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【例文11選】面接で「他社の選考状況」を聞かれたら?評価される答え方や注意点を紹介!

✔ 本記事のまとめ
● 企業が他社の選考状況を質問する意図は「自社への志望度」「一貫性をもって就活をしているか」「他社の動向」「就活生の他社での評価」の4つを確認するため

●他社の選考状況を答える時には「嘘はつかない」「「他社が第一志望」と正直に答えない」「傾向の揃った企業や業界を答える」などに注意して回答する

●他社が第一志望であっても、「内定が出たら御社に入社しますか?」と聞かれた際には、迷わずはっきりと入社の意思を示すようにする

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目次

就活生の中には面接で他社の選考状況を質問されて、「他社選考があると言ったら評価が下がってしまうのかな…」「とりあえず御社だけ受けていますと言った方がいいのかな?」など、回答に困ったことのある人も多いのではないでしょうか。

今回はそのような人に向けて、面接で他者の選考状況を質問する意図や正しい答え方、答える際の注意点を紹介します。

就活生は面接官の質問の意図を汲んだうえで、適切な回答ができるように準備しておきましょう。

企業が面接で「他社の選考状況」について質問する意図

他社の選考状況h2下①

そもそも面接官は何のため、就活生に対して「他社の就活状況」を尋ねるのでしょうか。

面接官が就活生の現状を把握しようとする背景には、以下の4つの理由が考えられます。

なぜその質問がされるのか、質問への返答から何を判断しているのかを考え、質問の意図を汲んだうえで、ベストな回答をおこなってください。

自社への志望度をはかりたい

前提として面接官は「確実に入社してくれそうな人を選びたい」と考えて、人材を選んでいます

どんなに優秀な人材でも、自社に入社してもらえないと分かっている就活生は選ばれません。

しかし「確実に入社してくれるかどうか」を判断するのは難しいため、就活状況を尋ねるケースが多くあります。

つまり、企業側は自社への「志望度」を見極めたいということでしょう。

人事担当者には「来年までに◯人採用する」といった計画があります。

しかし、せっかく内定通知を出しても、就活生から承諾してもらえないと目標は達成できません。

そのような点からも、就活生の志望度を見極めるのは、面接官にとって非常に重要なことだと分かります。

一貫性をもって就活しているのか知りたい

その就活生の活動に「一貫性」があるかどうか、見極める際の判断材料にするといった意図もあります。

企業選びに一貫性がないと「この人は本当にこの会社(業界)で働きたいのかな」と疑問を持たれてしまうこともあるでしょう。

そのような印象を持たれてしまった場合、志望度や本気度が低いと評価されたり、マイナスな印象を与えてしまう可能性があります。

具体的な企業名を伝える際にも、同じ業界の会社を伝えるようにしましょう。

他社の動向をチェックしたい

「採用したい就活生を他社に取られてしまう」といったケースは多々あります。

能力が高く、就活にも熱心な就活生は、どのような企業でも「自社に入ってほしい」と考えるでしょう。

そのため面接官は、常に他社の動向をチェックする必要があります。

競合他社に後れをとってしまうと、欲しい人材はどんどん他社から内定をもらってしまうでしょう。

面接官が就活生の活動状況を尋ねるのは、他社がどのようなペースで採用活動をしているのか、知っておくためでもあります。

就活生の他社での評価を知りたい

その就活生が、他社からはどのように評価されている人材なのか知りたい場合にも、就活状況は聞かれます。

面接官も一人の人間。いつも自分の判断に、100%自信が持てるわけではありません。

他社の選考を通過している就活生は、面接官から見ると「能力が一定基準に達している」と判断できます。

そのため、自分の判断にもより自信が持てるというわけです。

面接に苦手意識がある_青

面接で「他社の選考状況」を質問されたときの答え方・回答例

ここからは、他社の選考状況を質問された際の答え方を、「他に受けている企業がある場合」「受けている企業がない場合」「内定がある場合」といったいくつかの状況別で紹介します。

また、併せてそれぞれの回答例も紹介しますので、自分の状況に近いものを参考にしてください。

他受けている企業がある場合

他社の選考状況h2下②

他に受けている企業がある場合、まずは「①どんな企業を」「②何社ほど受けていて」「③何次面接の段階なのか」を簡潔に伝えるようにしましょう。

そして最後には、志望理由を絡めて受けている企業が第一志望であることを伝え、回答を締めくくります。

ここで、具体的な企業名までを伝える必要はありません。ですが、自分自身の興味・関心がある業界や事業内容が伝わるような内容となるよう意識しましょう。

■例文1
現在、御社とは違う業界ですが、同じ人事系の職種を中心に、二次選考を控えた会社が1社と、最終面接を控えた会社が1社あります。
しかし、人事系の職種のなかでも、特に金融関連の業界に興味があるため、御社で活躍したいと考えています。

【想定追加質問】
⇨人事活動において自社の業界が、他業種と違うのはどのような点だと思いますか?
⇨弊社から内定が出た場合、あなたはどうしますか?

■例文2
私は御社と同じ銀行業界を中心に、御社の他に4社ほど受けています。具体的には、三次面接を控えた銀行が1社、二次面接が1社、一次面接の結果を待っている銀行が2社あります。
中でも、御社はインターンシップで学生に投資業務を体験させていることなどを踏まえて、かなり早い段階から「投資」への理解を深められるという印象をもっております。
企業を資金面から支える役割を担いたいという目標がある私としては、御社を第一志望と考えています。

【想定追加質問】
⇨なぜ資金の面で、企業を支えたいと思ったのですか?
⇨他銀行と弊社には、どのような違いがあると考えていますか?

■例文3
私は、営業職を中心に、御社の他に2社の選考が進んでおります。どちらも最終面接を控えております。
しかし、新しいシステムをより多くの方へ届けたいという思いから、私としましては御社を第一志望と考えております。

【想定追加質問】
⇨他社と弊社の違いはどのような点だと思いましたか?

■例文4
私は現在、若い世代に多様なファッションの在り方をサジェストできるような企業様を軸として選考に参加している次第です。
現在は御社以外に5社の選考を受けています。
うち1社は三次面接まで進んでおり、2社が二次面接の結果待ち、1社は一次面接のグループディスカッションを終えたところで、もう1社はエントリーシートの結果待ちです。
しかし、現在受けている企業様のなかでも、御社が若い世代に対する発信力が特に飛び抜けていると感じています。
そのため採用していただいた暁には、御社に入社すると心に決めております。

【想定追加質問】
⇨どういった点で、弊社が若い世代に対する発信力が高いと感じたのですか?
⇨多様なファッションの在り方とは、具体的にどのようなスタイルだとお考えですか?

補足①受けている企業が同業他社の場合

受けている企業が同業他社の場合は、「①どんな企業を」「②何社ほど受けていて」「③何次面接の段階なのか」という回答に加えて、具体的な企業名を出してみるのもいいでしょう。

選考が厳しい他社から高評価を得ていると採用担当者からの評価が上がるかもしれません。

企業名を挙げることで、個人としての能力レベルを具体的に伝えられます。

■例文1
私は現在、化粧品業界を中心に就職活動をおこなっています。
「美しさ」と「気持ちよさ」という2点を軸に、人の心や気持ちに影響を与えたい想い、化粧品会社を選んだ次第です。
現在の他社の就活状況は、化粧品会社2社で選考が進んでいます。具体的にはファンケルとポーラ・オルビスが二次面接の段階です。
私の希望について申しますと、メークアップの力を幅広い女性にお届けしたいと考えております。
そのため百貨店向けのハイブランドから、若い女性でも気軽に購入できるブランドまで、幅広くカバーしている御社が第一志望です。

【想定追加質問】
⇨お客様が感じる「気持ちよさ」とは、どのようなことだと思いますか?
⇨ハイブランドとその他のブランドで、共通する点は何だと思いますか?


■例文2
私は現在、建築業界を中心として、御社の他に5社ほど受けています。

大きなプロジェクトに携わりたいと考えているので、企業規模の大きさに重点をおいて選んでいます。
現在の活動状況を具体的に申し上げますと、住友林業、ダイワハウスが最終面接まで進んでおります。またパナソニックホームズと旭化成ホームズが三次面接の結果待ちです。

しかし、私は御社のプロジェクトである○○○に大きな魅力を感じているため、御社から内定をいただけた際には、是非御社で働きたいと考えております。

【想定追加質問】
⇨弊社から内定通知がきたら、あなたはどうしますか?
⇨企業規模の他に、選択する基準はありますか?

補足②職種を絞って複数受けている場合

他社の選考状況h2下⑪

職種を絞って複数受けている場合、まずは「①どんな理由で」「②どのような職種を」「③何社ほど受けているか」を答えましょう。そのうえで、最後に「御社が第一志望であること」を伝えます。

■例文1
私は現在、自分の強みであるコミュニケーション能力を生かすために、営業職に絞って就職活動を行っており、御社の他に4社ほど受けています。
しかし、私としては御社が提供している△△商品に大きな魅力を感じております。
そのため、こちらの商品に関わる業務をさせていただければと考えております。
御社から内定をいただいた暁には、△△商品のさらなる進化のため尽力する所存です。

【想定追加質問】
⇨似た商品はたくさんあるかと思いますが、弊社のものが優れていると感じるのはどんな点ですか?


■例文2
現在私は、マーケティング職を中心に、就職活動をおこなっています。
ユーザーに何かを届けるため、あらゆる角度から戦略を練り、効果を測定することに魅力を感じているため、この業種に絞って活動しています。
現在はA社とB社のマーケティング事業部で、第二選考まで進んでいます。
しかし、同じマーケティング事業部であっても、この業界で力を発揮したいと考えています。
そのため私としましては御社を第一志望と考えております。

【想定追加質問】
⇨なぜこの業界のマーケティング事業に携わりたいのですか?
⇨仕事の面で他業界との違いは何だと思いますか?

他に受けている企業がない場合

他社の選考状況h2下③

他に受けている企業がない場合は、「①現在、他に受けている企業がないこと」「②なぜ他の企業を受けていないのか」の2点を伝えるようにしましょう。

就職活動では複数社にエントリーすることが一般的なため、「1社しか受けていません」と答えるだけではなく、理由もセットで必ず伝えるようにしましょう。

また、記事の後半では、「こんな時はどうする?他社の選考状況を答える際のよくある疑問点」において、「他社の選考状況がない場合」に追加で聞かれやすい質問とその回答方法を紹介しています。是非チェックしておきましょう。


■例文
現在、他に選考を受けている企業はありません。
このような状況になったのは、自分のやりたい仕事がなかなか見つからず、就活の開始が遅れてしまったためです。しかし、じっくりと自己分析を行った結果、現在は就活の軸が定まっており、御社の営業職を第一志望としています。

他の企業から内定を受けている場合

他社の選考状況h2下⑧

次に他の企業から既に内定を受けている場合の回答例を紹介します。

すでに他社で内定をもらっている場合は、「①どんな企業を」「②何社ほど受けていて」「③何社から内定をもらっているか」を答えるようにしましょう。

■例文1
現在、私は○○業界を中心に御社の他に4社ほど受けており、御社の競合にあたる企業様1社から内定をいただいています。
しかし、私としては企業カルチャーや挑戦できる環境などを考慮して、慎重に会社選びをおこないたいと考えています。
その結果、御社に最も魅力を感じたため、ぜひ働きたいと考えています。

【想定追加質問】
⇨弊社と内定をもらっている会社との違いはどのような点ですか?
⇨弊社の企業カルチャーのどういった部分に魅力を感じましたか?

■例文2
現在、私は「消費者へ安全な食品を届けたい」という理由から食品業界を中心に、就職活動をしております。

その結果、ありがたいことに1社から既に内定をいただいています。

しかし、私としてはより幅広いジャンルの食品に携わりたいという希望があるため、それができる環境が整った御社を第一志望と考えています。

そのため、内定のお返事はお待ちいただいている状況です。

【想定追加質問】
⇨内定をもらった企業と弊社、一番の違いはどのようなところだと思いますか?
⇨弊社から内定の通知を送ったら、あなたはどうしますか?

「面接の質問」への答え方の詳細、注意点、面接官のタイプ別対策方法を知りたい方は下記の記事をご覧ください。

【頻出質問例付き】面接で評価される質問への答え方とは?
面接初心者の人は「面接って何聞かれるんだろう…」「どんな感じで答えればいいの?」という悩みを持っているのも当然です。
そこで、今回は面接での正しい答え方や、面接官のタイプ別の特徴・対策方法を紹介します。

面接で「他社の選考状況」を回答するときの注意

他社の選考状況h2下⑤

次に、面接で現在の就活状況を答える際に注意すべきポイントを紹介します。

嘘は付かない

他社の選考状況を答える際のNG例としてまず挙げられるのは「嘘をつくこと」でしょう。選考を有利に進めたいという気持ちは、就活生なら誰もが感じていることです。

また面接では、タテマエを述べる場合もあります。しかし、嘘はいけません。

まだ出ていないはずの内定を「もらった」と言ってしまったり、内定をもらっているのにもかかわらず「他の企業は一切受けていない」と言ってしまったりするのは避けましょう。

面接官によっては、同業他社の採用スケジュールを把握している場合があります。嘘がばれてしまっては、選考を通過できません。

「第一志望が他社」だと正直に伝えない

上記で嘘はついてはいけないと説明しましたが、全てを正直に答えてしまうのもよくありません。

他社の選考状況を聞かれた際には、多くの場合「御社が第一志望ですか?」という質問をされます。その際には、たとえ第一志望ではなくても「御社が第一志望です」とはっきりと答えるようにしましょう。

「他社が第一志望です」と答えた場合、内定を出しても入社してもらえないと考えられ、選考を通過できる可能性は低くなってしまいます。就職活動において、内定は1つでも多く持っておいたほうがいいため、この質問に関しては正直に答えないようにしましょう。

受けている企業や業界の傾向を揃える

多くの就活生は母数を増やそうと多くの企業へエントリーします。

しかし、選考を受けている企業や業界の傾向がバラバラだったり、応募先の数が多すぎたりすると、「自分が何をやりたいかが分かっていない」「業界を絞り込めていない」「手当たり次第に応募している」という印象を与えてしまい、マイナス評価につながる可能性があります。

複数社に応募している場合でも、正直にすべてを伝える必要はありません。他社の選考状況を答える際には、一貫した軸をもって就職活動を行っている印象になるよう、業界や仕事内容が近い企業だけをピックアップして伝えるようにしましょう。

内定とれる気しない_CTA

こんな時はどうする?他社の選考状況を答える際のよくある疑問点

他社の選考状況h2下⑥

ここでは、他社の選考状況を答える際に多くの就活生が感じている疑問点、よく聞かれる追加質問への正しい回答方法を詳しく紹介します。1つでも多くの疑問点・不安点を解消し、万全な状態で面接に臨めるようにしましょう。

落ちた企業は伝えるべき?

既に落ちてしまった企業がある場合、「○○社は選考を受けたのですが落ちてしまいました。」と正直に答える必要はありません。

なぜならこの質問はあくまで現在進行中の選考についての確認だからです。

不採用だった旨を伝えてしまうと、マイナスの評価に繋がってしまう可能性や「不採用になった慰留は何だと思いますか」などのネガティブな質問に発展してしまう恐れがあるため、落ちた企業のことはなるべく伝えないようにしましょう。

「 弊社が内定を出したら、内定を承諾しますか?」と質問されたら?

他社の選考状況h2下④

企業は内定辞退を防ぐために、志望度の高さや入社意思を確かめる意図で上記のような質問をする場合があります。

もし聞かれた場合は、迷わずに「入社します」という前向きな意思を示すようにしましょう。

たとえその企業が第一志望ではなかった場合であっても、内定後の辞退はできるので、入社する意思が少しでもあるなら「入社します」と答えておくのが無難です。

返答に迷ってしまったり、「分からない」と答えてしまうと不採用に繋がりやすいので気を付けましょう。

ただし、内定辞退は学生に認められた正当な権利です。内定後のいわゆる”オワハラ”※に屈する必要は全くありません。自分の将来をしっかりと考えた上で、最終的な内定先を決めるようにしましょう。

※オワハラとは、就活中に他社の選考や内定を辞退して就活を終わるよう、企業側から迫られることなどを意味します

「どうして同業他社は受けていないのですか?」と質問されたら?

他社の選考状況h2下⑦

他社の選考状況がない場合、「どうして同業他社は受けていないのか」と疑問に思う面接官も少なくないため、このような追加質問をされるケースが多いです。

この質問に対する回答は、①正直に答える」「②理由を説明する」「③志望度の高さをアピールするの3つを意識しましょう。

まずは大原則として、正直に答えるようにしてください。面接官によっては同業他社の選考スケジュールを把握している場合もあるため、嘘がばれてしまう恐れがあります。「同業他社を受けていない」という事実のみで不採用になる可能性は低いため、ばれる嘘は付かないようにしましょう。

次に、他社の選考状況がない理由を説明しましょう。例えば「既に退廷をいただいている企業があるので、他の企業は辞退しました」「大学院進学も視野に入れているため、本当に興味のある御社しか受けておりません」というような内容であれば、志望度の高さもアピールすることができます。

なお、「アルバイトが忙しくて十分就活できなかった」「他の企業は落ちてしまった」などのネガティブな回答は、志望度の高さをアピールできないだけではなく、マイナスな印象につながる恐れもあるため、避けるようにしましょう。

他社の選考状況がない場合、このような質問をされる可能性は非常に高いです。予め回答を準備し本番に備えましょう。

「 現在、選考中の企業の中で第一志望はどこですか?」と質問されたら?

他社の選考状況h2下⑨

上記でも説明した通り、企業側は内定辞退を防ぐために志望度の高い人を採用したいと考えています。

そのため、「弊社が第一志望ですか?」「第一志望はどこですか?」といった質問をされるかもしれません。

このような質問をされた際には、「御社が第一志望です」とはっきり伝えるのが無難です。最終面接まで行くと、学生は絞り込まれており、能力の差はほとんどありません。その際に、大事になってくるのが「入社意欲」です。

「他社が第一志望です」という就活生と「御社が第一志望です」という就活生では、どちらが魅力的に見えるのかは明らかです。

もし、上記のような質問をされた場合は、迷うことなく「第一志望です」と答えるようにしましょう。

「もし弊社が不採用だった場合どうするのですか?」と質問されたら?

他社の選考状況h2下⑩

これは、他社の選考状況がない場合に聞かれやすい質問です。このような質問に対して焦ってしまう方も多いのではないでしょうか?

この質問への回答のポイントは、企業への志望度の高さをアピールする」「具体的な対処法を述べる」、という2点です。

例えば、「御社が第一志望なので落ちたときのことは考えていません」などと答えると、志望度の高さはアピールできていますが、「この学生は先のことを何も考えていない」と、マイナスな印象を与えてしまう恐れがあります。

「現在御社しか受けておらず、志望度も非常に高いため、不採用になった場合は大変残念です。その場合は、○○業界荷も視野を広げて就活を続けたいと考えております。」というように、企業への志望度の高さをアピールしたうえで、今後の就活の流れを具体的かつ簡潔に述べるようにしましょう。

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元人事に聞いた!面接では学生の何を重視して見ている?

キャッチコピー_就活/面接では学生のどこを見てるの?

ここでは、企業の選考フローを『1次面接→2次面接→最終面接』と想定し、元人事に「各面接では学生の何を重視して見ているのか」を伺いました。

各面接において面接官の見ているものを知ることができれば、それを意識した面接対策が可能となります。面接を控えている人は是非参考にしてください。

※評価基準は、選考の時期・会社の規模によっても大きく異なります。以下の内容が全ての会社で当てはまるわけではありませんので、参考程度にご確認ください。

1次面接

1次面接において重視されることは『人柄』『コミュニケーション能力』だそうです。

特に、コミュニケーション能力については、設問に対する回答内容だけでなく、面接官からの突発的な質問やコメントに対する反応も評価基準に含まれます。

面接官の中には、『顧客や上司と相性が良いか』という基準でコミュニケーション能力を評価する人もいるようです。

例えば、 突発的な質問に対して瞬時にユニークな回答ができた学生には、「こういう回答ができる人、○○さん(顧客)が好きそうだな…」という印象を持つ、といった感じです。

本記事で紹介してきた『他社の選考状況』には「学生の志望度をはかりたい」という意図があるため、1次面接で聞かれる可能性は少ないと考えられます。しかし、可能性はゼロではありません。特に、1次面接ではコミュニケーション能力を重視されているため、どの段階でもスムーズに答えられるように準備しておきましょう。

2次面接

2次面接では、1次面接において評価された『良い要素』をさらに深掘りされる段階になります。そのため、重視される部分は学生によって異なります。

例えば、1次面接において継続力を高く評価された学生がいた場合、2次面接の面接官は「この学生は本当に継続力があるのか?」「継続力にはどんな根拠(ルーツ)があるのか?」「1次面接の評価は合っているのか?」という視点からエピソードを深掘りするでしょう。

このように、1次面接でアピールした事柄については深掘りされると考え、1次面接以降の選考に向けて対策をしておきましょう。

また、元人事の話によると、2次面接では「この学生はこのまま最終面接に進め内定を出しても問題ないか?」という視点からも評価するため、一般的に2次面接を通過するのが難しいと言われているそうです。

実際2次面接では、部長レベルのベテラン社員が出てくることも少なくありません。

1次面接での評価をさらに良いものへと繋げられるよう、しっかりと対策をしておきましょう。

最終面接

選考フローの中でも、最終面接の評価基準は会社によって大きく異なると言われています。

例えば、社長の判断が大きく影響する会社の場合、それまでの評価がどれほど高くても、社長が直感的にNGだと判断すると落ちてしまいます。

反対に、採用担当者や役員の判断が大きな決定権を持ってる会社であれば、社長からの評価が低くても内定を得ることができるでしょう。

このように最終面接の評価基準は会社によって異なりますが、元人事の話によると、一般的に多くの企業が最終面接において最も重視していることは『志望度』です。

志望度を重要視する背景には『内定辞退を防ぐため』という目的があります。

内定を出した学生が内定辞退をした場合、企業は「他の人に内定を出しておけばよかった」となってしまいます。

また内定辞退者が多く、採用予定者数を割ってしまう場合、再度選考しなければならない恐れもあるため、『内定を辞退しない学生』を選ぶ傾向にあるのです。

そして、一般的に志望度の高い学生は内定を辞退しにくいと考えられているため、最終面接では『志望度』を一番重視していると考えられます。

本記事で解説してきた『他社の選考状況』は、「この学生は内定を辞退しない学生か?」という重要な部分を確認するための手段として質問される場合があります。そのため、この質問にスムーズに答えられるか否かが、選考結果を大きく左右すると言ってもいいでしょう。第一志望の場合はもちろん、第一志望でない企業であっても、志望度の高さを十分にアピールできる回答を準備しておくことが大切です。

最終面接では、志望度の他にも「内定を出して良い学生か」を様々な角度からチェックされます。質問内容なども企業によって異なるため、過去の選考体験談などを活用し対策するようにしましょう。

面接について相談する_赤

まとめ

面接の際に「他社の選考状況」を聞かれたときの答え方について説明しました。

企業がその質問をする意図や答え方の流れ、回答例、注意点などを参考にして、少しでも有利に面接を進めてください。

下記ページに面接突破のためのノウハウ記事をまとめているので、面接に少しでも不安がある方は参考にしてください。

面接対策に関連する記事一覧はこちら
「面接初めてだし不安。何を準備しておいたらいいかわからない…」という方は、まずは面接の全体像を理解し、事前に対策すべきことが何かを理解しましょう。
以下の記事にて、面接でよく聞かれる質問と計500本以上の回答例や社会人マナーや逆質問例など面接時のノウハウなども紹介していますので、合わせて参考にしてください。

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