●就活の面接で特技を伝える際は「どのようにして特技を身に着けたのか」「その特技は他の人と比べ、どれほど優れたものなのか」について具体的に述べる。
●就活の面接で特技を聞かれた際は「嘘の特技はNG」「マイナスな印象を与える特技はNG」「特技はありませんと伝えるのはNG」の3点に注意する。
「就活の面接で特技を聞かれるみたいだけど、どんな特技を答えれば良いんだろう?」「どうして就活の面接で特技を質問するんだろう?」
このような悩みを抱えている就活生もいるでしょう。
面接で聞かれる特技ですが、うまく回答することができれば自己アピールの最大のチャンスとなります。そのため、事前にあなたの特技が何なのか、明確にさせておくようにしましょう。
本記事では、面接で使える特技一覧や評価される答え方、避けるべき特技などについて紹介しています。
特技は面接の冒頭でアイスブレイクとして聞かれやすい質問であるため、良い流れを作るためにもぜひ本記事の回答方法を参考にしてみてください。
「特技」を就活の面接で聞く意図
まず、企業が就活の面接で特技を聞く意図を紹介します。
あなたの人柄を知るため
まず考えられるのは、あなたの人柄を知りたいという理由です。
特技には人柄や個性が反映されやすいという特徴があります。そのため、面接官はあなたの特技を聞くことで、あなたの人柄や個性を探ろうとしています。
例えば、あなたの特技がダンスということであれば、面接官はあなたに対して[アクティブ][運動神経が良い]といったイメージを持つはずです。
あなたが答えた特技に対して、面接官がどのような印象を持つかを考えた上で、回答する特技を選びましょう。
自社の仕事に適性があるか知るため
企業は自社に貢献してくれる人材を採用したいと思っているため、就活生のポテンシャルは重要な採用基準となります。
そのためあなたの特技を聞くことで、自社の仕事に適性があるか知ろうとしています。
例えば、営業を強みとしている企業の面接で「初対面の人と仲良くなることが特技です」と答えた場合、面接官は「自社の仕事に適性ありそうだな」と判断するでしょう。
このように志望企業が求める能力や適性を確認した上で、それらを満たしている特技を選ぶようにしてください。
アイスブレイクのため
ただのアイスブレイクとして、特技を聞いている可能性もあります。なぜなら、特技というのは誰もが答えやすい質問であるためです。
就活生にとって答えやすい質問をあえてすることで、緊張をほぐすことを目的としている場合もあるでしょう。
しかしアイスブレイクとはいえ、あまりリラックスしすぎず、あくまでも面接の質問ということを忘れず回答してください。
就活の面接でアピールできる!特技一覧
ここでは就活で使える特技一覧を紹介します。特技が思いつかないという就活生は参考にしてみてください。
日常生活に関する特技
・自炊(料理)
・掃除
・整理整頓
・節約
・車の運転
・裁縫
・ゲーム
仕事に活かせる特技
・簿記
・エクセル
・資料作り
・動画制作(動画編集)
・SNS運用
・ライティング
・プログラミング
・計画を立てること
・誰とでも打ち解けることができる
・人の顔や名前をすぐに覚えられる
・情報収集
・場の空気を読める
・速読
・Webデザイン
・スピーチ
・タイピング
・要望を汲み取ること
・企画
スポーツに関する特技
・登山
・武道
・球技
・ランニング
趣味に関する特技
・ダンス
・絵を描くこと
・写真撮影
・書道
・茶道
・ネイルアート
・ハンドメイド
・ファッションコーディネート
・カラーコーディネート
・DIY
・ヘアメイク
・ダンス
「特技は?」と就活の面接で聞かれた時の答え方
特技について答える際は『結論⇒エピソード⇒入社後』のフレームワークに沿って答えるようにしてみてください。
最初の結論部分では、あなたにどのような特技があるのかを簡潔に述べます。
最初に結論を伝えると、面接官はその後にどういった内容が続くのかを想定できるため、その後のエピソードの内容を理解しやすくなるでしょう。
そして、次のエピソードの部分で『どのようにして特技を身に着けたのか』『その特技は他の人と比べ、どれほど優れたものなのか』について具体的に話します。
最後に話をまとめつつ、あなたが持っている特技を入社後どのような形で活かしたいのかを簡潔にまとめてアピールしましょう。
[面接の質問]への答え方の詳細、注意点、面接官のタイプ別対策方法を知りたいという就活生は下記の記事をご覧ください。
【例文10選】就活の面接で特技を聞かれた時の回答例
ここでは、就活の面接で特技を聞かれた際の回答例を紹介していきます。
また、あなたの回答に対して面接官から想定される質問も併せて紹介しているので、チェックしてみてください。
スポーツを特技とした回答例
■例文1
幼少の頃から地元のスポーツクラブに通い、体操や水泳などを習ってきました。スポーツクラブに通う中で、特定のスポーツを極めるよりも、色々なスポーツにチャレンジすることの楽しさを知りました。
たくさんのスポーツをしていたため、初対面の人とでも話を広げやすく、すぐに仲良くなることができます。
スポーツで培った気力と体力を活かし、社会に出た後も精力的に活動していきたいと考えています。
【想定追加質問】
⇨スポーツをやっていて辛いと感じたことはありましたか?
⇨1番得意なスポーツは何ですか?
■例文2
野球を始めるきっかけは、小学生の頃に友達から少年野球に誘われたことでした。そこから高校まで野球を続け、都大会でベスト4になった経験もあります。大学では部活動と草野球を両立し、土日のほとんどを野球に費やしました。
高校野球でしっかりと鍛えられたため、体力や気力にはかなり自信があります。さらに大学で身につけたコミュニケーション能力と自慢の体力を活かし、チームを引っ張っていけるような社会人になりたいです。
【想定追加質問】
⇨野球をしていて1番大変だったことは何ですか?
⇨社会人になっても野球は続けますか?
料理を特技とした回答例
幼少の頃から母の料理を手伝うことが多く、中学校では料理研究部に所属していました。料理を作ることも大好きなのですが、作った料理を誰かに食べてもらい「おいしい」といってもらえる時が1番嬉しいです。
御社へ入社した際は、チームのために自分のできることを見つけ、チーム全体に貢献できるよう努めます。
【想定追加質問】
⇨料理を作る時に1番大切にしていることは何ですか?
⇨得意料理は何ですか?
ピアノを特技とした回答例
幼少の頃、母の勧めでピアノを習い始め、正直最初は嫌々練習していましたが、上達し人から褒められることの喜びを知り、ピアノをより真剣にやろうと思い始めました。
大きなステージでたくさんの人から歓声を受けたいという一心で練習し、 大会で賞をもらうこともできました。ピアノが自分の特技となったと同時に、1つのことに対して高い集中力を発揮できることも自分の特技であると知りました。
社会人になった後はこの高い集中力を活かし、困難な仕事にも精一杯打ち込んでいきたいと思います。
【想定追加質問】
⇨ピアノをしていて心が折れそうになった時はありますか?
⇨ピアノ以外に高い集中力を発揮できたエピソードはありますか?
掃除を特技とした回答例
小学校の掃除当番の頃から一度も手を抜いたことがなく、他の誰よりもキレイにすることを考えて掃除をしてきました。効率良く掃除をするために、今では自分なりの様々なノウハウを蓄えています。
掃除をすると自然と頭の中も整理されます。気のせいかもしれませんが、運の巡りも良くなっているような気もするのです。
社会人になった後も会社の運気を良くできるよう、自分で掃除できる箇所はしっかりとやっていきたいと思っています。
【想定追加質問】
⇨掃除をするときに大切なことは何ですか?
⇨具体的にどんなノウハウを蓄えていますか?
早起きを特技とした回答例
睡眠時間が短くても、毎朝決まった時間に起きることができます。当然なのですが、中高大と一度も遅刻をしたことがありません。朝決まった時間に起きたらまず自分がその日するべきことを整理し、余った時間には読書をするようにしています。
社会人になってからもこれまで通り早起きを心がけ、自主学習の時間を増やしていきたいと考えています。
【想定追加質問】
⇨毎朝決まった時間に起きれるようになったきっかけは何かありますか?
外国語を特技とした回答例
■例文1
大学では外国語を専攻しており、海外でボランティア活動をおこなった経験もあります。今でも現地の子供たちとメールでやり取りをしたり、一緒にボランティア活動をおこなった仲間達とこまめに連絡を取り合ったりしています。
社会人になった後も語学力を向上させるために、英会話教室に通う予定です。また英語の他にも、需要の高い中国語の取得を目指したいと考えています。
【想定追加質問】
⇨海外のボランティア活動を経てあなたは何を学びましたか?
⇨今後外国語をどのように活かしていきたいと考えていますか?
■例文2
大学生の時に外国語の重要性に気づき、独学で勉強を始めました。日常会話レベルを話せるようになったタイミングで中国に留学し、6ヶ月ほど滞在していました。
現地では中国の学校に通いつつ飲食店でアルバイトをしており、最初は困難なことも多かったですが、日に日に慣れ、帰国前には常連さんとコミュニケーションがとれるようにもなりました。
社会に出た後も、会社に必要とされたときに力になれるよう、中国語の勉強は続けていく予定です。
【想定追加質問】
⇨現地の生活で何か困ったことはありましたか?
⇨ 外国語のスキルを社会でどのように役立てたいと考えていますか?
歌うことを特技とした回答例
中学の時からバンド活動をはじめ、高校・大学と色々なところでライブをしてきました。ライブをする際は観客を集めるためにSNSを運用をしたり、学校の許可を得て構内の掲示板にポスターを貼ったりと、事前の準備も積極的におこないました。
その結果、高校の卒業ライブではおよそ300人の観客を集めることに成功したのです。
私はバンド活動を通して、音楽で人を魅了することの面白さと難しさの両方を学ぶことができました。
社会人になった後も、これまでの経験を活かし、たくさんの人を魅了できる人材になっていきます。
【想定追加質問】
⇨バンド活動を通してやりがいを感じたことはありますか?
絵を描くことを特技とした回答例
幼少のころから絵を描くことが好きで、中学と高校では美術部に所属していました。コンクールでの受賞経験もあります。
自分が描いた絵を通して、人に感動を与えたり、価値を感じてもらえたりすることに魅力を感じています。
Webデザインにも興味があるため、フォトショップやイラストレーターの勉強もしています。
これからは自分が持っている絵のスキルを活かし、会社のパンフレットやHPのデザインなどでもお力になれればと思っています。
【想定追加質問】
⇨絵を描いていて難しいと感じたことはありますか?
⇨ 油絵や水彩画など得意なジャンルはありますか?
面接でよく聞かれる質問集と回答例は下記の記事を参考にしてください。
就活の面接で「特技」を聞かれたときの注意点
ここでは、就活の面接で特技を聞かれた際の注意点を紹介します。
特技について答える際は以下で紹介している3点を意識した上で回答するようにしましょう。
嘘の特技はNG
面接官に嘘の特技を言うことはNGです。
面接の場で嘘の特技を答えても、何ひとつとしてメリットはありません。冒頭でもお伝えしているように、面接官が特技を聞くのはあなたの人柄を知りたいためです。
つまり嘘の特技を答えてしまうと、あなたの人柄を誤って伝えることに繋がってしまいます。
また、入社試験の間に嘘の特技であることがバレなかったとしても、入社後にバレてしまう可能性は高いです。
どのタイミングでバレたとしてもデメリットしかないため、嘘の特技を伝えるのは避けましょう。
マイナスな印象を与える特技はNG
マイナスな印象を与える特技であれば、言わない方が良いです。マイナスな印象を与える特技とは、例えば下記のようなものを指します。
・麻雀や飲酒などネガティブな印象を与える特技 など
上記のような特技は、面接官によっては興味を持ち話が弾む場合もあるかもしれませんが、ほとんどの場合において、マイナスな印象を与えてしまいます。
特に、競馬やパチンコなどは関連性のある会社の面接ではない限り、特技として答えることはオススメしません。会社の社風によってはネガティブな印象を与える恐れがあります。
面接全般にいえることですが『自分の回答が面接官にどのような印象を与えるか』ということを、客観的に考えた上で答えることが大切です。
「特技はありません」と伝えるのはNG
上述していますが、面接官はあなたの人柄を知るために特技について質問しています。
そのため、「特技はありません」と回答してしまうと、そこで会話が終わってしまい、自分自身についてアピールする機会をつぶしてしまうことになります。
中には「本当に特技なんてない…」と悩んでいる就活生もいるとは思いますが、そのような人は特技のハードルを下げて考えてみてください。
就活の面接で伝える特技は毎日やっていることや、他のことよりも少し自信があるくらいのことでも問題ないため、過去の経験や日々の日課を振り返ってみましょう。
過去の経験や日々の日課を振り返る際は、モチベーショングラフを活用し過去の出来事を可視化すると良いでしょう。モチベーショングラフの作成方法に関しては以下で紹介している記事を参考にしてください。
それでも思い浮かばないという就活生は本記事で紹介した特技一覧の中から当てはまるものを探してみてください。
まとめ
本記事では、就活の面接で特技について聞かれた際の回答方法について紹介してきました。特技は、あなたの人柄や仕事との適性を見るうえで、とても重要な指標の1つになります。
面接官に良い印象を与えることは大切ですが、嘘をつくことなく、 自分らしさが伝わるような特技をアピールしましょう。
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