就職活動を進める中で、必ず必要になるのが志望動機。志望動機は、履歴書やエントリーシートに記入するほか、面接においても聞かれるものです。
しかし、就職活動を始められた学生さんの中には「志望動機って、どう書けばいいかわからない」という方もいらっしゃると思います。
そこで今回は、そんな学生さんに向けて「ゼロから志望動機を生み出すためのテクニック」を3つ紹介させて頂きます。
そもそも「志望動機」って、どうして重要なの?
志望動機のない履歴書は返事をしない人と同じ。
さて、本題に入る前に、少し考えてみたいのですが、そもそも就職活動においてなぜ志望動機が重要視されるのでしょうか?
もしも、志望動機のない履歴書を提出したら、志望先の企業(の面接官)は、どのような印象を抱くでしょうか。
もし、志望動機を記入しない場合は、履歴書の左側(名前・住所・学歴)だけを書いて提出することになります。
就活生は、何十万人、何百万人といます。自分と同じ学歴を積んだ学生さんがいるかもしれません。大学のクラスメートが、あなたと同じ会社を受けるかもしれません。そうなれば、名前や学歴のみで印象に残ることは不可能です。
加えて、志望動機はその名の通り、その会社で働きたい理由を書く項目です。働きたい理由を書いていない人を雇うほど、企業はおひとよしではありません。志望動機がなければ、意欲のない人とみなされてしまいます。選考を通る可能性はありません。
「飛べない豚はただの豚」ならぬ「志望動機のない履歴書はただの紙」なのです。
裏を返せば、志望動機の内容次第で内定が近づくということもできます。
ゼロから志望動機を生み出すための3つのテクニック。
さて、志望動機の重要性に触れていただいたところで、ここからは志望動機の具体的な書き方についてです。
まずはじめに、以下の志望動機をご覧ください。今回は、ファミリーレストランの接客業に就きたい人を想定して、例文を作成しました。
明るく親しみやすいお店づくりに貢献したいと考え、御社を志望いたしました。大学では、チアリーディング部に所属し、応援のプロとして笑顔と一体感あるパフォーマンスでお客様を楽しませてまいりました。お客様に楽しんで頂くためには笑顔とチームワークが重要だと考えております。
御社での業務においても、チアリーディング同様、職場の先輩方と一丸となり、明るく親しみやすいお店づくりに貢献したいと考えております。
また、いち早く接客のプロになれるよう、努めてまいります。
ゼロから志望動機をつくるには、3つの極意があります。以下、1つずつ解説してきます。
1.志望理由は一行目に書く
明るく親しみやすいお店づくりに貢献したいと考え、御社を志望いたしました。
何百万人という学生が試験を受ける就職活動において、重要なのはわかりやすい(読まれる)履歴書を書くことです。
面接官は、採用業務だけを行っているわけではありません。企業の人事担当者は他の業務を兼務していることがほとんどです。
全ての応募書類に目を通している時間はありません。字が汚いもの、文章が読みにくい履歴書はその時点で選考外となります。面接官(読み手)がわかりやすいように、志望理由は一行目に書きます。
2.過去の体験を交えて、志望理由を説明する
大学では、チアリーディング部に所属し、応援のプロとして笑顔と一体感あるパフォーマンスでお客様を楽しませてまいりました。
お客様に楽しんで頂くためには笑顔とチームワークが重要だと考えております。
履歴書の中段では、過去の体験を交えて志望理由を説明します。過去の経験は、あなたの実績です。実績を交えて語ることで、志望動機に説得力を持たせることができます。
また、過去の交えることで、自身の強みをアピールすることができます。
例えば、上記の例文の場合は
【例文】
大学では、チアリーディング部に所属し、応援のプロとして笑顔と一体感あるパフォーマンスでお客様を楽しませてまいりました。
【強み】
チームワークの重要性を理解している。
「一体感あるパフォーマンスでお客様を楽しませてまいりました」という一文で「チームワークの重要性を理解している」ということをアピールしています。
もしも、面接で「うちのお店では、多くのスタッフと仕事を進めてもらうことになります。その点については大丈夫でしょうか?」と聞かれた場合、
『チアリーディングを通じてチームワークの重要性を感じてきました。現場では、わからないこともあると思いますが、疑問点をそのままにせず先輩方と協力して業務を進めてまいります。』
と、答えることで志望動機により強い説得力を持たせることができます。
3.最後に入社後の目標を語る
御社での業務においても、チアリーディング同様、職場の先輩方と一丸となり、明るく親しみやすいお店づくりに貢献したいと考えております。
また、いち早く接客のプロになれるよう、努めてまいります。
最後に入社後の目標や将来のビジョンを書きます。
あなたの志望動機は順調ですか?
ここまでは、志望動機を書くために必要な情報をお伝えしてきました。
それでも、「自分の場合はどうすればいいの?」と不安な方も多いのはではないでしょうか。
そんな時は、自分ひとりで抱え込まず、客観的な視点からフィードバックをもらうべきです。就職エージェントneoでは、企業人事の要望を把握したプロのアドバイザーが年間2万件以上の就活生の悩みにお応えしています。
就活でモヤモヤしている方は、少しでも早くそのお悩みを解決し、自信をもって本番に臨んでください。
まとめ
というわけで今回は志望動機を書くためのポイントを3つ紹介させていただきました。志望動機を書くための手順(文章の構成)は、下記の通りです。
1.志望理由は一行目に書く。
2.実体験を交えて志望理由を説明する。
3.最後に入社後の目標や将来のビジョンを書く。
という3点です。「志望動機がうまく書けない」という方は、ぜひ参考にしてみてください!