●自己PRがないと感じる主な原因は[自分に自信がない][難しく考えている][特別な経験が実績が必要だと考えている][企業が自己PRを求める意図を理解していない][ガクチカのエピソードが被ってしまう]という5つが挙げられる。
●自己PRの例文を確認する際は、自分のエピソードに置き換えてみることで、自己PRの完成イメージを持つことができるようになる。
就活における自己PRとは、志望企業に対し[あなたの人柄や強み][企業があなたを採用するメリット]をアピールし、自身を売り込むためのものです。
そのため自己PRを作成する際は、企業に評価されるためにも[企業が求める人材像]に合わせて作成する必要があります。
しかしいざ自己PRを作成しようと思うと「何か特別な経験や実績、強みがなければいけないのでは…?つまり私には自己PRがない…?」と悩んでしまう就活生が多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、自己PRがない・自己PRで何を伝えればいいかわからないという就活生に向けて、自己PRがないと感じる原因や自己PRで活用できる自身の長所・強み(アピールポイント)の探し方、自己PRになり得る11のアピールポイントなどを紹介します。
「自己PRがない」と感じる原因とは?
「自己PRがない」と考えている人は、[そのように考えてしまう原因]を知ることから始めましょう。原因を知ることで解決策が見つかる可能性もあるはずです。
以下で紹介している5つの原因の中で自分にあてはまるものがあるか確認してみてください。
自分に自信がない
自分に自信が持てないために、自身の魅力に気付けず、アピールポイントを見落としている人は少なくありません。
「これかな?」と思う当たる部分はあっても、つい他の人と比較をしてしまい、それがアピールポイントになるとは思えず自己PRとして使うことをためらってしまうといった人もいるでしょう。
しかし自己PRとして伝えるアピールポイントは、他の人よりも優れてなければいけないわけではありません。
自分に自信がない人は、まず自身が長く続けている日課や熱を入れている趣味、特に頑張ったことなどを思い出してみてください。
このように他の人と比較するのではなく自分に目を向け「自分が一番自信があること」や「自分の一番好きなところ」「自分のこだわり」などを掘り下げて考えるとアピールポイント・エピソードが見えてくるはずです。
難しく考えている
繰り返しになりますが就活における自己PRは、自分の人柄や能力といった個性や特徴をアピールすることが求められます。
中には「自分の人柄・能力が評価されなかったらずっと内定が取れないのかな…」「ちゃんと企業に自分を売り込まないと…!」というように必要以上に難しく考え込んでしまう就活生もいるでしょう。
就活中は正解が分からず、このように不安に思うのも無理はありません。
しかし高い評価を意識しすぎると、どれだけ魅力的なアピールポイントであっても内容に自信が持てなくなり、不十分なように感じてしまいます。
あくまでも自己PRは企業が[自社に合った人材かどうか]を確認するための質問の1つです。
そのため自己PRを作成する際はアピールポイントが[その企業で活かせる特徴や強み]になるよう、事前に[志望企業の求める人物像]を確認するようにしましょう。
特別な経験や実績が必要だと考えている
自己PRを作成する際、「特別な経験がない」「なにも実績がない」と悩んでいる就活生は多いでしょう。
特に選考の中で、「部長をしていました!」「売上を前年比150%達成しました!」と自信を持って自己PRを話す他の就活生に出会うと、つい自分と比較してしまい、落ち込んで周りが見えなくなるという負のサイクルに陥る人も少なくないと思います。
しかし自己PRは[海外留学やサークルの部長としての経験][アルバイト先で売上を伸ばした実績]といった特別なエピソードや功績がなくても問題ありません。
企業が自己PRを通して知ろうとしていることは[就活生の人柄]です。
そのため「記憶に残るようなエピソードを書かなければ」と気負わず、ありのままの自分の姿を知ってもらうことを意識して自己PRを作成しましょう。
その際、自身の強みや長所をどう活かしたか、またはその強みや長所はどのように身に付けることができたのかといったあなたの価値観や考え方が伝わるようなエピソードを含めることを意識してください。
企業が自己PRを求める意図を理解していない
本記事では繰り返し就活における自己PRの役割をお伝えしていますが、就活生の中には企業が自己PRを求める意図を正しく理解できていない人もいるでしょう。
例えば自己PRを[過去の実績から就活生の能力やスキルを知るための設問][特別な経験をしてきているかを確認するための設問]と思い込んでいるといったイメージです。
しかし自己PRを上記のように思い込んでいては、特に自慢できるような過去の実績や特別な経験がない就活生は「話せるエピソードなんてない…」と悩んでしまうでしょう。
繰り返しになりますが、企業が自己PRを求める理由は[性格や考え方などの人柄]や[自社に合っているかどうかの確認]のためです。
企業が自己PRを求める意図を正しく理解し、意図に沿った回答をすることを意識しましょう。
ガクチカのエピソードと被ってしまう
[ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)]は自己PR同様、ESや面接でよく聞かれる質問の1つです。
中には、自己PRとガクチカとでエピソードがかぶってしまうと悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
自己PRとガクチ力は相次いで質問されることも多く、回答に困ってしまうこともあると思います。
結論、エピソードは同じで問題ありません。しかし以下で解説している[それぞれの設問の意図]を踏まえ、アピールポイントを変える必要があります。
まず自己PRは[志望企業が求めている人物像]に対して『あなたの能力・人柄・性格』が当てはまっているかどうかを確認するための質問です。
そのため[実際にその長所があることを証明できるエピソード]を交えてアピールすることを意識してください。
一方ガクチ力は[困難への向き合い方・物事に対する取り組み方]を知るための質問です。つまり困難や物事をどう乗り越えたのかといった『過程』をアピールすることを意識して作成すると良いでしょう。
ガクチカの書き方等に関しては、下記の記事を参考にしてみてください。
本記事ではガクチカと自己PRの違いや、ガクチカの書き方などを詳しく紹介しています。
自己PRがない人におすすめ!自己PRを見つけるための3つの手法
「自己PRできる強み・長所がない…」と悩む就活生に向け、自分の強みを見つけるための3つの手法を紹介します。
以下で紹介している3つの手法の中で自分に合ったやり方を試してみてください。
モチベーショングラフを作成する
「自分の思う良いところを自己PRで伝えようとするとインパクトがない気がする…」「アピールできるようなエピソードがない…」などと悩んでいる就活生も少なくないと思います。
このような就活生はまず自分の過去の経験を振り返るところから始めましょう。その際、モチベーショングラフの活用がオススメです。
モチベーショングラフとは、過去の自分自身の出来事・体験を振り返り、時系列でのモチベーションの揺れ動きをグラフで表したものです。
このモチベーショングラフは、幼少期から現在までの出来事において「いつ、どんなときにやりがいを感じたか?」あるいは「どのような時にやる気をなくしたのかと感じたのか?」「気持ちが落ち込んだか?」といった自分の気持ちの変化をグラフに書き込むことで完成します。
モチベーショングラフを作成すると、頭の中で振り返るだけでは気付けなかった自分にとって大切な過去の経験を見つけることが可能になります。
「自己分析をしたいけど、どうやってやったらいいんだろう?」と悩んでいる方は、本記事を参考にモチベーショングラフを作成し、自己分析をしてみてはいかがでしょうか?
家族や友人に自分の長所を聞く
「自分では自分の強みがわからないし自信が持てない…」といった悩みのある就活生は家族や友人に自分の長所を聞いてみましょう。
家族や友達など、周りの人に聞いてみることによって、自分では気づけなかった長所が見つかるかもしれません。
周りの人に長所を聞く場合は「どんなところが長所だと感じるのか?どうしてそれが長所だと感じたのか?どんな時にその長所を感じたのか?」と、理由をしっかりと深掘りするようにしましょう。
長所だけ聞いても具体的な理由やエピソードがわからなければ、自己PRとして活用するのが難しくなってしまうためです。
また、相談相手を選ぶ際はあなたについてしっかりと理解してくれている人に頼むようにしてください。関係性が浅い人に聞いてしまうと、回答に信憑性がない可能性があります。
そして回答が偏ってしまわないよう、できるだけ複数人に意見をもらうと良いでしょう。
企業の求める人物像に当てはまる強みを考える
「選考で高評価を得ることができそうな自己PRなんて私にはない…」といった悩みのある就活生は、「志望企業が求める人物像に対して自分が当てはまりそうなところはどこだろう?」と考えるようにしてみてください。
繰り返しになりますが、自己PRで好印象を残すアピールをするためには『その企業に合った強みを伝える』ということが非常に重要です。
「選考で評価される自己PRを作らないと…!」と考えてしまうと難しく感じると思いますが、すでに企業が公開している[求める人物像・素養]に対して『その企業に合った強みを伝える』ことを意識することができると[志望企業に刺さる自己PR]が見つかりやすくなるでしょう。
また企業は[自社の利益を生み出してくれる人材]を採用したいと考えています。
もしもあなたがどんなに素晴らしい能力をアピールしたとしても、その能力が志望企業もしくはその業種・職種で活かせない強みだった場合、高評価を得ることは難しいです。
そのため自己PRの作成を始める際は、必ず企業のホームページや採用サイトに掲載されている募集要項を確認し、志望企業が求める人物像や能力を把握するようにしましょう。
自己PRになり得る11のアピールポイント
例文を確認する際、自分のエピソードに置き換えることで、自己PRの完成イメージを持つことができるようになると思います。
そこで以下では自己PRがないと感じている就活生に向け、[アピールポイントになり得る強み]と[その強みを持つ人の特徴][選考を通過した自己PR(例文)]を紹介していきます。
選考を通過した自己PRは、unistyleに掲載されている内容から引用しています。
また、各例文は一般的な自己PRのフレームワークにあわせ[結論][エピソード][結果・学んだこと][入社後の意気込み]の部分をそれぞれ色別で示しています。
各部分がどのように書かれているのかチェックしながら、確認してみてください。
●結論⇨ 緑 ●エピソード⇨ 青 ●結果・学んだこと⇨ ピンク ●入社後⇨ オレンジ
チャレンジ精神をアピールする自己PR
チャレンジ精神とは、課題・問題に対して積極的に取り組もうとする姿勢を指すことから、物事に前向きに取り組むポジティブな姿勢をアピールするのに効果的です。
チャレンジ精神のある人は「高い目標や困難な状況の中であっても挑戦し続ける][リスクや失敗を恐れない]などの特徴があります。
私の現在の趣味はTOEICです。これを言うと元から英語が得意と思われそうですが、高校のテストでは赤点をとり続けるほど苦手でした。ある日の研究室での会話で自分の得点が一番低いことを知り、“負けてたまるか“と悔しさをバネに勉強を始めました。高得点を取るために勉強時間の管理の徹底、解き方のコツやおすすめの参考書の聞き込み、周りを巻き込んで単語の勉強をすることで着実に点数を上げました。
その結果、半年で470点から800点まで上がり研究室内では2位まで上り詰めました。
この経験から、物事を成し遂げるには、時には周りと協力し根気強く挑戦し続けることが大切だと学びました。
引用:unistyle/日立システムズ24卒内定(システムエンジニア)
ポジティブ・前向きさをアピールする自己PR
ポジティブ・前向きさとは、何事も前向きに捉え、困難にぶつかっても乗り越えていく姿勢のことです。
ポジティブ・前向きな人は「表情や言動も明るく笑顔を絶やさない][物事や人の良いところを探すことが上手][楽観的]などの特徴があります。
この強みを生かし、飲食店のアルバイトで「夏休み大儲けチャレンジ」を完遂しました。学費を自力で賄うため、夏休みをすべて捧げ夜勤バイトに励むことを決意しました。しかし、マンネリ化した作業を週5日のペースでこなす中、モチベーションの維持が困難になりつつありました。そこで私は、仕事の中に「ゲーム感覚」を導入するという施策を講じました。 機械メンテナンスの仕事でタイムアタックを実施し、昨日の自分に勝つ毎に報酬を与えるなど、仕事を楽しむ環境を創出しました。
その結果、1日も欠勤することなく働き続け、夏休み1ヶ月半の間に○○万円を稼ぐことができました。
協調性をアピールする自己PR
協調性とは、自分と異なる立場・違う意見や考え方を持つ人たちと協力しながら、同じ目標の達成に向けて行動できる能力のことです。
協調性がある人は「自分の意見を押し付けず他人を尊重できる][いろいろな人と仲良くできる][気遣いができる]などの特徴があります。
私は体育会バドミントン部の主務で、OB等約100人が参加するバドミントンの交流戦の運営の責任者となりました。課題は業務量が多く、関係者も多岐に渡る中で抜かりなく準備し、当日も円滑な運営をすることで、そのために2点の工夫を行いました。1点目は部員に準備の進捗の確認を週3回部活後に欠かさず行ったことです。2点目は当日の動き方と役割分担をまとめた資料を作成し、部員全員に配布したことです。会場や移動の際に案内役をつけ、OBの方もスムーズに動けるように配慮しました。
この結果、当日はミスなく時間内に終え、OBの方から好評をいただきました。この経験から、様々な立場の方と連携する時は日々のコミュニケーションを欠かさず、意図を的確に伝えることが大切だと学びました。
今後もコミュニケーションを積極的に取り、連携して仕事を進めていきます。
引用:unistyle/ゆうちょ銀行24卒内定(事務系総合職)
コミュニケーション力をアピールする自己PR
コミュニケーション力は、周囲の人とのやりとりにおいて、お互いの意思疎通・情報共有をスムーズにするためのスキルのことです。
コミュニケーション力のある人は「他者の話の意図を正確に理解する][自分が伝えたいことを他者にわかりやすく伝える][他者の気持ちや立場に配慮した行動をとる]などの特徴があります。
私は4年間高校生の塾講師のアルバイトを務め、主に生徒からの質問対応を任されてきました。その中で特に、「生徒一人ひとりに寄り添った指導」を心掛けてきました。頻繁に質問に訪れる生徒に対しては、とにかく褒める指導を行い、“わかる楽しさ・できる嬉しさ”を体感させてきました。また、自分から質問することができない内気な生徒に対しては、とにかく安心感を与えることが大切であると考え、まずは生徒の話をじっくりと聴くことから始めてきました。
さらに全ての生徒に対して、日常的な挨拶を含め、私の方から声掛けをするように心掛けており、生徒一人ひとりとの距離感が縮められていると感じます。
行動力をアピールする自己PR
行動力は、自分が考えたことを実行に移せる力のことです。
行動力がある人は[失敗を恐れず物事に果敢に挑むことができる][スピード感をもって計画を進めていくことができる][周りの人を巻き込んで行動することができる]といった特徴があります。
実績から重い責任のある受験学年の上位クラスも担当しており、今年の入学試験では最難関校の合格に導くことができました。
所属する団体で代表など責任のある立場を任されることが多いのですが、私の強みである「実行力があり1つ1つ丁寧に仕事をこなすこと」を活かして新しい取り組みにも積極的に挑戦しています。
人を巻き込む力をアピールする自己PR
人を巻き込む力とは、何か1つの目標達成に向けて他の人を巻き込みながら一緒に成し遂げていく力のことです。
人を巻き込む力がある人は、[他人の気持ちに寄り添い、同じ目線で課題解決に向けた行動が取れる][新しい物事に対しても周りを巻き込み意欲的に取り組むことができる][チームメンバー全員が活躍できるようサポートしながら1人では成し遂げられないような成果を出すことができる]といった特徴があります。
それぞれの企画に、出演、機材、宣伝、小道具など多くの仕事があり、十数名が協力して企画を作り上げる必要があった。しかし皆が多くの他の仕事を抱えている中、積極的な協力を得るのは困難であった。その中で、多くの人と関わりながら準備を進めるうちに、過去に企画を成功させた先輩方は、その人自身が他者のために多くの行動を起こしていることに気づいた。そこから学び、私自身が会場装飾の作製や他の企画のMC、協賛者集めなど周囲の仕事に積極的に協力し、仲間や関係者とコミュニケーションをとって関係づくりを行った。
その結果、周囲の信頼と多くの協力を獲得し、質の高い企画を作ることに成功した。本番は、道が埋まるほど多くの子供たちを楽しませることができ、学園祭を盛り上げることが出来た。
引用:unistyle/日揮ホールディングス24卒内定(プロセス設計部)
責任感をアピールする自己PR
責任感とは、自分の役割ややるべきことを途中で放り出さず、最後までやり遂げようとする気持ちのことです。
責任感がある人は[約束や時間を守る][どのような結果も人のせいにせず、自責で捉える][何か物事が起きたときにすべて自分事で捉える(当事者意識が高い)]といった特徴があります。
私は昨年、所属する〇〇の〇〇制作の責任者を努めました。より良い〇〇を作り、来場者の方々や部員に喜んで貰いたいという思いから、自ら手を挙げ編成方針を定め、部員の意見を反映してデザイン・記載内容の企画を行いました。また、〇〇制作はソフトを使用して編集をするだけでなく、企業協賛のお願いや、約50名の部員の自己紹介文の取りまとめ、印刷会社への発注など多岐にわたるため、仕事内容と期日を表にまとめた上で部員に割り振り、計画性を持って実行できるように努めました。
人を巻き込みながら行動することに苦心しましたが、多くの部員や企業の協力を得て、納得のいくものができました。出来上がった〇〇を来場者やOBの方々から好評を頂くことができたとともに、〇〇の成功に寄与できたことで達成感を得ることができました。また、〇〇制作に関わった部員の結束が一段と強まったと感じております。
この経験を活かして、貴社でも常に責任感と問題意識を持って物事に取り組み、会社に貢献したいと考えております。
引用:unistyle/オービックビジネスコンサルタント22卒内定(総合職)
負けず嫌いをアピールする自己PR
負けず嫌いは、負けを嫌う性格やその様子を表す言葉です。
負けず嫌いな人は、[負けたくないと思う気持ちが人一倍強い][困難な状況においても諦めない強さがある][努力を惜しまない]といった特徴があります。
この強みは大学で所属している体育会〇〇での選手活動に発揮された。私は、高校生の時に〇年間〇を更新できず、更には当時目標としていた○○への出場も果たせず悔しい経験をした。しかし、私はそうした経験にも屈さず、一度立てた目標を必ず成し遂げたいという思いで大学でも〇を続けることを決断した。大学では自己分析を通して、「○○の分析不足」が成績不振の原因であると考えた、そこで、○○撮影を練習に導入し、自らの○○を可視化することで、手の角度などの細かな○○の改善点の克服に取り組んだ。さらに、撮影した動画を他と共有して得たアドバイスをもとに、より自身に適した○○の探求をした。
すぐには結果が出なかったが、2年間継続的に取り組んだ結果、記録を大幅に更新し、大学で目標としていた○○への出場を果たした。
気配り力をアピールする自己PR
気配り力とは、周りの状況をよく見て、その状況に合わせた行動をとることができる能力のことです。
気配り力がある人は[周りの状況を瞬時に把握する][空気を読んだ言動をする][周囲の人の小さな変化に気付くことができる]といった特徴があります。
大学では40人程のバドミントンサークルで会長を1年間務めました。会長を務める以前の1年間は、コロナ禍の影響で全く活動ができませんでした。その後、大学の判断の下、厳重な感染対策が約束された私のサークルでは活動再開が許可されましたが、サークル内では以下の問題を抱えていました。感染対策を講じたとしても生じる不安と1年間の空白期間による参加意欲の低下です。これらの問題を解決するために、2つの対策を講じました。1つ目は、これまでの一律での集金制度を廃止し、参加する度に支払う制度に変更しました。各々が自分の状況を慎重に鑑み、参加しないデメリットを取り払いました。2つ目は、会員への複数回のアンケート実施やSNSへの投稿を再開しました。
感染状況が落ち着いた時期には、人数制限手前まで参加した練習日もあり、再びサークルに元気が戻ったと考えています。
計画力をアピールする自己PR
計画力とは、目標・課題を解決するための方法や順序といった最適なプロセスを明らかにして準備する能力のことです。
上述の説明だと少しわかりづらく感じるかもしれませんが、[目標に対して計画を立てて行動ができる][リスク管理ができる][自己管理ができる]などが、計画力がある・計画性がある人の特徴です。
私は大学4年間続けた塾チューターのアルバイトの中で、受験を控えた高校3年生向けのイベントを成功させました。この中で困難だったのはイベントを運営するために普段関わりがあまりないチューター同士をまとめる事とイベント後に生徒をどのようにフォローするかということでした。前者はいくつかのグループに分けた後、それぞれに小さなテーマを与えて仕事を明確化させました。
その結果、一人一人がやるべきことに集中して作業を行えたように思います。
後者はイベント内容を今後の生徒の指導に生かすために、イベント後に簡易なアンケートと感想シートを提出してもらうことでアフターフォローができるようにしました。
特にイベント内容に興味を持ってくれた生徒に対して個別の対応が行えたことで満足度の高いものになりました。よって上記2点に自信があります。
継続力をアピールする自己PR
継続力とは、物事を簡単に投げ出さず1つのことをコツコツと取り組み続けられる力のことです。
継続力がある人は[目標に向かって困難があっても最後までやり遂げることができる][一度やると決めたことは途中で投げ出さない][何事もコツコツと続けることができる]などの特徴があります。
大学1年生の時に、ITに関する基礎知識を深めたいという思いから、ITパスポート試験を受験することを決めました。 勉強を始めた当初はITに関する知識が浅く、過去問題を解いても合格点より100点以上低い点数を取ってしてしまい、受験に対する意欲がそがれてしまうという状況にありました。そこで、「1か月後に700点以上獲得して合格する」という目標を定め、何度も過去問題を解いて自分の苦手な範囲を特定し、その範囲を集中的に復習するという取り組みを行ってきました。
その結果、目標通り1か月後に、合格点の600点、そして目標点数の700点を上回って795点で合格することが出来ました。
この経験から得た継続力を生かして、貴社の業務でも目標をあらかじめ設定して、その目標に対して努力を継続し続けて困難な課題にも真摯に向き合っていきたいと考えています。
引用:unistyle/西日本電信電話(NTT西日本)24卒内定(技術職)
合わせて[好印象を残す自己PRにするためにできる3つの工夫]や[自己PRで避けるべき内容]も解説しているので是非参考にしてください。
強み・エピソードが見つかったら自己PRを作成しよう!
ここからは基本的な自己PRの書き方を紹介します。就活の履歴書やESに記入する自己PRは、以下のフレームワークに沿って書くことを意識してください。
- 結論:強みを一言で伝える
- エピソード:強みがあることを証明するエピソードを伝える
- 結果:エピソードから学んだことを伝える
- 意気込み:入社後その強みをどう活かすかを伝える
以下では上記の4つの要素に対して、具体的にどういう内容を記載すべきかを紹介していきます。
フレームワークの各要素の例文は、キッコーマンの内定を獲得した24卒の就活生の自己PRを参考にしてください。
1.結論(強み)
最初に結論を伝えると、その先にどういった内容が続くのかを読み手側に想定させることができ、その後に続くエピソードを理解してもらいやすくなります。
実際「マラソン大会で優勝しました。」というエピソードからスタートする文章よりも「私の強みは継続力があることです。」という結論からスタートした文章のほうが、読み手は学生がアピールしたい内容を踏まえて、文章を読み進めることができるでしょう。
▼結論
2.エピソード
次に、結論で伝えた強みが備わっていることを裏付けるエピソードを伝えましょう。
ここでは、できるだけ具体的なエピソードを伝えるために[その出来事の中で生じた課題・目標]や[その課題・目標に対してどのような考えを持ち、どのような行動をとったのか]について、できるだけ詳細に書くようにしましょう。
▼エピソード
3.結果・学んだこと
エピソードの次は、自分の取った行動によってどのような結果に繋がったのかを書きましょう。
その際、誰が読んでも正しく結果を理解してもらえるよう、できるだけ数値で示し定量的に伝えることを意識してください。
例えば「継続力がある」という強みを結論で伝えた場合、以下のAの回答よりBの回答のほうが「説得力がある」という強みを裏付けることができるでしょう。
A:「毎日自主練を続け、最後の大会にレギュラーとして出ることができました。」
B:「毎日100回素振りをするという自主練を1年間続けたことで、最後のテニスの大会にレギュラーとして出場することができました。」
そのためエピソードや結果は、上記例のように具体的かつ定量的に記載するようにしてください。
▼結果・学んだこと
4.入社後の意気込み
就活の自己PRでは、新卒採用担当者から「この学生は自社で活躍するポテンシャルがある!」と思ってもらうことが非常に重要です。
そのため最後は、上記で伝えたエピソードを通して何を学んだのか、その学びや強みを活かして入社後どのように活躍したいと考えているのか、意気込みを伝えましょう。
▼入社後の意気込み
高評価を得る「自己PR」を書くために意識すべきこと
特に大手企業や有名企業など多くの応募が集まる企業の新卒採用担当者は、送られてくる履歴書やESのすべてに細かく目を通せているとは限りません。
他の就活生と差別化するためにも、自己PRを作成する際は新卒採用担当者の印象に残るよう工夫する必要があります。
ここでは高評価を得る自己PRを書くために意識すべきことを2つ紹介します。
志望動機業で求められている強みを書く
企業は[自社の利益を生み出してくれる人材]を採用したいと考えているため、あなたがどんなに素晴らしい能力をアピールしたとしても、その能力が志望企業もしくはその職種・業種で活かせない強みだった場合、高評価を得ることは難しいです。
そのため自己PRの作成をする際は、先ず初めに企業のホームページや採用サイトに掲載されている募集要項を確認し、志望企業が求める人物像や能力を把握してください。
その上で、企業のニーズに合った自分がアピールすべき強みやエピソードを考えましょう。
就活生の中には、エントリー企業すべてに同じ内容の自己PRを使いまわしている人もいるでしょう。しかし企業によって求める人物像は異なります。
そのためエントリー企業それぞれのニーズに合った自己PRを作成するようにしてください。
エピソードを具体的に記載する
自己PRを作成する際、部活やサークルの名前・アルバイト先の名前などの固有名詞はあえて出さず、「都内のカフェでアルバイトをしています」「部活動にて主将を務めています」とエピソードを記入する就活生も少なくないと思います。
しかし[都内のカフェでアルバイトをしていた]ことを[渋谷にあるスターバックスで週4日アルバイトをしていた]と言い換えることで、採用担当者は「アルバイトをしている店舗は忙しいのでは?」「アルバイトに力を入れていたんだな」とあなたについてのイメージを膨らますことができます。また採用担当者があなたに対してさらに興味を持つ可能性もあるでしょう。
とはいえ就活生の中には固有名詞(地名・店名・部活名など)があまりメジャーではない場合、「どうせ伝えてもわからないのでは…」と感じる人もいるかもしれません。
しかし上記で紹介したように、エピソードに固有名詞があることによって得られるメリットもありますので、エピソードは具体的に記載することを意識してください。
本記事では好印象を残す自己PRの書き方を解説しているだけでなく、150字・200字・300字・400字・600字の文字数ごとの選考通過自己PRを多数紹介しています。
「自己PRがない」と悩んだら就職エージェントneoに相談しよう!
- 「私には自己PRできるようなことがない…」
- 「自己PRで使えるエピソードの選び方がわからない…」
- 「自分の自己PRがアピールになっているのか自信がない…」
このように就活に関する悩みは人それぞれです。
就職エージェントneoでは、専任のアドバイザーが個別面談を実施し、就活生1人ひとりの就活状況をお伺いした後に、状況にあった選考アドバイスの実施や希望や適性に合った企業の求人情報を紹介しています。
「志望企業の書類選考を突破するために、自己PRのアドバイスがほしい!」「自分のアピールポイントを見つけるために自己分析を手伝ってほしい…!」など、少しでも就活に不安がある就活生は、是非就職エージェントneoにご相談ください。