警備員の仕事は、昼夜を問わず建物などを巡回するだけの仕事だと思われるかもしれません。
しかし、実際の警備員の業務は、建物の巡回だけでなく、イベント時の道路交通誘導や、現金輸送、要人の身辺警護なども行っているのです。
そのため、警備員の仕事は、地域社会の平穏な生活を維持することに貢献しており、社会では欠かせない仕事だと言えます。
警備員の最新情報
警備員の仕事はIT化が進んでいます。従来は各地点ごとで、人の力に頼って警備の仕事を進めていました。
しかし、IT技術を取り入れることによって、監視カメラなどで複数の警備地点を同時に警備できるようになり、限られた人材でも安全性の高い警備が可能になっているのです。
今後は、これらの技術を活用できる人材が求められるようになるため、ITに強い警備員の活躍が期待されています。
また、警備にAIが取り入れるようにもなっています。
受付にAI機能を搭載したバーチャル警備員を設置することで、来訪者のチェックだけでなく、用件を聞いて案内する受付機能を果たしてくれるシステムの実用化が進んでいます。
これにより、今まで人間が行っていた業務をAIに置き換えることで、人間にしかできない警備業務にコストを割けるようになることが期待されているのです。
警備員であると便利な資格
警備員として働く上で必須の資格はありませんが、持っておくことでキャリアアップにつながる資格もあります。以下に、警備員関係の資格を紹介します。
警備員指導教育責任者
この資格は、警備会社に勤務する警備員等の教育を担当する上で必要なものです。警備業法では、営業所ごとにこの資格を持っている職員を必ず配置しなければならないとされています。
交通誘導警備や輸送警備、身辺警護警備など、警備の種類によって資格が細分化されるため、特定の分野に特化した資格を取得しておけば、キャリアアップにつながるでしょう。
機械警備業務管理者
警備の対象によっては、監視カメラや防犯センサーなどを使用して警備をするところもあります。
そのような場所では、機械警備業務管理者の資格を所持している職員を配置することが、警備業法で義務付けられているのです。
この資格を持っていると、警備員としての希少性を高めることにつながります。
警備員業務検定
この資格は、警備員としての業務を行う上で、所定の知識や技術を有していることを証明するものです。
警備の対象によっては、この資格を所持した職員を必ず配置しなければならないところもあります。
他の資格と同様に、警備の種類によって資格が細分化されるのが特徴で、検定ではあるものの警備業法に基づく国家資格です。
警備員の仕事内容
警備員の仕事は建物を警備するだけでなく、現金輸送や交通誘導、要人警備などさまざまです。
警備会社の種類によって業務内容が異なるため、種類ごとの業務内容を把握しておくことが大切です。ここからは、業務別に警備員の仕事内容を紹介します。
施設警備業務
施設警備業務は、施設内の職員や設備、財産を守る仕事です。可能な限り早く危険を察知し、施設内の事故を予防して、施設の安全を守る大切な役割を担っています。
それが地域全体の治安を守ることにもつながるため、社会にとって不可欠な存在だと言えるでしょう。
イベントや道路交通誘導
決まった施設内での安全を守る施設警備業務とは違って、イベントや道路交通誘導業務は、定められた地点に派遣されて、ある程度広い範囲で人々の安全を守るのが仕事です。
特に大きなイベントが開催されると、不特定多数の人々が一度に集中するため、複数の警備員が連携して職務を遂行することが必要です。
また、適切な交通誘導を行うことで、地域の交通安全を守る役割を果たしています。
現金輸送
現金輸送業務は、お客様の大切な現金を盗難から守る大切な仕事です。預かった現金は、現金精査センターなどに安全に運び、その後、現金精査センターから各金融機関に現金を届けます。
現金輸送は常に盗難のリスクが伴うため、地域の治安を守る大切な役割だと言えるのです。
要人の身辺警護
要人の身辺警護は、警護の対象となる人を自然災害や交通事故、その他命の危険から守る仕事です。
トラブルが発生した時に、いかに素早く対象者を安全な場所に避難させるか、被害を最小限に抑えるかを考えて行動する必要があります。
警護対象者の大切な命や財産を守り、平穏な社会を維持するために、重要な役割を担っています。
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警備員の志望動機を書く際のポイント
志望動機を書く際は、なぜ警備員として働こうと思ったのか、なぜその企業を選んだのかを明確にし、志望動機が相手にしっかり伝わるようにしましょう。
なぜその職種か
なぜ警備員として働こうと思ったのかを明確にすることが大切です。
「警備アルバイトの経験から、社会の安全を守りたいと考えたから」や「危険を回避できる技術を身につけ、多くの人に安心して暮らしてほしいから」といった理由をあげましょう。
そして、「警備員の仕事を通して、住みやすい街づくりに貢献したい」や「警備員としての経験を活かして、時代の変化に合った警備方法を開発していきたい」というような、将来なりたい姿を記載しましょう。
警備員でアピールすべき強み
警備員として採用してもらうためには、あなたが持つ強みをしっかり伝えることが大切です。
例えば、「体力には自信がある」や「コミュニケーション能力が高い」といったことをエピソードを交えながら伝えられると、より印象に残りやすくなります。
警備員のコミュニケーション能力の重要性はあまり知られていませんが、警備に関係する人と適切な関係を築けることは、警備員の仕事の大切な要素です。
なぜその企業か
なぜその警備会社で働きたいのか、企業ごとの特徴に即した志望動機を書きましょう。
例えば、全国警備保障株式会社の企業理念は、「社・会・報・恩」です。志望動機を書く際には、あらゆる場面において、安全な暮らしを提供したいということが伝わるようにしましょう。
企業によって特徴が違うため、企業研究を必ず行った上で志望動機を書くことが大切です。
実際に書く際は以下のフレームワークに沿って書いてみてください。
(1)志望動機をひと言で
(2)具体的に言うと
(3)理由(過去の経験と業界・その会社の関連性)
(4)入社後にどうなりたいか
志望動機の書き方、考え方を詳しく知りたい方は下記をご覧ください。
警備員の志望動機のNG例
ここからは、警備員のの志望動機NG例を紹介します。どこがNGになるかということも説明しますので、参考にしてみてください。
また、会場に訪れる人達を安全に誘導をするという仕事を通して、社会で暮らす人々の役に立てる仕事ができると感じ、応募しました。
→自分自身の強みは伝わりますが、なぜその企業を選んだのかが記載されておらず、印象に残りにくい志望動機となっています。
警備員の志望動機の例文
実際に選考を通過した志望動機を見てみると、望ましいESの書き方がイメージしやすくなるでしょう。
そこでは、施設の利用者の方々から、笑顔が多く、気さくな警備員だと評価を受けていました。
チームワークや人材育成に力を入れるという御社の企業方針に沿って、自身のコミュニケーション能力を発揮して働くことができると考えています。
警備業として働いている間に、万引きを防止した経験もあります。
この経験を活かして、御社でも施設内の安全を守るために警備を行いたいと思っています。
→企業の方針を明確にした上で、どのように貢献できるかを具体的に記載できています。
過去の経験も踏まえて、どのように職場で力を発揮できるのかも書かれているため、担当者の印象に残りやすいESだと言えます。
将来的な目標など、仕事を通してなりたい姿を記載すれば、さらに良いESが完成するでしょう。
レベルの高い例文集を見たい方は下記記事をご覧ください。
まとめ
警備員は、施設の巡回をしているだけだと思われがちですが、実は現金輸送や要人警護、交通警備など、その役割は多種多様です。
企業ごとに注力している分野が異なるため、企業研究を念入りに行った上で、志望動機を作っていきましょう。
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