動機が具体的に伝わるようにしておくことが大切です。
なぜその職種か
志望動機を書くときは、製造業で働こうと思った理由を、わかりやすく記載することが大切です。
具体的には、「小さい頃から様々な素材を使って工作するのが好きだから」や「自分の力ではつくれないような大きな製品をつくってみたいから」といった理由があります。
それに加えて、「人々の暮らしを支えている製品をつくれるようになりたい」や「より多くの人たちの暮らしを豊かにしたい」といった夢や将来の目標を記載していきましょう。
製造業でアピールすべき強み
製造業として働けるようになるためには、あなたが企業でどのような力を発揮できるのかという強みを伝えることが大切です。
この業界では、他者と協力しながら仕事を遂行することが求められるため、「学生時代に培ったチームワークやコミュニケーション能力を発揮しながら、お客様のことを第一に考えて仕事を進められる」といった内容をアピールできるといいでしょう。
製造業では高いヒューマンスキルや顧客目線で仕事をする能力が求められていることを意識して記載すると、良いESに仕上がります。
なぜその企業か
なぜその企業で働きたいと考えたのか、企業ごとの特徴や違いを考えながら、あなた独自の志望動機を書いていきましょう。
例えば、日立製作所は、「優れた自主技術・製品の開発を通じて社会に貢献する」という企業理念となっています。
志望動機を書く際には、製品の製造や加工といった業務に携わることで、人々の暮らしを豊かにしたいといった内容を盛り込むといいでしょう。
企業ごとに事業方針や経営理念が変わってくるため、企業研究を必ずおこなった上で、それぞれの特徴を把握して志望動機を書き進めていきましょう。
実際に書く際は以下のフレームワークに沿って書いてみてください。
(1)志望動機をひと言で
(2)具体的に言うと
(3)理由(過去の経験と業界・その会社の関連性)
(4)入社後にどうなりたいか
志望動機の書き方、考え方を詳しく知りたい方は下記をご覧ください。
関連記事:
「志望動機の書き方~選考通過率をUPさせる方法~
志望動機の正しい考え方やコツ~「志望動機がない…」と悩んでいる人必見~
製造業の志望動機のNG例
ここからは、製造業の志望動機でNGとなる文章を紹介します。どこがNGになるのかも説明しますので、採用担当者の印象に残りやすい志望動機が書けるようにしておきましょう。
入社してからは、製造技術を向上させるだけでなく、お客様の手元に商品が届くまでの全ての過程を管理できる仕事に携わりたいと思っています。
→なぜその企業を志望したのかという理由は記載されていますが、そもそもなぜ製造業を志望したのかが伝わってこないため、採用担当者の印象に残りにくい志望動機となっています。
製造業の志望動機の例文
実際に製造業の選考に通った志望動機の書き方を参考にすると、より魅力的なESへ仕上げられるようになるでしょう。
日立製作所の選考通過ESの志望動機
近年は、海外の人々から「今の日本には昔ほどの存在感はない」と言われるようになっており、日本の製造技術力の高さをしっかりと海外に届ける必要性を感じています。
そのため、私は日本だけでなく海外向けの製品も積極的に製造している貴社で働きたいと思い、志望させていただきました。
貴社では生産管理の仕事に携わり、取引相手やお客様のニーズを満たす製品を届けることで、さらに便利な暮らしを提供したいと思っています。
アルバイト経験で得た「信頼関係の構築力」や「ニーズの把握力」、留学で培った「周囲を巻き込む力」を存分に活かして、仲間と協力しながらよりよい製品づくりができるようになりたいです。
→なぜ製造業で働きたいと思ったのか、採用後にどのような力を発揮できるのかを具体的に記載している、いい志望動機となっています。
将来どのような夢や目標があるのかを、さらに具体的に記載できていると、より魅力的なESになるでしょう。
レベルの高い例文集を見たい方は下記をご覧ください。
まとめ
製造業はただ流れてくる製品を組み立てていけばいい仕事だと思われがちですが、実は高い技術力や生産管理能力が求められる仕事でもあり、社会で暮らす人々の豊かな生活を支えているのです。
企業ごとに注力している事業内容が変わってくるため、比較しながら企業研究を行い、あなたの志望動機がはっきりと伝わるようなESを作成しましょう。
「就活に出遅れた」「志望動機の書き方が知りたい」「とにかく内定がほしい」という就活生は就職エージェントneoを利用してみてください。
就職エージェントneoの紹介
- 「製造業で評価される志望動機って何?」
- 「志望動機の書き方を教えてほしい…」
- 「選考を突破して内定獲得したい!」
このように就活に関する悩みは人それぞれでしょう。
就職エージェントneoでは、専任のアドバイザーが個別面談を実施し、就活生1人ひとりの就活状況をお伺いした後に、状況にあったアドバイスの実施や希望や適性に合った企業の求人情報を紹介しています。
「選考を突破するために、自分の志望動機の何を改善したら良いかわからない…」など、少しでも不安がある人は是非就職エージェントneoをご利用ください。