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例文10選|感動したことを面接で聞かれたら?評価される答え方を紹介!

✔ 本記事のまとめ
●企業が感動したことを聞く理由は、就活生の『対応力』『人柄』を確認したいため

●感動したことを答える際のポイントは『自分の言葉で説明する』『経験から得たことまでを答える』『志望企業に合ったエピソードを選ぶ』『面接官の評価基準を意識する』の3つ

●感動したことには『一番』と『最近』の2種類があり、エピソードを選ぶべき時期や感動したことの度合いなどが異なるため注意が必要

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目次

就活生の中には、面接などで聞かれる「感動したことは何ですか?」という質問に対して、どのように答えたらよいのかわからず、悩んでいるという人も多いのではないでしょうか。感動したことを瞬時に思い出し、わかりやすく説明することは決して簡単ではありませんよね。

企業はこの質問を通して単に感動した出来事を知りたいのではなく、「学生の人柄を知りたい」「対応力を見たい」などの意図を持って質問してきているため、出来事の内容に加えて【そこから何を得たのか】という部分に焦点を当てて話すことが非常に重要です。

本記事では、企業が面接で感動したことについて質問する意図や答え方、回答する際の注意点、回答例を詳しく紹介します。以前、同じ質問をされて答えられなかった人や、これから面接を控えている人は、是非参考にしてください。

「感動したこと」を面接で聞く意図

感動したこと_面接/感動したことを質問する意図

企業が面接で『感動したこと』を質問する意図には、以下の3つがあると考えられます。

それぞれの項目について詳しく解説していきます。

対応力を見るため

企業が感動したことを質問する1つ目の意図は、変化球的な質問に対する『その場の対応力を見るため』です。

業界・業種に問わず、ビジネスの現場において、予期せぬ問題が発生することや、イレギュラーな出来事は日常茶飯事です。だからこそ、柔軟な発想をもとに、瞬時に的確な判断を下せる『判断力』が非常に重要となります。

そこで、企業は志望動機や自己PRなどの定番な質問だけでなく、「感動したこと」という就活生が事前に予想しにくい質問をすることで、予期せぬ出来事が起きた際にどのような対応を取るのかをチェックしているのです。

普段の人柄を見るため

企業が感動したことを質問する2つ目の意図は、就活生の『普段の人柄を見るため』です。

企業には、独自の[価値観=社風]というものがあり、一般的に、それらの価値観に共感できる人は企業と相性が良いと考えられています。

そして、相性が良い学生ほど、入社後に長く働いてくれる傾向があるため、エントリーシートや面接では、学生の人となりや価値観を問う質問が多く存在するのです。

「感動したことは何ですか?」という質問もその1つです。

同じドラマや映画を観ても、人によって評価や感想が大きく異なるように、『どのような出来事に心を動かされるのか』は、その人の価値観や感性が直接的に表れます。

そのため、採用担当者は「感動したことは何ですか?」という質問を通して、その学生の価値観や人柄を知り、自社の社風や業務との相性の良さを見極めようとしているのです。

アイスブレイクとして聞く場合も

企業によっては、学生の緊張をほぐすための『アイスブレイク』として感動したことを質問する場合もあるでしょう。アイスブレイクとは、初対面の人との会話や緊張感のある場を和ませるためのコミュニケーション方法のことです。

就活における面接は、その結果次第で人生が大きく左右されるものであるため、緊張してしまうことはごく自然なことです。しかし、緊張しすぎるあまり、最大限の力を発揮しきれなければ、面接官は学生の『本来の人柄』を知ることができず、企業との相性を見極められなくなってしまいます。

そこで、面接官は「感動したことは何ですか?」といった仕事との関連性が薄く、雑談に近い質問をすることで、学生の緊張感を和らげ、本音で話しやすい雰囲気を作ろうとしているのです。

ただ、実際の面接では、「アイスブレイクとして場を和ませたい」「学生の対応力を知りたい」というように、2つ以上の意図をもって質問されるケースもあります。そのため、アイスブレイクだからと手を抜くのではなく、他の意図も汲んだ回答を準備しておきましょう。

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「感動したこと」を伝える時のポイント3つ

「感動したこと」を伝える時のポイント

企業が「感動したことは何ですか?」と質問する意図を紹介したところで、次に、感動したことを答える時のポイントを4つ紹介します。

以下の4点を意識するか否かで、回答の内容や面接官に与える印象も大きく変わってきます。面接で好印象を与えるためにもしっかりと確認しておきましょう。

自分自身の言葉で説明する

面接などで感動したことについて聞かれた際には、エピソードやその時の感情を『自分自身の言葉で説明する』ということを意識しましょう。

上述の通り、企業は「学生の人柄を知りたい」という意図を持って質問しています。しかし、ありきたりな言い回しや抽象的な表現をしてしまうと、出来事に対して学生がどのように感じたのか、または考えたのかがわからず、人柄を掴み切れない恐れがあります。

そのため、感動したことを答える際には、自分独自の視点で、感情を織り交ぜつつ具体的に説明することが大切です。

「経験から得たこと」までをセットで伝える

「感動したことは何ですか?」という質問に対して、「昨年おこなわれた〇〇に感動しました」とだけ答える人がいますが、これでは面接官が知りたい『学生の人柄』がよくわかりません。

感動したことについて答える際には、単に出来事を答えるだけでなく、『その経験から何を得たのか』までをセットで伝えるようにしましょう。経験から学んだことを共有することで、物事との向き合い方、態度や姿勢をアピールすることにも繋がります。

『企業が知りたいことは詳しいエピソードではなく、エピソードを通じた考え方や感じ方』ということを忘れないようにしましょう。

志望企業に合ったエピソードを選ぶ

感動したことについて答える際には、企業の求める人物像や企業理念、社風に合ったエピソードを選ぶことが大切です。

例えば、グループでの仕事を基本としている企業の面接で、「グループではなく、1人で大きなことをやり遂げた時はとても感動しました」という学生と、「自分の役割を果たし、チームで協力して大きな目標を達成した際にとても感動しました」という学生がいた場合、後者の方が企業の社風とマッチしている印象になりますよね。

繰り返しになりますが、面接官は『学生の人柄が企業とマッチしているか』を見極めるためにこの質問をしています。そのため感動したことを答える際は、『自分が企業にマッチしている人材ということを十分にアピールできているか』という部分を意識することが重要です。

しかし、企業の求める人物像を意識しすぎるあまり、エピソードを脚色しすぎないようにしましょう。深掘りされた際に矛盾が生じてしまい、違和感を抱かれる恐れがあります。

面接官の評価基準を意識して答える

「感動したことは何ですか?」という質問に限らず、面接では面接官の評価基準を意識して答えることが大切です。

ここでは、元人事の方へのインタビューをもとに、各面接では学生の何を重視して見ているのかを紹介します。

※評価基準は、選考の時期・会社の規模によっても大きく異なります。以下の内容が全ての会社で当てはまるわけではありませんので、参考程度にご確認ください。

■1次面接

まず、1次面接においては『人柄』『コミュニケーション能力』が重視される傾向にあります。

特に、コミュニケーション能力については、設問への回答の他にも、面接官からの突発的な質問やコメントに対する反応も評価基準に含まれます。

面接官の中には、『顧客や上司と相性が良いか』という基準からコミュニケーション能力を評価する人もいるようです。例えば、 突発的な質問に対して瞬時にユニークな回答ができた学生には、「こういう回答ができる人、○○さん(顧客)が好きそうだな…」という印象を持つ、といったケースもあります。

本記事で紹介している「感動したことは何ですか?」という質問は、まさに『対応力=コミュニケーション能力』を見極めたいという意図があります。変化球のある質問に対して、瞬時に的確な回答をすることができれば、コミュニケーション能力を高く評価してもらえることに繋がり、1次面接突破に大きく近づくことができるでしょう。

■2次面接

次に、2次面接は、1次面接において評価された『良い要素』をさらに深掘りされる段階であるため、重視される部分は学生によって異なります。

例えば、1次面接において継続力を高く評価された学生がいた場合、2次面接の面接官は「この学生は本当に継続力があるのか?」「継続力にはどんな根拠(ルーツ)があるのか?」「1次面接の評価は合っているのか?」という視点からエピソードを深掘りします。

このように、1次面接でアピールした事柄は次の面接で深掘りされると考え、1次面接以降の選考に向けて対策をしておきましょう。

■3次面接

最後に、多くの企業が最終面接において『志望度』を最も重視しています。

志望度を重要視する背景には『内定辞退を防ぐため』という目的があります。

内定辞退は、内定辞退者の採用にかかった時間やコストが無駄になるだけではなく、辞退者を想定した組織体制や事業計画の見通しが崩れてしまうリスクがあるため、『内定辞退をしない学生』を選ぶ企業が多いと言えるでしょう。

本記事の感動したことに関する質問には、『志望度の高さを知るため』という直接的な意図はありません。

しかし、企業の求める人柄や価値観、社風を意識した回答をすることができれば、企業との相性の良さをアピールすることができます。相性の良さは、志望度の高さ同様『内定を辞退しにくい学生』を示す指標の1つであり、非常に重要な要素です。

そのため「志望度の高さを聞く質問ではないから…」と気を抜かず、しっかりと対策をした上で臨むようにしましょう。

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「感動したこと」を質問された時の答え方

感動したこと_面接/答え方・PREP法

面接で「感動したことは何ですか?」と聞かれたときには、上記のフレームワークで答えます。

(1)結論(感動した出来事は何か)

まず最初に、自分が感動した出来事を簡潔に述べます。

  例  私が今までで一番感動したことはバレーボール部で仲間から「あなたと一緒のチームでよかった」と言われたことです。

エピソードについてはこの後に詳しく説明するため、結論部分ではなるべく簡潔に述べるようにしましょう。結論を最後に述べてしまうと、前置きが長いと感じてしまい、話の内容やポイントが伝わりにくくなる可能性があります。

(2)理由(なぜその出来事に感動したか)

つぎに『その出来事になぜ感動したのか』という理由の部分を述べましょう。

  例  それは高校最後の試合のことでした。私はここぞというタイミングで点を決めることができず、自分のことばかり考えていた私は、試合が終わった後、みんなに怒られるとおびえていました。けれど試合が終わった後、みんなが私を囲んでくれて「よく頑張ったね。あそこで失敗しちゃったけど、それを挽回するように最後まで頑張ってくれた。あれが励みになって、みんなで全力を尽くして悔いなく闘うことができた。一緒のチームで試合できてよかった」とねぎらいの言葉をかけてくれたのです。

『感動した出来事』は瞬時に思い出すことができたとしても、『自分がなぜ感動したのか』は、自分の中で深掘りをおこない、出来事を振り返っておかなければ、上手く説明することが難しい部分です。

そのため、予め自己分析などを通して、出来事の詳細やその時の気持ちを振り返っておくようにしましょう。

(3)具体例(その出来事に対してどう思ったか、何を学んだか)

理由を述べた後は『その出来事を通してどのように感じたのか、何を学んだのか』を述べます。

  例  私は自分のことだけ考えていた自分を恥ずかしく思うとともに、友人たちのように人を思いやれる人間でありたいと思いました。

「感動したこと」を面接で聞く意図でも説明した通り、面接官はこの質問を通して学生の人柄を見極めようとしています。そのため、出来事という客観的事実だけではなく、自分はどう思ったのか、それから何を学んだのか、という主観的な部分をしっかりアピールすることが大切です。

(4)結論(学んだことを入社後どのように活かすか)

最後に、出来事から学んだことを『入社後どのように活かすのか』を説明しましょう。

  例  社会に出てからも、そんな気持ちを忘れずにチームのために尽くせる人間でありたいと考えています。

『感動したこと』という過去の話を『入社後』という未来に繋げて話すことで、面接官に入社後の自分が働く姿・活躍する姿をイメージしてもらいやすくなります。

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面接で聞かれる「感動したこと」には2種類ある

感動したこと_面接/一番と最近の違い

面接などで聞かれる『感動したこと』に関する質問には「今までで一番感動したことは?」と「最近感動したことは?」という2つのパターンが存在します。どちらも感動したことに関する質問であるため、面接官の見ているポイントは大きく変わりません。

しかし「今までで一番感動したこと」と「最近感動したこと」では、質問の対象としている時期が明確に異なるため、答え方が少々異なります。

以下では、2つの質問の違いやエピソードの時期について説明しますので、是非参考にしてください。

「今までで一番感動したこと」の答え方

面接で『今まで』で一番感動したことを聞かれた場合、エピソードは高校から大学時代の実体験から選ぶようにしましょう。

この質問を文字通りに受け取った場合、『今まで=生まれてから現在までの間』となるため、時期は限定されていません。子供の時に体験したエピソードを答えたとしても、日本語のやり取りとしては間違っていないと言えます。

しかし、「感動したこと」を面接で聞く意図でも説明した通り、面接官は学生の価値観や人柄が自社に合っているのかを見極めるためにこの質問をしています。

子供時代などの古いエピソードでは、『今』の自分の価値観が十分に伝えきれず、面接官も自社との相性を正しく判断できない恐れがあるため、『今まで』で一番感動したことを聞かれた際は、今の自分の価値観や感性が伝わる高校〜大学時代のエピソードが適していると言えるでしょう。

また、『今までで一番』と聞かれた場合、面接官は感動したことの中でも感動の度合いが高いエピソードを求めています。

「ニュースで見た○○」や「好きなスポーツチームが優勝した」など、間接的な出来事を選んでしまうと、面接官に「本当にそれが一番感動したことなの?」と疑問に思われてしまう可能性があるため、自分の人生で一番と言えるほど強く印象に残っている『自分が直接関わったエピソード』を選ぶと良いでしょう。

「最近感動したこと」の答え方

面接で『最近』感動したことを聞かれた場合、エピソードは直近2ヶ月以内の出来事から選ぶようにしましょう。

『最近』という言葉に具体的な時期が定められている訳ではないため、大学時代のエピソードであれば問題はありません。しかし、2~3年前を最近と言えるかどうか、疑問に感じてしまう面接官もいる可能性があります。

また、一般的に『最近』というと、その時点から遡って『数ヶ月以内』をイメージする人が多いため、エピソードはなるべく直近の出来事から選ぶようにしましょう。

しかし、2ヶ月くらいの短い期間から、感動した実体験を探すことは簡単ではありませんよね。そんな時は、自分が直接関わっていない間接的なエピソードを選ぶようにしましょう。例えば「スポーツ観戦で○○を応援した」「ニュースで○○を知った」などです。

『最近』感動したこと、という質問では、今までで『一番』という程の強い感動は求められていないため、無理に過去に遡って感動的な実体験を話すよりも、直近の間接的な出来事を選ぶ方が適しているでしょう。

繰り返しになりますが、面接官が知りたいことは、エピソードではなく学生の人柄であるため、直接的であれ間接的であれ、自分の価値観や感性が伝わるエピソードを選ぶことが大切です。そして、なぜそのエピソードに感動したのかもしっかりと説明できるようにしましょう。

【頻出質問例付き】面接で評価される質問への答え方とは?
面接初心者の人は「面接って何聞かれるんだろう…」「どんな感じで答えればいいの?」という悩みを持っているのも当然です。
そこで、今回は面接での正しい答え方や、面接官のタイプ別の特徴・対策方法を紹介します。

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「感動したこと」を質問された時の回答例

感動したこと_面接/感動したことの回答例

次に、面接で『感動したこと』を聞かれた際の回答例を『今までで一番』と『最近』に分けて紹介していきます。

どのようなエピソードを交えて話すのが効果的か、自分に当てはまりそうなものがあれば参考にし、スムーズに回答できるようにしましょう。

また、それぞれの回答例に対して深堀されることに備え、追加の想定質問も紹介していきます。

『今までで一番感動したこと』の回答例

募金活動

私が今までで一番感動したことは、大学1年生の時に参加した募金活動での出来事です。この活動では、道ゆく人に募金活動がどう役に立つのかを説明し、納得いただいた上で募金していただくというものでした。

最初は、マニュアル通りに話すことで精一杯で、自分から声をかけることに躊躇してしまったり、募金の意義などを上手く説明することができませんでした。

そこで、まずは自分自身が募金活動がどんな想いから生まれ、どのような未来を実現するための活動かを知らなければならないと考え、自分なりに理解するよう心掛けたのです。

その結果、自分の熱意や想いを乗せて説明できるようになり、最終日には、多くの人が私の話を聞いて募金に参加してくれました。大きな達成感を感じたとともに、とても感動したことを今でも覚えています。

この経験から学んだことは、自分の言葉で誠意をもって話すことの大切さです。社会に出てからも人の気持ちを考えて行動することを大切にしていきたいと思います。

【想定追加質問】
⇨「募金活動に賛同しない人の意見に遭遇した時はどうしますか?」
⇨「募金活動において最も大切にするべきことは何だと思いますか?」

清掃ボランティア

私がこれまでで一番感動したことは、浜辺の清掃ボランティアに参加し「自然を自分の手で守りたい」と共に願う仲間と大きなプロジェクトを成功させた時のことです。

私は小さな頃から海が好きですが、最近では浜辺が海から流れてくるゴミで汚れていることが気になり、浜辺清掃ボランディアに参加することにしました。

当日ゴミだらけの浜辺を見た時は「これは1日では片づかないゴミの量ではないか」と諦めたくなるほどの光景でした。

ですが、集まった20人ほどのメンバーで5時間、手を動かし続けた結果、浜辺は見違えるほどの美しさを取り戻すことができたのです。私はこの経験から志を同じにする人が集まればどんな困難な課題も乗り越えられることを学びました。

社会人になってからも、この経験で得たことを活かし、いつどんなときも目の前の課題を投げ出すことなく、1人の社員として会社の課題解決のために尽力していきたいと思います。

【想定追加質問】
⇨「ボランティアには一人で参加したのですか?」
⇨「チームで仕事をする時に大切なことは何だと思いますか?」

山登り

私が今までで一番感動したことは、趣味とする山登りで谷川岳にチャレンジした際に登山仲間からかけられた言葉です。

山登りは自力で成し遂げるものと思われがちですが、登山仲間がいるからこそ頑張れるというところがあります。そのときも何度も仲間の言葉に励まされて頂上まで登りきることができました。

難所の山ともなると頂上に向かうほど足元が険しくなり、呼吸も浅くなりがちです。お互いが声をかけあったり、手を貸しあったりしなければ進めない道もあります。

私も自分でできる限りの範囲で仲間を鼓舞して進みました。そして頂上で、仲間のみんなに「お前がいたからここまでこれた」と言われたのです。

人はあらゆる困難に1人で立ち向かうことはできません。私は社会に出たあとも、チームワークを大切に働ける社会人になりたいと考えています。

【想定追加質問】
⇨「登山仲間とのチームワークを気づくために何か行っていたことはありますか」
⇨「途中で登るのをあきらめた仲間がいたらどうしますか?」

アルバイト

私は塾講師のアルバイトをしていましたが、初めて受け持った生徒からかけてもらった言葉に感動しました。

教えること自体はじめての経験だったので、毎日が思考錯誤の連続でした。ですが、学年末に「先生の授業は面白かったです。ありがとうございました」と言われたとき、これまで頑張ってよかったと思うと同時に、自分の方が子どもたちから素直な心を教えてもらった気がしました。

私はこの経験を通して、社会に出てからも学ぶことを忘れずに、誰かの役に立てる人間でありたいと思います。

【想定追加質問】
⇨「塾ではどんな教科を教えていたのですか?」
⇨「授業をしていく上で心がけていたことはありますか?」

部活動(1)

私が今までで一番感動したことはバレーボール部の仲間から「あなたと一緒のチームで良かった」と言われたことです。

それは高校最後の試合のことでした。私はここぞというタイミングで点を決めることができず、自分のことばかり考えていた私は、試合が終わった後、みんなに怒られるとおびえていました。

しかし試合が終わった後、みんなが私を囲んでくれて「よく頑張ったね。あそこで失敗しちゃったけど、それを挽回するように最後まで頑張ってくれた。あれが励みになって、みんなで全力を尽くして悔いなく闘うことができた!一緒のチームで試合できてよかった」とねぎらいの言葉をかけてくれたのです。

私は自分のことだけ考えていた自分を恥ずかしく思うとともに、友人たちのように人を思いやれる人間でありたいと思いました。

社会に出てからも、そんな気持ちを忘れずにチームのために尽くせる人間でありたいと考えています。

【想定追加質問】
⇨「仲間の言葉を受けて、あなたはそのとき何と返しましたか?」
⇨「チームワークで一番大切なことは何だと思いますか?」

部活動(2)

私が今までで一番感動した経験は、高校のテニス部のダブルス試合で県大会までいった時のことです。

私のパートナーは中学時代から一緒に練習してきたクラスメイトで、時には喧嘩をすることもありましたが、お互いに高め合える存在でした。

また、彼は私の弱点を知り尽くしたため、私が緊張してしまうと自分らしいプレーができなくなることを知っていて、いつもリラックスするように声がけしてくれました。2人で勝利を勝ち取った瞬間は抱き合って喜びました。

私はこの感動体験を辛いことがあるたびに思い出します。社会に出てからも仲間と共に努力を続けられる人間でありたいと考えております。

【想定追加質問】
⇨「あなたはパートナーにどのような声がけをしていましたか?」

文化祭

私が一番感動したことは、大学で主催した文化祭を学園祭実行委員の仲間と成功させた時のことです。

何ヶ月にもわたるプロジェクトで、私も仲間も最初はどこから手をつけてよいかわかりませんでした。

しかし、何度も話しあったり計画を練ったりする中で、それぞれが得意なことを担当し、また苦手なことをカバーし合えたことで、最後には自分たちの思い描いていた以上のイベントにすることができました。

私はこの経験から、組織で何かを取り組む際には、密なコミュニケーションと助け合いが必要不可欠であると学びました。

社会に出てからも、チームで行動する機会は沢山あると思うので、周囲の人の声に耳を傾けること、そして助け合いの姿勢を忘れずに、チームに貢献したいと考えております。

『最近感動したこと』の回答例

スポーツニュース

私が最近感動したことは、先月行われたオリンピックでのスピードスケートの〇〇選手の姿です。

最大のライバルと言われた〇〇選手との戦いが注目されていましたが、結果は〇〇選手が金、〇選手が銀でした。

しかし、金メダルを取った〇〇選手は泣きじゃくる〇選手にすぐに駆け寄り、韓国語で「あなたのことを尊敬してる」と声をかけたのです。

ライバルでもあると同時に、同じ競技の過酷な練習に耐えたからこそ、二人の間には二人にしか分からない友情が芽生え、共にしのぎを削ってこれたのだと思います。私はこの二人のシーンにとても感動しました。

私も社会に出た後、同じ志を持つメンバーと互いに切磋琢磨できるような人間でありたいです。

【想定追加質問】
⇨「あなたには尊敬できる人がいますか」
⇨「自分を高めるとはどうすることだと思いますか」

舞台

私は舞台鑑賞が趣味なのですが、『夏の夜の夢』という舞台にとても感動しました。

シェークスピアの喜劇を題材にした舞台で、視覚化するのが難しいのではと思っていましたが、その舞台演出が非常に素晴らしかったです。

人物の光のあて方によって作り出される影を巧みに使った演出や、次々に変わるシーンを一枚の布で表現する演出などに息を飲みました。物語に感動したことはもちろんですが、プロの仕事とは細部まで徹底的にこだわることで作られる、ということを学んだ気がします。

社会に出てからも。自分の任せられた仕事を全うできるような強い意思をもって仕事をしていきたいと考えております。

【想定追加質問】
⇨「プロの仕事をする上で一番大切なことは何だと思いますか?」

カフェでの経験

私は近所のカフェで働いている店員さんの立ち居振る舞いに、いつも感動しています。

いつ行っても気持ちのいい笑顔で挨拶してくれるだけでなく、それぞれのお客様に合わせた接客や気遣いをしてくれます。

例えば、ご老人のお客様には席まで荷物を持っていってあげたり、雨宿りがてらカフェに立ち寄ったお客様にタオルを差し出したりしていました。

私は相手の状況を見て、とっさに自分で考えて行動できる店員さんの行動にとても感銘を受け、自分自身も社会に出てから人を気遣えるような仕事ができる人間でありたいと思います。

【想定追加質問】
⇨「会社生活ではどんなことに気を使うべきだと思いますか?」

読書

私は最近読んだ書籍の言葉に大変心を動かされました。それはネルソン・マンデラの言葉で「大切なことは何が起こったかということよりも、それをどのように受け止めるか」ということです。

27年に及ぶ獄中生活を終えてから大統領になったというネルソン・マンデラが実体験から発したこの言葉は、どんな問題が起きても未来に目を向けることが大切だということを教えてくれました。

読書はいろいろな大切なことを教えてくれますが、とくにこの言葉からはこれからを生きる上で大切なことを学べたと思います。

これから社会に出たあと、様々な試練が待っていると思いますが、この言葉を胸にいつも前を向いて進んでいきたいと思います。

【想定追加質問】
⇨「今までこれは困難だなと思った経験はありますか?」
⇨「普段、他にはどんな書物を読んでいますか?」

面接でよく聞かれる質問集と回答例は下記の記事を参考にしてください。

面接でよく聞かれる49の質問集!回答例と答える際のポイントを紹介
「面接って何を聞かれるの?」「評価される答え方ってある?」
このような面接に関する不安は誰しもあると思います。
そこで今回は面接でよく聞かれる質問とその回答方法をフレームワークを用いてわかりやすく解説していきます。

志望動機と自己PRの作り方とは?_CTA

「感動したこと」を答える時の注意点

感動したこと_面接/感動したことを答える際の注意点

最後に、『感動したこと』を答える際に注意すべきポイントを3つ紹介します。

嘘のエピソードは話さない

面接で『感動したこと』を答える際、実際に体験していないエピソードを話すことはやめましょう。

就活生の中には「面接官にバレなければ大丈夫」と考えている人もいるかもしれませんが、面接官は学生の回答から本質的な人柄を見抜くプロです。作り話や過度な脚色を加えてしまうと、深掘りをされた際に見破られてしまいます。それどころか『平気で嘘を吐く人間』という印象になり、面接官の信用を失う可能性が高いです。

繰り返しになりますが、面接官が知りたいことは素晴らしい感動エピソードではなく、『そのエピソードを通してどう思ったのか、何を学んだのか』という部分です。

そのため、エピソードの大小を気にする必要はありません。たとえ小さなエピソードだったとしても、自分の価値観や人柄を伝えることで、好評価を得ることができます。

仕事に直結しないエピソードは話さない

面接で『感動したこと』を質問された際、志望企業の仕事と関連しないエピソードを伝えることは避けましょう。

例えば、常にチームで仕事を進める方針の企業の面接において、「〇〇という経験から、誰かに頼るのではなく、自分で全てを成し遂げることが大切だということを学びました。」といった自立性をアピールする内容を述べてしまうと、企業の仕事に活かせる学び・強みではないため高い評価には繋がりません。

企業は『自社に貢献してくれる人材』を採用したいと思っているため、エピソードや学び自体は良いものでも、志望企業で活かせるものでなければアピールとしては不十分です。

そのため、エピソードを選ぶ際は、エピソードの大小ではなく、そのエピソードから学んだことが志望企業で活かせるか、仕事に直結しているか、という観点で選ぶようにしましょう。

「一番」と「最近」を区別して答える

面接で聞かれる「感動したこと」には2種類あるでも説明した通り、『感動したこと』という質問には、『一番』と『最近』の2種類があります。そのため面接で感動したことを聞かれた際は、2つの質問をしっかりと区別した上で答えるようにしましょう。

『一番』と『最近』は、質問の意図やフレームワークなどは同じですが、エピソードの時期や面接官が求めている『感動したこと』の度合いなどが微妙に異なります。

就活生の中には「どちらか1つだけ対策すれば十分」と考えている人もいるかもしれませんが、スムーズに答えられなかったり、『一番』と『最近』を混同して回答したりすると「対応力に欠ける」とマイナス評価に繋がる恐れもあります。

そのため、時間がある人は『一番』と『最近』の2つの回答を準備しておくことをオススメします。この2つの違いを正確に理解できている人は多くないため、他の就活生と差を付けるチャンスになるかもしれません。

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まとめ

本記事では、企業が『感動したこと』を聞く意図や答え方、注意点について解説してきました。

繰り返しになりますが、面接官が知りたいことは感動エピソードではなく、『そのエピソードを通してどう思ったのか、何を学んだのか』という就活生の価値観や人柄が、自社にマッチするかどうかという部分です。エピソードは、自分の価値観が表れているか、そしてそれが企業とマッチしているのか、という観点で選ぶようにしましょう。

また、『感動したこと』に関する質問には、『一番』と『最近』の2種類があります。エピソードの対象となる時期などが異なるため、2つを区別して答えるようにしましょう。

下記ページに面接突破のためのノウハウ記事をまとめているので、面接に少しでも不安がある人は参考にしてください。

面接対策に関する記事
「面接初めてだし不安。何を準備しておいたら良いかわからない…」という人は、まずは面接の全体像を理解し、事前に対策すべきことが何かを理解しましょう。
以下の記事にて、面接でよく聞かれる質問と計500本以上の回答例や社会人マナーや逆質問例など面接時のノウハウなども紹介していますので、合わせて参考にしてください。

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