本記事では、デザイナーの中でもWebデザイナーにフォーカスし、トレンドや仕事内容、志望動機の例文などを紹介します。
視覚的な美しさなどを整え、お客様の使いやすいWebサイトを作るWebデザイナーは、マニュアルがある仕事では無いので、自身で考えて行動しなければなりません。
給料形態は能力給になることが多く、能力が高くなればなるほど、それに比例して給料も上がります。
そして自身が考えたデザインが世で大絶賛されることもあり、非常にやりがいのある仕事であると言えます。
Webサイトの「視覚」を司り、Webサイトを利用する人がより楽しく、使いやすくなるようなデザインを考案するデザイナーは、ネット社会である現代には欠かせない仕事です。
デザイナーの2つのトレンド
デザイナーには大きく2つのトレンドがあります。
1つ目はWeb業界の拡大により、Web系の求人が増えていることです。
インスタグラムやTwitterといったSNSの進化も相まって、ここ十数年でネット世界は飛躍的に進化しました。
それに伴い、企業は自社のWebサイトを作成し、宣伝や商品の販売をおこなうことも増えました。
そこでWeb系クリエイターの必要性が高まり、今なおWebクリエイター、デザイナーの需要は伸び続けているのです。
2つ目のトレンドは新型コロナウイルスの流行により、在宅で出来る仕事に注目が集まったことです。
新型コロナウイルスの感染拡大にともない、通勤電車や会社内など、人が密集する場所では感染リスクが高まるとして、自宅でネットを介して仕事をするテレワークが推奨されるようになりました。
また、副業を探す人が増え、家でパソコンがあればできる仕事として、WebデザイナーやWebクリエイターが注目を集め、外出自粛期間中にデザイナーを目指す人が増えたのです。
デザイナーであると便利な資格
デザイナーになるために必須の資格はありませんが、取得しておくことで就職で有利になったり、仕事が進めやすくなったりする便利な資格はあります。
どのようなものがあるのかチェックしてみましょう。
ウェブデザイン技能検定
この資格検定は、特定非営利活動法人インターネットスキル認定普及協会が実施しており、Webデザインに関する資格の中では唯一の国家資格です。
階級は1~3級に分かれます。
この資格は2級の取得で、インターネットの仕組みやネットワーク技術、JavaScript・CGIの技術、ユニバーサルデザインなど、Webデザインに関する基礎知識を持っていることの証明になります。
アドビ認定エキスパート
アドビ認定エキスパートは、PhotoshopやInDesignなど、Webデザインでは欠かせないツールの製造元であるAdobeが主催する民間資格です。
この資格を取得しておくと、デザインに関する知識とWebデザインで必要なツールを使いこなせるスキルがあることの証明になるので、就職活動で有利になります。
HTML5プロフェッショナル認定資格
Webデザイナーは、例えばフォントのサイズや色を調整するときなどにHTMLタグを使用します。
そのためHTMLタグの知識は必要となります。
HTML5プロフェッショナル認定資格は、HTMLについての知識レベルを測定できる認定試験で、この資格を持っていると、HTMLの知識を持っている証明となります。
マルチメディア検定
この検定はネットやコンピュータで、デジタル情報を使ってコミュニケーションをとる場合の知識や技能を測る検定です。
この検定を取得するとコンピュータやネットワークシステム、デジタル画像やコンテンツデザインの基礎知識を習得したことになるので、デザイナーとしての知識が備わっていることの証明となるのです。
デザイナーの仕事内容
デザイナーの仕事は、ただWebデザインを作るだけではありません。
クライアントによっては、Webサイトを作成後も、サイトの更新や運営をする場合もあります。
クライアントへのヒアリング
デザイナーはまず、クライアントと打ち合わせを行い、どのようなWebサイトを作りたいのかをヒアリングします。
サイトの全体のテイストや、強調したいコンテンツなど、クライアントから引き出す必要があるので、コミュニケーション能力が必要です。
また、クライアントの言葉の中から要望を見つけ出す洞察力も重要となります。
構成
クライアントからイメージをヒアリングしたら、まずはサイトのざっくりとした構成を作成します。
キービジュアルや大まかなレイアウトを決定するこの作業は、サイトの骨組みを作っていることになります。
骨組みの時点であやふやな部分があると、その後の作業に支障が出てしまいます。そのため、ざっくり決めるとはいえ慎重に考えながら作る必要があります。
レイアウト
構成が決まったらIllustratorやPhotoshopなどのグラフィックソフトを用いて、サイトの配色やロゴ、アイコンなどを作成し、レイアウトします。
ここまでの作業はクライアントと相談しながら作業を進めますが、クライアントからの修正があまり入らないように、クライアントの希望にしっかり沿っているかを確認しながら作成しなければなりません。
コーディング
レイアウトまで進んだら、後はHTML、CSS、JavaScriptなどでサイトの細かい部分までを決めるコーディング作業へ入ります。
コーディングでは画像のサイズやフォントの位置などをミリ単位で調整することもあるので、集中力が必要です。
更新・運営
クライアントによっては、サイト完成後もサイトの更新や運営を任される場合もあります。
この場合は、サイトを訪れるユーザーの反応をチェックし、よりよいサイトにするために調整をし続けなければならないので、リサーチ力と分析力が必要となります。
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デザイナーの志望動機の書き方とポイント
志望動機を書く際は、なぜデザイナーを選んだのか、デザイナーの中でもなぜその企業なのかを明確にし、ロジカルにアピールできるようにすることが重要です。
なぜその職種か
まず多くの業種の中からデザイナーを選んだ理由をしっかり述べられるようにしましょう。
例えば「独学でHPを作成したときに、デザインの面白さを実感したから」など、デザイナーならではの理由が必要です。
デザイナーでアピールすべき強み
デザイナーを志す上で、まず必要なのは「デザイン力」です。ただし「私はデザインが得意です」と言っても、それだけではどの程度の力があるのか分かりません。
そのため、デザイン力をアピールする際は、例えば「マルチメディア検定の資格を取得しています」「独学でサイトを作成したことがあり、月間PV数は〇〇です」と具体的な例を示しましょう。
もし、資格の取得も実績も無いのであれば「現在マルチメディア検定で資格を取得するため勉強に励んでいます」と、デザインの勉強に意欲的であることをアピールしましょう。
また、デザイナーはクライアントとサイトの内容について打ち合わせをし、相手の要望を聞き取り、サイトの製作でもれなく活かさなければなりません。
そのため、コミュニケーション能力が必須であり、十分なアピールポイントとなり得ます。
なぜその企業か
一口にデザイナーと言っても、企業によって強みや特徴は異なります。
例えば、中小企業向けのサイト製作が得意な会社があったり、独自のチーム構成でサイト製作を進める会社もあったりします。
ただ「デザイナーになりたい」だけでは、企業から好印象を得られないので、その企業ならではの強みや特徴を企業研究によって見つけ出し、アピールに取り入れることが重要です。
実際に書く際は以下のフレームワークに沿って書いてみてください。
(1)志望動機をひと言で
(2)具体的に言うと
(3)理由(過去の経験と業界・その会社の関連性)
(4)入社後にどうなりたいか
志望動機の書き方、考え方を詳しく知りたい方は下記をご覧ください。
関連記事:
・志望動機の書き方~選考通過率をUPさせる方法~
・志望動機の正しい考え方やコツ~「志望動機がない…」と悩んでいる人必見~
デザイナーの志望動機のNG例
デザイナーの志望動機のNG例を紹介します。どの部分がNGかも解説するので、チェックしてみてください。
その際に、デザインの楽しさに触れ、デザイナーを志しました。
そのサイトは現在も運営を続けており、月間PV数は毎月〇〇人ほどと安定しています。
貴社を志望した理由は、Web業界の中でも貴社の業績が伸びていて、将来性があると感じたからです。
貴社に入社したあかつきには、ぜひ人々が面白いと感じるようなWebサイトを製作したいと思います。
→デザイナーを志した理由はいいのですが「月間PV数が安定している」だけでは、向上心が感じられず、アピールポイントが弱いです。
その企業を志した理由が「業績が伸びているから」というのも、その部分にしか注目していないと言っているようなものなのでNGです。
そして入社後のビジョンについて触れるのはいいですが、肝心のビジョンがあいまいです。具体的な例を挙げるようにしましょう。
デザイナーの志望動機の例文
デザイナーの志望動機の例文とポイントを紹介しますので、自身の面接やESに活かしてください。
デザイナーの志望動機の例文とポイントを紹介しますので、自身の面接やESに活かしてください。
その際に、デザインの楽しさに触れ、デザイナーを志しました。
そのサイトは現在も運営を続けており、サイトを訪れる人の反応をコメントなどから分析し、サイトデザインを工夫し続けたことで、月間PV数は現在も伸び続けています。
貴社を志望した理由は、貴社の作成されたWebサイトを拝見した際に、訴求力のあるデザイン性に魅力を感じ、自身が目指すサイトデザインと合致すると感じたからです。
貴社に入社したあかつきには、これまで自身のサイトPV数を伸ばしてきたノウハウや、現在勉強中のSEO知識を活かしてより訴求力が強く、多くの人を惹きつけるサイトを作成したいと思います。
→自身で作成したサイトの運営の話から、デザイナーとして大切な向上心をアピールできています。
またその企業を選択した理由も明確で、さらに入社後のビジョンと繋げられているので、説得力の強い志望動機になっています。
レベルの高い例文集を見たい方は下記記事をご覧ください。
まとめ
デザイナーはWebサイトの視覚部分をデザインし、より使いやすいWebサイトをつくる仕事です。
ネット社会と言われる現代では、集客や物販もネットを介することが多く、集客力や売り上げを左右するのはサイトデザインです。
そのため、デザイナーは現代社会に欠かせません。
一口にデザイナーと言っても、企業によって業務内容や特徴、強みは異なります。
そのため、各社を比較しながら企業研究をしっかり行った上で志望動機を書くようにしましょう。
志望動機の基礎から応用まで網羅的にノウハウを知りたい方は下記をご覧ください。
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志望動機の書き方・例文
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