●パティシエになるには「製菓衛生師」や「菓子製造技能士」の資格を持っていると便利。
●パティシエの志望動機では、パティシエを目指すことになったきっかけを具体的に書くことで説得力のあるアピールになる。
●パティシエで求められる人物像は「集中力や正確さがある」「向上心や探求心がある」「発想力がある」「デザインセンスがある」を満たす人。
パティシエと聞いて「かっこいい」「華やかそう」とキラキラしたイメージを持っている就活生もいるでしょう。
たしかにキラキラしている仕事ではありますが、毎日同じ商品を同じクオリティで作り上げるには大変なことや苦労することもたくさんあります。
憧れだけで志望して、入社後に「合わなかった…」とならないようにするためにも、”パティシエ”についてしっかりと理解を深めておきましょう。
本記事ではパティシエとは何なのかや、仕事内容について紹介します。
また、パティシエの選考で評価される志望動機の書き方を紹介していますので、パティシエという仕事に少しでも興味がある方はチェックしてみてください。
パティシエとは?
パティシエとは、お菓子を専門に作る料理人のことを指し、フランス語で「菓子職人」「ケーキ職人」を意味します。
パティシエは洋菓子専門であり、和菓子は作りません。
現在、パティシエは女子小学生がなりたい職業8位にランクインしているほど、人気の仕事です。
参照元:日本FP協会 2022年小学生「将来なりたい職業」ランキング
パティシエと料理人の違いとは?
調理師は主食や主菜、副菜、デザートまでの料理全般を作るのに対し、パティシエは洋菓子の製造に特化しています。
また、調理師は調理師免許を取得する必要がありますが、パティシエは調理師免許がなくとも働くことが可能です。
ただ、パティシエでも持っていると便利な資格はあるため、以下で紹介していきます。
パティシエであると便利な資格
パティシエとして働くために、必ず取得しておかなければならない資格はありません。
しかし、持っている資格によっては、給料アップやキャリアアップが望めるため、パティシエが取得できる資格を知っておくことは重要です。
製菓衛生師
製菓衛生師は、お菓子のジャンルに関わらず、パティシエとしての幅広い知識や技術が身についていることを証明する国家資格です。
一度取得しておけば更新する必要がないため、取得しておいて損することはないでしょう。
菓子製造技能士
菓子製造技能士は、製菓衛生師と同様に国家資格として認められている資格です。
受験するためには一定の実務経験が必要になりますが、この資格を持っておけば、お菓子作りに関する幅広い知識や技術が身についていることを、社会に証明できるようになります。
パティシエの仕事内容
パティシエは決まったお菓子を作り続けるだけの仕事だと思われがちですが、実は様々な仕事内容があるのです。
パティシエの仕事内容によって求められる役割が異なるため、仕事内容ごとの特徴を知っておくことが大切になります。
ここからは、パティシエの仕事内容について、詳しく説明します。
洋菓子を作る
洋菓子を作る仕事は、パティシエの仕事の中でメインの業務となります。
お菓子の作り方は勤務先によって様々で、1人で最初から最後まで作るところもあれば、作業を分担してお菓子を作り上げていくところもあります。
また、季節や気候によって微調整しなければならない材料があったり、大きな機材や重たい材料を運ぶなど力や体力が必要な場面もあるのです。
そのため、お客様にいつでも美味しいお菓子を食べてもらうために、パティシエとして幅広い能力が求められるのです。
新商品の開発
同じお菓子ばかり作っていては顧客離れが進んでしまうため、定期的に新商品を開発していくのもパティシエの仕事です。
多くの人が憧れている分野ですが、見た目だけではなく、味や作業工程、原価など幅広い観点から検討していかなければなりません。
新しいお菓子を販売することで、地域で暮らす人々にスイーツを楽しんでもらえるようになり、地域の暮らしに貢献することができます。
店舗の経営や営業
お菓子作りから少し離れた仕事内容ですが、店舗の経営や営業もパティシエの大切な仕事です。
お菓子作りの予算計画や従業員の管理など、店舗をスムーズに運営できるように考えたり、より多くの人にお店を知ってもらったりするための広報活動も行います。
それによって、より長く、幅広い地域の人から愛される店舗になっていくのです。
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志望動機の基本的な書き方
情報収集や自己分析を基に、伝えることが決まれば、あとは書くだけです。必ずしもオリジナルの構成にする必要はありません。
シンプルでわかりやすい文章構成が、相手を意識した書き方であり、読んでもらうコツです。
文章力に課題がある人は第三者にチェックしてもらうことで、「て・に・を・は」、接続語、「です・ます」調など細部まで整えましょう。
(1)志望動機をひと言で
(2)具体的に言うと
(3)理由(過去の経験と業界・その会社の関連性)
(4)入社後にどうなりたいか
パティシエの志望動機の書き方のポイント
志望動機を書く際は、どのような理由でパティシエを目指すようになったのか、なぜその企業で働こうと思ったのかを明確にした上で、採用担当者の印象に残りやすい志望動機を書くことが大切です。
なぜその職種か
そもそもどのような理由でパティシエを目指すことになったのか、志望する根本的な理由を明確にした上で書き始めるのが理想的です。
具体的には、「小さい頃からお菓子を作るのが好きだったから」や「作ったお菓子を人に食べてもらい、喜んでもらった経験が忘れられないから」といった理由があります。
それに加えて、「学生の頃の研究発表で、円滑なコミュニケーションをとりながら1つのものを作り上げていく能力を活かしたい」や「アルバイトで新商品のデザインを担当した経験を、新しいお菓子の開発に役立てたい」といった、将来の目標を記載すると印象に残りやすいでしょう。
なぜその企業か
なぜその企業でパティシエとして働きたいのか、企業ごとの特徴をよく考えながら志望動機を完成させていくことが大切です。
例えば、エコール・クリオロ株式会社は、「時代に合ったおいしいもので幸せに」という企業理念を掲げています。
志望動機を書く際には、時代とともに変化するお客様のニーズに合わせて、美味しいお菓子を提供したい」といった内容が表現できていると、より魅力的なESに仕上がるでしょう。
このように、企業によって持っている特徴や理念が違うため、企業研究を必ず行って、企業ごとの特徴を把握することが大切です。
パティシエで求められる人物像
パティシエは同じ商品を1日に何個も作ります。大量のケーキを同じ味・見た目で作り上げるには、集中力や正確さが必要と言えます。
また、おいしいお菓子を作り続けるには、今あるレシピ通りに作るのではなく、常にもっとおいしいお菓子を作るにはどうしたらいいかを考えなければなりません。
つまり、向上心や探究心がある人が求められていると言えるでしょう。
さらに今までにない新しい商品を作るための発想力や、そのアイディアを実際に形にするデザインセンスも大切です。
パティシエの志望動機の例文
パティシエの志望動機として理想的な文章を参考にすることで、より魅力的な印象を与えるESを作り上げられるようになります。
過去に何度か貴ホテルのスイーツをいただいた経験があるのですが、季節によって豊富なスイーツが並べられているのを見て、味はもちろん、お客様を飽きさせないバリエーションの豊かさに感動しました。
専門学校で学んだ洋菓子の知識や技術だけでなく、アルバイトで経験したお菓子作りの能力もあるため、貴社に入社してからもスムーズに仕事を覚えていけると思っています。
将来的には、貴ホテルのスイーツの中に私の考えた商品が並ぶように、新メニューの開発に携わらせていただければと思っています。
また、お客様がいつ来ても満足できるような洋菓子を作り、「ここのスイーツを食べるためにホテルに来た」と言ってもらえるようなパティシエになりたいと考えています。
→このホテルを志望した理由が具体的に記されており、入社してから即戦力となることもアピールできています。
なぜパティシエを目指すことになったのかという、根本的な部分を記載できていると、より魅力的なESになるでしょう。
パティシエの志望動機のNG例
ここからは、パティシエの志望動機の中でNGと判断される例文を紹介します。
NGになっている理由を把握して、注意深く志望動機を記載すれば、採用担当者に高い評価を与えるESが作れるようになるでしょう。
洋菓子店でのアルバイトでは、洋菓子作りの楽しさや忍耐が必要な場面を経験しました。
就職してからは、貴社の洋菓子作りに対する高い技術力を吸収できるよう、基礎からしっかりと学んでいきたいと考えています。
将来的には、自分が作る洋菓子でお客さまが笑顔になれるような洋菓子を作ることを目標としています。
→この志望動機では、志望者にどのような強みやアピールポイントがあるのかが記載できていないため、採用した後にどのように貢献してくれるかをイメージできません。
まとめ
紹介したように、パティシエは洋菓子を作るだけの仕事ではなく、新メニューの開発や営業など、求められる役割は多岐にわたります。
応募する企業によって力を入れている事業が異なるため、企業研究を入念に行い、採用される確率が高くなるような志望動機が書けるようになりましょう。
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