「集団面接ってなんか得意じゃないんだよな…」「他の就活生よりアピールできている気がしない…」
集団面接に対して苦手意識を持つ就活生も多いのではないでしょうか。
本記事では、集団面接の目的、流れ、頻出質問や通過率を圧倒的に高めるコツについて解説していきます。様々な観点から集団面接について説明しているので、ぜひ最後までご一読ください。
企業が集団面接をする意図・背景
まず前提として集団面接は、1次面接などの比較的選考の初期段階で課されることが多いです。
企業は集団面接を通して、次の個人面接で「じっくり確かめる学生」を選び抜く目的があります。
30分程度の面接時間で複数の学生に対して合否の判断を下す集団面接では、「次の選考に進むために目立つこと」よりも「悪目立ちをしないこと」が重要です。
集団面接の評価項目
では具体的に集団面接ではどのような観点で評価されているのでしょうか。
企業は学生を主に3つの観点から評価をしています。
- 基本的なコミュニケーション力があるか
- 身だしなみ・姿勢に問題はないか
- 他の学生の話を聞いているか
基本的なコミュニケーション力があるか
具体的には以下のような要素を満たせば、コミュニケーション力があると評価をされます。
- 面接官の質問に対して端的に回答をしている
- 面接官の目を見て、話すことができている
- 原稿を暗記せず、自分の言葉で内容を伝えることができている
- 大きい声でハキハキと会話できている
上記の要素を満たすことが出来ているか今一度確認してみてください。
身だしなみ・姿勢に問題はないか
本番ではどのようなことが聞かれるか分からないですが、服装や姿勢などは準備・意識次第で改善できるものです。以下に取り上げたものを参考にし、「自分は悪い印象を与えている可能性はないか?」をチェックしてみてください。
- しわ、汚れの有無やボタンの留め方などスーツの着こなしに問題はないか
- 猫背になっていないか
- 清潔感のある髪型であるか
他の学生の話を聞いているか
集団面接においては傾聴姿勢も評価をされます。
自分の番が終わったからといって気を抜かないようにしましょう。
実際に、他の学生の話を聞いているかを確認するために、稀に「○○さんの意見についてどのように感じますか?」などと追加質問をされることもあります。
つきましては、他の就活生の話をあいづちを打ちながら聞きましょう。
集団面接の流れ
以下では受付から退室までの集団面接の一連の流れを説明していきます。流れを把握することで本番当日は緊張なく臨むことができるでしょう。
また、それぞれのステップでどんなことに注意をすればいいのかについても解説します。
以下では対面での面接を想定した流れになっています。ですので、Web面接の流れを把握したい方は以下の記事を参考にしてみてください。
受付
面接会場に着いたら、まずは受付を済ませましょう。受付におけるマナーは集団面接においても個人面接においても違いはありません。
受付では以下の内容を伝えるようにしましょう。
- 名前
- 大学名
- 来訪目的
では実際に受付でどのように対応をすればいいのかを具体例で紹介します。
基本的なマナーではありますが、元気に挨拶をすることから始めましょう。その後に自分の名前・在籍大学を・来訪目的を述べます。
企業によっては受付での対応の様子を確認している場合もありますので、気を抜かないようにしましょう。
待機
一般的に、面接が始まるまでの間は別室や廊下のソファですることが多いです。
待機している時間はつい気を抜いてしまいがちですが、常に誰かに見られている意識を持つようにしましょう。
待合室に入った段階から面接は始まっているのです。
待機室にいる際のNG行動は以下のことが挙げられます。
- スマホをいじる
- 本を読む
- 足や腕を組んで待つ
冒頭に挙げた「スマホをいじる」は特に注意をしましょう。
スマホゲームをして待つのは言語道断です。
もしかしたら面接で自分が話す内容をメモしており、その内容の確認をしているのかもしれませんが、面接担当者に誤解を与える可能性もあります。
そのためもし内容の確認をしたいのであれば、事前に内容を紙に書き出し、紙で確認をするようにしましょう。
入室~着席
受付から待機までの段階は集団面接でも個人面接も変わりはありません。
ですが、入室の段階から注意すべきことは少しずつ変わってきますので今一度集中して読んでいただけると幸いです。
集団面接の場合、個人面接と違う点は入退室・着席のタイミングです。入室する順番は企業の担当者の指示に従いましょう。
先頭で入室するケース
ドアを3回ノックし、面接官に「どうぞ」と言われてからドアを開けるようにしましょう。
ドアの前で「失礼します」と面接官に対してお辞儀をしてから入室します。
入室後は面接官の指示があるまで、椅子の横で立って待ちましょう。
2番目以降に入室するケース
2番目以降に入室する場合も、ドアの前で一旦立ち止まり、面接官に対して「失礼します」と言って一礼をしてから入るようにしましょう。
2番目以降に入室した人も、椅子の横で立って待ちます。
最後に入室するケース
最後に入室する場合においても、まずは「失礼致します」と会釈します。
そのうえでドアを閉める際は面接官に完全に背を向けないようにドアに対し斜めに立ってドアを閉めます。
着席
全員が入室し、椅子の横に立った段階で面接官から着席の合図がかかるので、それに合わせて座るようにしましょう。
着席する際は、以下のことに注意して座ります。
- 椅子に深く腰掛けない
- 背もたれにもたれない
- 男性は足を軽く開き、手は軽く握り膝の上に置く
- 女性は足を閉じ、膝の上に両手を重ねる
面接中
ここでは集団面接において注意した方がいいことについて説明します。
長々と話過ぎないこと
集団面接に限った話ではありませんが、集団面接は特に面接時間はみんなのものであるという意識を持ちましょう。
つい自分をアピールをしたいがあまり長々と話過ぎしてしまいがちですが、それでは他の就活生が話す時間がなくなってしまいます。
自己主張ばかりで周囲への配慮が欠けると見られかねませんので、注意しましょう。
他の就活生の内容もきちんと聞くこと
集団面接では、傾聴姿勢も評価対象となります。
逆に言えば、自分のターンが終わり気を抜いて他の就活生の話を聞いていなかった場合、減点をされるということです。
話し手に完全に身体を向ける必要はありませんが、首だけ話している人の方に向けしっかりと相槌を打ちましょう。
退室
面接が終了したら椅子の横に立ち一礼をする
面接官が「本日の面接は以上です」と面接終了の合図を出したら面接は終了となります。
着席したまま「本日はありがとうございました」と述べ一礼し、次は椅子の左側に立ち「失礼致します」と再度一礼しドアの方へ向かいます。
ドアの前で再度挨拶する
ドアの前まで来たら、面接官のほうへ向き直り、「失礼致します」と元気よく言ってから深くお辞儀をし、退室するようにしましょう。
頻出質問5選とその回答方法
自己紹介
自己紹介は集団面接に限らず、聞かれることではありますが、非常に重要な質問です。
というのも、面接官はエントリーシートに書いた内容と自己紹介の内容に基づいて面接官は質問を展開するからです。
つまり、面接官は自分が与えた情報にもとに面接を行ないます。
ゆえに自己紹介は本番の面接の流れを作る大事な質問となります。
自己紹介で話すべき内容は以下の通りです。
- 基本情報(氏名・大学名・学部・学科)
- 学生時代に取り組んだこと
- その他(趣味・大事にしている価値観など)
- 挨拶
企業によって時間を指定して、自己紹介を求めてくる場合もあります。
よって30秒、1分、3分の3つのパターンで自己紹介を準備するようにしましょう。
例えば、30秒程度の自己紹介の場合ですと以下のような内容になります。
詳細の内容や具体例は以下の記事を参考にしてみてください。
自己PR
本記事では以下のフォーマットで回答することをおすすめしています。
実際どのように自己PRをすればいいのかを具体的な例で示します。
具体例のように、まずは自身の強みを端的に述べたうえで、その強みが発揮されたエピソードを言うようにしましょう。
そして最後に強みをどのように会社で活かすかを述べれば、非常に説得力のある自己PRが完成します。
学生時代に頑張ったこと
学生時代に力を入れたことについて回答する際は、以下のフレームワークを参考にしてみてください。
まずは、どういう場所でどういう役割としてどういうことに取り組んだのか一文で示しましょう。
次に取り組みを行なった背景・理由を簡潔に述べましょう。面接官は学生時代に取り組んだことに対する動機を通して「あなたのモチベーションの源泉は何なのか」を知ろうとしています。
続いて、目標と困難についてわかりやすく伝えましょう。面接官は「あなたがどのように考えて行動したのか」という結果に至るまでのプロセスを通して、仕事でも活躍できる人材かどうかを判断したいと考えています。
最後に取り組みを行なった結果とそこで学んだことを伝えましょう。
ここでみなさんに注意して頂きたいことがあります。それはこのフレームワークを一度に全部話す必要はないということです。面接はあくまでコミュニケーションなのでやりとりのなかで「目標が何だったのか?」「困難は何だったのか?」という問われます。ですので面接官の反応を見て柔軟に対応していきましょう。
志望動機
面接において、志望動機を伝える際は以下のフォーマットで話すことをオススメします。
1.将来の目標 「~に取り組みたいから御社を志望しています。」
↓
2.将来の目標をおもった きっかけ・理由 「なぜ~に取り組みたいのかと言うと、○○な経験をしてきたからです。」
↓
3.会社との一致点 「業界の中でも、御社は△△という点に力を入れているので、私の目標である~~~の様により力を入れられると考えたからです。」
↓
4.入社後の意気込み「将来的には、○○部署で●●な力を活かし、貢献していきたいです。」
以下に例を示します。
例文のように自分の目標を達成する手段として御社があることを論理的に説明しましょう。
そのうえで、目標を叶える土台を借りる対価として自分が会社に対してどのような貢献ができるのかを明示できれば面接官に納得してもらえる志望動機になるでしょう。
挫折経験、失敗談
失敗談についての質問に答えるときは、下記のフレームワークに沿ってみてください。
まずは実際の例を読んでイメージをつけてみてください。
最初は失敗したエピソードを簡潔に伝えましょう。
そのうえで、失敗をどのように乗り越えたのかまたはその後どのような対策をしているのかを話します。
この改善方法を述べることがこの質問では非常に重要になります。
理由は、失敗を何度も繰り返すのではなく、一度の失敗で軌道修正ができる人材を企業は求めているからです。
改善方法を述べることで、面接官の質問の意図通りの回答をしたことになります。
集団面接はマインド次第
ここまでこの質問に対してはこう回答した方がいいというようないわゆるテクニックについてお話してきました。
ですが、集団面接では「何を言うか」と同じくらい「どう伝えるか」が大事になります。
想像をしてみてください。全く同じ内容の話を素人と芸人さんが話した場合、どちらの方が聞き手に面白おかしく話せると思いますか?
満場一致で芸人さんだと思います。
それはなぜかというと、芸人さんは普段から人前で話すことに慣れており、自信を持って話すことができ、かつ声の抑揚やボリュームを調節することで面白く伝えることができているのです。
前述の内容から伝えたいことは「自信があるように振舞うことが一番大切である」ということです。
ではどうすれば自信があるように見せることができるのでしょうか?それは「あなたが想像する自信に満ち溢れている人間になりきること」です。
皆さんが想像した自信に溢れている人はおそらく大きな声で、胸を張って、早口にならないように話していないでしょうか?
集団面接が苦手という方はまずは「大きな声で、胸を張って、早口にならないこと」を意識してみましょう。
そのうえで、話す内容にまで意識を向けることができたら集団面接の通過率は格段に上がります。
とは言っても、一人で上記の内容をこなせない人もいると思います。そんな方はぜひ就職エージェントneoを活用してみてください。
あなたの担当者が第三者視点から「胸を張って、大きな声で、ゆったりと話せているか」もチェックしてくれます。ぜひご利用してみてください。
集団面接の通過率を上げる to do リスト
①一人で「胸を張って、大きな声で、ゆったりと話せる」まで練習する
②友人と共に①を意識しながら集団面接の練習をする
③頻出質問5選の回答を作りこみ、再度面接練習をする
以上の流れで練習を重ねることで、面接官に「この子は自分の発言に自信を持って話しているし、内容もしっかりしている。通そう。」と考えてもらえるようになります。
まとめ
今回は集団面接の通過率を高める方法をメインにお伝えしてきました。
以下に内容をまとめますので、もう一度復習してみてください。
- 集団面接は落とす人を見つける面接
- 入室後の流れは何番目に入室するかで多少変わる
- 集団面接はみんなの時間である意識を持つ
- 傾聴姿勢も評価対象
- 「自己紹介、自己PR、学生時代に力を入れたこと、志望動機、挫折・失敗経験」の5つの質問が集団面接ではよく聞かれる
- 集団面接は自信を持って話すことが大切
ぜひ本記事を参考に集団面接をクリアし、内定に向けて頑張っていきましょう。
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