●就職活動全体のスケジュールを確認した上で、終了時期を逆算していつまでに何をすべきかを整理しましょう。
●すでに内定を獲得している状況で就職活動をいつまですべきか迷ったら、どうして決められないのかその原因を明確にしましょう。
- 「もしかしてまだ就職活動しているの自分だけ…?」
- 「まだ就職活動している人ってどれくらいいるんだろう」
- 「いつまで経っても内定出ない…就職活動が終わらない…」
思うように選考通過ができず、就職活動が終わる未来が見えてこないと上記のように周りと自分の就職活動状況を比較してしまい、「いつまで就職活動を続けないといけないんだろう…」と焦りや不安を感じてしまう人もいるでしょう。
本記事では自分の就職活動ペースに不安を感じている内定が取れなくて焦っているという人に向けて、就職活動のスケジュールや月ごとの内定率をわかりやすく図を用いて紹介していきます。
まだ就職活動が終わらないという人がすべきことも紹介しているので、内定がなくて悩んでいる人は参考にしてみてください。
就職活動はいつまで続く?
就職活動をいつまで続けるかどうかは、就活生1人ひとりの就職活動状況によって異なります。
とはいえ事前に就職活動全体のスケジュール感を抑えることができていれば、終了時期を逆算して、いつまでに何をすべきか整理することができるでしょう。
まずは以下にて一般的な就職活動のスケジュールと平均の就職活動終了時期を解説していきます。
就職活動のスケジュール
就職活動の大まかなスケジュールは以下のような流れとなっています。
細かいスケジュールは人それぞれ異なりますが、何をいつから始めればいいのかわからないという人は以下で紹介している就職活動スケジュールを参考に計画を立ててみてください。
・大学3年生 6月~1月:インターンエントリー
・大学3年生 7月~2月:インターン参加
・大学3年生~4年生 3月~5月:説明会参加、企業エントリー
・大学4年生 6月~:選考開始
・大学4年生 6月~7月:順次内々定
一般的に、大学3年生の6月から本格的に就職活動の準備が始まります。
まず始めに取り掛かるのは自己分析や業界・企業研究・履歴書・ESの作成やインターンの申し込みなど、就職活動の基礎となる部分です。
あなた自身が得意とすることや強み、価値観や長所・短所といった「自己分析」と企業の成長性や市場調査などの「企業研究」を行います。
また、インターンは必ず参加しなければいけないものではありませんが、積極的に複数のインターンに参加し、実際にその業務を体験してみることで、その業種・職種で求められる素養や能力、適性について、インターネットで調べるよりも深く理解することができるでしょう。
「長期インターンと短期インターンどっちがいいのかな…?」
悩んでいる人に向けて、就活生は平均何社のインターンに参加しているのか、複数社のインターンに参加するメリット、注意点について紹介しています。
大学3年生の3月から大学4年生の5月までに説明会の参加・企業エントリーを行います。
合同説明会に積極的に参加をし、企業を深掘りしたうえでエントリーを行いましょう。
参加する就活生は気になる企業のもとへ足を運び説明会を受けることができます。
事前予約が必須の企業やセミナーがあるため、開催要項をしっかりとチェックしたうえで参加するようにしましょう。
大学4年生の6月からは選考がはじまり、それに伴い順次内々定をもらう人も出てきます。
内定については下記に記載しているので、そちらを参考にしてみてください。
22年卒~24年卒の内定率
2022年~2024年の内定獲得率を比べると、早い時期での内定獲得率が最も高いのは24年卒ということがわかります。
これは就職活動の早期化が影響していると言えるでしょう。
下図からもわかるように、4月頃には約半数の学生が内定を獲得しており、7月頃には8割以上の学生が内定を獲得しています。
また下記の図を見てみると、8月時点で就職活動を続けている就活生は2~3割ほどしかいないということがわかります。
このことから、就活生は平均的に8月までに就職活動を終わらせている人が多いと言えるでしょう。
参照元:就職プロセス調査(2024年卒)「2023年10月1日時点 内定状況」就職活動がいつまでも終わらない原因
ここでは就職活動がいつまでも終わらない原因を紹介します。自分が当てはまるものがないか確認してみましょう。
自分のやりたいことがわかっていない
いまいちやりたいことがわからず「友達が受けているからこの業界を受けてみよう」や「大手企業でよく聞く会社名だし、とりあえず受けてみよう」など、周りの雰囲気や勢いに合わせて就職活動をしている就活生もいると思います。
しかし自分のやりたいことが決まっていないと、志望動機の内容が薄くなってしまい、「弊社でなくて他の会社でもいいだろう」と思われてしまう可能性があります。
企業は面接で学生の志望度の高さもチェックしているため、面接官に「志望度があまり高くない」と思われてしまうと選考を通過するのは難しくなってしまいます。
そうならないためにも、自分のやりたいことがイメージできていないという人は「やりたいこと」「やりたくないこと」を明確にし、就職活動の軸を探すために自己分析を行いましょう。
自己分析は一度だけではなく、タイミングに応じて定期的に行うと、新たに得た知識などの整理ができ、やりたいことが見つかったり、就職活動の指針を得たりするでしょう。
受けている企業が少ない
受けている企業が多い人と少ない人では内定を獲得できる確率は、単純に多い人の方が高くなります。
だからといって、やみくもにたくさんの企業を受ければいいというものではありません。
2023年にキャリタスが実施した「7月1日時点の就職活動調査 」によると、24卒学生の7月における1人あたりのエントリー社数は平均24.8社でした。
自身の就職活動を見直した際に、受けている企業が上記で紹介している平均エントリー社数より少ない就活生は、もう少しエントリーを増やしてみると良いでしょう。
また、受けている企業が少ない人は、無意識に自分の選択肢を狭めてしまっている可能性があります。
選択肢を狭めてしまうのはとても勿体ないため、最初は幅広く業界を見るようにしてください。
大手企業や難易度の高い業界ばかり受けている
有名企業や大手企業は就職難易度が高い企業と言えます。
企業名を聞いただけで多くの人が思い浮かべる企業は、非常に多くの就活生から応募がくるため、企業はより優秀な学生を採用しようと選考します。
自然と選考難易度も上がるので、人気と就職難易度が高い企業だけを受けている人は、就職活動中に受けている企業が少ない人と同様に、選択を狭めてしまっていると言えるでしょう。
大手企業に絞ってエントリーをするのが悪いというわけではありませんが、まずは幅広くエントリーしてください。
面接での印象が良くない
面接では自分は笑顔で話しているつもりでも緊張で顔が強張ってしまっていたり、ハキハキと話しているつもりが、早口になってしまっていることも少なくありません。
他にも身だしなみが整っていなかったり、面接のマナーが守れていないなどたくさんのチェックポイントがあります。
面接で評価を落とすことがないよう、事前に面接の練習は何回もしておきましょう。
元人事が実際に面接をしていた時に感じた「好印象の学生とそうでない学生」の特徴に関しても紹介しているので、気になる人もぜひご覧ください。
選考対策をしていない
就職活動を進めていくにあたって、選考対策は必ずしなければなりません。選考を通過するのはそんなに簡単なことではないため、事前にしっかりと準備をしておく必要があります。
具体的には「自己分析、業界・企業研究、面接練習」を行っておきましょう。
それぞれのやり方については以下の「まだ内定がない人がすべきこと」で紹介しています。
就職活動がいつまでも終わらない人がすべき3つの対策
「就職活動、頑張っているはずなのに選考通過できない…」、「いつまでこの内定がない状態が続くんだろう…」と就職活動の終わりが見えず悩んでいる就活生は、以下で紹介する3つの対策を実践してみてください。
自分の就職活動を振り返ってみる
就職活動を頑張っているのになかなか内定がもらえないという人は、頑張り方が少し違ってしまっているのかもしれません。
履歴書・ES提出などの書類選考で落ちているのかそれとも面接で落ちているのか、自分がどこで選考落ちをしているのかを振り返ってみてください。
その他にも、エントリーシートの書き方や、書くエピソードは企業ごとに変えた方が良いのかという就活生の疑問についても解説しています。
そして振り返り後に改めて、それぞれの選考に合った対策を自己分析や業界・企業研究を行いましょう。
もしも書類選考で落ちてしまうという人は第三者に見せてみましょう。自分ではわかりやすいと思っている内容が、第三者が読んだら何を伝えようとしているのかわからない内容になっていることがあります。志望動機や自己PRを強化し、第三者に読んでもらうことを繰り返し行いましょう。
また、面接で落ちてしまうという方は自分ではできていると思っていることが、意外とできていなかったりする可能性もあるため、面接の際に意識すべきポイントを把握しておきましょう。
それでは「自己分析、業界・企業研究、面接練習」のやり方やポイントについて簡単に解説していきます。
■自己分析
就職活動では、書類選考・適性検査・面接、とさまざまな選考フェーズにおいて、自分自身のことを自分の言葉で説明しなければならない場面がたくさんあります。
しかし自己分析ができていないと自分の魅力を言語化することができないでしょう。
そのため以下に当てはまる就活生は、再度自己分析を行ってみてください。
・志望動機や自己PRに説得力がない
・ESの内容が抽象的で伝わらない
・ESの深堀りに答えられない
自己分析をする際は以下で挙げているような質問に対して「なぜ?」と何度も問いかけてみましょう。
例えば1番嬉しかった出来事で「大会に出場できた」というエピソードを挙げた際は、
⇨「自分の力で優勝に貢献したいから」
⇨【なぜ貢献したいの?】
⇨「チームの役に立ちたい」
⇨【なぜチームの役に立ちたいの?】
⇨「みんなに認められたい」
⇨【なんで認められたいの?】
⇨「尊敬されたい」
⇨【なんで尊敬されたいの?】
⇨「自分の努力が実るのを実感できるから」
このような流れでなぜ?と何度も繰り返していきましょう。
自己分析の詳しいやり方が知りたいという方は以下の記事を参考にしてみてください。
「やらないとだめ?」
そう思っている就活生に向けて、自己分析を行う目的や、①マインドマップ、②ジョハリの窓、③モチベーショングラフ、④SWOT分析、⑤自分史といった自己分析のやり方を5つ紹介しています。
動画を見て自己分析のやり方をマスターしたいという方は以下の動画を御覧ください。
■業界・企業研究
次に業界・企業研究です。これらを通してその業界や企業についての知識をつけておかなければ、企業に評価される志望動機や自己PRは作成できません。
なぜなら志望動機ではなぜその業界や企業を志望しているのかを、その業界・企業の仕事内容や特徴、強みを交えて答えなければならないからです。
また自己PRでは、自分の強みを志望企業でどのように活かすことができるかをアピールします。
その際に業界で求められている素養やスキルが理解できていないと、効果的なアピールができなくなってしまいます。
自分に合っている業界かどうかを確認するのももちろんですが、企業に評価される志望動機や自己PRを作成するためにも、業界・企業研究はしっかりと行っておきましょう。
以下のポイントを意識して行ってみてください。
✓職種ごとに求められる素養を考える
✓類似している業界と比較する
ビジネスモデルを理解する際は、「どんな商品・サービスを、誰に対して、どのように提供しているか」について調べましょう。
✓Wakness(弱み)
✓Opportunity(機会)
✓Threat(脅威)
類似する企業と比較する際は以下4Pのフレームワークを活用すると簡単に比較することができます。
✓Price(価格・割引)
✓Place(立地・流通・販路)
✓Promotion(広告宣伝)
これらを踏まえたうえで企業選びの軸を決めていきます。他の記事に詳細があるので、そちらを参照してください。
「企業選びの軸ってどうやって伝えるのがいいの?」
企業選びの軸とは”企業を選ぶときの自分なりの基準”です。
企業選びの軸の見つけ方から、企業が”企業選びの軸”について質問する意図、面接で聞かれた際の回答例20選を紹介します。
■面接練習
面接では「自分的に上手くアピールできたと思っていたけど、不採用だった…」と思っていた評価と異なるというケースも多くあります。
例えば自分ではハキハキ話しているつもりが、聞き手側からすると声が小さかったり、棒読みになっていることは往々にしてあります。
そういったことを防ぐためには練習をするしかありません。何度も選考を経験し慣れている人はいいですが、そうでない人は自分を客観的に見るために自分が話している姿の動画を撮影し、見返してみてください。
そうすることによって今までは気づけなかった自分の話している時の癖や、できていない点などを知ることができるでしょう。
また面接の練習をする際は、以下のポイントを意識して行ってみてください。
✓ 言葉遣い:語尾は伸ばさず、丁寧に話す
✓ 目線:面接官の目をしっかりと見て話す
✓ 声のトーン・大きさ:ハキハキと明瞭に話す
✓ 棒読み:暗記するのではなく、自分の言葉で話す
✓ 身だしなみ:スーツの着こなし、清潔感を大事にする
また、面接経験が少ないという人は、本番の流れを掴むためにも模擬面接に参加することをオススメします。
模擬面接は、実際の面接の流れに沿って行われるため、面接の一連の中で自分はどこが苦手なのか、何の知識が足りていないのかを把握することができます。
「模擬面接で聞かれることって?」
「模擬面接に参加する方法はある?」
就活生に向けて、模擬面接を受けるメリット、模擬面接を無料で受ける方法、模擬面接で聞かれる質問などについて紹介していきます。
まだ採用している企業にエントリーする
企業によっては夏や秋になっても採用活動をしており、12月頃まで行っているところもあります。そのため夏になって内定が1つもない場合でも諦める必要はありません。
夏・秋採用を行っている企業の特徴として、ベンチャー企業や外資系企業が多くなっています。なぜならベンチャーや外資系の企業は通年採用をとっているケースが多いためです。
通年採用を取っている企業の例としては、メルカリ、ヤフー、楽天などが挙げられます。
「秋以降も採用してるなんてブラックなのかな?」などと不安を感じる人もいるかもしれませんが、そんなことはありません。就活生にはあまり知られていない隠れた優良企業もたくさんあります。
夏・秋採用は春頃と比較すると企業によっては応募者も少なく競争率が低いこともあるため、まだ内定がないという人も諦めずにチャレンジしてみましょう。
「夏採用をしている企業ってどういう企業が多いんだろう?」
夏休み目前でまだ内定がない方や、これから就活を始めようと考えている方の中には、上記のような悩みを持つ人もいらっしゃるのではないでしょうか?
夏以降も採用を継続している企業が少なくないため、現時点で就活を諦めかけている方は、本記事を通して夏に内定を獲得するための必勝法を学び、これからの対策に活かしていきましょう。
ご安心ください。業績が良好であったり、人気のある上場企業でも採用を続けている場合があります。
本記事では、秋採用を行なっている企業の見つけ方・秋採用ならではの対策など秋から大逆転内定をするための具体的な方法について解説をしていきます。
就活エージェントを利用する
中には「周りに就職活動に関して相談できる人はいないけど、一人で就職活動を進めるのは不安」という人もいるでしょう。
このような就活生は一度就活エージェントに相談してみましょう。
就活エージェントでは以下の4つの主要サービスを行っています。
✓企業紹介
✓履歴書・ESアドバイス
✓面接アドバイス
就活エージェントを利用することで、就活対策を簡単に行うことができます。
また就活エージェントでは、面談を通してそれぞれの長所や希望などを把握した上で、各就活生にあった企業を紹介しています。
ただ企業を紹介して終わりではなく、その後の選考から内定承諾までを一貫してサポートしているため、選考に落ち続け受けるのが怖いという人でも、自信を持って臨むことができるようになるはずです。
まだ内定が1つもなく、夏以降の選考にチャレンジしようと思っている就活生には特にオススメだと言えます。
就活エージェントについて詳しく知りたい方は、以下の記事を読んでみてください。
本記事では、就活エージェントのサービス内容の紹介やエージェントを選ぶ際のポイント、エージェントの効果的な活用方法について解説をしていきます。
まとめ
就職活動のスケジュールや就職活動がいつまでも終わらない人や原因、すべき対策などについて紹介してきました。
本記事を読んで、自分が内定を獲得できない原因が少しでも理解できれば嬉しいです。原因がわかった方はぜひ、本記事で紹介した対策を実践してみてください。
とはいうものの、全て自分1人でやる必要はありません。1人で進めていくことが難しいと感じた方は友人に助けてもらったり、就活エージェントを利用して効率的に就活を行っていきましょう。
就職エージェントneoを活用して就職活動の失敗を取り返そう!
- 「就職活動がうまくいかなくてどうしたらいいのかわからない…」
- 「内定がない原因はわかったけど、この先が不安…」
周りに相談できず、1人で就職活動を頑張り続けることに不安を感じている就活生もいると思います。しかし就職活動は1人で行わなければならないわけではありません。
上記のような悩みや不安を抱えている就活生は、就職エージェントneoのような無料のエージェントサービスや大学のキャリアセンターをご活用ください。
キャリアアドバイザーなど第三者に今の状況を相談することで、客観的な意見をもらうことができ、次にすべきことが明確になることもあると思います。
就職エージェントneoでは、専任のアドバイザーが個別面談を実施し、就活生一人ひとりの就職活動状況をお伺いした後に、状況にあったアドバイスの実施や希望や適正に合った企業の求人情報を紹介しています。
上記のような悩みを抱えている方は、ぜひ【無料】就職エージェントneoにご相談ください。