家庭教師の仕事は生徒に勉強を教えるだけではありません。
志望する方向に向かえるように、生徒に合わせたカリキュラムを考えたり、やる気を持続できるようにサポートしたりすることも重要です。
生徒によっては、勉強に対してやる気の持てない場合もあり、サポートが大変なこともあります。
一方で、塾講師に比べ個人のニーズや性格を丁寧にくみ取ることができる分、生徒や家族と深く関わることができ、生徒の成長に大きなやりがいを感じることができます。
また、「この先生に教えてもらえていなければ、志望する高校へ行けなかった。」とその生徒の生涯に渡って尊敬される存在になることもあるでしょう。
このように家庭教師は、未来を担う人材を育てる手助けをすることができ、人の役に立てるとてもやりがいのある職業です。
最近では、コロナウイルスの影響によりオンライン授業を実施する企業が増えています。設備管理や生徒のマネジメントも新たな仕事内容の一つになってくるでしょう。
家庭教師のトピック
家庭教師に関するトピックは主に2つあります。
一つ目はマンツーマンで授業を受けることができ、手厚いサポートが受けられる家庭教師の需要が増えていることです。
近年では少子化が原因で教育を受ける子供の人数が減少しており、生徒の奪い合いが起こっています。
そのため、一人ひとりと向き合える家庭教師はコストがかかっても需要があります。
しかし、費用面で負担が多い家庭教師は、経済的な余裕があり、教育熱心な家庭に求められるでしょう。
次に、オンライン家庭教師が導入されてきていることです。
昨今では、コロナウイルスの影響もあり、家庭教師が家に訪問することに抵抗を覚えている方も多くいます。
そのようなニーズに応えるために遠隔で授業を教えるオンライン家庭教師が誕生しました。会社指定のソフトを使ってオンライン授業をしていきます。
メリットとしては、場所を選ばず授業ができることや参考資料が身近にある環境で授業ができます。
デメリットとしては、遠隔で勉強を教えなければいけないため、画面越しにいかに生徒に分かりやすく教えるかを考える必要があり、対面での授業よりも工夫しなければなりません。
そのため、家庭教師の実力に差が出やすいことです。
家庭教師で得られるスキル
家庭教師をすることで得られるスキルを3つ紹介します。
教えるスキル
生徒たちに勉強を教えることで、物事をわかりやすく教えるスキルを身につけることができます。生徒たちの理解力は個人によって違います。
たくさんの生徒に指導するので、経験していくたびに教えるスキルが身につきます。
例えば、マンツーマン指導の方法や生徒の性格を理解してタイプに合わせて指導するスキルです。
マナースキル
ビジネスマンとして活用できるマナーを身につけることができます。マナーは単にコミュニケーションだけではありません。
親御さんの前に出ても恥ずかしくない服装・振る舞いなどを身につけることができます。
マネジメント能力
勉強へのモチベーションを維持するための工夫をしていきます。
例えば、過去の自分と同じ失敗をしている生徒がいれば「私はこのように乗り越えたよ」などと乗り越え方を一緒に考えて教えてあげたりします。
家庭教師の仕事内容
ここからは家庭教師の仕事内容について紹介します。ただ、勉強を教えるだけではない、奥が深い仕事です。
苦手科目の指導
どんな生徒にも必ず苦手科目があります。その苦手科目の成績を上げることは重要です。
問題が解けずに、手が止まっていたら手順を解説して、問題を解く道筋を与えます。他にも、基礎が理解できていなければ、問題のレベルを落して指導します。
そうすることで、苦手意識を克服でき成績を上げることが可能です。生徒の苦手をなくすことができるやりがいのある業務です。
宿題の解説
学校の授業についていくために家庭教師の指導を受けている生徒は、宿題を解説する必要があります。
学校の先生の指導方法によっては、わからない問題をそのままにされてしまいます。いつまでもわからないため、授業についていけなくなっている生徒も多いです。
授業に置いていかれないためにも、丁寧に宿題を解説します。
また、似た問題をその後解くことで脳に解き方を定着させてあげます。宿題の解説の方法によって学校の成績が変わってくるので、ここは大切なステップです。
成功体験を積ませる
生徒の勉強に対するモチベーションを上げるためには、成功体験を積ませてあげます。
できることが増えると、自信に繫がります。「自分ならもっとできる。
もっと頑張れる。」と思わせることが可能です。勉強意欲も湧いてくるので、新しい知識をどんどん吸収するようになります。
結果的に学校の成績が上がり、生徒に自信が付きます。その自信は勉強だけでなく性格にも影響して、何事にも積極的に行動できる生徒になるということもあります。
模試の採点
受験を控えている生徒にとって模試の点数は把握しておくべきものです。
志望校に合格する学力が身についているのか、しっかり判断することが必要になります。
また、模試は現在生徒がどのレベルに達しているのかを見極める基準にすることが可能。丁寧に問題を解説して、レベルアップにうまくつなげていくことが大切です。
模試を受けるたびに生徒がレベルアップして、志望校合格へと近づけることができます。
家庭教師の志望動機を書く際のポイント
ここからは、家庭教師の志望動機の書き方とポイントについて詳しく解説していきます。志望動機がうまく書けない方はぜひ参考にしてみてください。
なぜその職種か
なぜ家庭教師という仕事に就きたいのかをきちんと伝える必要があります。
家庭教師であれば、「高校生の時は勉強が苦手だったが、ある家庭教師に出会い勉強が好きになった。苦手を克服するきっかけを与えてくれた家庭教師のようになりたい。」など。
きっかけや理由、将来像などを明確に伝えるようにしましょう。
家庭教師でアピールすべき強み
自分の強みをアピールすることで、この人には家庭教師の適正があると判断してもらうことができます。
人に教えることが好きだったり、人の成長を喜べたり、生徒が好きな性格であればその点をアピールするといいでしょう。
そのときに、持っている強みが色濃く出た経験もあわせて伝えると信憑性が増して読み応えのある内容になります。
なぜその企業か
ひとくくりに家庭教師と言っても、志望する企業によって運営方針が違います。きちんと特徴を捉えましょう。
例えばトライグループであれば「人は、人が教える。人は、人が育てる。」と運営理念で掲げています。1対1の教育にこだわったトライならではです。
また、学参では「お客様の希望とこだわりを第一に理想の教育を実現する」という運営理念で、生徒一人ひとりに合わせた指導方法を提供しています。
企業によって運営理念は異なり、それぞれに指導方法も変わってきます。HPやお客様向けパンフレットなどを参考にしながら、企業研究をしていきましょう。
実際に書く際は以下のフレームワークに沿って書いてみてください。
(1)志望動機をひと言で
(2)具体的に言うと
(3)理由(過去の経験と業界・その会社の関連性)
(4)入社後にどうなりたいか
志望動機の書き方、考え方を詳しく知りたい方は下記をご覧ください。
関連記事:
・「志望動機の書き方~選考通過率をUPさせる方法~」
・「志望動機の正しい考え方やコツ~「志望動機がない…」と悩んでいる人必見~」
家庭教師の志望動機のNG例
以下では家庭教師の志望動機のNG例を紹介します。どこがNGなのかについても解説しているので、チェックしてみてください。
教育は人類の基本です。勉強ができないと将来いい職業に就いたりできないと考えています。子どもたちが理想の人生を歩むことをサポートすることこそが教育であると思います。
また、家の手伝いがありなかなか自由に働けません。家庭教師は時間に融通が利くと聞いたので貴社を志望しました。
→教育に興味があるといった書き出しですが、志望理由が時間に融通が利くといった内容なので、説得力がありません。
また、時間に融通が利くからという志望理由だと、「自分の予定を優先して、きちんと働いてくれないのではないか…?」と思われてしまいます。
志望理由は、最初と最後で言っていることが違っていないか、企業や業界にとってどのように貢献していけるかなどを記載しましょう。
家庭教師の志望動機の例文
実際に選考を通過したESの志望動機の例文および考察から、書き方を学び自身のESや面接に活かしてください。
この経験がきっかけで、教育という日本や世界の国々の未来を担う生徒たちの活躍に貢献することができる仕事に興味を持ちました。
家庭教師はマンツーマンで指導ができ、生徒一人ひとりに集中して勉強を教えられるので、とても魅力を感じています。さらに、塾と違い、扱う教材は生徒一人ひとりにあったものを選べることも、自分の指導力や生徒の長所短所を見抜く力が活かせるところだと感じています。
生徒一人ひとりの長所短所に合わせた指導を大切にしている貴社の企業理念は、学生の頃に友人一人ひとりに合った問題の解き方を教えていた自分の指導方法に沿っていると考えます。家庭教師として個性に合った指導をすることで、ひとりでも多くの生徒を社会で貢献できる人間に成長させ、送り出したいです。
→学生時代の経験を踏まえて、強みをアピールできています。教育が生徒たちにどのような影響を与えるのかを考えて述べられているのも説得力が増すポイントです。
企業研究をもう少し深く行って、企業理念まで触れられるとより良い志望動機となると思います。
レベルの高い例文集を見たい方は下記記事をご覧ください。
関連記事:
「志望動機のおすすめ例文10選!」
まとめ
家庭教師は勉強を教えるだけではなく、生徒の成績が上がったら喜びを分かち合える素晴らしい職業です。
オンライン授業などで、仕事のやり方は変わってくるかもしれませんが、生徒と向き合い、丁寧に指導することを忘れないようにしましょう。
企業によって力を入れている事業は異なってくるため、各社を比較しながら企業研究を行い志望動機を作成するようにしましょう。
志望動機の基礎から応用まで網羅的にノウハウを知りたい方は下記をご覧ください。
関連記事:
「志望動機の書き方・例文」
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