●リサイクル業界には、実際の店舗で運営する『リサイクルショップ』と、インターネットで主に取引をおこなう『フリマアプリ』がある
●リサイクル業界の志望動機では、『なぜリサイクル業界か』『なぜその企業か』『なぜ自分が向いているのか』などを意識し、シンプルで分かりやすい文章構成にする
「メルカリ」や「ラクマ」などのフリマアプリの台頭により、「リサイクル」業界は変革の時を迎えています。
リサイクル業界の市場規模は増加傾向にあり、その背景にはフリマアプリやネットショップの普及にあります。
インターネット上でのリサイクルビジネスが行われるようになってから業界自体の売上は上がっています。
ただ、その反面、「店舗」を中心にビジネスを行ってきた企業については倒産している企業もあります。
本記事では店舗運営を中心にビジネスを行う「リサイクルショップ」と、インターネット上でビジネスを行う「フリマアプリ」や「ネットオークション」を対比しながら、リサイクル業界の志望動機を作成するうえでのポイントについて解説をしていきます。
「メルカリ」や「ラクマ」などのフリマアプリの台頭により、「リサイクル」業界は変革の時を迎えています。
リサイクル業界の市場規模は増加傾向にあり、その背景にあるのがフリマアプリやネットショップの普及です。
ただ、その反面、「店舗」を中心にビジネスを行ってきた企業については倒産している企業もあります。
本記事では店舗運営を中心にビジネスを行う「リサイクルショップ」と、インターネット上でビジネスを行う「フリマアプリ」や「ネットオークション」を対比しながら、リサイクル業界の志望動機を作成するうえでのポイントについて解説をしていきます。
リサイクル業界とは
中古の衣料品、古本、DVD、CD、日用品などの生活用品を仕入れ、再販売を行うビジネスです。
売上ランキングの上位には「ゲオHD」、「ブックオフGHD」、「メルカリ」、「コメ兵」といった企業が名を連ねています。
リサイクル業界の動向
ここではリサイクル業界の動向について解説していきます。
「リサイクルショップ」と「フリマアプリ」の違いと課題
同じ「リサイクル業」というビジネスをしていても「リサイクルショップ」と「フリマアプリ」ではビジネスの手法、ターゲットなどが異なります。
「リサイクルショップ」は店舗で、中古品を販売します。そのため販売員や、持ち込まれた「中古品」を査定するスタッフが必要になります。
「リサイクルショップ」では、商品を購入する人、売りにくる人ともに集客をするだけでなく、買い取った商品を多くの人に購入してもらえるように魅力的な売り場作りを行うことも大切です。
そのため社員は、「店員・店長」など店舗の運営を行うスタッフが中心になります。
「フリマアプリ」や「ネットオークション」では、商品を出品者が掲載することで売買がはじまり、査定も出品者と購入者間で行われるため、店員や査定するスタッフといった人員が不要になります。
「フリマアプリ」も「ネットショップ」と同様に多くの購入者・出品者を集めることが大切ですが、そのためには店舗のように広告を出して知名度をあげるだけでなく、インターネットサービスとしてユーザーが手軽に、ストレスなく利用できる環境を作ることも重要です。
そのため採用では、「エンジニア」が中心になります。
上記のような背景はありつつ、リサイクル業界の市場規模が大きくなってきた今、「店舗」は「ネット」に、「ネット」は「店舗」に運営を寄せていかないと会社として成長できない時期にきています。
例えば、「ゲオHD」や「ブックオフGHD」はインターネットを介しての商品の買取や販売に力を入れており、そこでの収益を伸ばすことが課題です。
対して「メルカリ」は高齢者など、インターネットでの取引を苦手とする層を取り込もうとしています。
具体的には2020年に新宿マルイに「メルカリステーション」というメルカリの使い方をレクチャーを受けることができる店舗を出店することで、この課題への解決を試みています。
リサイクル業界の海外進出
「リサイクル業界」だけではなく「小売業界」全体に言えることなのですが、日本の人口は減少していきます。
そのことから現在よりユーザーが減ることは確実であり、そのリスクを回避するためにリサイクル業界に身をおく企業は海外への展開を進めています。
例えば、「ゲオHD」はアメリカやマレーシアに店舗を構えます。
マレーシアでは、ユニクロなど日本のアパレルメーカーの古着が人気です。なぜなら厳しい日本の基準をクリアした製品であれば品質が高いはずだと、判断がされているからです。
「メルカリ」は米国を皮切りに、世界へと事業を広げていく施策を行っています。
それはアメリカではリサイクルビジネスが盛んであり、アメリカで成功をすればグローバルなビジネスと認知される可能性が高いと踏んでいるからです。
リサイクル業界に属する各企業が別事業に進出するのではなく、海外へと土壌を広げていくのには、「リサイクル業」事態が成長の余地があるビジネスだからです。
SDGsなど環境問題への関心を高まっていることから、世界的にリサイクルへの意識は高まっていくでしょう。
またその状況をネットオークションやフリマアプリが後押しする環境に現在はあります。
ただ、先にも述べたように日本の人口は減少していきます。なので、海外の需要も視野に入れたうえでビジネスを行う視点は、「リサイクル」業界において必要でしょう。
リサイクル業界の主要職種
リサイクル業界の主要職種は店舗を運営する「リサイクルショップ」と、インターネット上でビジネスを行う「フリマアプリ・ネットオークション」で異なります。
本記事では、この2つの業態のそれぞれの主要職種について解説をしていきます。
リサイクルショップ
❏店員・店長
店舗の運営に携わります。「リサイクルショップ」ではあらゆるジャンルの商品を取り扱うため「日用品」、「本」、「服」などの担当の商品が割り当てられ、売り場作りを行ったり、アルバイトの教育をします。
店長になると店舗ごとの売上目標を達成するために、店舗全体のマネジメントを行います。
❏買取担当
「リサイクルショップ」ならではの職種です。買取を希望する顧客が持参した品物について査定をします。「リサイクルショップ」にとって買取を希望する人も大切な顧客です。
市場ニーズの高い商品を自分たちの店舗に何度も持参してもらえるよう、買取客に満足してもらえるような対応をすることが必要です。
❏エリアマネージャー
「エリアマネージャー」は特定の地域において、複数の店舗の統括を行う立場の職種です。店長とコミュニケーションを取りながら、売上の管理や、スタッフ教育、運営についての方針を決めていきます。
その地域の需要にあった売り場作りのために各店舗ごとにどのような施策を行うべきか考えていきます。
また本社と店舗の架け橋となる立場でもあり、本社での決定を店舗に伝え、運用できるよう進めていくのもエリアマネージャーの大切な業務です。
フリマアプリ・ネットオークション
❏エンジニア
エンジニアは「フリマアプリ」や「ネットオークション」を行う企業の土台となる職種です。エンジニアがいなければ、サービスが成り立ちません。
「フリマアプリ」 や「ネットオークション」環境をシステム障害なく、ユーザーが快適に使用できるようにするために様々な技術をもったエンジニアが採用されます。
サーバーエンジニアや、プログラマーがここに含まれます。
❏UI/UXデザイナー
上記で述べたエンジニアはユーザーの目に見えないシステム環境を構築・維持していくビジネスをしていますが、UI/UXデザイナーはユーザーの目に見える「操作画面」のデザインや快適さを追求していく業務です。
どんなにエンジニアがダウンタイムのない快適なシステム環境を作っても、操作が分かりにくいサービスであれば普及しません。
「フリマアプリ」が普及したのは初めての人でも抵抗がない、シンプルな操作が追求されたからです。
❏プロダクトマネージャー・プロデューサー
実際にプロダクトを作る人が「エンジニア」「UI/UXデザイナー」で、「プロダクトマネージャー」や「プロデューサー」はそのプロダクトを統括する立場にある人です。
一つのプロダクトに多くのエンジニア、デザイナーが関わるサービスにおいて重要なポジションです。
「プロダクトマネージャーやプロデューサー」が顧客のニーズを把握したプロダクトを立案し、「エンジニア」や「デザイナー」に的確な指示をだして業務を進めることで、サービスが成長していきます。
志望動機の作り方のポイント
リサイクル業界の志望動機を作成するうえでポイントになるのは、「実店舗を中心にビジネスを行う企業」と「オンラインを中心にビジネスを行う」企業との対比です。
なぜリサイクル業界なのか、という理由から更に、なぜ「店舗で仕事がしたいのか」、なぜ「インターネットで仕事をしたいのか」、までの理由を明確にし、面接で語ることができるようにしておきましょう。
なぜリサイクル業界か
なぜリサイクル業界に興味をもったのか、ここは明確に語れるようにしましょう。
特に「メルカリ」など知名度が高い企業であるため、リサイクル業界である前に「メルカリ」という企業に興味をもって志望をする方もいるかと思います。
そのこと自体は悪いことではないのですが、「リサイクル業界はどのようなビジネスを行う企業なのか」、また「今後、どのような変革を辿っていきそうなのか」、きちんと業界研究を行うことは必要です。
また先にも述べたように「店舗」と「ネット」の違いや、そのうえでなぜ「店舗」を、「ネット」を志望するかについて、必ず自分なりに語れるようにする必要があります。
なぜその企業か
各企業の採用HPを確認し、その企業にしかない特色を自分なりに見出すようにしましょう。
着目点としては「店舗」でリサイクル業を行う企業であれば、「多くの小売業がある中で」、「なぜリサイクル業なのか」、「なぜその企業なのか」です。
「インターネット」でサービス提供をする企業では「多くのインターネットビジネスがある中で」、「なぜリサイクル業なのか」、「なぜその企業なのか」です。
例えば、ゲオHDあれば、「古着が好きで学生時代に古着屋でアルバイトをしていたことからリサイクル業に興味を抱きました。
店員の買取の力量が魅力的な店舗作りに繋がるという点に、リサイクル業の魅力はあると思います。
中でも御社を志望したのは、海外事業を積極的に行っているからです。」のような形です。
なぜ自分が向いているのか
志望企業がどのような理念をもってビジネスを行っているのか、まず知る必要があります。
それが自身が理想とする働き方と大きな相違がないのか確認をしたうえで、志望理由を作成することが大切です。
例えば、メルカリの企業理念には「大胆にやろう」という言葉があります。メルカリの今までの成長をみていても、納得ができる企業理念です。
共感を感じる人もいると思いますが、変化がストレスになる性格だと身を置くことが辛くなる可能性もあります。
逆にそのようなメルカリの理念に共感できるのであればなぜそう思うのかを、具体的な自身の経験と結び付けて志望動機に盛り込みましょう。
どんなに自分がその企業への熱い思いを持っていたとしても、具体的なエピソードとともになぜ、そう思うのかを伝えることができなければ、面接官を説得させることはできません。
なぜ志望企業に魅力を感じるのは、自分の経験と結び付けて必ず説明しましょう。
志望動機の書き方
情報収集や自己分析を基に、伝えることが決まれば、あとは書くだけです。必ずしもオリジナルの構成にする必要はありません。
シンプルでわかりやすい文章構成が、相手を意識した書き方であり、読んでもらうコツです。
文章力に課題がある人は第三者にチェックしてもらうことで、「て・に・を・は」、接続語、「です・ます」調など細部まで整えましょう。
(1)志望動機をひと言で
(2)具体的に言うと
(3)理由(過去の経験と業界・その会社の関連性)
(4)入社後にどうなりたいか
志望動機の書き方、考え方を詳しく知りたい方は下記をご覧ください。
企業は、「志望度の高さや会社の社風・ビジョンとマッチする人材かどうか」を判断するために志望動機を聞きます。本記事では、志望動機を作成するために必要な4つのポイントを紹介します。
リサイクル業界3社の志望動機の例文
メルカリの志望動機の例文
世の中にある企業の中で最も「知識」や「成果」をベースに自分自身が評価される環境にあると感じたからです。
御社の新卒採用は、中途採用と同様に「即戦力の人材」を採用している点に魅力を感じています。私は、大学で情報工学を学びながら趣味でプログラミングをしており、様々なIT企業でインターンをしていました。
その中で、自分が裁量を持って仕事ができないと大きなストレスを感じることに気付き、そのことが企業を選ぶ上での「軸」になりました。御社はその点で、自身が今持っている技術を活かしながらも、新たなプロダクトに果敢に挑戦できる環境にあると思いました。
また御社の「新たな価値を生み出す世界的なマーケットプレイスを創る」というミッションにも共感しています。私も日本という枠に囚われずに、世界を視野に入れて、新たな価値をどんどん産み出していくようなビジネスを行っていきたいです。
→メルカリの新卒採用は独特です。まず、「国籍」「学歴」不問で通年で新卒採用を行っています。
提出書類のフォーマットは特にないため、自分自身で経歴をアピールすることが出来る書類を作成します。
新卒であっても「即戦力」であることが求められるため、自身の成果物を提示、もしくは具体的に伝えられる必要があります。
そのため、メルカリへの入社を考えているのであれば、学生という立場であっても、ビジネスに活かすことが出来る何かしらの経験や実績を持ち合わせる必要があります。
上記、志望動機は「メルカリ」という企業に魅力を感じていることは伝わってくる内容ですが、自分の技術がどう「メルカリ」に活きるか、という部分では具体性にかけています。
「エンジニア」や「デザイナー」志望であれば、自身の成果物を提出できるようにしておきましょう。
エピソードを語ったとしても、「それで、実際に何が作れるの?」ということが新卒採用であっても問われるでしょう。
ゲオHDの志望動機の例文
リサイクル業界でNo.1であることに魅かれ、志望をしました。
学生時代のアルバイトで接客業、営業職、事務職と3つの職種を経験したのですが、その中で最も面白みを感じたのが接客業でした。そのため、小売業界を志望しています。
中でもリサイクル業界に属する御社を志望したのは、私が最も関心がある「店舗作り」に深く関わることができると考えたからです。私は御社で「査定」の業務に携わりたいです。というのも、「査定」の業務に携わることで商品の市場価値に精通できるようになると考えたからです。多くの人に魅力的に思ってもらえる「店舗」はどのような特徴があるのかを突き詰め、将来的には複数店舗のマネジメントや経営企画が行えるような存在になりたいです。
→「小売業界」の中でも「リサイクル業界」に興味をもった理由が明確に記載されています。
ただ、なぜ「ゲオHD」なのかという理由が、「業界No.1」であることしか書かれていません。「業界No.1」である「ゲオ
HD」であれば、どのようなビジネスに携ることができるから志望した、というエピソードを入れるようにしましょう。
ブックオフGHDの志望動機の例文
御社の説明会で伺った「店長は経営者」であるという考えのもと店舗に多くの裁量を与えていることや、従業員の「育成」に力を入れている部分に魅力を感じたからです。
私の就職活動の軸は「自分が好きなものに携わる仕事をする」です。そのため大好きな「本」を取り扱う御社に興味を抱きました。また私は今までの経験から自分で創意工夫をした結果、何かを達成できた際にやりがいを最もやりがいを感じる性格だと認識しています。御社の「店舗ごとに裁量が大きい」という方針があれば早い段階から、自分のそのような欲望を満たす業務に携ることができると思っています。また「育成」に力を入れられている部分で、「店長」「エリアマネージャー」「本社業務」など明確なキャリアパスの目標が描きやすいのではないかと考えました。
→「なぜ、ブックオフ」なのかという理由がきちんと伝わる志望動機です。
ただ自身の性格を「創意工夫をした結果〜」という風に記載していますが、ここについて実際に「どのような創意工夫」をして、「何を達成できたのか」具体的なエピソードを盛り込むと良いでしょう。
レベルの高い例文集を見たい方は下記記事をご覧ください。
まとめ-リサイクル業界の志望動機の例文・書き方-
リサイクル業界では、他業種にはない経験を積むことができます。
例えば、リサイクルショップの場合、「買付(バイヤー)」のような業務は他の小売業を営む企業では社暦を重ねないと携わることが難しいです。
しかし「リサイクルショップ」の場合には顧客の商品を査定することが、店舗ごとに行う業務に含まれるので早い段階から経験できます。
「フリマアプリ」「ネットオークション」の場合には、他の業態ではあまり経験することができない「CtoC(個人間取引=個人間の取引を仲介するサービス)」に携ることができます。
そのため注意すべきことは「インターネット業界」に、「小売業界」に興味があるという切り口で志望動機を作成すると、一般的な「インターネット業界」や「小売業界」とは異なる面があるのになぜ、志望したのだろうか、と面接官に思わせてしまう可能性があることです。
それゆえに他の企業以上に「なぜ、その企業なのか」という部分にフォーカスをした志望動機を作成することが必要です。
志望動機の基礎から応用まで網羅的にノウハウを知りたい方は下記をご覧ください。
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- 「リサイクル業界を目指すなら志望動機はどういう内容?」
- 「リサイクル業界で評価される志望動機を書くにはどうしたらいい…?」
- 「リサイクル業界の選考を突破して内定獲得したい!」
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