●業界研究の本は[業界が絞れている人向け]や[業界研究のやり方がわからない人向け]など対象者がさまざまのため、自分の就活状況にあった本を選ぶことが重要
●就活生のありがちな失敗として[業界研究の本を古本屋で購入する][先輩におさがりをもらう]が挙げられるが、業界のトピックスや動向は変わりやすいため最新情報を仕入れることを意識する。
- 「業界研究の本っていっぱいあるけど、どれを買えばいいの?」
- 「業界研究の本って本当に役に立つ?」
- 「そもそも業界研究に本って必要なの?」
書店に行くと多くの業界研究に関する本があることから、上記のような疑問を持つ就活生もいるのではないでしょうか。
しかしただ業界研究の本を読んだからといって、業界理解が深まり内定が取れるわけではありません。
自分に合った本を選び、目的を持って業界研究をおこなうことではじめて[納得内定]に近づくことができるようになります。
そこで本記事では、業界研究の本選びに迷う人に向けて、[会社四季報 業界地図][就職四季報][日経業界地図][図解入門 業界研究][業界大研究]の本がどんな内容なのか、どんな就活生に向いているのかをわかりやすく紹介しています。
また、業界研究の目的や本を選ぶ際のポイントも紹介しているので、これから本を購入し業界研究をしようと考えている就活生は参考にしてください。
業界研究の目的を理解しよう!
上述でもお伝えしていますが、効率的に業界研究を進めていくためにも、まずは[業界研究をおこなう目的]を理解しておきましょう。
ただなんとなくで業界研究をおこなってもあまり意味はありません。そのため以下で紹介する2つの目的をしっかりと意識した上で、業界研究をおこなうようにしてください。
自分が興味のある業界を絞るため
業界研究は[興味がある業界]もしくは[志望業界]の知識を深めていくためにおこないます。
業界研究をおこなうと各業界の特徴を理解することができ、その業界に抱いていたイメージを再確認したり、イメージとは違う点について認識を改めたりすることができます。
志望業界を決める際は、業界研究で得た業界の特徴や業務内容、将来性などの情報をもとに、自分に合っているか、自分がやりたかったことができるかを判断していきましょう。
何の情報もないまま志望業界を決めることは難易度が高いです。自分が本当に働きたい業界を明確化させるためにも業界研究は欠かせません。
志望業界の知識を得て選考対策に活かすため
履歴書やESだけでなく面接においても頻出質問である[志望動機]では、自分がその業界・その企業で成し遂げたいことを伝えます。
しかし業界のビジネスモデルや業務内容、企業の立ち位置などを理解できていなければ、説得力のある志望動機を作成することは難しいでしょう。
説得力の欠けた志望動機では、「本当にこの業界で働きたいと思っているのだろうか…?」「この業界でなくても良さそう…」と企業側に不信感を持たれてしまう可能性があります。
このように業界研究をおこない志望業界の理解を深めておくと、自分の言葉でその業界を志望する理由を伝えることができ、企業に効果的にアピールすることができるでしょう。
業界研究で本を活用するメリット
業界研究をするには様々なやり方が存在します。その中でも本を活用して業界研究をするメリットは[業界の全体像を簡単に把握することができる][視野を広げることができる]の2点です。
以下でそれぞれについて詳しく解説していきます。
業界の全体像を簡単に把握することができる
業界研究は、インターネットや新聞、SNSを活用して情報収集をするなど様々な手法があります。
しかしそれら手法を活用して情報収集をした場合、情報を集めた後に自分で整理しなければならないので、選考で活用するまでにとても時間がかかります。
またインターネットに載っている情報は、誰でも書き込むことができてしまうため、正しい情報なのか判断できない場合があります。
しかし本であればプロが執筆しているため情報は基本正確でしょう。且つ必要な情報がわかりやすくまとめられているため、すぐに活用することが可能です。
そのため業界の全体像を効率よく把握することができます。
視野を広げることができる
業界研究の本には、様々な業界の情報が載っています。
そのため、元々興味がなかった業界でも、本を読んでいく中で他の業界に興味を持ち始めることが期待できます。
仮にインターネットを活用して情報収集をする場合、一般的に[○○業界]といった特定の業界名のみで検索する就活生が多いと思いますが、これでは、他の業界の情報も一緒に得ることは難しいでしょう。
しかし本の場合は一冊で様々な業界の情報を得ることが可能です。そのため業界研究をしながら視野を広げることができることは、本を活用するメリットだと言えるでしょう。
業界研究に使う本を選ぶポイント
繰り返しになりますが、業界研究で得た情報を選考で活用するためにも、今の自分の状況に合った本を選ぶ必要があります。
以下では業界研究を効率良く進めるために本を選ぶ際のポイントを紹介しますので、本を探す際は参考にしてください。
自分の進捗に合っている
就活生の中には[まだ業界が絞れていない人]もいれば[既に志望業界が決まっている人]もいるでしょう。
業界研究の本も同様に、[業界が絞れている人向け]や[業界研究のやり方がわからない人向け]の本があり、各本によって[解決したい読者の課題・読者に伝えたいこと]が異なります。
そのため自分の就活・業界研究の進捗状況を把握し、自分の疑問や悩みが解決できるような本を選ぶようにしてください。
最新情報が記載されている
就活生にありがちな失敗として[業界研究の本を古本屋で購入する][先輩におさがりをもらう]などがあります。
しかし過去の情報を得るだけでは、業界の将来性を知ることはできません。また業界のトピックスや動向は変わりやすく、ずっと変化しない業界などありません。
つまり業界研究では最新情報を仕入れることが非常に重要です。
業界研究の本を選ぶ際は、出版年を確認し最新情報が記載されているものを選ぶようにしてください。
業界動向や将来性がわかる内容が記載されている
業界研究では業界動向や今後の展望を把握することが大切です。なぜなら業界動向を知ることで、業界の将来性や安定性を知ることができるためです。
事前に動向や展望を理解できていれば、面接の中で「今のこの業界の課題は何だと思いますか?」「〇年度、この業界はどうなっていると思いますか?」といった質問を受けたとしても、現実味のある回答ができるようになるでしょう。
このように業界の動向を知っていれば志望動機や自己PRにも深みが出て、選考突破に繋がる可能性が高くなります。そのため今後の動向について紹介されている本を選ぶようにしてください。
業務内容について詳細に記載されている
業界研究をおこない業務内容を詳細を把握することで、入社後に求められるスキル・素養について知ることができます。これらは書類選考や面接などの選考対策においても活用できます。
例えば、書類選考や面接の頻出質問である志望動機や自己PRを作成する際、志望企業の求める人物像や業務内容で求められる素養を踏まえて内容を考えますよね?
業務内容を把握した上で志望動機や自己PRを作成することができると、入社後の未来も見据えた内容となるため面接官から高い評価を受けることが期待できます。
その他にも、もしも業務内容を詳細に理解できていないまま、入社をしてしまうと「思ってたのと違った…これは聞いてない…」とミスマッチとなり、早期離職に繋がってしまう可能性があります。
これではせっかく頑張って就活をして入社をしたのにもったいないですよね。そのため、業務内容についてできるだけ詳しく書かれている本を選ぶようにしましょう。
業界研究にオススメの本
業界研究の本はこの世にたくさん存在しますが、それぞれに特徴があります。
以下では業界研究にオススメの本と、それぞれの特徴をわかりやすく紹介していきます。またどんな人にオススメなのかも紹介しているので、自分に合った本を選ぶ際に参考にしてください。
会社四季報 業界地図
[業界地図]は、業界研究の本の中で長年売上No.1を誇っており、多くの就活生が活用しています。
各業界の提携関係・シェア・市場規模などがわかりやすく書かれており、ひと目で業界の全体像を把握することができます。
また業界の勢力図も記載されているため、志望業界だけでなく、志望業界に近い業界についても同時に理解することができ、効率よく業界研究を行えるのもこの本の特徴です。
その他にも業界の最新情報や今後の動向予想についても1冊にまとまっているので、業界の将来性を分析することも可能です。
・効率よく業界研究をしたい
・まだ志望業界を絞れていない
引用元:東洋経済/会社四季報 業界地図
就職四季報
[就職四季報]は主に東証一部上場企業など、大手企業に特化した企業情報が載っています。
採用実績、有給取得状況、業績、残業時間、離職率、待遇など、会社の実情を包括的に知ることができ、説明会やパンフレット上ではなかなか知ることができない情報が満載となっています。
どちらかと言うと企業研究向きの本ですが、企業ごとの情報を得ることで業界の傾向を掴むことができるため、参考にしてみてください。
ワークを交えながら業界研究のススメ方などを知ることができるため、業界研究の仕方がわからないという人にぴったりの本です。
・業界研究初心者
・企業の細かい情報が知りたい
引用元:東洋経済/就職四季報
日経業界地図
[日経業界地図]は、日本経済新聞の記者が出版している業界分析本です。その業界に精通したベテラン記者が書いていることから内容がより深くなり精度も高くなっています。
対応している業界も185業界と多く、その業界に精通したベテラン記者ならではの裏情報も記載されています。
またこの本の最大の特徴は巻頭特集です。
過去にはトップコンサルタントによる平成30年間の企業のトピックスを振り返った特集や、働きやすい会社トップ200などを掲載していました。
また今後の業界の動向についても晴れや曇りなどの天気図で表現されています。現状だけでなく今後の動向についても知っておくことは業界研究において必要不可欠であるため把握しておきましょう。
さらにこの本を購入すると電子書籍版が特典として付いてきます。移動時間などを有効活用してください。
・業界の裏情報を知りたい
・ある程度志望業界を絞れている
・業界の動向を簡単に学びたい
図解入門 業界研究
[図解入門 業界研究]は業界ごとに最新動向やカラクリを図解つきでわかりやすくまとめられている業界研究の本です。
内容としては業界の全体像やビジネスモデル、有名企業各社の特徴、課題感などがまとめられています。1つの業界に特化されている本であるため、すでに志望業界が絞れている就活生にオススメの本です。
就活生だけでなく、新社会人が自分の業界について勉強するときにも読まれている本であるため、各業界について詳細な情報を得ることができる本だと言えるでしょう。
・業界が絞れている
・特定の業界の業界研究がしたい
・より深い業界研究がしたい
引用元:秀和システム/あなたの学びをサポート!(図解入門業界研究)
業界大研究
[業界大研究]も上記で紹介した[図解入門 業界研究]と同様、1つの業界に特化している本です。
内容としてはビジネスの仕組みや仕事内容、最新動向、歴史、将来像、主要企業などについて深堀りし、詳しく解説されています。
イラストや色使いは控えめですが、業界そのものの解説から各企業の取り組みも記載されているため、志望業界が決まっている人にはオススメの本と言えます。
・業界が絞れている
・特定の業界の業界研究がしたい
・より深い業界研究がしたい
引用元:産学社/業界大研究
本を使う以外にも業界研究ができる!
ここまでは本を活用した業界研究のやり方を紹介してきましたが、就活生の中には「本にお金をかけずに業界研究出来ないかな…?」「興味のある業界だけ絞って情報収集したい…」といった人もいるでしょう。
そこで以下では本以外で効率良く業界研究ができる手法を3つ紹介していきます。自分にあった手法で業界研究をしていきましょう。
業界研究セミナー
業界研究セミナーは[業界について詳しく学べるセミナー]のことです。このセミナーは業界指定なく開催される場合もあれば、特定の業界の企業だけが集まって開催される場合もあります。
業界研究セミナーでは、その業界で働いている社会人から直接話を聞くことができるため、Webサイトからはわからないようなリアルな情報を得ることができるでしょう。
業界のリアルな話が聞きたい、幅広く業界研究がしたいと思っている就活生にオススメです。
就職情報サイト
本サイトを含めた就職情報サイトは、学生に役立つコラムを多数公開しています。その中には、業界ごとにビジネスモデル・業界の動向・売上ランキングなど様々な情報をまとめたコンテンツも存在します。
そのため[まだ業界研究をしたことがないという就活生]や[幅広く情報収集がしたいという就活生]は、まず就職情報サイトを活用してみると良いでしょう。
また就職情報サイト内では、業界研究セミナーなどのイベントの情報が紹介されている場合もあるため、セミナーに興味があるという人も参考にしてみてください。
本サイトを運営している就職エージェントneoも各業界の動向などをまとめたコンテンツを多数公開しています。是非の[業界研究のやり方]というページからご確認ください。
就活エージェント
就活エージェントとは、就活生が無料で活用することができる就活支援サービスです。就活エージェントでは、就活生1人ひとりと個別面談を実施し就活状況のヒアリング後に、その学生の就活状況にあったアドバイスを実施しています。
そのため業界研究に不安がある就活生は、個別面談の中でその旨を伝えてみてください。個別面談の中でアドバイザーが業界に関する不明点に回答してくれるだけでなく、あなたの希望に近い業界や企業を提案してくれるはずです。
このように、就活エージェントは自分1人で業界研究をおこなうのは難しい・自分に合った業界がわからないという就活生にオススメのサービスです。
就活エージェントのサービス詳細に関しては以下の記事で紹介していますので、是非合わせてご確認ください。
本記事では、就活エージェントのサービス内容の紹介やエージェントを選ぶ際のポイント、エージェントの効果的な活用方法について解説をしていきます。
新聞・ニュース
新聞やニュースは、常に新しい情報を公開しているため、業界に関わる最新の情報を得ることができます。
その中でも特に[業界を取り巻く市場の動き][事業展開][業績の見通し][円相場の変動による影響]などを注意して見ることができると各業界の最新の動向を知ることができるでしょう。
しかしインターネットに載っている情報は、誰でも書き込むことができてしまうため、正しい情報なのか判断できない場合があるため注意が必要です。
就職エージェントneoを活用して就活をしよう!
- 「本を読んでみたけど自分に合った業界がわからない…」
- 「興味のある業界が絞れない…」
- 「業界研究で調べた内容はどうやって志望動機に反映させればいいの…?」
[業界研究]という1つのプロセスを切り取っても、上記のように就活に関する悩みは人それぞれです。
就職エージェントneoでは、専任のアドバイザーが個別面談を実施し、就活生1人ひとりの就活状況をお伺いした後に、状況にあった選考アドバイスの実施や希望や適性に合った企業の求人情報を紹介しています。
「志望企業の選考を突破するために、面接のアドバイスがほしい!」「私の志望業界の中で将来性のある企業を教えてほしい…!」など、少しでも就活に不安がある就活生は、是非就職エージェントneoにご相談ください。