フラワーショップの仕事は、色とりどりの美しいお花に囲まれる華やかなお仕事というイメージがありますが、それだけではありません。
実際には、掃除や配達などの裏方の仕事もあり、想像よりも体力が必要になります。
しかし町のフラワーショップなどは、お花の仕入れ、管理、販売、アレンジなどお客様のところに届くまでのすべてを行うなかで、隅々までこだわりを込めてお店丸ごとプロデュースすることができるのは魅力でもあります。
何より、お花の提供を通して人々の暮らしに癒しを与える喜びが味わえるでしょう。
フラワーショップのトピック
フラワー業界にはどのような特色があるのでしょうか?ここでは主に2つのことを見てみましょう。
ネットショップで販売するお店が増えている
これまでの花屋は、お店に来られた方に販売することがメインでした。しかし、ネットショッピングが普及するなかで、インターネットで注文できる花屋も増えてきました。
コロナウイルスの感染拡大防止のための自粛のようなことが起こったときにも、インターネットによる販売手段は大きな力を持ちます。
独立を視野に入れるならネットでの販売にも強くなっておくのが良いでしょう。
お花を扱うお店には様々なタイプがある
お花の仕事をしたい場合の就職先は、町の花屋だけではありません。たとえば、結婚式場やイベント、お葬儀などの会場を飾ることをメインとしているフラワーショップもあります。
どんな企業があり、自分がどんな風に働きたいかをよく調べておくようにしましょう。
フラワーショップでとっておきたい資格
フラワーショップは未経験から採用を行っているところもありますが、そんななかでもとっておくとより就職活動に有利な資格があります。ここでは3つの資格をご紹介します。
自動車普通免許
フラワーショップにも自動車普通免許があると役に立ちます。
これは配達に行くときや仕入れなどに車の運転が必要になるからです。企業によって必須ではありませんが、あると有利です。
フラワーデザイナー
お花の資格で言えば、「フラワーデザイナー」があります。
公益社団法人日本フラワーデザイナー協会主催のフラワーデザイナーは、協会公認のスクールで勉強をし、フラワーデザインに関する学科と実技の試験に受かることによって取得することができます。
フラワー装飾技能士
フラワー装飾技能士はお花の資格としては日本でただひとつの国家資格です。
レベルに応じて1級~3級まであり、お花全般の知識を広く身に付けていることを証明できるものです。
フラワーショップの仕事内容
フラワーショップでは実際にどのようなお仕事をするのでしょうか?よく知られているお花の販売以外にもいろいろな業務があることを見ていきましょう。
お花の仕入れ
まずはお店に出すお花を仕入れるところから始まります。お花は市場で仕入れるため5時や6時などの早朝から市場に出向く必要があります。
お店の利益とのバランスや売れ筋なども考えながら良い花を見極めて仕入れることが必要です。フラワーショップでは、週に2~3回ほどは仕入れがあるのが平均です。
お花のお世話
仕入れができたら、お花に合わせた水揚げ作業を行い、できるだけお花が元気で長持ちする状態にします。
その他にも、鮮度を保つための温度管理をしたり、捨てた方が良いお花に見切りをつけたりします。
実店舗やネットでの販売
フラワーショップの仕事でまず思い浮かべるのがお花を欲しがっている人に販売することです。
お店に来られたお客様に販売し、包装してお渡ししたり、ネットショップで注文のあったお客様に、鮮度の良いまま届くよう手配をします。
接客
販売をする前に、接客業務が出てきます。
お客様が購入される前にアドバイスを求められることもありますので、何に使われるか、誰にお渡しされるかなどを聞いて、知識に基づいて花選びのサポートをできるようにしましょう。
花束などのアレンジ
例えば、「プレゼント用の花束にしたい」というご要望があったときは、お花同士の相性などを考えながらアレンジをすることがあります。
こういったときはお花の知識が必要になるでしょう。また、ラッピングでもより素敵になるように一手間加えることもできます。
冠婚葬祭などでのフラワーコーディネート
結婚式場やお葬儀の会場などの依頼を受けて、華やかな雰囲気の装花にしたり、餞のお花を作って配達することもあります。
大切な人生のワンシーンを飾ることになりますので、心を込めて演出をしましょう。
そのほか、イベント会場やレストランの装花をしたり、企業に配達することもあります。
フラワーショップの志望動機を書く際のポイント
フラワーショップに就職したい場合、志望動機はどのように書くのが良いのでしょうか?そのポイントをご紹介します。
なぜフラワーショップで働きたいか
まずは、なぜフラワーショップで働きたいと思うのか、その動機を伝えましょう。
お花が好きという思いがあったとしても、ただそれだけを書いていては、「この人本当に続けられるのかな?」と思われることもあります。
なぜなら、お花の仕事は体力仕事になる場面がたくさんあるからです。そういった大変さも理解した上で志望していることを伝えると良いでしょう。
フラワーショップでアピールすべき強み
フラワーショップに就職するには、どんなことをアピールすると強みになるのでしょうか?まずは何よりもお花に対する思いです。
フラワーショップの仕事は、見た目の華やかなイメージの裏では地味で体力を使う仕事なでもあるので、それらに打ち勝つ思いがあってこそ続けられると言えるでしょう。
また、朝の5時や6時に仕入れがあるので、朝に強い人だと企業にとっても安心です。
そして、朝早くからの長時間業務になったり、仕入れや配達などで動き回ることになっても平気な体力があればアピールすべき強みになります。
その上で、先にご紹介したようなお花に関する資格もあれば強力です。
なぜその企業に入りたいのか
お花に関する仕事のなかでもなぜその企業に入りたいのかという必然を伝えましょう。
お花関係の仕事には、町の花屋さんだけではなく結婚式場やイベント会場の装飾、フラワーアレンジの講師、ネットショップの運営がメインの会社などいろいろな仕事があります。
そんな業界のなかでも、どんな働き方をしたいのかを考えることがまず必要です。
もし、お花の仕事というところだけに惹かれて応募するのなら、年月が経つごとに自分の求める方向性と職場の違いに悩むことにもなります。
そうして業界のことをしっかり調べた上で、その企業の方向性や理念に共感して応募したことを伝えましょう。
実際に書く際は以下のフレームワークに沿って書いてみてください。
(1)志望動機をひと言で
(2)具体的に言うと
(3)理由(過去の経験と業界・その会社の関連性)
(4)入社後にどうなりたいか
志望動機の書き方、考え方を詳しく知りたい方は下記をご覧ください。
関連記事:
・「志望動機の書き方~選考通過率をUPさせる方法~」
・「志望動機の正しい考え方やコツ~「志望動機がない…」と悩んでいる人必見~」
フラワーショップの志望動機のNG例
フラワーショップにエントリーシートを出すときに、こんな内容だと落とされる可能性が高いというものがあります。それはどんなものでしょうか?
そしてその憧れを実現するために、お花の知識や技術も磨いてきました。私は、とくにより好みせずまずはどんな会社であってもお花の仕事をしてみたいと思っています。ぜひ、御社の一員として働ければと思います。
→フラワーショップの華やかな一面に憧れる人は多いと思いますが、志望動機のなかで仕事の大変さに対する理解が感じられなければ、「この人続けてくれるかな?」という疑問を抱かせてしまうこともあります。
ですので、華やかな側面だけに惹かれたように思える動機はあまり好ましくないでしょう。
また、応募する企業がどういう理念を持ってどんな活動をしているのかを理解していなければ、「当社の考えに合っていない」と思われてしまいます。
自分は、お花の業界でどのように働きたいのかを確かにして、その考えの上にその会社に志望をしたことを伝えましょう。
フラワーショップの志望動機の例文
では、実際にどんな志望動機が良いのか、最後にその例文をご紹介します。
お花の業界では町のフラワーショップで働いたり、イベント会場やお葬儀の場の装花など様々な働き方があります。そのなかでも私は、人生のなかでも最高に幸せな場面を、お花によってより幸せにしたいという思いを持つようになりました。そして、結婚式場のフラワーアレンジを主に行っているフラワーショップへの就職を考えるようになりました。
御社のホームページで、スタッフの方が手がけられた装花の写真を拝見しましたが、そのセンスやお花に対する考え方にとても強く惹かれました。ぜひ、御社にてこれまで身に付けた技術をさらに磨きながら、お客様に喜んでいただけるフラワーコーディネートができる人材になりたいと思います。
→まずは分かりやすく志望の意志を伝えましょう。そして、その後に具体性があり、必然がある経緯を伝えると良いでしょう。
また、様々な働き方があるお花の業界の中でどんなことがしたいのか、将来まで見据えた願いと、その企業での仕事がどう繋がるのかまでを書くと良いでしょう。
レベルの高い例文集を見たい方は下記記事をご覧ください。
関連記事:
「志望動機のおすすめ例文10選!」
まとめ
フラワーショップは販売だけではなく、仕入れや配達、接客、アレンジなど幅広い業務を行っています。
華やかなお仕事ですが、朝早くから市場に買い付けに行ったり、購入したお花の1本1本をお世話したりと、細やかで体力が必要な側面もあります。
しかし、それ以上にお花が好きで、お花を通して人を喜ばせたいと思える人には向いている職業です。
お花の業界でも様々な働き方があるので、自分が目指す方向と企業が目指す方向をしっかりと調べた上で、エントリーシートを書きましょう。
志望動機の基礎から応用まで網羅的にノウハウを知りたい方は下記をご覧ください。
関連記事:
「志望動機の書き方・例文」
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